2010年10月28日

晩秋 美バップ!10/29(金)メインステム予告プログラム

 今年は秋らしい日和がほとんどありませんでしたね。今日は冷たい雨で、ちょっとメランコリックな気分。でも明日の薦め料理にポーク・ビーンズを作ろうと思い立ち、鶴橋市場で最高の食材をゲットできたので、じわじわ元気が沸いてきました。

 明日は10月最終メインステム!今回は寺井尚之の伝家の宝刀とも言うべき美バップの名曲がズラリと並びました。プログラムを観ているだけでも、Bebopファン垂涎ですね!

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<1st Set>



  1. Tenderly  テンダリー (Jack Lawrence/ Walter Gross)
  2. New Picture ニュー・ピクチャー  (Jimmy Heath)
  3. Three in One 3イン1  (Thad Jones)
  4. If You Could See Me Now イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ (Tadd Dameron)
  5. Sid's Delight シッズ・デライト (Tadd Dameron)

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<2nd Set>


  1. Baubles, Bangles & Beads 腕輪とビーズ (Robert Wright/George Forest/Alexander Borodin)

  2. Smooth As the Wind スムーズ・アズ・ザ・ウィンド (Tadd Dameron)

  3. A New Thing ニュー・シング (Slide Hampton)

  4. Easy Living イージー・リヴィング (Leo Robin / Ralph Rainger)

  5. Ladybird レディバード (Tadd Dameron)

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<3rd Set>


  1. The Tadd Walk ザ・タッド・ウオーク(Tadd Dameron)

  2. Grand Street グランド・ストリート (Sonny Rollins)

  3. In Walked Bud イン・ウオークト・バド (Thelonious Monk)

  4. That Old Devil Called Love ザット・オールド・デヴィル・コールド・ラブ(Allan Roberts / Doris Fisher)

  5. Eclypso エクリプソ (Tommy Flanagan)



 Bebopでありながら、ゴリゴリ感と無縁のタッド・ダメロン作品群を味わえるライブは決して多くないはず。ダメロンをご存じない方なら、ぜひとも一度は聴いてみてほしいです!

 1-1や2-1はスタンダード曲、2-1はロシアのクラシック作曲家、ボロディン作弦楽四重奏曲のカヴァー・チューンと言えるのかも・・・アラビアン・ナイト的なミュージカル"キスメット"中の作品です。

 2-3は、「ミスノートを一回も発したことのないトロンボーン奏者」と畏怖されるスライド・ハンプトンの作品、"A New Thing"は、'60年代ジャズ界の流行語、当時のダウンビート誌にも頻繁に登場します。今聴いてもNEWな印象ですよ!菅一平のin & Outのあるドラミングにも期待!

thebridge2.jpg 3-2はソニー・ロリンズのオリジナル、宮本在浩のベース・プレイが楽しめますよ!「グランド・ストリート」は、'50年代にロリンズが住んでいたロウアー・イーストサイドの通りの名前、チャイナ・タウンやリトルイタリーを縦断していて、ロリンズが稽古にふけった伝説的な橋:ウィリアムバーグ・ブリッジは、グランドストリートの近くにあるらしい。

 2-4、3-4は寺井尚之が大好きなビリー・ホリディの持ち歌、「赦し(ゆるし)」と「愛らしさ」というホリデイの菩薩的特質を代表する2曲と言えるかもしれません。

 明日のメインステムが楽しみです!

 今夜からポーク&ビーンズの準備をして、心も体も温かくなる一品に仕上げよう!

 お天気が心配ですが、ぜひ皆様お越しくださいね!よろしくお願いします。

CU

2010年10月25日

11/27(土) トリビュート・コンサートにご参加ください!

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 今日でやっと平年並みの気温だそうです。トミー・フラナガンが亡くなったのは2001年11月、私は今よりずっと若く、元気でもあったけど、今よりずっと寒く感じました。

 恒例の追悼コンサート、今回は11月27日(土)に行います。


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演奏:寺井尚之ピアノ・トリオ The Mainstem 宮本在浩(b)、菅一平(ds)

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2010年11月27日
18:00開場
第1部:19:00~20:00
第2部:20:30~21:30  
(入替なし)
場所: Jazz Club OverSeas
料金: 前売りチケット 3,150円
当日:3,675円

 生前のトミー・フラナガンは、とにかく「ライブ」命のアーティストで、「録音」するのは余り好きではないと言っていました。でも、沢山のレコーディングがあるからこそ、若い世代も聴けるのですから、ありがたいことです。

 音楽産業の変化で、トミー・フラナガンが参加する名盤の数々がごく一部を除いて廃盤になっているのが現実です。レコード業界で、ジャズのみならず、音楽を熟知したプロデューサーが激減しているからという話も聞いたことがあります。

 こんな状況を天国のフラナガンはどんな風に見ているのかしら?信じられないかも知れないけど、フラナガンは、自曲の譜面もロクに書かずに演奏をしていた。フラナガン以前のジャズ・』ミュージシャンは、自分のネタを奪われるのを防止するために譜面があっても門外不出にしており、その伝統のためなのか、或いは文字文化を持たないインディアンのDNAのためなのか・・・寺井尚之がきちんと書いたフラナガン作品の譜面を、レギュラーでない共演者用にと、コピーして大事に持って帰ったりしてたっけ。故に、フラナガンのオリジナルを再現することは、誰にでも出来る業ではないのです。

 トミー・フラナガンの名演目は数あれど、それらを一挙生で聴けるのは世界広しといえども、今のところOverSeasのトリビュート・コンサートだけ!

 生前のトミー・フラナガンの勇姿をご存知の方も、その頃にはまだ生まれていなかった人も、トミー・フラナガンがお好きなら、ぜひ一度トリビュート・コンサートにお越しください!

 ぜひ沢山の方にフラナガン・ミュージックの醍醐味を味わっていただきたと願います。心からお待ちしています!

terai_watch_tf.jpgトミー・フラナガンが生前最後にOverSeasにやってきた時、当時の寺井尚之によるレポートがHPに載っています。

イベントサイト:http://jazzclub-overseas.com/concert.html
トリビュート・コンサートのページ:http://jazzclub-overseas.com/tribute_tommy_flanagan/tribute.html

CU

Jazz Club OverSeas Youtubeチャンネル オープン!

 月曜&雨、Mood Indigoになっていませんか?

 今年の夏の暑さも辛かったけど、寒くなるとベッドから出たくなくなります。な~んてゴチャゴチャ言っている間に出来ました!Jazz Club OverSeasの動画チャンネルが!コンテンツと立ち上げの全てはOverSeas撮影部の努力の賜物です。どうもありがとう!!

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 ただし今のところ、フォームの安定している寺井尚之のフィクスト・ショットなので、「動画」が動いていないように見えて、サムネイルも全部一緒なのが「苦」です。でも内容はカラフル!スタンダードからデトロイト・ハードバップ、エリントニアまで様々なレパートリー15曲がお楽しみになれますので、ぜひ覗いてみてくださいね。

 好評なら、コンテンツ拡大して、あっと驚くレパートリーもご覧いただけるようになりますよ!

 ご感想など投稿いただければ嬉しいです。(投稿するにはYoutube アカウントの登録が必要です。)

 Check It! Youtube

2010年10月21日

11月イベント(その1)「ジャズ史探訪 よもやま噺」

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 ようやく近所のコンビニに行くにも、半袖では肌寒い気候になってきましたね。11月のイベント紹介します。

over_seas_on_the_alley.JPG この写真は先週の末宗俊郎(g)と時に、k-gファンのフルート奏者が撮影してくださった写真!他にも沢山のショットを、丁寧なお手紙と一緒に郵送して下さいました。デジタル時代に心のこもった封書を頂くと喜びもひとしおです。nobuさん、どうもありがとう!

 さてジャズ限らず文化を愛する皆様の為に、11月2日(火)に寺井尚之のトークショーを開催します。

 今回のテーマは 「JAZZ史」で、お題は 「JAZZ史探訪! よもやま噺」

 皆さんもご存知のように、ジャズはアフリカから奴隷として送られてきた黒人達の文化が、アメリカの地で、ヨーロッパから移民してきた白人達の文化と融合して生まれた音楽芸術です。

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左はジャズの原型ラグタイムが演奏されていたストリーヴィルの高級娼館「マホガニー・ホール」、右は当時の情景を描いたルイ・マルの映画「プリティ・ベイビー」のシーン

 ジャズが産声を上げたのは港町ニューオリンズのコンゴ・スクエアと言われ、第一次大戦までは、その土地で発展しました。色町だったストリーヴィルの娼館の大広間で演奏するジェリー・ロール・モートンがジャズの創始者とも一説には言われています。禁酒法という、日本人から観れば奇妙な法律や二度の世界大戦が触媒となり、ジャズは、様々な文化を取り込み、数多くの天才を輩出しながら発展と衰退を繰り返します。

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 他民族、他文化の国アメリカの文化事情と、ジャズという音楽の変遷は、鎖国しながら独自の文化を育んだ日本の国の私たちにとって、とても興味深い!芸術の秋にぴったりの内容です。寺井尚之が、軽妙な関西弁トークと選りすぐりの音源で、爆笑&感動のイベントになる予定!

 ジャズファンのみならず、音楽ファン、歴史ファン、ご興味がおありでしたら、ぜひお越しくださいませ!

楽しいジャズ講座の夕べ
 「JAZZ史探訪! よもやま噺」

【日時】11月2日(火)7pm~9pm 
【講師】トミー・フラナガン唯一の弟子、OverSeasオーナー、 寺井尚之
【受講料】One Drink付 ¥2,500 (税込¥2,625)  要予約

naito_logo.gif *「大阪ナイトカルチャー」協賛事業

2010年10月18日

対訳ノート(30) I'm Through with Love

 こんにちは!一週間の始まり、マンデイ・モーニング・ブルーズになっていませんか?個人的に本年度野球シーズンは昨日でお終い。It's Only a Ball Game!でも胸痛い...巨人ファン、中日ファンの皆様、がんばって下さい!

 今月のジャズ講座、そして土曜日のThe Mainstem"のアンコールでも、胸が痛くなるしんみりした曲、"I'm Through with Love"が聴けました。For I must have you or no one~♪少しひんやりする秋風の中、ずっと鼻歌で歌ってます。これは私がジャズ・ファンになる前から知っていた歌、小汚い女子中学生の頃から何度繰り返し観ても飽きない大好きな映画の名シーンの歌だから。

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<お熱いのがお好き>

 『お熱いのがお好き』(Some Like It Hot)は、ナチ台頭を期に、ドイツ映画界からハリウッドに移った巨匠、ビリー・ワイルダー監督の名作コメディーのひとつ。『サンセット大通り』『情婦』『アパートの鍵貸します』『フロントページ』etc...ジャズの名盤同様、毎日観ても飽きない映画たち。中学生でも笑って泣けるし、大人になると「笑い」の奥底ある「苦さ」に、シリアスな映画では、人間の「どうしようもなさ」が深く心にささります。落語が好きで、ジャズも好きな人は、間違いなくビリー・ワイルダーにハマるでしょう。ワイルダーはネイティブな英語人でないのに、私に英語の面白さを教えてくれました。作品の凄さについて書き出せばどうにも止まらないので慎まなければ。ここでは『お熱いのがお好き』のあらすじを説明するだけにしておきます。日本語の映画予告編がYoutubeにあったよ。

josephone_daphne.jpg 時はギャング全盛の禁酒法時代、ジャズ・ミュージシャンのジョー(ts)とジェリー(b)は演奏中のキャバレーの中でマフィアの抗争を目撃してしまう。それはマフィア抗争史で有名な「ヴァレンタイン・デーの虐殺」事件!不幸にもそのおかげで二人はマフィアに狙われることに...。追っ手の目をくらますため、二人とも女装し、バンド・マンならぬバンド・ウーマンとして女性ばかりのビッグ・バンドに紛れ込み、フロリダの高級ホテルで演奏することに。楽団にいるウクレレ(!)兼ヴォーカルがグラマー美人、気はいいけど男運の悪いマリリン・モンロー、役名はシュガー・ケイン(日本語にするとサトウ・キビ子か・・・)、ジョセフィンと名乗るジョーはマリリンにひと目惚れし、ダフネに変身したジェリーは、石油富豪のお目にとまり婚約するはめに。そのうち、二人を追うマフィア一味がそのホテルで開催される「イタリア・オペラ愛好会」にやって来て、話は限りなくややこしく、オカシクなって行きます。禁酒法時代に発展したジャズの歴史に興味ある人も必見の名画といえるでしょう。

some_like_it_hot_1.jpg   ジョーは億万長者になりすまし、シュガーとねんごろになるのですが、ギャングがいるから、ずっと男の姿ではいられない。てっきりフラれたと思い込んだシュガーが、ボロボロになった心で歌うのが"I'm Through with Love"なんです。

 「男性の女装を天然色で撮影すると倫理団体から抗議が殺到する」時代ゆえ、敢えて白黒になった映画。シュガーのまとうシースルーのブラック・ドレスは映画史上最高にイヤラシく、また可愛い!当時妊娠中だったモンローの白い肌と、豊満な胸、筋トレなんか全然関係ないポニョポニョのボディと、少し人工的顔な美貌、着崩したドレスやヘアメイク、全てが計算された完璧な役作り、吹き替えでない歌唱も完璧です!余り技巧的だったりパワフルだとシーンにそぐわないし、さりとて下手ならNGですが、歌唱自体が役にぴったり合っている。モンローの模倣者は数え切れないほどいるけれど、モンローの前にも後にもこんな女優はいない!彼女のアクトには計算し尽された「型」があり「スタイル」がある。つくづく凄い女優です。因みに歌唱指導はトミー・フラナガンやジョージ・ムラーツの友達だった名伴奏者、ジミー・ロウルズ(p)だった。

 名セリフや裏話など書きたいことは山ほどあるのですが、あかん!ザッツ・アナザー・ストーリー!歌について書かなくちゃ!とにかくラストのオチをご覧になって、爆笑できなかった方がおられるとすれば、余程深刻な心的問題がおありになるではと危惧する次第です。

<さり気ないからこそ悲しい歌>

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 "I'm Through with Love"は映画で出てくる「ヴァレンタインデーの虐殺」と同年、1929年の流行歌、作曲:J.A.リビングストン&マット・マルネック、作詞:ガス・カーン。ガス・カーンは"It Had to be You"や"I'll See You In My Dream"など、ジャズ通の方なら良くご存知の歌曲を沢山作っています。その詞は自然な語呂で鼻歌としてとても歌いやすい。大作詞家、ジョニー・マーサーは"It Had to be You"を『ベスト・アメリカン・ポピュラー・ソング!』と評しているし、「歌詞の権威」ロバート・キンボールはカーンの作風を、『気取らず、きばらず、それでいて忘れがたい(unpretentious, un-selfconscious and unforgettable)』と評している。つまり"粋"なんです。この歌も、いわゆる「大ネタ」ではないけれど、ずっと心に残ります。


 内容はごく平凡な失恋ソング、"心を尽くして愛したのに、あなたは新しい恋人を作って私を捨てた。もう恋なんかしない。"おきまりのAABA形式、それなのに非凡で忘れられなくなるのはA部後半のさり気ない反復にある。"For I must have you or no one、And so I'm through with love."日本人がここのラインをそのまま口づさんでも、ほんとに自然に発音できて、少し得意になれるでしょ!それにA部の歌詞の切れ目の全てが「ため息」とよく似合う。「一筋だった相手に捨てられた悲哀」が、32小節の間に少しずつリアルになって、大声で主張しなくても、ターンバックでは、すっかり胸がキュンとなってしまう。関西弁で言うと"じんわり"胸に染みてくる。モンローは、そういうところをとてもよく判った上で歌っているから素敵です。
 このシーンをご存じない方はYoutubeでどうぞ。

 そう言えばビリー・ワイルダーは女優マリリン・モンローを評してこう言ったそうです。「モンローの凄さはオッパイではない、耳だ。彼女は話の達人だ。誰よりもコメディを読み取る力がある」 確かに歌詞を読み取る力も並外れている!

<さり気なさが失われる時>

lorez_image112.jpg 偉大な音楽家なら誰でもそうだろうけど、トミー・フラナガンは映画や舞台、楽曲に関することなら、とにかくなんでも知っていた。来日するとホテルで深夜映画をよく観てました。おまけにマリリン・モンローが大好きで、彼女の伝記が自宅の本棚の一番良い場所に陳列してあったっけ。

 先日のジャズ講座で聴いたロレツ・アレキサンドリアのバージョンは、どこがモンローと違うかと言うと、上のパンチラインを、"For I must have you or no one、NOBODY"と反復する手法をとっている事。この歌にこだわりのある聴き手なら、さり気ない歌の良さが損なわれるような気がしてしまう。ライブならこれで良いかも知れないけれど、レコードで聴くと気になって仕方ない。まるで教会か政治集会のシュプレヒコールみたいに思えてしまいます。フラナガンは「そこはNo oneにしなくっちゃ、粋にならないよ」と、最高に歌詞にぴったりのソロを弾いて見せている。そういう風にしか聴こえない。

my_melancholy_baby_matt_dennis.jpg 女子専用の歌に聴こえるけれど、元々ビング・クロスビーが歌い、女性ファンをシビレさせました。男性でもマット・デニスならいい感じ。歌も間奏のピアノも、押し付けがましくなく、それでいて情感がこもってる。じーんと来ます。

 ストレート・アヘッドな硬派のバラードや、華々しい超難曲もいいけど、こんなさり気ない歌が、深まる秋に染みます。特に昨日のゲームを観た後は・・・


I'm Through with Love
アイム・スルー・ウィズ・ラヴ:原歌詞はこちらに
Gus Kahn /Joseph A. Livingstone, Matt Malneek

<Verse>
真心を捧げたのに、
あなたは、新しい恋人を作った。
どうすればいいの?
もう私はお払い箱、
あなたは新しい恋に夢中
捨てられた私が言えるのはこれだけ...

<Chorus>

恋はおしまい、
二度と恋はしない、
サヨナラ、恋よ
もう声をかけないでね、
あなたでなければだめだから、 For I must have you or no one
もう恋はしない。   And so I'm through with love.


心に固く鍵をかけ、
気持ちはそこにしまっておこう、
心は氷詰めにしておいた。
決して誰も愛さない、 And I mean to care for no one
もう恋はこりごり。  Because I'm through with love.

なんで気のある素振りをしたの?
どうでもよかったはずなのに。
あなたに夢中な女達に、
取り囲まれていたくせに。

春よ、さよなら、
もう元には戻れない。
私にはあなただけしかいなかった。For I must have you or no one
だからもう、  And so
恋はしない。 I'm through with love.


2010年10月14日

"The Mainstem" 10/16(土) 《お月見 Hard Bop》予告セット・リスト

 今日は怒涛のように内外から沢山Eメールが届いた日でした。ご無沙汰のあの人はどうしてるかな?となんとなく気になる波動が世界中に流れているのかも知れません。

tamae_baker.jpg 最近、常連様のお勧めでTwitterなるものを始めました。まだあんまりよく判りません。私なんて、殆どお店&市場、自宅、時々キタ・ミナミくらいしか徘徊しないし、"○○なう"とも書けない身の上だしなあ。フォローさせてもらってる未知なる方々の中には、「腹減った」とか「トイレ行きたい」とか、日がな一日Tweetしている優等生も・・・興味深いつぶやきはあなりないかも知れないけど、とにかくFollow Me!宮本在浩(b)、菅一平(ds)もつぶやいてます。寺井尚之ジャズピアノ教室生徒会長のつぶやきも・・・有名常連のND氏やダラーナ氏は、グルメなつぶやきがうらやましい!私めのアイコンは、大好きな元祖ブラック・ビューティ、ジョセフィン・ベイカーのバナナ・ルックです。どうぞよろしく~http://twitter.com/#!/tamaeterai

 さて、10月最初のThe Mainstemライブが今週の土曜日に!ヒースBros.に負けないくらい「音」が聴こえてくるプログラムですよ。

乞ご期待!

"The Mainstem"
寺井尚之(p)
宮本在浩(b)
菅一平(ds)
7pm-/8pm-/9pm-
Live Charge 2,625yen(ご予約お願いします)

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<1st set>

1. Almost Like Being Love オールモスト・ライク・ビーイング・ラヴ(Alan Jay Lerner/Frederick Loewe)

2. Hassan's Dream ハッサンズ・ドリーム (Benny Golson)

3. The Scene Is Clean ザ・シーン・イズ・クリーン(Tadd Dameron)

4. The Voice of the Saxophone ザ・ヴォイス・オブ・ザ・サックスフォン (Jimmy Heath)

5. Rifftide リフタイド (Coleman Hawkins)


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<2nd Set>

1. It's Only a Paper Moon ペーパー・ムーン (E.Y.Harburg,Billy Rose/ Harold Arlen)

2. East of the Sun, West of the Moon 太陽の東、月の西(Brooks Bowman)

3. Moon Ray ムーン・レイ (Artie Shaw)

4. Moonlight Becomes You ムーンライト・ビカムズ・ ユー(Johnny Burke/Jimmy Van Heusen)

5. Old Devil Moon オールド・デヴィル・ムーン (E.Y.Harburg/Burton Lane)


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<3rd Set>

1. As Long As I Live 生きている限り(Ted Koehler/Harold Arlen)

2. Lonely Town ロンリー・タウン(Betty Comden,Adolph Green/ Leonard Bernstein)

3. 46th & 8th (Waymon Reed)

4. Autumn in NewYork NYの秋 (Vernon Duke)

5. Scrapple from the Apple スクラップル・フロム・ジ・アップル (Charlie Parker)

 1-1, 1-2は、先週のジャズ講座で印象も新たな2曲、寺井尚之流「どんなもんじゃい」という感じの演奏が聴けるでしょう。1-4は来日中のジミー・ヒースが同じテナーの大先輩であるコールマン・ホーキンスに捧げた曲。The Voiceという、ホークの究極の音色をピアノ・トリオでどのように再現するのでしょうか?興味は尽きません。

 2セット目は文字通り「お月見組曲」、毎年10月には「月」に因むプレイが聴けますが、因みに当日は少し膨らんだハーフムーン(月齢8.3)の大潮の宵、この演奏を聴いたあなたの月はどんな表情になるでしょう?楽しみですね。

 ラストの3rdセットは秋色の演奏が楽しめそう。この季節にぴったりな、レナード・バースタイン作品も登場!宮本在浩ファンの皆さんはベースがグイグイ拳を回すブルース(3-3)をお楽しみに!

 旬の楽曲と伝家の宝刀=ハードバップの絶妙の絡み合い!お勧めメニューは、10月になっても、健やかに育ち続けるバジルソースを絡めてポークをグリルする予定です。

 お時間のある方はぜひぜひ路地裏OverSeasを覗いてみてくださいね!

CU

Good News and Bad News

 チリの落盤事故、全員救出されて良かったですね!昨日からBBCのサイトで、救出の様子がずっと中継されていて、思わずかじりつきそうになりました。

 もうひとつのGood Newsは、大江戸コットンクラブでのヒース・ブラザーズのプレイは、ライブを見尽くしている某ジャズ評論家の先生が「今年最高の演奏!」と絶賛するほどの素晴らしいものだったこと。akeminさんも絶賛のコメントを下のエントリーに投稿してくださっています。Thank you akeminさま!


jimmy_koshiken.jpg 昨日のライブに行って来た中央大学のピアニスト、コシケン青年からも、深夜に興奮のメールが届きました。若い人は親に借金して、良いライブを観て聴かなければなりません。一生の思い出になります・・・なーんて年寄りはすぐ説教したがるからイヤだね!

 コシケン君は寺井尚之のコネでバックステージに入れてもらって、ジミーやモナ夫人やトゥティと、楽しい時間を過ごしたらしい。ジミー、若い衆に良くしてくださってありがとうございました!

 以下コシケンくんから届いたセット・リストです。

10/13 THE DIZZY GILLESPIE ALUMNI ALL-STARS featuring THE HEATH BROTHERS@ コットンクラブ 

《2ndセット》

1 Gingerbread Boy
2 Hot house
3 Warm Valley(ピアノトリオ)
4 Sleeves(フロントはjimmy・heathのみ):
5 Alone Together(逆にjimmy heathだけ抜けて)
6 Ow!(最後は全員で)

 正に「音」が聴こえてきそうな曲順!3.のエリントン・チューンはジミーのリクエストだったかも知れない。4.は「枯葉」のチェンジで、秋色を隠し味にしているのが、やっぱしジミー・ヒースです!


 Bad Newsは、ジミー・ヒース夫妻来日の数日前、息子さんが心臓発作で急死されたこと。今日、G先生から知らされました。

ビバップ、ハードバップ通の皆様なら、もうご存知、ジェフリー・ヒースこそ、あのジミーの代表曲、"Gingerbread Boy"のことです。東京で聴けた"Gingerbread Boy"は、追悼の心で演奏されていたんですね・・・ジェフとはクイーンズの自宅でお会いしたことがありました。彼はミュージシャンの道を進まずに、当時プラモデル・ショップに勤めていて、日本製の稀少プラモデルを探して買い付けたりしてはりました。

 Jazzcorner.comによれば、ジェフリーの遺骨は、ジミーの兄、パーシー・ヒースが愛したロングアイランド、モントークの海に撒かれるということです。

 愛息に先立たれたヒース夫妻の悲しみはどれほどでしょう・・・心よりお悔やみ申し上げます。

 今夜はヒース・ブラザーズの東京公演最終日。関東の同志たちよ!ジミーを聴きに行って元気付けてあげてください。

合掌

ジミー・ヒース来日速報

 今夜のエコーズ、お越しくださった皆様ありがとうございました。

 大江戸のジミー・ヒースのギグですが、盟友G先生のブログに速報が出ていました。

http://rifftide.exblog.jp/11419150/

セットリストを読むだけで、「音」が聴こえてくると、寺井尚之はウハウハ喜んでおります。

「演奏中のジミー・ヒースは、まるで磨き上げられたブロンズ像のように、微動だにせずただ手の指だけが動いている。」by G先生。

 Yeah,Man!! そうでしょうとも!

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 御江戸の皆様、出演は明日まで!ぜひ応援に行ってあげてください。

時間があれば、東京に飛んで行きたい!ジミーとモナにご飯を作ってあげたいです!

CU

2010年10月12日

お江戸の皆様、ジミー・ヒース応援よろしく!

 爽やかな秋の日です。皆様ご機嫌いかがですか?

 本日より、かねてからInterludeでご紹介してきたビバップの聖者、ジミー・ヒースと弟のアルバート"トウティ"ヒースのヒース・ブラザーズが東京丸の内の『コットン・クラブ』に出演いたします。

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 大江戸のビバップ・ファンの皆様、ぜひ応援に行ってあげてください!

THE DIZZY GILLESPIE ALUMNI ALL-STARS featuring THE HEATH BROTHERS
ザ・ディジー・ガレスピー・アルムナイ・オールスターズ・フィーチャリング・ザ・ヒース・ブラザーズ

10.12.tue - 10.14.thu
Showtimes : 7:00pm & 9:30pm

メンバー:Jimmy Heath(sax), Albert 'Tootie' Heath(ds), Antonio Hart(sax),
Greg Gisbert (tp), Benny Green(p), John Lee(b)


 ジミーはモナ夫人を同行されての来日です。バックステージに行かれたら、大阪の私達から宜しくお伝えくださいね!

 神奈川のコシケン青年も、しっかり聴いてくるんだよ~

CU

2010年10月 7日

新着動画情報&名ショット

 今週は講座二本立てで、下準備にアップアップのInterludeです。

 皆様は連休前でWhere to go...と楽しくプランを練っていらっしゃるのでしょうか?うらやましい~ 土曜日はジャズ講座なので、予定を空けておいてくださいね!

 今まで仕事に追われて紹介できなかったオーディオ・ヴィジュアル情報をまとめてお伝えします!

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 上の写真は、長年の常連様なら、お名前だけはご存知の、神出鬼没の名物男「むけぞう」氏が撮影してくださった、鉄人デュオでの寺井尚之の写真です。

 長らく姿を見せないと思えば、タイやオーストラリアに撮影旅行している謎の氏は某大手旅行代理店のパンフレット写真なども手がける名写真家。

 強烈なパッセージでも、鉄人デュオは二人とも頭部がブレないとつぶやいておいででしたが、写真の添え書きにこんなコメントが・・・

 シャッター速度0.8秒です。
釈迦に説法になりますが、この速度、三脚なしでは普通は絶対手触します。
シャッターボタン押下するだけでカメラが微妙に動きます。

しかし、それより驚きはこの0,8秒の速度で鍵盤を操る?手のみが動いている。
この方が驚きです。名人は無駄な動きは一つもない、実感です。

これ以上は語るとボロがでますし、多くを語る必要はないことです。
ファインダー通してタダタダ驚愕です。

あらためて、凄すぎる!

 その他にも、寺井ファンのために、携帯待ちうけショットも作ってくださいました。
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240X300サイズもあります。

 むけぞう先生どうもありがとうございました!

<寺井尚之のお勧め新着動画>


 このところ、OverSeas映画部が、着々と撮影する動画の数々。北海道、九州、北陸など、遠方のお客様や、生徒諸君から、「ええやん!」とお喜びいただいてます。

 悩みの種は、撮影資金がないこと、それに、寺井尚之が余りにもフォームの安定した、ジタバタしないミュージシャンなので、むけぞう先生がびっくりされていたように、動画なのか静止画像なのかが、手を観ないと全くわからない。まあ、チャーリー・パーカーにせよ、アート・テイタムにせよ、巨匠は仏様のように不動の姿で、何百万もの音符を繰り出していますよね。短距離のスーパーアスリート、ボルト選手もスローモーションで見ると頭部だけはほとんど動いていないです。 そこで、数台のカメラで、共演者の宮本在浩(b)、菅一平(ds)も撮影したのですが、編集作業がなかなか大変らしい・・・寺井尚之もファッツ・ウォーラーみたいに、メイクしてカメラ目線で映ってみるのはどうでしょうか?

 寺井尚之が自分なりに、かなり気に入っているのが上の動画、「Yours Is My Heart Alone」、元々オペレッタ『微笑みの国』の劇中歌「君はわが心の全て:Dein Ist Mein Ganzes Herz 」で、ドミンゴなどテノール歌手の十八番でもあります。スタンダードというには、地味すぎるかも知れませんが、寺井尚之の、スイング力と疾走感のあるパッセージがご堪能いただけると思います。連休の間にでも、ぜひご覧になってくださいね!

 新着動画はそれ以外にも4曲。

 (1)先日のメインステムで大好評だったデューク・エリントン+ビリー・ストレイホーンの"Warm Valley"こちら

 (2)トミー・フラナガンと寺井尚之の十八番、極めつけの美バップ "Our Delight"、ハイライトでお楽しみいただきます。

 (3)トミー・フラナガンのファンや、サド・ジョーンズを愛する通の皆さんには垂涎の動画、"Let's"も少し公開いたしました。

 (4)日本全国のバド・パウエル研究者には見逃せない、硬派の名バラード"I'll Keep Loving You" で、Jazz Club OverSeasならではの雰囲気が味わえます。

 '(5)寺井尚之3のCD『ダラーナ』では、(4)とメドレーになっているバド・パウエルの名曲、"Bouncing with Bud"もアップロードしました!かなりハイレベルのプレイ!ビバップ・ファンはCDと一緒にぜひチェックしてみてください。

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 デトロイト・ハードバップと寺井尚之を愛する、Jazz Club OverSeas常連の皆様と、OverSeasに来たいけど、諸事情によりなかなか来れない皆様全てに愛をこめて!

 さあ、これからジャズ講座のOHP製作に戻らなくては・・・

CU

楽しいJazzの講座とライブの夕べ

 10月5日スペシャル・イベント!「楽しいJazz講座とライブの夕べ」開催!

 文化的で楽しいものなら、決してカテゴリーにこだわらないフリースピリットなお客様を沢山お迎えすることができてよかった~!

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 「ジャズとは何か?」に好奇心一杯の客席からは、色んな質問も飛び出して活気一杯!おかげで、寺井尚之の舌鋒炸裂!大爆笑の文化漫談、スタンダップ・ジャズ・コメディー!

 The Mainstemのライブでは、倍音炸裂の美しいルバートを突然中断し、自分のプレイを実況中継して、また爆笑!ジャズ・クラブも初めてのお客様も演奏者と一体になってスイングすることができて、楽しかった~

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 初めてライブを聴いてくださった女性のお客様からは、「ジャズってこんなきれいな音楽と思わなかった!」とご感想もいただきありがとうございました。

 あんまり楽しかったので、11月2日(火)に第二弾、寺井尚之トーク・ショー、「ジャズ史探訪 よもやま噺」を急遽ブッキングすることにしました。

 1ドリンク・サービスで参加料2,625yen(税込)です。

 御料理も腕によりをかけて仕込んでおきますね。

ご予約はお早めに!

CU