2016年4月12日

翻訳ノート:ビル・エヴァンス『サム・アザー・タイム:ザ・ロスト・セッション・フロム・ザ・ブラック・フォレスト』

 bill1006950053.jpg 1968年、ビル・エヴァンス・トリオ(エディ・ゴメス-bass, ジャック・ディジョネット-ds)が、モントルー・フェスティヴァル出演の5日後、ドイツ南部の小さな村、通称<ブラック・フォレスト>にあるMPSスタジオで録音していたことは、これまで知られていませんでした。その幻の音源は、森の中で半世紀近い眠りにつき、やっと日の目を見ることに!

 『Some Other Time : The Lost Session from the Black Forest』のリリースを実現させたのは、ジョン・コルトレーン、ウエス・モンゴメリーの歴史的音源を世に出した実績のある<Resonance Records>で、日本盤が<キング・インターナショナル>から先行発売されたところです。

 エヴァンスは、もとよりライブ盤が多く、スタジオ録音自体が希少、ディジョネットがエヴァンス・トリオに在籍したのは僅か6ヶ月、このメンバーでの唯一のスタジオ録音であり、それも最高に趣味の良い音質に定評のあるMPSのレコーディングですから、ファンの興味は尽きません。

 日本盤もオリジナル盤も、音楽内容に相応しい豪華パッケージで、貴重な演奏写真やポートレートも一杯!日本盤には、岡崎正通氏が書き下ろされた明瞭で奥深い日本語ライナー・ノートが加わり、光栄な事に、それに続く英文ブックレットの翻訳を、A&Rディレクター、関口滋子氏の監修の下で担当させていただきました。

 「世界の発掘男」の異名を取るゼヴ・フェルドマンの熱血プロデューサー・ノート、共演者、エディ・ゴメス(b)とジャック・ディジョネット(ds)のロング・インタビュー、元MPSのスタジオ・マネージャーであったフリードヘルム・シュルツのMPS物語、人気ジャズ・ブロガー、マーク・マイヤーズによるビル・エヴァンス論など、充実した内容は、さすがです。

 私も、翻訳の過程で、これまで知らなかった欧米のジャズの歴史を色々学ぶことができました。ぜひご一聴、ご一読を! 

 ビル・エヴァンス・トリオ:『サムアザータイム:ロストセッション・フロム・ザ・ブラック・フォレスト』

日本盤好評発売中:キング・インターナショナルHP http://www.kinginternational.co.jp/jazz/KKJ-1016/ 

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://jazzclub-overseas.com/cgi-bin/mt/torakkubakku.cgi/1705

コメントする