2009年12月17日

「トミー・フラナガンの足跡を辿る」新刊できました!

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 北国は大雪だそうですね。大阪も昨日から寒くなりました!配達に来た八百屋のお兄さんが「さむいてなもんとちゃうわ!今日は震えるで!」と走って行きました。巷は忘年会シーズンで色々お忙しいと思いますが、皆さま、二日酔いは大丈夫すか?

 さて、ジャズ講座の本、「トミー・フラナガンの足跡を辿る」第7巻がやっと出来上がりました。サブタイトルが《エラ・フィッツジェラルドとの黄金時代(その2)》:『Jazz At The Santa Monica Civic』『Newport Jazz Festival Live At Carnegie Hall』、『Montreux '75』など、ジャズ通でなくても、明日への元気、健康増進のため、サプリメント代わりに毎日聴きたい名盤中の名盤がずらりと並びました!

 世界の都市で公演を重ねて行くうちに、エラ+トミーのコラボがどのように進化していくのか?寺井尚之の解説を読んでいくと、単なる「歌伴」の枠をはるかに越えた、有機的な音楽の変遷を辿ることができます。エラ+トミーのコラボ盤は『Fine & Mellow』以外、全てライブ録音のため、音質の是非を問う意見もありますが、所詮は録音されたもの。内容に比べれば、「音質云々」などDoesn't Matter!付属の対訳ページで、エラ+トミーならではの歌詞に沿った転調の神業も手に取るように判ります。「喝采こそイノチ!」のエラ・フィッツジェラルド!ノーマン・グランツさん、ありがとう!ライブ盤でよかった~。

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 今回も、エラの歌う歌詞の完全対訳は不肖私が作りました。ご存じのように、エラはすぐ歌詞を忘れることで有名な歌手ですから、確かに「忘れてるな・・・」というのもあります。とはいえ、彼女の歌詞解釈はびっくりするほど深い!「酒とバラの日々」や「ポルカドッツ&ムーンビームズ」など、"ああ、またか・・・"と思うような超スタンダードの歌詞の深さ、コール・ポーター歌曲の強さと優しさは、エラの歌唱を通じて、私も初めて思い知りました。録音を聴きながら対訳を読んでいただくと、かなり楽しめると思います。

 エラ以外にも、新刊の読みどころは一杯!『Newport Jazz Festival Live At Carnegie Hall』のオールスター・ジャム・セッションの楽屋裏でミュージシャン達が交わす会話の下りは、「あんた見てきたんか?」という位、リアルで抱腹絶倒。体育会系ジャズ・ミュージシャンの上下関係を知っている寺井尚之だからこそ語れる裏話が満載。ジャズ・マンの視点から見たバート・バカラックやビートルズなど、当時のポップ・ソングに対する論評も、大変興味深いものがあります。

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 そして、新刊のもう一つの目玉は『Tokyo Recital ( A Day in Tokyo)』の解説。リアルタイムでコンサートを聴いた寺井尚之の思い出、それに44歳という年齢のフラナガンの奏法解説、ベース、ドラムスの動きを明確に解説しながら、"あの"ダイナミックなトリオ演奏を分析していますので、フラナガン・サウンドを目指すミュージシャンは必読です!

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 と、いうわけで、「トミー・フラナガンの足跡を辿る」第7巻新発売。ご希望の方はOverSeasまで。トリビュート・コンサートのCDも併せてご注文ください。

 講座本新刊は、もうしばらくしたら、"ワルティ堂島"さんや、"ジャズの専門店ミムラ"さんにも配達しに行きます。

 明日は忘年会ピークかな?楽しく静かにバップ・ギターを聴いて過ごしたい方は、ぜひ末宗俊郎3を聴きに来てください!

 19日(土)は寺井尚之3"The Mainstem"(要予約)、身も心も温かくなるように、チキンと根菜をたっぷり入れた熱々のクリームシチューを作ってお待ちしています!

CU