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本当のジャズを目指して! ユニークな発表会 |
| 1998年、巨匠トミー・フラナガンンが病気に倒れた事から、デトロイトバップ伝承の熱意に燃えた寺井尚之が開いたジャズピアノ教室も、早いもので開講以来足掛け7年。 「巨匠達が遺してくれた音楽の遺産を埋もれさせてはならん!」こんな寺井尚之の熱意に応え、昨今、生徒達の演奏と音楽的理解の進歩には驚異的なものがあります。 本発表会の出場資格は“自分で創ったアドリブをする事”。そして、美しい音色で演奏できるようになること。これらが、他の教室と一線を画するころです。生徒達は、生活環境や年齢も本当に色々ですが、目標はひとつ、寺井尚之の指導の下、日夜ピアノに向かって邁進中!また、寺井メソッドを学びたいと、他の楽器で学びたい熱心なミュージシャンにも門戸を開放しています。 発表者達の頼りになるサポート役は、寺井尚之"フラナガニア"トリオに於ける寺井尚之のミュージカルパートナー、宗竹正浩(b)、河原達人(ds)の一流プレイヤーの二人。各ピアニストの実力を充二分に引き出そうと、温かいミュージシャン魂で待ち構えます。 また発表会の熱演、名演の模様は、名エンジニア、モトドラ氏の厚意によりライブ録音されています。モトドラさん、ありがとう! 発表会は毎年1月と8月最終日曜日に開催されます。今日は寒い一日でしたが、会場OverSeasは熱気でむんむん。さて、どんな演奏が繰り広げられたのでしょうか? 発表会にお越しに成れなかった皆さん、どうぞこのレポートで熱演の模様をお楽しみください。 |
(発表者名は、本名または本人の希望するニックネームです) 第1部
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宗竹 正浩(ベース) |
Tatsuto Kawahara |
| 1967年2月22日生まれ。19歳から今日まで寺井と演奏を共にする。天性のリズム感と躍動感溢れるビートの逸材である。クラシックなど他ジャンルにも造詣が深く、卓抜なアルコの演奏にも唸らせられる。層が厚いと評判の関西のベース界に於いても宗竹の存在は傑出している。男の色気を演奏に感じることのできる数少ないベーシスト。 | 1957年11月8日生まれ。寺井尚之と同じ関西大学軽音楽部に入部した18歳よりジャズを始める。27年以上にわたって寺井のグループで活動を共にしただけあって、繊細でバッピッシュなドラミングで抜群のサポートを聴かせる。よく歌うドラミングには定評があり、スタンダードナンバーでは歌詞はすべて覚えている。 |
★構成賞: あやめ ★AD-LIB賞:むなぞう ★テクニック賞:松本誠 ★努力賞:イガラシ ★ピアノ・タッチ賞 あやめ ★パフォーマンス賞:アクビ ★スイング賞:あやめ ★新人賞:かおりん (松本誠は基本的に全ての賞から除外されています。) |
発表会開催ご協力ありがとうございました!録音、CD制作:モトドラ様写真撮影:You-non様 記念品:グレイスピアノ サービス ピアノ調律:川端定嗣様 調律とピアノに関するお問い合わせはグレイス ピアノサービスへ!0725-33-9808 美しい花束:マダム・パノニカ |
まずは選手宣誓!発表会のオープニングに欠かせないのが、橋本生徒会長の「選手宣誓」!これがなければ始りません。「寺井尚之ジャズピアノ教室冬の発表会は、大阪国際女子マラソンと並ぶ2大イベントに成長しました。我々は、この発表会に参加できる事を誇りとし、実力を余すところなく発揮する事を誓います!!」 橋本会長の大真面目な表情とユーモアのある口調で、満員の会場が笑いと歓声に包まれ、出場前のピンと張り詰めた緊張感が、一瞬ほぐれました。 <フレッシュ!第一部>さて、いよいよ一部の演奏の始まりです。発表会の幕開けを飾るのは、3人の初出場者の“Another You”から。あやめ副会長の落ち着きのある司会で最初に登場したのは、カジュアルな服装がチャーミングな、小柄で可愛い女の子、ユミちゃん、入門10ヶ月で発表会出場に漕ぎ付けました。演奏前はそんなにアガっていないとのことでしたが、アドリブに入ってから、何だか緊張したと言うことでした。しかし、ちゃんとリズムをキープできたし、エンディングの合図もクリアに出来て成功しました。ユミちゃんの感想は、「トリオで演奏できて、楽しかった!」、その通り!楽しむのが一番です。それが上達への何よりの栄養になることでしょう。 ![]() ![]() ![]() 初出場の2番目は、おっとり、にこやかな美少女サーヤちゃん、ニットのドレスが素敵です。彼女も演奏前はアガっていないと、いつもどおりにっこりしていましたが、演奏を始めると、自分の足カウントとピアノの音が聴こえ難くなって、急に緊張してしまったそうです。とは言うものの、ちょっとしたコードのミスも自分で修正できたし、宗竹正浩(b)と河原達人(ds)の完璧なサポートのおかげもあり、素敵な演奏をすることが出来ました。ジャズをもっと知らなければと、思ったサーヤちゃん、どんどんライブにも来て楽しんでください。 ![]() ![]() ![]() 美女が続きます。“Another You”のトリを務めるのは、ピアノの先生をしているカオリンちゃん、いつもはカジュアルなファッションですが、今日はブラック&シルバーで華やかな出で立ち、クラシック演奏経験の豊かさを感じます。お母様の応援のおかげで、合図もきっちりと出来て、落ち着いた演奏が出来たように思いましたが、実はとっても緊張していて、普段よりゆっくりしたテンポで出てしまったそうです。普通のクラシックの発表会と違って、当発表会は「ピリピリした雰囲気で、聴いてる人まで緊張しているみたい!」でした。そうです、当発表会は客席の真剣な態度でも定評があるんですよ。 ![]() ![]() ![]() 初陣のフレッシュな三人娘に続き、いよいよ自由曲の演奏です。グッと成熟した大人の雰囲気を醸し出すのは、イバちゃんことイバラキさん、エレガントなブラウンタフタのロングドレスに身を包み、にこやかなお辞儀だけで、まず会場を魅了しました。今回の演奏曲、デューク・エリントンの“Love You Madly”は生徒会主催セミナーで、むなぞう若頭が採譜した譜面を勉強して決めたそうです。お辞儀に続いて演奏を始める間合いにも、余裕を感じます。体の中からリズムが湧き出てくるプレイ、今迄練習を重ねた自信が音の中に投影され、スイング感となって表れます。客席もリズムに合わせて体がスイング!ピアノのリフにかぶさるドラムソロもゴキゲンに入り、河原達人(ds)がにっこり!ベースソロのバッキングもピタリと決まって最後までスインギーな演奏でした。師匠は「リズム感ばっちり!特にアドリブに満足した!」と嬉しそう。日頃の練習の成果が実を結び、本当に良かった!! ![]() ![]() ![]() さて、第一部のトリは、自称“万年一部トリ”のんこちゃん、明るさと思いやりで、周りを楽しくしてくれるムードメイカーです。年末パーティののんこちゃんのピアニカ演奏は、私にとって紅白歌合戦よりも楽しみなものでした。発表会を盛り上げてくれる、のんこちゃんの応援団が、今日も沢山来られています。でものんこちゃんの楽しいプレイも、今日から2年間お休み、高倍率のNGO試験に合格し、もうすぐ海外青年協力隊の一員として、モンゴルに飛び立ってしまうのです。イバラキさんの好演奏から、急に緊張したというのんこちゃん、今日の演奏曲はセロニアス・モンクの“Well, You Needn't”、大きな瞳で共演者にも挨拶して、演奏を始めました。テーマから3コーラスのアドリブも快調、4バースも慣れたものスイスイスイング、足と手のバランスがうまく行っているからです。応援団も「だんだんうまくなっている!大満足!」と絶賛。演奏した後は、あっはっは!とおなじみの笑い声で、会場も一層楽しさに包まれます。師匠は「合図◎!」と満足そうな反面、別れがちょっと寂しそう…のんこちゃん、日本の若者を代表する任務頑張ってね!復帰の日を待っていますよ!! ![]() ![]() <個性の花満開!第2部>休憩時間、出番が終わった人達は、緊張がほぐれてほっとした表情です。お客様もどんどん増えて100%の入りで、雰囲気は一層高まります。気が付くと、北海道のコンサートから帰ってきたベーシスト鷲見和広さんの姿も見えます。関西でも最も多忙なプレイヤーですが、常日頃応援してくれる児玉さんの演奏を逆に応援しに来てくれました。ありがとう!![]() 2部の司会は、明るいのんこちゃんにバトンタッチ!トップバッターはテナーサックスで入門している児玉さんです。演奏曲は“Blues for ‘K’”、これは一昨年の秋にベルリンからOverSeasにやって来たピアノの巨匠、ウォルター・ノリスが、日本滞在中、深い交流をした児玉さんの為に書き下ろしたGmのブルースです。最高のミュージシャンに曲を贈られるとは、なんと幸せな事でしょう。ノリスとOverSeasで共演した鷲見和広(b)と寺井尚之(p)のデュオライブで愛奏されているので、水曜にOverSeasに来ている方にはスタンダードと言って良いおなじみの曲です。児玉さんは、楽器の調整がうまく行かずに、最初音を出すのに苦しみましたが、諦めず持ち直して、力強く最後まで吹き切りました!児玉さんのガッツに会場全員大拍手、鷲見和広さんもにっこり! 会場に、爽やかな風が吹きました。 ![]() ![]() ![]() 続いて登場するのはフランスの女優さんの様にシックな“め”ちゃん、コンピューターのインストラクターとして、沢山の受講生の前で講義をするのがお仕事、人前に出るのは慣れているはずですが、ピアノの発表会は別だそうです。いつもたおやかで優しく、思いやりのある女性で、現在死語になりつつあるヤマトナデシコの美しさを持っています。今シーズンは、トミー・フラナガンのEclypsoを稽古していましたが、無理に仕上げるのを嫌い、スタンダードの“Stella by Starlight”を発表会の曲としました。末宗俊郎(g)がOverSeasでこの曲を演奏していたのを気に入って選んだそうです。彼女の持ち味は、吟味に吟味を重ねた和音の色合いの変化と、心の琴線にそっと触れるような美しいタッチです。幻想的なイントロから、おなじみのテーマに入って、皆うっとり。末宗ヴァージョンとは全く異なる、“め”ちゃん自身のヴァージョンが出来上がりました。予約したレッスンにアクシデントで来れない事もある“め”ちゃんですが、音楽への愛情が一杯籠った演奏に大満足!これからも、うっとりするハーモニーを聴かせて下さいね。 ![]() ![]() ![]() 三番バッターは、今回の最年少出場者、大きなピオニーの髪飾りがチャーミングな美少女あーちゃん。大学でも音楽を専攻する彼女は年齢に似合わず、いつも礼儀正しいお嬢さんで、客席に向かって深々とお辞儀をする姿がとっても素敵です。発表曲は、自由曲として初めて取り組んだベニー・ゴルソンのハードバップ、 “Whisper Not”です。すっくとピアノに座る姿勢からは、子供のときからのピアノのキャリアを感じます。演奏前の緊張した表情とは裏腹にプレイには落ち付きが感じられ、セカンド・リフのマーチになる部分もトリオの息はぴったり!グリスも華麗で、とても2回目の出場と思えない出来栄えになりました。とっても緊張していたあーちゃんは、師匠の講評を聴きくと、緊張がほぐれ涙ぐむ一場面もあり、華麗な演技と、あどけなさが魅力一杯の発表になりました。 ![]() ![]() ![]() 2部のトリを飾るのは、スリムで清潔感に溢れた妖精のような女の子、りんりんちゃんです。可憐な容姿に似合わぬダイナミックなリズム感と豊かなイマジネーションを神様が与えてくれました。看護士という激務なので、レッスンに頻繁に来れない為、師匠からは「不良」と呼ばれ、才能ある故に「ええ音楽を聴いて。もっと練習せんか!」とガミガミ言われています。その甲斐があったのか、最近練習しようと欲が出てきたようです。曲はOverSeasの火曜日のライブによく聴く事の出来るセロニアス・モンクのバップ・バラード、“Pannonica”を選びました。バップに挑戦するようになってから、ソフトタッチと、音遣いを洗練させる事を心がけて来た彼女ですが、今日はその成果が見事に出ました。水を打ったように静まり返った会場に、朝露を含んだ真っ赤な椿の花が、ほろほろと零れ落ちるようなヴィヴィッドな印象を与えるルバートから始り、クリアなタッチで、モンク的なカウンターメロディが所々に挿入されて、モンクを援助しジャズ界屈指の貴婦人と賛美された、パノニカ夫人の華やかさと気品を余すところなく表現しました。次の練習曲もバップ・スタンダードの王道を行く“Star Eyes”と、早々予告、成長に期待が膨らみます。 ![]() ![]() ![]() |
<渋さで勝負!第3部>あっという間に2部の演奏も終了し、宗竹正浩(b)、河原達人(ds)のサポート陣も今のうちに休憩。満員の会場は、生徒達がゲストに挨拶したり、激励や反省のなごやかなおしゃべりが溢れ、パーティ会場のようです。一方、テナーサックスで出演するイガラシ君は、サックスのウォームアップに余念がありません。一週間前から緊張しているというイガラシ君、私もなんだかドキドキして落ち着かない気分になって来ます。 |
<緊迫の名演!第4部> 名演奏が続き、会場の興奮も最高潮、狭い店内は、人、人、人の熱気で溢れかえっています。いよいよベテラン達が登場する第4部になりました。司会は、穏やかで情のある司会者、むなぞうくんで締めました。 第9回寺井尚之ピアノ教室発表会は 2005年8月28日(日) |
