6/28(土)寺井尚之メインステム:今夜の曲目

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1. The Con Man (Dizzy Reece)      ’80年代NYでビッグバンドを率いたトランペット奏者、ディジー・リースの曲。con manは信用詐欺師の意味。

2. Out of the Past (Benny Golson)  ベニー・ゴルソン作曲、ノスタルジックな哀愁が魅力のナンバー。’40年代公開の映画、”Out of the Past(過去から逃れて)”に因んだタイトルらしい。

 3. Strictly Confidential (Bud Powell)   バド・パウエルらしい「息遣い」を感じる名曲、抑制の効いたテーマから、劇的に盛り上がるプレイはこれぞバップの醍醐味!寺井尚之メインステムならではの名演目。

4. Ask Me Now (Thelonious Monk)

5. Off Minor(Thelonious Monk)  1stセットは一対のモンク・チューンが聴きどころ、どちらの作品もトミー・フラナガンの傑作アルバム『Thelonica』に収録されている。

 

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1. I’ve Never Been in Love Before (Frank Loesser)   ブロードウェイ・ミュージカル 「野郎どもと女達」中のヒット曲。寺井尚之長年の愛奏曲で軽快にスイング。

2. Fools Rush in (Rube Bloom)   愚か者は天使でも行かないほど危険な場所にホイホイ飛び込む。」 という少しユーモラスなラヴ・ソング、寺井尚之の大好きなビリー・エクスタインのヒット曲。

3. Barbados (Charlie Parker)  チャーリー・パーカーの先祖はカリブからやって来た!ラテンの香り一杯の楽しいバップ・チューン。

4. Don’t take Your Love from Me (Henry Nemo)  戦前にミルドレッド・ベイリーでヒットした名曲。

5. Bean and the Boys (Coleman Hawkins)  “Lover Come Back to Me (恋人よ我に返れ)”の進行を元にコールマン・ホーキンスがつくったバップ・チューン。”Bean”はコールマン・ホーキンスのニックネームで、Boysとはすなわちホーキンスのバンドのこと。トミー・フラナガンもBoysの一員だった!

  コールマン・ホーキンスは寺井尚之の講座 「新トミー・フラナガンの足跡を辿る」にまもなく登場!

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1. Ladybird (Tadd Dameron)  Ladybirdはてんとう虫のこと、シックできらびやかなバップの世界が堪能できるプレイだった。

2. I Had the Craziest Dream (Harry Warren)  『静かなるケニー/ケニー・ド-ハム』の名演が記憶に新しい!ハリー・ウォーレン作のしみじみした名曲。

3. In Walked Bud (Thelonious Monk)    In Walked Bud、語順をひっくり返すと意味がわかります。弟子であり弟分だったバド・パウエルへの愛情が感じられるモンク・チューン。トミー・フラナガンはソロ・アルバム『Alone Too Long』で、<2-5>とこの曲をメドレーとして「師弟愛」をピアノで語っている。

4. Lotus Blossom (Billy Strayhorn) 前週のメインステムで好評の「蓮の花」シリーズ、今夜はストレイホーン作品で雨露に濡れた蓮の花のイメージで次の曲につなげます。

5. Raincheck (Billy Strayhorn) ストレイホーンがカリフォリニア滞在中に作ったとされる雨の曲。湿度を吹く飛ばすような颯爽としたスイング感と、匂い立つような気品はストレイホーンならでは、メインステムならではのラスト・チューンに。

Encore: I Want to Talk About You (Billy Eckstine)  寺井の6月の名演目、大好きなビリー・エクスタインが作曲し歌ったバップ・バラード、6月のデートの情景が活き活きと浮かぶラヴ・ソング。

6月の夕暮れだとか、月明かりがきれいだとか、そんな話題はやめよう。僕は君が素敵だって言いたいんだ。」

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