Hisayuki Terai "Flanagania" Trio
 「フラナガニア Flanagania」は、フラナガンがライブでエリントンの曲をメドレーで演奏するとき、「エリントニア Ellintonia(エリントン作品群)」と言って紹介するのを聞き、これをヒントにして寺井尚之が造語したものである。したがって、アルバムタイトルの意味はフラナガン愛奏曲集となるが、さらにInsomnia(不眠症)、Schizophrenia(精神分裂症)などという言葉にもひっかけ、フラナガン症候群“フラナガンに取り憑かれた者”といった意味も込めているという。このことをフラナガン自身に知らせると、「また冗談を!」と笑っていたそうだ。岩浪洋三 CD『フラナガニア』のライナーノーツより)


MEMBER

寺井 尚之(ピアノ) Hisayuki Terai
1952年6月6日大阪生まれ。4歳からクラシックピアノを始める。予備校生だった18歳の時、涼みに入ったジャズ喫茶でコルトレーンを聴いてジャズに転向。ほどなくたどり着いたトミー・フラナガンの演奏を聴いて自らの師と仰ぎ、'75年本人に弟子入りを志願、2001年11月にフラナガンが他界するまで交流を温める。'79年5月には大阪市東区(現在の中央区)にジャズクラブ「OverSeas(オーバーシーズ)」を開店。以来20年以上、この店を拠点に毎夜演奏活動を続けるとともに、後輩の育成にあたる。

自己のリーダー作としては「Anatommy」('93年11月)、「Flanagania」('94年10月)、「Dalarna」('95年9月)、「FragrantTimes」('97年11月)、「Yours truly,」('01年11月)、「Echoes of OverSeas」('02年12月)を発表している。


河原 達人(ドラムス)
Tatsuto Kawahara

1957年11月8日生まれ。寺井尚之と同じ関西大学軽音楽部に入部した18歳よりジャズを始める。27年間にわたって寺井のグループで活動を共にしただけあって、繊細でバッピッシュなドラミングで抜群のサポートを聴かせる。きめ細やかで、よく歌うドラミングには定評があり、スタンダードナンバーでは歌詞はすべて覚えている。
 昨今、一段と風格あるプレイを聴かせてくれる。


1975年1月4日生まれ。ピアノ、トランペット、トロンボーンも演奏する芸達者。 西川悟志氏に師事した後、OverSeasで修行して間もなく、2002年仕事中右手第2指挫滅,第3指裂傷,第4指剥離骨折の切断寸前の大怪我をするが、強靭な意志力で奇跡的に復活。現在最も注目される成長株。
 発表会では、皆
Masahiro Munetake
宗竹 正浩(ベース)
Masahiro Munetake

1967年2月22日生まれ。
 
 19歳から寺井と演奏を共にする。天性のリズム感と躍動感溢れるビートの逸材。
 クラシックなど他ジャンルにも造詣が深く、卓抜なアルコの演奏にも唸らせられる。
 層が厚いと評判の関西のベース界に於いても宗竹の存在は傑出している。男の色気を演奏に感じることのできる数少ないベーシスト。

宮本在浩(ベース)
Zaikoh Miyamoto
1975年1月4日生まれ。
  1975年1月4日生まれ。
 
 OverSeasで修行間もない2002年、仕事中の事故で右手に大怪我をするが、強靭な意志で奇跡的にカムバック。家業は大阪が世界に誇る町工場、妻も子息も妹も音楽をたしなむ音楽一家。 稽古熱心で楽曲に対する理解も深く、真摯な態度に共感を持つファンが多い。
 現在最も注目される成長株。
のレパートリーを徹底的に研究し、完璧なフォロー役に徹する。

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フラナガンの全ディスコグラフィーを寺井尚之が検証する本「トミー・フラナガンの足跡を辿る