2000年11月10日(金)

ピアノの魔術師サー・ローランド・ハナ
今年1月に続きOverSeasに再登場!


●Sir Roland Hanna サー・ローランド・ハナ piano
1932年生まれ。トミー・フラナガン同様、デトロイトが生んだジャズの巨人の一人。ジョージ・ムラーツとの名コンビやサド・メル・オーケストラ、またソロピアノの名盤でも人気を博す。卓抜したテクニックと強烈なスイング感、デトロイト派ならではの気品は、現在<ジャズ界最高の巨匠>の名にふさわしい。

●Eiji Nakayama 中山英二 bass
1948年生まれ、北海道出身。エルビン・ジョーンズ(ds)、リチャード・デイビス(b)、ドン・フリードマン(p)等素晴らしいジャズの名手達と楽歴を重ねる日本屈指のベーシスト。

演奏曲目
第1部
1.
Softly As In A Morning Sunrise (Sigmond Romberg)
2.
Enigma (Sir Roland Hanna)
3.
Before Sunrise (中山英二)
4.
Let Me Try(Sir Roland Hanna)
5.Yesterdays (Jerome Kern)
6.
Ba-Lue Boliver Ba-Lues (Thelonious Monk)
第2部
1.
Take The “A" Train (Billy Strayhorn)
2.
7つの子 (童謡)
3.
This Time It's Real (Sir Roland Hanna)
4.
All The Things You Are (Jerome Kern)
5.
The Lonely One(Sir Roland Hanna)
6.
O Grande Amor (Antonio Carlos Jobim)
7.
Hush-A-Bye (Traditional)
アンコ−ル.
Round Midnight (Thelonious Monk)

トミー・フラナガン寺井尚之とオ−バ−シ−ズの「お父さん」なら、今回のサ−・ロ−ランド・ハナは、「叔父さん」と言ってもよいピアノの名手でしょう。寺井尚之はハナさん<セカンドアイドル>と公言してはばかりませんし、ウチの店でハナ&ムラ−ツ・コンビのレコ−ドが流れない日はありません。また寺井がNYに行くと必ずハナさんがどこからか現れます。自宅の暖炉の脇には、奥さんのラモナがハナさんに似ていると非常に気に入っている私達からのプレゼント、信楽焼の狸が飾られています。またハナさんのオーバーシ−ズでの公演回数も数え切れません。

今年1月には、ポ−ル・ウエスト(b) 、エディ・ロック(ds)の自己トリオで来演、エディ・ロック「キャラバン」での名ドラムソロを含めて私達に鮮烈な感動を与えました。今回はここ10年間の日本ツア−でレギュラ−コンビと言えるベ−シスト、中山英二さんとのDUO。今回のツア−は比較的小さな町でやるコンサ−トが主で、この日も和歌山 から車であちらの公演地の方々に大阪迄送ってもらうとの事でした。

連絡通り、演奏者と和歌山のお店<じゃらんじゃらん>の皆さん(とても丁寧で礼儀正しい方達。)はやって来ました。それもランチタイムに!!うちは大阪のオフィス街にあるので、昼休みは大混雑、調理場は戦場と化すのです。寺井尚之も、あの悪名高い長靴姿で陣頭指揮をとっている真っ最中でした。ハ−ドスケジュ−ルも何のその、ハナさんは至極元気そうでランチのごはん付けに大忙しの調理場の寺井の所にニコニコしながら歩み寄り、こう言いました。「ヒサユキチャン、今日はおまえに凄いプレゼントを持ってきてやったぞよ!」そう言っておもむろに差し出したのは、ハナさんオリジナル作品集で、大変美しい本です。杓子片手にその本を受け取った寺井は驚きと喜びと忙しさがごちゃまぜになった何とも言えない表情でした。さらにこの本をプレゼントするにあたって何か訓示を言いたそうだったハナさんですが、てんやわんやぶりに途中で断念し、ミ−トスパゲティを注文し召し上がりましたが、偶然ランチに来ていた宗竹さん(b)やピアノのお弟子さんなど、ハナさんファンの熱烈歓迎を受けご満悦でした。

さてうちのピアノですが、名調律師の川端さん寺井は、数ケ月前からこの日に照準を合わせ、2人3脚で何カ月も調律調整に努力したものの、最近の天候不順で大変苦労していました。ところが今日ピアノを触った川端さん、首をかしげて言うには「ピアノの調子が物凄く良いんですよ。ハナさんが弾くいうて、ピアノもごっつう気合い入ってるみたいですわ」うちのピアノには、こんな不思議なことが時々あります。またハナさんフラナガンはこんな陰の努力をよく知っていて、ピアノのサウンドチェックは全くしないのです。


ハナさんと名調律師の川端さん

今回は1月のコンサ−トで新しいファンも増え、皆がソロのアルバムを愛聴しているということで、意を決してコンサ−トの中にそれぞれソロの演奏をして欲しいと御二人にお願いしました。1月もアンコ−ルでソロを弾いたハナさんのこと、快諾を得られると思っていたのですが、意外にも「今回のツア−はデュオしかやっていないし、ソロは集中力が非常に要求されるから、キツイ・・・」との返事。そこを粘って、1曲だけなら、と何とかOKをもらいました。

中山さんだけサウンドチェックの後、いよいよ定刻通り演奏がスタ−ト。1曲目はこのコンビの愛奏曲「朝日の如くさわやかに」ハナさんは、中山さん独特のリズムの上に快調にスイングしていく。ベ−スソロが完全に終わらぬ内に待ち切れぬ様に切り込んで来たハナさんのフレ−ズは歌舞伎で花道からトントンと入ってくる千両役者のようにきらびやか。輝く音色と滑るようなパッセ−ジはまさしくハナさんならではでした。

2曲目のイントロをハナさんが優雅に弾き始めると、今回も『ハナさんの奇跡』が起きました。ピアノの弦がいきなりツ−ンと50cm程伸びたのです。まるでヤマハのC3が壁を突き破りコンサ−トグランドに変身したように聞こえます。毎度の事なのですが、やはり耳を疑います。後で名調律師川端さんも同じことをおっしゃっていました。この曲「エニグマ」寺井−鷲見DUOの定番レパ−トリ−で、当店のホ−ル係達の人気曲、OverSeasではスタンダ−ドと言える曲です。世界中どこでコンサ−トをやっても、聴衆のほとんどが「エニグマ」を知っているというのはOverSeasだけかも知れません。テ−マが始まると、児玉さんの背中が歓喜の余りエビ反りになるのを目撃。寺井−鷲見のヴァ−ジョンはリズミックで軽やかですが、今夜のハナさん達のヴァ−ジョンは、もっとゆったりしたテンポでハ−モニ−の分厚さが強調されています。『深海のイメ−ジ』という児玉さんの例えをなぞれば、より深く暗く青い海、という感じ。演奏後この曲を皆が知っていたことをハナさんに伝えると「OH、 ヒサユキチャンも演ってるのか! GOOD!」とお喜びでした 。

3曲目は、中山さんお気に入りの自作曲"BEFORE SUNRISE(夜明け前)"、寺井も以前中山さんと演奏したことがあります。中山さんならではのくぐもった音色のアルコで紡ぎ出されるテ−マは正に夜明け前の雰囲気、その後にハナさんのソロが入ってくると、太陽が上ったごとく煌々と私達を照らしました。

ここまではかつて、このコンビでの演奏を聴いたことのある曲ばかりでしたが、次の"LET ME TRY"リチャ−ド・デイビス(b)名義の同タイトルのCDはあるものの、初めて生で聴きました。「すぐ失敗してしまう難曲なので『もう1度やらせて』という意味でつけたタイトル」というMCでしたが、ハナさんに『むづかしい』があるなんて信じられません。ハミングしながら縦横無尽に弾きまくるハナさん、様々な色合いに変化する絹糸の束の様なサウンドの美しさに惚れ惚れしました。

うっとりとしたところで遂にOverSeasへの最高のプレゼント、ソロピアノです。曲はジェロ−ム・カ−ン「イエスタデイズ」。絢爛たるピアノの響きで独白される『昨日』は、波乱万丈の人生を語る壮大な叙事詩。Dマイナ−で始まりEマイナ−に転調、大きなクライマックスを迎えたのちに語られるアウトコ−ラスは最初のテーマとは異なり、静かで淡々とした様子で語られる『昨日』、こんな演奏を聴くと何故か大きく息を吸い込んでしまいます。ピアノはさっきよりも更に大きくなっています。せいぜい10分余りの演奏だと思いますが人生の四季が語り尽くされた長編小説を読んだような充実感が残りました。

1部の締めくくりは、モンクチュ−ン「バル−・ボリバ−・バル−」ハナさん中山さんのやりとりが、狂言の太郎冠者、次郎冠者のように朗々として楽しい、続くハナさんのピアノソロは両手ユニゾンで目を剥くウルトラ技が連発されました。

ピアノソロが余りに濃密だった為かアンコ−ルはなし。やや短か目でしたが、本当に充実したセットでした。

インタ−バルの間、ハナさんはサイン責め。その時当店の常連たちが持参したのはソロアルバムばかり(殆どがカリスマ三村氏よりの供給ブツと思われます)。大阪に自分 のアルバムが集中販売されているのを見てハナさんはちょっと驚いた様子です。OverSeasのお客さん達がどれほどハナさんを好きか、皆がどれほど苦労してこの名作品群を入手して愛聴しているか説明すると、ハナさんはしきりにうなずいておられました。

さて遠路はるばるやって来たお客様も揃ったところで2部がスタ−ト、私も奥のキッチンの横から、ピアノの後ろに席替えです。ハナさんの優雅なクラシック風のイントロから何が始まるかと期待すると一転、スインギ−な「A列車で行こう」で発進。奥で聴いていても良く鳴っていたピアノですが、こちらに来ると、ハナさんの体温まで伝わって来るようです。

引き続き、アルコで始まる「7つの子」、日本のうたをジャズにするのは中山さんの得意技です。哀愁に満ちた中山節に続くハナさんの弾く「7つの子」は一転、カラスから白鳥に変身、『や−ま−のふ−る−すに、来てみてごらん』の歌詞が『山のブル−スを聴いてみてごらん・・』と聴こえました。

3曲目"THIS TIME IT'S REAL"は1月にも演奏されたオリジナル曲。ハナさんの知り合いの恋多き女性フレンチホルン奏者が、幾多の失恋を経て出来た新しい恋人を語った言葉を聞いて作ったそうです。幸せを願う女心を"OVER THE RAINBOW"「星に願いを」を挿入しながら歌い上げるのは、デトロイト派のオハコ。最前列に鎮座するト−リス・ガリ氏の幸せそうな表情と児玉さんの切ない瞳が印象的。またハナさんの超美技連発のおかげで、ピアノの後ろで、手摺りにつかまって覗き込む寺井の必死の姿はネコ化けを思い出させます。

さて「ソロはハ−ドだから今夜は多分1曲だけ」と何故か躊躇していたハナさんですが、先ほど皆さんが手にしていたソロのCDに触発されたのか、「次はリクエストでソロを1曲、 スタンダ−ドで一番有名な曲を」と1部と同様ジェロ−ム・カ−ンの作品、"ALL THE THINGS YOU ARE"を演奏。ハナさんの言うとおり誰もが演奏する曲でありながら、ハナさんのソロはイマジネ−ションがほとばしるままに、どんどん曲想が変化していきます。その美しさ、スイング感、そのスリルにはただただ圧倒されるばかり。私の前にいるネコ化けは気の毒にとうとう手摺りからでんぐり返りで落ちそうな状態になっています。後で寺井に聞くと、「あのタッチは、例えば居合い抜きの達人が人間のお腹の上に大根をのせ、お腹にはカスリ傷ひとつつけずに、大根だけスパっと一刀両断するような究極の技だ」ということです。またまた私は胸一杯に何度も息を吸い込んだのでした。

さて次は再びデュオに戻り、一転してブル−ジ−なベイシ−風の曲、ハナさん'72年の作 品"THE LONELY ONE"でリラックス。ほっと一息つきました。

その後、中山さんが弓でテ−マとるジョビン"O GRANDE AMOR"、アンニュイなイメ− ジの強いボサノバも、ハナさんの手にかかると気だるさ皆無のスカっとした仕上がりになりました。

プログラムの最後は寺井−中嶋鉄人デュオのオハコでもある「ハッシャバイ」。初めと終わりにシュ−ベルトの子守歌変奏曲で再びハナさんの美しいソロを堪能。アドリブはどんどん盛り上がり、ハナさんのウルトラトリルなど、恐ろしい奥技が披露され場内は息を飲みました。

OverSeasが敬愛するハナさんと、巨匠と渡り合った中山さんに会場は物凄いスタンディングオベ−ションで応えます。鳴りやまぬ拍手に返すアンコ−ルは、中山さんのソロで始まる「ラウンドミッドナイト」。先ほどの「ハッシャバイ」と対称的にラテンへの変化もあっさりと、抑制されたフィナ−レでした。

寺井「今夜のハナさんが今まで一番凄かった!」と興奮。変な姿勢でずっと覗いていたおかげで、肩こりが悪化してしまいました。名調律師川端さんも、ハナさんがピアノに対して行った数々の奇跡に茫然、大満足。終了後の深夜の調律も終始ニコニコ顔でした。

終了後、食事をしなから、寺井と昔のデトロイトのジャズシ−ンや現在のジャズの状況など、いつもどおり話は尽きませんでしたが、その時やっとハナさんが何故、ソロを頼んだ時ためらっていたのかが判りました。何と、長年苦しんでいた腱障炎が悪化し、昨年と今年6月の2回に分けて両手の神経の圧迫を取り去る手術を受けたのです。それで、ずっとソロは演っておらず不安があったのでした。でもこの夜の2曲のソロの演奏は今までのハナさんの多くの出演歴の中でも最も素晴らしいものでした。そしてこの名演を生む助けとなったのは言うまでもなく、ハナさんのソロを深く愛し理解している当店のお客様の熱意です。

一層高らかに鳴るようになった当店のピアノ共々心より皆さんにお礼を申し上げます。



掲示板から

ハナさんのLIVE すばらしかった
投稿日 11月12日(日)22時14分 投稿者 児玉勝利
ハナさんのLIVE、期待していた通りすばらしかった。僕としては何よりもあの重厚な音色、その拡がりを持って身体に染み込んでくれるような感触、これがたまらない。
こういう感覚を味あわせてくれると言ったら、僕は今のところ
T・フラナガンハナさんしか知らない(寺井さんのもう1人のアイドル、スタンリー・カウエルはどうなんでしょうかね?)。

1部ではやはり聴きなれているハナさんのオリジナル"Enigma"を聴くことができたのがよかった。曲は普段聴きなれているのに比べてかなりゆったりとしたテンポで進められた。テーマからピアノソロ、そしてベースのソロへと、ここまではどう見ても地味に押さえた感じのプレイだった。それがこの後、一転してダイナミックなピアノソロで壮大な世界を見せ付けてくれる。トンネルから抜け出て新たな景色が目に飛び込んで来る、あの感触。後になってみて改めて曲の構成の妙に感心する。"Yesterdays"での見事なピアノソロにも聴き惚れてしまった。

2部が「A列車で行こう」で始まったのにはちょっと意表を突かれたが、ハナさんの小気味よいプレイに自然に身体も揺れる。そして、何よりもプレイをしているハナさんの表情がいい。真からピアノのプレイに打ち込んでいると同時に、それを楽しんでもいるように見られるハナさんの表情、これにも魅せられた。続いての「7つの子」も、ハナさんが奏ると見事なJAZZになってしまう。ピアノソロでの"All The Things You Are"ではすばらしいテクニックに目を奪われたのもさることながら、見事なアクセントで曲の輪郭を描き上げるそのすばらしいプレイに感激。レッスンではアクセントの付け方も課題の一つである劣等生にとっては垂涎ものの1曲でした。

1部、2部どちらもすばらしいLIVEだった。出来れば来年、また今年1月に見たあのトリオで来てくれたらなあ。


ハナさん、待ってるよ!
投稿日 11月9日(木)23時06分 投稿者 Tamae Terai
ツアー中の天気や温度が非常に不安定なので、ハナさんが風邪など引いてしまったのでは・。とここまで書いた時、師匠が“そんな不細工なことしやはるかいな!アホっ”と一喝!

そうだよねっ明日は、全開の演奏だよね!うちのピアノ共々待っております!ああ、楽しみです。明日は中山氏さんと和歌山からドライブでこちらに向かうとの事、ひょっとしたらランチタイムにひょっこりお見えになるかもしれませんです。


ハナさんまであと17時間ちょっと・・・
投稿日 11月10日(金)01時35分 投稿者
管理人
僕がハナさんの魅力について語るのはおこがましいので、5月のモンティ・アレキサンダーのLIVE終了後の寺井さんのコメントを再び載せると、

私の持ち味は澄んだ音色とタッチの鋭さ、ならびにまろやかさ。したがって他人にピアノを触られると人一倍嫌がるタイプです。一流どころの誰が来て弾いても、自分の思うように戻るまで時間がかかります。でも、例外はトミー・フラナガンとサー・ローランド・ハナ。この二人はかえってピアノの鳴りが良くなる!今までに色んな人がきたけど、ケニー・バロンの時は触られたという感じがあまりしなかった。スタイルは違うがフィニッシュのタッチが似ていたのでしょう。今回のアレキサンダーはバロン以上に全く違和感なし!初めての経験です。

「かえってピアノの鳴りが良くなる!」というところで、まだハナさんを聴いたことのない人は察してほしいですね。ささ、まだチケットを買ってない人は当日券を買って聴きに来ましょう。


ダラーナさんのハナ&中山デュオレポート

投稿日 11月10日(金)02時00分 投稿者
管理人
明日のハナさんと中山英二さんのデュオによるコンサートは97年11月10日にもOverSeasで行われてまして、この時の模様をOverSeasの常連さんで現在は高松に単身赴任中のダラーナさん(明日も高松から駆けつけられるはず。先週も2回来られましたが)がご自身のHPの中でレポートされていますので、みなさんそちらの方もぜひ読みましょう。下記にそのURLを入れておきます。

↓ダラーナさんの3年前のハナ&中山デュオレポートはここをクリック!
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/3706/hanna.htm


いよいよ今日!
投稿日 11月10日(金)09時07分 投稿者 dalarna
管理人さん、3年前のレポートを紹介していただきありがとうございます。
いよいよ今日ですね。速攻で高松から駆けつけるつもりです!楽しみです!

また今晩からこの掲示板もハナさんのレポートや感想で賑わいますね。こちらの方も楽しみです。

ハナさんに会いました!
投稿日 11月10日(金)12時59分 投稿者 MIYA
さっきランチを食べにMIKIさんと五代さんとOVER SEASに行ってきました。そしたらハナさんが来てて珠重さんに紹介してもらって握手してもらいました。SEE YOU TONIGHT!ということで今晩がほんと楽しみ!
出来たてほやほや情報でした!


やっぱりハナさんはすごかった! その1
投稿日 11月10日(金)23時59分 投稿者
管理人
「朝日のようにさわやかに」
で始まり、「ラウンド・ミッドナイト」で終わった今日のハナさんのライブ。やっぱりハナさんはものすごかった!1月にハナさんから楽譜をもらって以来の寺井さんの愛奏曲"Enigma"、僕自身が毎晩のように聴いている"Let Me Try"などのオリジナル曲も最高だったし、誰でも知ってるスタンダード曲もハナさんにかかると魔法をかけられたみたいにキラキラキラキラ輝いて、それでいてじっくりと、深く酔わせます。とりわけソロで演奏された"Yesterdays"、"All The Things You Are"にはまさに全身鳥肌!

なんでこんなにすごい人が、日本のジャズファンの間で人気ないの?
なんで普通のCD屋にはCDが置いてないの?
ほんま間違ってまっせ!

というわけで、みなさんの感想をどんどんお待ちしてます


やっぱりハナさんはすごかった! その2
投稿日 11月11日(土)00時12分 投稿者 管理人
僕は今日、自分でデザインしたチラシをフルカラーで印刷して、それにサインしてもらったのですが(ハナさんにもとても喜んでもらえて、「コピー送って」と言われたんですが、珠重さん、住所知ってますよね?)、その時に「1月にここ(OverSeas)であなたのライブを聴いて以来、あなたのCDを15枚買いました」と言うと、「15枚!」と目を丸くして喜んでくれたハナさん。でも、今日のライブは寺井さんが常々「二流はCDの方がええもんやけど、超一流はライブの方がもっともっとええもんや」と言うのをまさに実感したのでした。

というわけで、みなさんも感想をどんどんお寄せください。


やっぱりハナさんはすごかった! その3
投稿日 11月11日(土)00時21分 投稿者 管理人
2部の演奏が始まる前、寺井さんが僕のところに来て、「またごっそり楽譜をもろた。今日は言わんでもハナさんの方から出してくれた」とにんまり。またこれで"Enigma""The Story Often Told, Seldom Heard","Colors From A Giant's Kit"等に続く、ハナさんのオリジナル曲のレパートリーが増えそうです。

また、明日のジャズ講座で今日のライブに対する寺井さんの講評が聴けるのも楽しみですね。

というわけで、みなさんの感想を寝ないで待ってます


かんげき!
投稿日 11月11日(土)00時49分 投稿者 you-non
ハナさんと中山さんのライブは僕にとって初めてのものでした。

実はハナさんの演奏をあまり聴いたことが無かったのです。ですから今回のライブはとても楽しみにしておりました。

僕は第2部からの参加だったのでした。管理人さんが書かれておられるように、有名なスタンダードもハナさんにかかれば、クラシックのようになったり、はしゃぐ仔猫のようになったり(そんな風に感じたのは僕だけ?)、全身のスピリットを指先から発散させるように弾いたりと、いろんなスタイルを持たれておられる方だなと思いました。

ハイ次のひと!


どーして。。。
投稿日 11月11日(土)01時47分 投稿者
miki
今日はとっても素敵な1日でした。
お昼には超ラッキーにもご挨拶できて。うふふ。今夜は楽しみって思ってたら、その今夜は、うーん。最高です。サインをしてもらいに行くとお昼のことを覚えててくれて、にこにこ顔でサインしてもらいました。で私の顔はニマニマ顔です。

それにしてもどうしてあんなに奇麗な音が出るのでしょう?1音1音が極めこまやかに、無駄のない響き。すべての音が大事に生きてるって感じでした。ほんとに素敵でした。でも、1stの響きが、2ndは、少し丸くなったような・・・こんなドン(鈍)な私にはよくわからないけど。でも、ほんと素敵。師匠、浮気してもいいですか?


体中痛い!
投稿日 11月11日(土)01時59分 投稿者
寺井尚之
力が入って体中痛い!疲れた。おわり


凄かった!ハナさんは!
投稿日 11月11日(土)02時06分 投稿者 tamae terai
名調律師、川端さん曰く“調律していてこの音をハナさんになおしてもらいたい!と思ったところが全て治っていた。狂っている音が正しく聞こえる、奇跡だ!”
寺井師匠いわく“わしも、あんな音出したいわア・・・”
桂南光師匠いわく“ほんま良かった!”
とつぶやきとため息が充満した今日のLIVE、会場はまたまたスタンディングオベイションの嵐のような演奏でした。近くから、遠くから駆けつけて下さった皆さん、ありがとうございました!演奏後は疲れも見せぬハナさんに昔のデトロイトジャズシーンの話をしていただきまたまた盛り上がった夜でした!


すごい!
投稿日 11月11日(土)16時25分 投稿者 miya
昨日のハナさんのライブは本当によかったです。私は1部で帰りましたが、本当に1つ1つの音が全部意味を持っていて美しく、mikiさんも言うように無駄な音が1つもない。それでもってすごい難しそうな技も飛び出すし、もう感動しまくりでした。1部が終わったあと調律の川端さんがピアノに触れて笑ってらっしゃるのを私も見逃しませんでした。帰りは「Enigma」を聴きながら薄い雲に覆われた月を見ながら心地よく帰った私でございます。あ〜〜よかった〜!!因みにただいまOVERSEASに程近い会社にて休日出勤中。講座までもうちょっと!頑張ります。


ハナさんにもらったサイン
投稿日 11月11日(土)17時44分 投稿者 管理人
僕がきのうハナさんにもらったサインを下記のURLにアップしましたので、僕に自慢されたい人はクリックしてご覧ください。

いやー、自分がデザインしたチラシにサインしてもらうのって、気持ちいいですねー。

↓私の宝物はここをクリック
http://flanagania.hoops.ne.jp/hanna/hanna_sign.jpg


すばらしい1時間に乾杯!
投稿日 11月12日(日)00時00分 投稿者 N.F
初めてのライブ参加でした。
Hannaさんの演奏を耳でと言うより、目と肌で聞いていました。1時間余り、美術館で過ごした気分。パステル・油絵・静物・アブストラクト・そして、中山さんのベースは、詩とエッセイと小説でした。ジャズにはまったく素人の私が、初めてのライブにすばらしいミュージシャンの演奏が聞けたことを、感謝しています。
寺井さん、珠重さん、スタッフの皆さん、有難うございました。
そして お疲れ様!


乾杯っ!
投稿日 11月12日(日)01時18分 投稿者 海松
本当にサーローランドハナさんのライブ、すばらしかったです!!!!
ライブレポートを・・・と思ったのですが、この感動を言葉で表現するのには、時間が必要です。ハナさん通の皆様のライブレポート楽しみにしています!


OverSeasの皆さん、先日はお世話になりました。
投稿日 11月14日(火)19時23分 投稿者 ようおく
初めて書き込みいたします。
管理人さん、寺井さん、OverSeasのスタッフの皆さん、11/10に福岡からお邪魔した陽奥です。先日はお世話になりました。特に場所が分からずわざわざ迎えにきてくださった寺井さん、帰りにホテルまで案内してくれて、いいCD屋さんまで紹介してくれた管理人さん、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

ハナさんの演奏はとても素晴らしかったです。演奏終了後持ち込みのCDにサインもしっかりもらいました。ハナさんはとても気さくで、全然偉ぶったところがなく、あのトミ・フラさんもですが、「実るほど頭のたれる稲穂」とはこういう人のことを言うのだと感心しました。新幹線1泊2日パック\26,400でいった甲斐がありました。

翌日はワルツ堂で買いだめしてしまいました。これから貧乏モードに突入です。しばらくはケチケチ生活を続けたところでこれというライブに照準を合わせて行きたいと思いますので、またその時はよろしくお願いします。

P.S たいへん遅くなりましたが、河原さん、宗竹さん。熊本で9月に私のようなへたっぴぃに付き合ってくださってありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


後日談
何方かご存知ないですか?
投稿日 11月30日(木)23時15分 投稿者 チック
ハナさんのコンサートを仕事でいきそびれた者です。年末NYへ行くのですが ハナさんのピアノ何処かで聴く事はできないでしょうか??
どうしても ナマが聴いてみたいです。


チックさんへ

投稿日 12月1日(金)01時38分 投稿者
管理人
>ハナさんのコンサートを仕事でいきそびれた者です。
>年末NYへ行くのですが ハナさんのピアノ何処かで
>聴く事はできないでしょうか??

ハナさんの自主レーベル「Rahanna Music Inc.」から出ているCDのジャケットにメールアドレスが載っていますので、返事があるかどうかは知りませんが、メールを送って訊いてみてはいかがでしょう?
Rahannam@aol.com
がメールアドレスです。「Liberty, NY12754」と書いてあるのは住所でしょうか?

後はNY在住ベーシストのYAS竹田さんに訊いてみましょう。3つ前の竹田さんの書き込みの「投稿者名」をクリックすれば即竹田さんにメールが送れます。

Dear 管理人さま
投稿日 12月1日(金)23時52分 投稿者 チック
回答ありがとうございました。
早速 駄目もとでメールしてみました。返事がくるといいですけど。。。
(管理人注:返事はちゃんと来たそうです。「残念ながら年末年末に演奏予定はありません。でも問い合わせてくれてありがとう」というような文面だったそうです。珠重さんは「それはきっとハナさんの奥さんからやわ」と言ってました)

8日(金)にKnickerbockersでサー・ローランド・ハナに会いました。
投稿日 12月11日(月)15時35分 投稿者
YAS竹田
ハナ先生に直接会うのは、Queens College卒業以来8年ぶりです。それでいろいろお互いの近況を話し合っていると、話題はOverSeasの事になりました。ハナさんによるとOverSeasは「特別な場所」だそうです。理由を尋ねると「ピアニストがオーナーでお客さんがその生徒なので、私が何をやっているのかちゃんと理解している。こんなクラブは他には無いよ。」との事でした。
「それはヒサユキがmaniacだって事ですか」と聞くと「そうとも言えるな、ワハハハ・・・」。

それで、チックさんがNYに来られる期間のスケジュールを尋ねてみました。残念ながら、年末年始には演奏の予定は無いそうです。「その時期に日本から来る友人が、あなたにとても会いたがっています。」と言うと、「じゃあ、電話で話だけでもしよう。」と、ハナさんは言っておられました。

ですから、チックさん。もし、ハナさんの電話番号が知りたければ、もう一度私宛にメールをください。折り返しお報せします。ちなみにハナさんが住んでいるLibertyは、マンハッタンから車で約二時間半の所です。この日も2時に終わってから、自分で運転して帰っていかれました。

ちなみにKnickerbockersはいわゆるジャズ・クラブではなく、アダルトな人が集まるレストラン。私がここで仕事をした時も、チューニングをしようとピアノを一音鳴らしただけで、マネージャーが跳んできて「演奏直前まで チューニングはするな」と言うようなスノッブな所です。ですから、例えサー・ローランド・ハナといえども、ハードな演奏はできません。曲は“Body&Soul”や“Alone Together”といった、ありきたりなスタンダードばかり。音量も音数も普段の半分以下でした。

が、しかし!その力の抜け具合が、もうたまらなく気持ちいい!!音の凄味が薄れた分、優しさが増した感じです。でも、いくら力が抜けていると言っても、どうしても鋭いフレーズが出てきてしまいます。ピアノの真後ろのバー・カウンターから寺井状態でのぞき込んでいた私は、その度に椅子から転げ落ちそうになりました。

お客は演奏中も構わずおしゃべりをしていますが、良いソロの後にはきっちりと大きな拍手が起こります。観光客が集まる有名ジャズ・クラブよりも、お客の耳は確かです。コーラ一杯$3で、このゴージャスな演奏を聴かせていただきました。

ジェイ・レオンハートは「堅実なサポート」という言葉がぴったりくるベテラン・プレーヤーです。1990年にミッシェル・サダビー・トリオの一員としてOverSeasで演奏した事を、憶えておられる方もいるかも知れません。一方で、彼には弾き語りという特技があります。この日も自作の「Dogers」で、洒脱な味わいのある唄を聴かせてくれました。また、スラム・スチュワートばりにハミングとオクターブでユニゾンするアルコ・ソロも得意です。ところが所々「?」、ユニゾンではありません。なんとベースのフレーズの3度上、正確には10度上でハモっています。ビックリしました。

この週のKnickerbockersは、ジェイ・レオンハートが毎日違うピアニストをゲストに迎える、というものでした。それでそのピアニストが6日のベニー・グリーンを除くと、7日ジェイムス・ウイリアムス、8日ハナさん、9日ビル・シャーラップ、と今年OverSeasで演奏した人ばかり。OverSeasに出た事の無いピアニストはもぐりという事なのでしょうか?するとB・グリーンはもぐりか・・・。

特別寄稿 サー・ローランド・ハナの傑作ソロアルバム
ーーーーー"Round Midnight"について
投稿日 2001年2月3日(土) 投稿者 肥後ワトキンス

こんばんわ! 肥後ワトキンスです。
ワタクシも遂にハナさんの
"Round Midnight"をゲット致しました。それについて、小さな発見がありましたので、ハナさんのソロピアノの事、メイベックシリーズの事などについて、少しまとめてみたいと思います。これも、全くの私の個人的意見なのでホームページに載せなくても結構です。管理人ちゃんがハナさんが好きだから、何かの参考にでもなればと思って書いているだけですから。(管理人注:載せちゃうもんねー)

遂にハナさんの"Round Midnight"を手に入れました。早速聴いてみましたが、ウ〜〜〜ン!確かに素晴らしい。

それにしてもこのピアノサウンドは、どっかで聴いた事があるような・・・?と思って、自分の持っているCDを全部引っぱり出して来て眺めていると、おぉっ!これだっ!BMGから1994年に発売された Alicia de Larrocha(アリシア・デ・ラローチャ スペイン出身の女性ピアニスト)の "Songs and Dances"(『歌と踊り』 注:スペインの作曲家フェデリコ・モンポウの全13曲からなるピアノ曲集)です。ハナさんとはなんの脈絡も無いですが、妙にピアノサウンドが似ているのです。それで、注意深くCDの裏側のライナーを見ていると、お〜っ!レコーディングエンジニアが同一人物ではないかっ!

このエンジニアはTom Lazarus と言う人で、とても愁いのある、それでいてグラマラスな音を録る人で、ちなみにラ・ローチャの歌と踊りでは1〜6曲まで録音して、残りの7曲は別のエンジニアが録音しています。1〜6までと比べると、私のような素人にもそのサウンドの違いが判ります。余談ですが、モンポウの「歌と踊り」の6番はケニー・ドリュー Jr.がレコードにその演奏を残しているようです。

ちなみにハナさんの"Round Midnight"は1987年の作品、ピアノはBoldwin SD-10
Concert Grand
とあります。全く無名のレコード会社で製作されているにもかかわらず、ピアノはフルコンでクラッシック専門(と思う)のエンジニアを雇って来るのは、極めて異例の事です。これはプロデューサーがよほど頑張らないと出来ないでしょう。

それにしてもTom Lazarus というエンジニアは、本当に上手にハナさんのピアノを録音していると思います。管理人氏も書いていたように、このCDが1番生ハナさんに近いかもしれません。そのくらいダイナミックかつ美しいピアノの音です。エンジニアと言えば、トミー・フラナガン"Beyond The Blue Bird"Bill Charlap"All Through the Night"は同じエンジニアですが、腕の差と言えばそれまでですが、ピアノの音が全然違いますネ〜!

私は、ハナさんのエリントン集"Duke Ellington Piano Solos"も、"Round Midnight"に負けないくらいのCDだと思います。これもピアノはボールドウィンを使っていますが、リバーブもイコライジングもほとんど施されていないように思えるシンプルな録音で、それだけにピアニストの腕がより一層問われます。お見事!としか言い様の無い出来です。このエリントン集は、調べてみると私の好きなテラーク盤のシアリングのソロ"Favorite Things"(これもシンプルに弾いている) と同じプロデューサーでした。

ついでにメイベックのハナさんのソロも中々の出来のように思います。ライブらしい熱いピアノを聴かせてくれます。これもハナさんの魅力の1つでしょう。

メイベックのソロシリーズはヤマハS-400B と言うピアノが使われます。これは奥行き190センチの比較的小さいピアノで(OverSeasのピアノは奥行き186センチ)、フルコン(フルコンサートグランドピアノ)が奥行き275センチ前後有る事を考えると、かなり小さいと言えるでしょう。がしかし、メイベックリサイタルホールはCDのライナーノーツなどから推察するに、席数40程度の小さなホールのようです。それを考えるとS-400Bはベストマッチでしょう。

ちなみにメイベックのデュオシリーズでは、ピアノは同じヤマハでも、C7-F2と言う機種のピアノが使われています(ロジャー・ケラウェイだけはS-400Bを使っている)。これは奥行きが224センチ(だったと思う)あり、俗にセミコン(セミコンサートグランドピアノ)と呼ばれるものです。

これも推測ですが、ソロとデュオでピアノが変わる。CDのクレジットにピアノの機種まで書いてある。メイベックホールはかなり狭い。これらの事から、<ピアノはメーカータイアップで、メイベックホールにはピアノが無い、もしくはホールのピアノはレコーディングに使用するほどの物では無い>と推察されます。

メイベックの1連のシリーズは、同じ場所で、同じピアノを使って、同じエンジニアで録音されています。これは、各ピアニストがほぼ同じ条件で演奏する事になるので、我々リスナーとしてはピアニストの実力を比較する(好みもあると思うが)のには面白い材料と言えるでしょう。

話はハナさんに戻りますが、ハナさんのソロピアノはどれも素晴らしいと思います。どの作品もハナさんのいろんな良い面が出ていて、甲乙つけがたいと思います。ただ"Round Midnight"はピアノのコンディションも録音も良く、CD(あるいはレコード)でハナさんのソロを一番気持ち良く聴けると言うことでしょう。

私は今まで、あまりプロデューサーやエンジニアを気にしないでCDを購入して来たように思います。(トッド某や木全某など、あまり好きでは無いプロデューサーもいるにはいます)しかし、今回の事でこう言う側面からのCDの選び方もあるのだなぁ!と言う事も知る事が出来ました。また一つ過盤症へ一歩近づいたような気がします。(ヤバいかも?)

結論としては、ハナさんのCD(レコード)はどれも素晴らしいので、みなさんこぞって買いましょう!(結論になってないっちゅうのっ!)と言った所でしょうか。

とりとめのない文章ですいません!またハナさんを生で聴きたいなぁ!

肥後ワトキンスでした!

管理人より


左がもはや幻に近い名盤"Round Midnight"、右が"Duke Ellington Piano Solos"。

昨年の1月25日、OverSeasでサー・ローランド・ハナトリオ(ポール・ウェスト<b>、エディ・ロック<ds>)のコンサートがありましたが、その前日の24日はハナさん達が大阪でオフだったため、OverSeasではハナさん達を食事に招き、フラナガニアトリオによるハナさん歓迎ライブを行いました。僕が上の2枚のCDにサインしてもらったのはその時です。そして僕がこの2枚のCDを差し出すと、ハナさんはエリントン集の方に"Best Works"と書かれましたので、もしかするとハナさん自身はエリントン集の方をベストと考えておられるのかもしれません。

しかし、もちろんエリントン集も素晴らしいものの、僕は20倍くらい"Round Midnight"の方をよく聴いています。寺井さんも「エリントン集ももちろんええけど、"Round Midnight"を聴いてしまうと・・・」と言っておられました。寺井さんに教えてもらったんですが、"Round Midnight"はスタジオではなく、お客さんのいない無人のホールを借りて録音されたものだそうです。「生ハナに一番近い」と僕が感じるのは多分そのせいかもしれませんね。

買えといったって、売ってないんですけど、欲しい人はワルツ堂エスト梅田店(別名カリスマ店)に電話して、ジャズ担当のカリスマ三村氏に注文してみてください。遠方の人はインターネットで探してみるのもよいでしょう。

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