Monty Alexander Trio
   
モンティ・アレキサンダー(p)トリオ
2000年5月24日(水)
●Monty Alexander モンティ・アレキサンダー piano
1944年生まれ、ジャマイカ出身。10代にしてオスカー・ピーターソンに後継者と指名されリーダーとしてデビュー。以来、強烈なテクニックと圧倒的な表現力を駆使し、ストレイトアヘッド・ジャズでも、レゲエでも、常にダイナミックな技量と底抜けの明るさで聴く者を魅了する。最高に華のあるピアニスト。

●Brandon Owens ブランドン・オウエンス bass
1981年LA生まれ。若干19才のベース奏者。ハイスクール卒業後すぐプロデビュー。しばらくしてNYに移り、M・アレキサンダー以外に、ベニー・グリーン(p)、ステフォン・ハリス(p)、アンソニー・ウォンジー(p)達、若手の一流ジャズメン達と幅広く活動中。将来が楽しみな逸材。

●Troy Davis  トロイ・デイビス drums
1965年ルイジアナ生まれ。10代で若手ジャズメンの登竜門といわれた故ベティ・カーター(vo)トリオに加入し着実に技量を磨く。以来、ジミー・ヒース、ウィントン・マルサリス、ジョー・ヘンダーソン等、うるさ型のトップミュージシャンに引っ張りだこの第一線実力派ドラマー。

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 誰か彼と記念撮影した方はいますか?

曲目
<第1部>
1.
No Woman, No Cry (Vincent Ford)
2.
You Can See (Monty Alexander)
3.
Crying (Len Sharpe)
4.
Moonlight City (Monty Alexander)
5.
Time For Love (Johnny Mandel)
6.
Moonlight In Vermont (Suessdorf-Blackburn)
7.
Sometimes I'm Happy (Vincent Youmance)
8.
Monty's Groove (Monty alexander)
9.アンコール 
The River(Monty Alexander)〜聖者の行進(traditional)
<第2部>
1.
Yesterdays (Jerome Kern)
2.
Night Mist Blues (Ahamad Jamal)
3.
B.Marley の曲(タイトルわかりません。誰かわかった人は教えて下さい)
4.
Jammin (Bob Marley)
5.
Cobilimbo(Monty Alexander)〜 Calypso Medley
6.
Trust (Monty Alexander)
7. 賛美歌
What a Friend We Have In Jesus(Bonar-Converse) 
      〜 
リパブリック賛歌 (traditional)
8.アンコール
Exodus (Bob Marley)
 
LOVE (M.Gabler)

ジャマイカ出身のピアノの巨匠モンティ・アレキサンダーは寺井尚之の大学時代からのセカンドアイドル。うちの家には彼のデビュー当時からのアルバムがほとんどあり、モンティ自身も10年前にトミー・フラナガンと一緒に家に食事に来た時にぶったまげていました。もう何年も前、OverSeasでのトミーのソロコンサートに飛び入りで2曲演奏してくれて以来、今回が当店での念願の初LIVEです。

モンティは1944年生まれの満55歳で、昨年11月にやはり凄いLIVEで私たちを魅了したベーシスト、ジョージ・ムラーツ同い年です。アメリカで、単なるイロものではなく本当に一流になった外国人ジャズマン、ということでは2人とも共通しています。ただ、日本ではG.ムラーツの評価に比べて、批評家の態度が余りにも冷たいのはどうしてなんでしょう。ひょっとしていかにもモテそうなあの顔立ちが災いしているのでしょうか?今日のコンサートはツアー最終日、東京を始めとして各地でお客さんの入りが今一つだったと噂に聞きました。USAやヨーロッパでのモンティは押しも押されぬスターとして、大きなコンサートの予定が目白押しなのになんで?

トミー・フラナガンの奥さんのダイアナから“モンティは、あんたの店なら飛んで行くって宣言してたわよ”とは言われていたけれど、「日本でスター扱いされなかった彼は、ヘソを曲げて手抜き演奏しないだろうか?」なんてコンサート直前になるとやっぱりいろいろ考えてしまうのでした。
 
さて当日、予定時間きっちりに現れた彼は白シャツにおしゃれなベスト姿。少し体重が増え、黒かった巻き毛も髭も真っ白になっていましたが、射抜くような鋭いまなざしは全く変わっておらず、相変わらずの男前です。

一方、若干19歳の新人ベース奏者、ブランドン・オーエンスは、寺井を見るなり“あんたのCDを東京のデカいレコード屋で見たよ。有名な人なんだね”と挨拶。彼は身長2mはありそうなノッポで、155cmあるかないかのドラムのトロイ・デイヴィスとは対照的。テキパキと楽器をセットアップしボスのセッティングの指示を待ちます。

私にとってはそのセッティングからがモンティのLIVEの始まりでした。モンティはこの若いベーシストをどうしても自分の後ろに立たせ、ドラムは自分の顔が見える位置に、と主張します。オスカー・ピーターソンスタイルとも呼ばれるこの配置は自分の音楽的意図をきちんと二人に伝え、完璧な音楽をするためのものです。その結果、ブランドンはピアノとレジの柵を隔て、入り口の前に立ってプレイすることになりました。ピアノがよく鳴ると喜ぶモンティ名調律師の川端氏も満足気です。手際良く、きっちりとしたサウンドチェックから聴こえて来た音色は、何故かとても寺井の音と似ています。

開演前の休憩時、東京でのLIVEに多忙で行けなかった著名ジャズ評論家のG先生から再発予定の彼のアルバムに関して頼まれていた質問をすることにしました。モンティは大変親切に答えてくれたのですが、そこからどんどん自分の下積み時代の話へと話題が発展していきました。60年代の移民法ではモンテイがアメリカ市民になる為には4人のサインが必要で、身内は3人いるがあと1人がいなくて困った時、サインを申し出てくれたのが、なんとデューク・エリントンだったそうです。そして最初にフロリダのクラブで演奏していた時、プロモーターの甘い話に乗ってフランク・シナトラなどのスターが集まる、当時NYで最もお洒落なクラブだったJilly'sのオーディションへ行ったところ、すでに別のミュージシャンが決まっていて失意のどん底となり、仕方なくフロリダへ舞い戻って演奏していたら、なんとそのクラブに偶然シナトラが立ち寄り、モンティの演奏に感動して彼の鶴の一声でJilly'sに呼び戻され、成功の階段を上ることになった話などなど、エリントン、シナトラ等の物まね入りでたっぷりしてくれ、私はトリオの若い二人といっしょに真剣に聞き入ってしまいました。
 
さて、いよいよお客様達も集まり本番に。『レゲエばっかりやったらいややな…』という高橋管理人の期待をあざ笑うかのように、1曲目はボブ・マーリーの愛唱曲
<No Woman, No Cry>今まで何人の女性がモンティの為に泣いたのか?などと余計な事を思いつつ、レゲエとは言え予想通り非常にすっきりとした味わいに感嘆。引き続きやはり西インド諸島の香りの曲が続きます。モンティのオリジナル、<Reggae Later>(つまり“今はレゲエはヤラナイヨ、後でね”という意味らしい。)、続いて<You Can See>、さらにジャマイカのラスタファリアンでの礼拝に演奏されるおごそかなリズムとブランドンのアルコが印象的な<Crying>。ここまで全て私の大好きな<ジャンボリー>('88)というスティールドラムとの共演盤からの曲で、やはりこのアルバムがモンティのジャマイカ系の決定盤だったと再認識。レゲエの曲をやっても、きっちりメリハリがあり構成がすごい。そしてピアノの音色も目まぐるしく変わって行きます。<Crying>ではトレモロを巧みに使い、スティールドラムの音色まで聴かせます。

すっかりうっとりしたところで、仕事で来店が遅れていた児玉さんがブランドンの陰からようやく到着。お客様が全員揃ったところで、最近のレゲエ作品から<Moonlight City>を演奏。最初はレゲエのリズムでイージーに始め、鮮やかにタイトな4ビートへ転換。目まぐるしく変わるグルーヴ。ギアチェンジする度に色彩が変わって行きます。ジェットコースターに乗ったみたいにドキドキした後、今度は美しい映画音楽<アガサ愛のテーマ>をソロでプレイ。もう会場はうっとり。そしてトリオに戻って<バーモントの月>。この月はあくまでゴージャスな山荘から二人で見る映画の1シーンのような月でした。続いてスタンダードチューン<Sometimes I'm Happy>。ここでやっとベースソロ、ドラムとのヴァースチェンジという定番の構成になり、ほどよくリラックス。緊張が緩和された所で、スライ&ロビーとの最新アルバムから<Monty's Groove>をラストナンバーに持ってきましたが、機械的な打ち込みのビートで録音したサウンドとは違い、生きたリズムと演るLIVEの方がずっと良かった!

大きな拍手に答えたアンコールは、名盤<The River>のタイトル曲から一気に<聖者の行進>に突入。この強烈なドライブ感に、第1ラウンドの会場に居た全員がノックアウトされてしまいました。

こんな熱い演奏だったのにモンティは汗一つかいておらずクールそのもの。終始にこやかで、幕間の入念な調律を見てますますご機嫌。アルコールは全く口にせずサイン攻めにもいやがらず応えてました。


来店した大物ピアニストがこぞって絶賛する
名調律師の川端氏

さて、9時定刻に2部がスタート。お客さんは1部よりぐっと少なくなってしまいましたが、寺井がジャズピアノのモハメド・アリと紹介すると、後のメンバーも“Oh,I Like That!”と馬鹿受け。今日のLIVEに来て下さったお客様達なら、何故ウケたかよくおわかりでしょう!そのせいか、モンティのピアノはますます冴え渡り、強烈なウルトラC級の技を連発し始めました。

まず一曲目は誰でも知ってる<Yesterdays>、最初はストライドを使ったソロで始まり、やがて寺井の絶賛する<The Serpent>(アルバム:The Riverより)の超絶技巧の左手のパターンを出すや否や、トロイ・デイヴィスに“Sticks!”と指示、トロイは待ってましたとばかり瞬間的にスティックに持ち替えてタイトにスイング!1曲目でもう全開やん・・・と思いきやなんのなんの!2曲目のブルース<Night Mist Blues>(やはり、ベースとドラムを縦横無尽に使う巨匠、A.ジャマールの作品)では、それ以上に、あらゆる種類のトリルとグリスのオンパレード!でも決して技のデパートに終わらず、テクニックの出し入れがあってひたすら感嘆。ドラム同様、若きブランドンのランニングは重量感があり、トリオとしてのビートは三位一体。強烈にスイングし、2曲で会場は最高潮。ここまで盛り上がっちゃって後はどうすんの?と一瞬思うまもなくレゲエのリズムパターンにのってモンティがメンバー紹介。巧みに、会場をクールダウンさせる、この呼吸がうまいっ、とまた感心しました。この曲のタイトルを知ってる方はどうか教えて下さい。

さて、ここから選曲は西インド諸島へ方向転換。でもモンティの音楽として一貫性があり違和感はなし。<Jammin>でも一見リラックスしたノリですが、口と左手でブランドンに指示しながら目まぐるしく鮮やかに転調し、ドラムのトロイに"Let's bongo!"と指示すると、トロイが手でドラミング。聴いている河原さんの『ドキッ』という心臓の音が聞こえました。それから、<Ensemble!>、<Easy4!>、<Swing!(4ビート)>、<Reggae!>と息もつかせぬ展開。それにしっかり応える二人に乗っかり、薬指と小指のウルトラトリルをさり気なく入れて、寺井尚之さんは再びピアノの後ろで髪が逆立っていました。続いて楽しいカリプソメドレー。ここでの<Accompong>という曲は18世紀初め、逃亡したジャマイカ人奴隷達がイギリス軍に打ち勝って作った街の名前だそうで、モンティがその奴隷たちに捧げた曲だそうです。次の<Trust>モンティのオリジナル。モンティのソングライターとしての素晴らしさも改めて再認識させられました。最後は私も子供時代によく歌った賛美歌<What A Friend We Have In Jesus>から<リパブリック賛歌>へと続いて大団円。これが本当のクライマックスとなり、ラストチューンとなりました。

でも、もちろんお客様全員のスタンディングオベイションは鳴りやみません。アンコールは、再びB.マーリーの<Exodus>、左手でブランドンにベースラインを指示、右手の人差し指で転調を合図、目でトロイにドラミングを指示と、もう最高です。華麗で流麗なレゲエナンバーに拍手はいよいよ鳴りやみません。一旦下がったものの再びバンドスタンドに戻ったモンティ。ここでおそらくソロで一曲だけ、と思ったのでしょうが、ピアノの前にブランドンのベースが置いてあり、これをどけないと椅子に座れません。するとなんと、モンティはやにわにベースを抱え、彼のアイドル、ナット・キング・コールの大ヒット曲<LOVE>を弾き語りし始めました。これにはもうびっくり!!1コーラスまるまるベースだけで唄って替え歌でブランドンを呼び出し、DUOでみんなの手拍子、足拍子に合わせてスイング!ブランドンのDUOでのしっかりしたスイング感に興奮しながら感心。まさしく聴衆全員がジャズ界のモハメド・アリにKOされ、気持ち良くリングへ沈められた夜でした。

今夜来て下さった皆さんは、モンティがどれほど素晴らしいかみんなに言ってあげてね。そうすれば、再びこの演奏を生で聴くことができますから!

こんな小さなOverSeasで全開のプレイをしてくれたモンティ・アレキサンダーと、彼をここまでノセてくださったお客様達全員に心から感謝した夜でした。
 
<寺井尚之より>
私の持ち味は澄んだ音色とタッチの鋭さ、ならびにまろやかさ。したがって他人にピアノを触られると人一倍嫌がるタイプです。一流どころの誰が来て弾いても、自分の思うように戻るまで時間がかかります。でも、例外はトミー・フラナガンサー・ローランド・ハナ。この二人はかえってピアノの鳴りが良くなる!今までに色んな人がきたけど、ケニー・バロンの時は触られたという感じがあまりしなかった。スタイルは違うがフィニッシュのタッチが似ていたのでしょう。今回のアレキサンダーバロン以上に全く違和感なし!初めての経験です。



掲示板から
モンティ最高!
投稿日 5月25日(木)00時23分 投稿者 MIYA
モンティのライブ、1部に行ってきました。最高に良かったです。
OVER SEASでのコンサートは今日がはじめて。で、実を申しますと、モンティ・アレキサンダーのことを前から知っていたわけでもなく、正直行こうかどうか迷ってたんです。で、申し込んだのは実は昨日。も──、迷ってた自分が恥ずかしい!やっぱりライブは最高です。
あのノリはライブでしか味わえません。最高にスィングする時は、体が半分こっちを向いてて、ドラムとベースとアイコンタクト。モンティさんの場合、その時に見せる笑顔がまたかわいい!(かわいいって言ったら失礼?)かと思えばバラードでは涙がでそうになるようなきれいな音色。もう、どちらも感情がジンジン伝わってくる素晴らしい演奏でした。ドラムとベースとの息もピッタリ!本当に行って良かった〜〜!!
寺井さんが前に「100回のCDより1回のライブ!」っておっしゃられてたのがよく分かりました。
2部に行かれた方、もう帰っておられますよね。またどんなだったか教えてください。
モンティ最高!
投稿日 5月25日(木)02時12分 投稿者 寺井尚之
やはりモンティ・アレキサンダーは凄かった!ツアー最終日ながら念入りなサウンドチェック、繰り出すウルトラC級の技、技、技、右手と左手のバランスの良さ!
ああ、遅いから続きはまた後日、トリオの3人とも、お客さんがWONDERFULと感激、アンコールでのモンティのベースの弾き語りその他、とにかく一流、ああ、疲れた。
OverSeasのコンサートにハズレなし!
投稿日5月25日(日)07時42分 投稿者 管理人

寺井さんwrote:
>>トリオの3人とも、お客さんがWONDERFULと感激、

なぜOverSeasでのコンサートはあんなに楽しいのか。それはお客さん達の半分以上が、そのアーティストのファンというより、OverSeasのファンだから。みんな寺井師匠達と同じように「OverSeasに来てくれてありがとう」という気持ちで聴いてるので、ミュージシャン達はまるでどこかのホームパーティに呼ばれて熱烈歓迎を受けているような感覚になるのだと思います。だからみんな爆発してくれる!

歌うモンティ
投稿日5月25日(木)07時41分 投稿者 管理人
昨夜のモンティ・アレキサンダー、1部・2部ともただでさえ超ゴキゲンなLiveだったのに(素人でもスーパーテクニシャンとわかる指使いに超ビューティフルな音色!)、びっくりしたのは2部の2回目のアンコール。一人で出てきたので、ああソロでやるのかと思ったら、床に寝かせたベースを自分で立て、急におどけた表情になるモンティ。ベーシストを呼んでるんだと誰もが思ったその時、なんとモンティはベースを弾きながら歌いだしたのです!曲は日本のテレビCMにも使われてる「LOVE」という曲(タイトルはカリスマ三村さんに教えてもらいました。もし間違ってたら三村さんのせいです)お客さんみな総立ちで手拍子足拍子。しかもよく聴くと、歌詞を替え歌にしてベースのブランドン・オーエンスを呼んでいます。これでブランドンが出てきてDUOでこの曲をラストまで演って終了。あー、楽しかった!
すばらしいモンティ・アレキサンダー
投稿日5月28日(日)20時31分 投稿者 児玉 勝利
モンティ・アレキサンダー、期待通りと言うよりも期待以上のすばらしい演奏を聴かせてくれた、と同時に驚きを与えてくれた。僕は仕事の都合上、第1部に30分余り遅刻したが、オーバーシーズに入ってきた時から驚いた。入り口のすぐそばに背の高い男がいるではないか。席に就いてこの男がべーシストのブランドン・オーエンスであるとわかった。

さて、モンティ・アレキサンダーはと言えばベースが背後にいるため、半身になってピアノを弾きながら彼にコードの指示等を与えている。しかも半身でありながらその指はまるで指に眼があるように鍵盤の上を流れるように動いている。これもまた驚きだ。JAZZ講座でモンティ・アレキサンダーの手は小さいと聞いていたので、彼の手に注目する。確かに小さな手だ。それも指が短いようだ。でも、鍵盤の上を流れるように動き、美しい音色を生み出してくれる彼の指は、そんなハンディを微塵も感じさせない。そして、見事なカラーチェンジや緩急自在なテンポの変化には唯々感嘆するばかり。いずれもJAZZ講座で予習済みのことだけれど、目の当たりにするとやはり驚くばかりだ。

また彼の右手に対する左手のタイミングのよい動きには目をみはった。これも寺井さんがJAZZ講座で度々説いているところだけれど、寺井さんのソロLIVE以来、つい忘れているその重要性を改めて認識させてくれた。

対する若干19歳のべーシスト、ブランドン・オーエンスの生き生きしたプレイもすばらしかったし、小柄ながら力強いリズムを叩き出すトロイ・デイビスのプレイにも目をみはった。トリオが一体となってすばらしい演奏を聴かせてくれた。さすがは寺井さんがセカンドアイドルとする人だ。演奏が終了してつくづく感じたのは、「ああ、失われた30分が惜しい。」。
寺井珠重先生のモンティ・レポート
投稿日5月30日(日)19時45分 投稿者 管理人

皆さんも楽しみにされていることと思いますが、寺井珠重先生によるモンティ・アレキサンダーのライブレポートが昨晩私のもとにメールで届きましたので、今週中に仕上げてアップしたいと思います。段々文章が長くなる珠重先生ですが、読み手を飽きさせることをまったく知らないその筆致は、ますます快調そのもの。SJ誌もJL誌も、日曜・祝日に珠重さんをライターとして雇って、あちこちのライブにどんどん取材に行ってもらえばいいのに。ほんと、これを読めるのがウチのHPだけというのはもったいない話ですねえ・・・。これを一番に読めるのはもちろん私だけの特権でござる。

まあ、やろうと思えば今晩中にでもアップできるんですが、意地悪なのでもうちょっと皆さんを焦らしてというか、いましばらく当日来られたお客さんの感想をお待ちしたいなあと思っています。河原さんや宗竹さんやカリスマ三村さんやダラーナさんや赤井さんやANNさんや、ほかにもたくさん感想を書いてもらえるとうれしいんですが・・・。ほんの10行程度でけっこうですから、どうぞよろしくお願いします!

早く読みたい!
投稿日5月30日(火)23時07分 投稿者 通りすがり
寺井珠重先生のモンティ・レポートを読みたければ感想を書け!ということなので少しだけ。OverSeasのチラシではモンティのことを最高に華のあるピアニストと紹介してありましたが、おいらは華に加えて芸もあるピアニストだと思いました。アンコールのベースの弾き語りは言うまでもなく、ジャミンをピアノトリオで何の違和感も無くジャズとして聞かせてくれたり、スライ&ロビーと組んだニューCDからの曲はボブ・ジェームスのような雰囲気があったりと、学生時代にフュージョンやロックを聴いていたおいらには1粒で2度おいしいライブでした。それからクラーク・テリーの新譜のCDの1曲目はLOVEというタイトルですがこれって例のLOVEなんでしょうか?カリスマ三村氏にとりあえず注文というか、祈りを捧げといたのですが...


寺井尚之おすすめの名盤「The River」
残念ながらこのCDが置いてある店は日本中探してもほとんどないでしょう。
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