日頃は歩いて20歩のコンビニにも行くことなくOverSeasに籠城する寺井尚之、でも先週の日曜日は、東海のバディ・リッチ、林宏樹(ds)還暦バースデー、これはお祝いに行かねば!というわけで、ザイコウ、イッペイとThe Mainstemトリオで、林さんの本拠地、三重県四日市まで弥次喜多道中!
「林宏樹還暦記念イベント」は、2日連続のジャズフェスティバル!土曜日はライブ(於VEEJAY)、日曜がジャズ・パーティ (於:Salaam)!「VEEJAY」さんも「Salaam」さんも名店の誉れ高い林さんのホームグランウンド、しかも両日超満員というから、恐るべし四日市ジャズ・シーン、恐るべし林宏樹!
大阪を出発してから3時間近く・・・燃えるように咲き乱れるつつじや名残りの山桜が美しい鈴鹿山脈を越えると、そこは一面ピースフルな田園地帯。
彼方にそびえるかまぼこ型の建物が「林宏樹還暦Jazz Party」の会場、「Salaam」さんでした。(上の写真)
道中はほとんど人影がなかったのに、ドアを開ければ人、人、人の別世界!スタッフの美女たちも、OverSeasの林さんライブのお客様だった。地元三重だけでなく、新潟、岐阜、富山・・・全国各地から、ミュージシャンやファンがお祝いに駆けつけ、中には2泊3日の応援団も!林さんは、私にとって、高校、大学を通じ、伝説のカリスマ先輩。今でもスターなんだ!うれしいなあ、かっこいいなあ!
<Salaam>は、2階にバルコニー席がある吹き抜けのゴージャスなスペースで、日本一の絶景ジャズクラブかも。お洒落なテラスもあって、まるでNYセントラル・パークの<Tavern on the Green>みたい!
熊倉マスターは、優しく鋭い瞳と、サムライみたいなオーラのある素敵な方、後で知ったのですが、四日市の文化活動に貢献されている名士らしい!以前から寺井さんのCDを持っていましてね!と初対面なのに、嬉しくリラックスした気分にしてくださいました。
ザイコウ+イッペイ・チームは、豪華なオーディオやレーザー・ターンテーブルという不思議なマシンに驚愕しつつ、トランペット奏者の唐口さんにご挨拶したりして忙しそう!
私も大阪では滅多に会うチャンスのない高校時代の同級生(今やテナーの大御所)の宮哲之さんと、懐かしい再会ができました! 林先輩ありがとう!
さて、いよいよJazz Partyの始まり!
まずは、宮 哲之(ts)、唐口一之(tp)の2管をフロントに林さんのユニット M-ARTS: 中丸雅史さん(p) 大村守弘さん(b) で、「4月の思い出」や「Shiny Stockings」のスインギーな演奏。東海のハンコックと評判高い中丸さんのプレイ、ワイルドで楽しかった!
そして、寺井尚之メインステム登場!林さんなしのメインステムは完全アウエーかも・・・と密かに心配しましたが・・・
おなじみ”Eclypso”から”With Malice Towards None”、宮本在浩(b)をフィーチュアした” Passion Flower”、タッド・ダメロンの”Our Delight” まで、じっくり楽しく聴いてくださって、四日市のジャズ・コミュニティを拝みたくなりました。
ラストは林さんを引っ張りだして、超速”チュニジアの夜”、ピアノとドラムのコミカルなコール&リスポンスに会場大爆笑、林さんは朝4時まで飲み明かした疲れもなく、ドラムソロは絶好調!四方八方から口笛の大歓声が湧きました。
最後は寺井尚之の祝辞、いつもの調子で、ぶっきらぼうにお祝いの言葉を述べた後、ダークスーツでキメた主役に向って「還暦祝いやから、せっかく赤いセーター来てきたのに、どないしてくれんねん!?」と、やっぱり毒舌炸裂。
ピアノの左のパネルは皆のメッセージ、寺井の言葉は「ジャズ・ミュージシャン、60歳は成人式」でした。
その後はビッグ・バンド、”サウンドクルーズ・ジャズOrch.”やジャムセッションでさらに盛り上がり、私たちは途中で帰路についたのですが、最後は林さんが奥様と感極まって涙するクライマックスになったとか..
雨上がり、さんさんと日光が差し込む素晴らしいジャズ・クラブ<Salaam>は、とっても明るい文化の都、四日市のジャズ・ワールドと、林さんの人気にひたすら驚愕した最高の休日でした。皆に好かれる人柄と、何よりも、プレイが凄いことが、還暦になっても人気が衰えない理由なんだと思います。
四日市の皆様、ナニワの路地裏から来た寺井尚之メインステムを温かく迎えてくださって、本当にありがとうございました。今度はゆっくりうかがいたいです!
え?大阪でも林さんのドラムを聴いてみたいって?6月22日土にOverSeasに来演します。どうぞお楽しみに!
CU