James Williams Quartet
ジェームズ・ウイリアムズ(p)カルテット
2000年9月1日(金)
●James Williamus ジェームズ・ウィリアムズ piano
1951年生まれ。フィニアス・ニューボーンJr.等数々の名ピアニストを輩出したテネシー州メンフィスの出身。1977年にアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズに参加しジャズ界の注目を浴びる。ソニー・スティット(as.ts)、ミルト・ジャクソン(vib)カルテット等と来日し、名サポート振りを披露した。現在はNYを拠点にトップピアニストとして自己グループで活躍中。OverSeasには、1989年リチャード・デイビス(b)−クリフ・ジョーダン(ts)カルテットでの好演以来待望の登場。正確で丁寧な演奏に誠実さが溢れる正統派ピアニスト。
James●Bill Mobley,trumpet
ビル・モーブリー
ジェームス・ウィリアムスと同じメンフィス州出身、1987年からNYで活動。秋吉敏子orch.、ジョージ・コールマン(ts)バンド等で活躍中の実力派トランペッター。●Sylvester Sample,bass
シルベスター・サンプル
1952年生まれ、メンフィスで活躍するトップベーシスト。同じくメンフィス出身のピアニスト、マルグリュー・ミラー、マリアン・マクパートランド(p)等と共演している。●Vinnie Sperrazza,drums
ヴィニー・スペラッツァ
1977年NY生まれ、若干19歳の新進ドラマー。NJにある名門ウィリアムパターソン大学で、ドラム、音楽理論を学び、教授であるウィリアムスに認められ共演中。
曲目
<第1部>
1. It Could Happen To You (Jimmy Van Heusen)
2. Airegin (Sonny Rollins)
3. S.K.J. (Milt Jackson)
4. Medley:My Man Is Gone Now(George Gershwin:Porgy & Bessより)〜 A Single Petal Of Rose( Duke Ellington)〜 Crepscule With Nellie (Thelonious Monk)
5. Flanagan's Shenanigans (James Williams)
6. I Fall In Love Too Easily (Jule Stein)
7. Lonely Moments (Mary Lou Williams)
8. (アンコール)Summertime (George Gershwin:Porgy & Bessより)
<第2部>
1. Certaintude (Donald Byrd)
2. Footprints (Wayne Shorter)
3. Bag's Groove (Milt Jackson)
4. Medley:The Island (Ivan Lins)〜Sometimes I feel Like A Motherless Child (Traditional)
5. 49th Street(Bill Mobley)
6. If I Could Write A Book(Richard Rodgers)
7. Oleo(Sonny Rollins)
チェイサー: Sonny Moon For Two (Sonny Rollins)
8.(アンコール)Billie's Bounce(Charlie Parker)
テネシー州メンフィス出身で、ジャズジャイアント養成学校ともいえるアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ出身のピアニストであるジェームズ・ウィリアムズは、寺井尚之より1歳年上の49歳。前回オーバーシーズに来たのは、リチャード・デイビス(b)、今は亡きクリフォード・ジョーダン(ts)の双頭コンボで、もう9年も前のことです。その後NYへ行った時に、おいしいイタリア料理と一流のジャズが売り物のレストラン、ZINNO(残念ながら昨年閉店しました。)でばったり会ったきり、久々の再会でした。こちらへ来る1ヶ月程前に彼のHPに載っていたメールアドレスに「待ってるよ」とメールを送ったところ、すぐに「懐かしい!」と返事が来て、その後何度かメールでやりとりしていました。久しぶりに再会した彼の頭髪は真っ白になっていて、月日の経つのは早いとつくづく感じました。OverSeasの常連さん達にとってジェームズ・ウィリアムズといえば、トミー・フラナガンの愛奏曲である、"Flanagan's Shenanigans"の作曲者としても知られています。その事もジェームズにはメールでとっくに知らせてありました。
さて、コンサートの日には、ランチタイムが終わったらすぐに時間をかけてピアノを調律するのが当店の決まりです。その事もジェームズにメールしておいたのですが、午後に新大阪に着くなり、マネージャー氏を通じて、早くピアノに触って指ならししたい、リハーサルしたいと矢の催促。まあ、なんという熱意!と感動した私は「調律を手早く終わってもらいましょうよ」と寺井にもちかけましたが、寺井は平然とこう言いました。「アカン!いまさら練習しても無駄じゃ!土壇場になってジタバタすな」。結局調律が終わり次第すぐにホテルから全員が駆けつけ、5時前よりリハーサルが始まりました。
ジェームズ以外は全員が当店にとって初めての人たちでした。名門ウイリアムパターソン大学で教鞭をとるジェームズの教え子であるドラムのヴィニ―・スペラッツァは、若干19歳の小柄な白人。バディ・リッチの子供時代みたいで、歳よりもっと幼く見えます。トランペットとフリューゲルのビル・モーブリーは、40代のとてもシャイな感じの白人で、リハでマイクを通したミュートトランペットのサウンドを超念入りにチェックしていました。ベースのシルヴェスタ・サンプルはメンフィス在住のジェームズの盟友。名前からバグス・バニーの漫画に登場するドジネコを想像しますが、やはりネコ系のふっくらした人で、宗竹正浩の弦高の高いベースをパスして重いヴァーティカルベースを持ち込んできました。今回のメインのギグが野外のジャズフェスティバルだから持参したようです。
リハでは、今日のライブのためだけにわざわざカルテット用の譜面を書いてきた例の"Flanagan's Shenanigans"をきっちりとおさらい。そしてウォーミングアップに"Dahood"、それからジェームズの指慣らしに、バド・パウエルの難曲"Celia"を両手ユニゾン超スピードで延々と弾きまくり、これには度肝を抜かれました。恐らく、天才フィニアス・ニューボーンJRに代表されるメンフィス派ピアノのジェームズから、デトロイト派寺井尚之への挨拶代わりだったのでしょう。これには1発カマされました。
入念なリハーサルの後、OverSeas最長記録の本番に突入
さて、あっという間に時間が経ち、高松からダラーナ山本さんが駆けつけ、遅刻王の児玉さんをはじめ常連さん達も勢揃いし、リハから20分そこそこの休憩の後、すぐに本番となりました。
1曲目は大スタンダード"It Could Happen To You"でスタート。ビルがフリューゲルホーンでテーマをソフトに取って、オープニングは軽く流すのか?と思いきやどんどんグルーヴしていくジェームズ。引き続きラテンの"Airegin"に突入、ビルはトランペットを持ちます。かなり早いテンポですが、ヴィニ―のシンバルレガートは綺麗でさすがジェームズが連れてきた坊やです。
2曲無言で演奏した後、おもむろにジェームズが立ち上がり片手にマイク、片手はベージュのブレザーのポケットに手を突っ込み、最初の曲名の説明とメンバー紹介(後で弟子のヴィニーが全く同じ格好でしゃべってました・・・)をします。ジェームズは大学教授ですし、言葉使いは大変綺麗です。まず新進ドラマー、ヴィニ―・スペラッツァを"The Baby of The Band"と簡単に紹介。次にシルヴェスター・サンプルについては、自分のメンフィス時代からの仲間で2年ぶりの共演であること、ウディ・ショー(tp)、ルイス・ヘイズ(ds)、マルグリュー・ミラー(p)、サミー・デイビスJr.(vo)達と共演してきたベテランであると説明。ビル・モーブリーも同じくメンフィス出身で、カナダや現在はNYで活動、自分でオーケストラを率いたり、カナダの大物フランク・ストロージャー(as)、ケニー・バロン(p)、アラン・ドーソン(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)等、錚々たる面々と活動してきたトランペッタ―で云々・・・理路整然とした解説でしたが、ちょっと長かったかなあ・・・。
何となくしーんとした客席を見たジェームズは、「やはりメンフィスなんだから1曲ブルースを。自分が一緒に活動していたミルト・ジャクソンの有名なS.K.J.をやります」と、演奏に戻りました。ここで最初のクライマックスが訪れました。ベースのイイ感じのランニングと、19歳ヴィニ―のシャッフルに、ビルのミュートトランペットのテーマでお膳立てが揃ったところで、ジェームズはウルトラCを連発させながら、これこそ南部テネシーのブルース!といわんばかりに豪快にスイング!一番後ろに居る私には、聴いている皆さんの背中がたちまちスイングして行くのがよく見えました。
メンフィス的ブルースですっかり客席が盛り上がったところで、次はソロピアノ。ガーシュインの「ポーギー&ベス」から"My Man's Gone Now"、ディープサウスの情景が目に浮かぶようです。そしてデューク・エリントンがエリザベス女王に献上した名曲"A Single Petal Of Rose"、エリントン音楽がいかにブラックなものかと再認識!そして締めくくりは誰が聴いてもモンクナンバーと判る"Crepescule With Nellie"。トミーやハナさんとは違って、ジェームズのピアノには決して“引き”はありません。押し相撲一筋の心意気!という感じです。南部の花マグノリアの香りが溢れるようなピアノでした。
そして「デトロイトジャズの巨匠といえば誰かな?」とさんざんお客をじらせたところで、ついに出ました!OverSeasでは最も有名なジェームズのオリジナル曲、"Flanagan's Shenanigans"。シェナニガンというのは、なかなか日本語にはしにくいですが<憎いトリック>とでも言えば良いのでしょうか、トミーの演奏を愛する皆さんにはわかるでしょう!これはジェームズがトミーに捧げた曲で、トミーも愛奏し、トリオでライブ録音もしているし、ここで演奏してくれたこともあります。ジェームズはOverSeasで今夜演奏するためだけにわざわざカルテット用の編曲をしてきて、OverSeasへの土産にしてくれたのです。元祖の"Flanagan's Shenanigans"が聴けて、私はもう大満足でした。
演奏時間が1時間をオーバーしたところで、やっとバラード、"I Fall In Love Too Easily"、さんざんサウンドチェックした甲斐あって、ビルの囁くように甘いミュートトランペットが楽しめました。最後はメリー・ルー・ウイリアムズ作曲の古い名曲"Lonely Moment"で歯切れ良くスイング、思い切りの良いヴィニ―のドラミングを見つめる河原達人氏の優しさに溢れるまなざしが印象的でした。ちなみにこの時のジェームズの長〜いお話は、メアリー・ルーを含めたジャズピアノ史上の偉人達--ウイリー“ザ ライオン”スミスやファッツ・ウォーラー、ラッキー・ロバーツ達に言及し、ビリー・テイラーやジョージ・シアリング(この二人も日本では過小評価かな?)といった名手も録音しているこの曲についてを延々と講義していたのでした。そしてアンコールは再び南部の夏を思わせる"Summertime"、メンフィスの暑い風が吹いてくるような名演が終わると、時計は2部の開場時間をとうに回っていて、私は内心大慌てでした。
2部の幕開けは、一転してデトロイト派ドナルド・バードのハードバップナンバーから始まりました。私は店内の一番後ろから、ジェームズの真後ろに移動して鑑賞です。ジェームズの肩幅は寺井の1.5倍位広く、左肩を寺井よりまだぐっと下げて弾きます。ウエイン・ショーターの"Foot Prints"で、ビルが1部の"Airegin"以来やっと、ペットからミュートをはずしました。ペットでもフリューゲルでもあっさりした味わいで、押し相撲のピアノと好対照です。シルベスタは決してでしゃばらず、ゴキゲンなビート。また前に来て一番印象的なのがヴィニーの目つきです。ボス、ジェームズの指示を片時も見逃すまいと、彼を食い入るように見つめながらのプレイはとても好感が持てました。ジャズマンはこうでなくっちゃ!寺井の口癖である「あっち向いとる奴はアカン」を思い出しました。ここで再び長〜いメンバー紹介(1 部と殆ど一緒)で、また皆がしゅんとなったところで、「ジャズ史上最も有名な曲をお贈りします!」と再びミルト・ジャクソンの"Bag's Groove"をプレイ。フリューゲルのテーマを引き継いだジェームズは、再び豪快にスイングしながらジェットコースターの様にグルーブをどんどん変えて行き、ベース、ドラムもそのギアチェンジに見事に乗り遅れず一体となって演奏を展開。あれは長〜いお話で油断させておいてから、聴衆をノックアウトする作戦だったのでしょうか?
寺井がピアノの凄さに思わず立ち上がったところで、ジェームズのソロフレーズに"Moanin'"が入り場内は大沸騰!メンフィスGrooveを思い切り堪能しました。次はピアノソロで雰囲気を一転、イヴァン・リンスの"The Island"から始まりました。“絶海の孤島に二人きりで不時着したつもりになって愛し合いたい。唇で私を味わって、私が震える迄、触れていて・・・”なんていうものすごい官能的な歌詞の曲です。サラ・ヴォーン等やD.Dブリジウォーターがセクシーに唄っているこの曲、初めてピアノだけで聴きましたが転調をうまく使い、歌詞のねっとりした色気が熱く出た演奏でした。そしてメドレーは官能の世界から、今度は正反対の清いゴスペル曲「時には母の無い子の様に」へ続きます。もうテネシー州県人会の独壇場、ブラックなプレイで圧倒し、再び軽やかなカリプソに戻って行きました。このメドレーはコンコードから出ている、メイベックのソロピアノシリーズにも録音されているとジェームズがMCで話していました。
この辺で1時間超過で予定時刻を軽くオーバー。ビルがロジャーズ−ハート作の"Lover"のコードを使ったオリジナル曲「49丁目」を演奏。ジェームズが<BeBop時代の名残、"ECHOES OF THE PERIOD"にコンテンポラリーな彩りを添えて・・・>と紹介したとおり、"Pent Up House"、"Moose The Mooch"などなど引用句のオンパレードで、楽しい演奏でした。続いては同じくロジャーズ−ハート作の"If I Could Write A Book"をラテンで。後ろで踊る河原達人氏、大分ボルテージが上がってます。最後は"Oleo"、フィニアス直系の両手ユニゾンフレーズ、豪快な大技を堪能しました。途中で入った<フリントストーン(元の日本名は恐竜家族でしたっけ・・・)>のテーマににっこり。
アンコールは大変クラシカルな感じの美しいピアノのイントロから、再びバップナンバーの"Billie's Bounce"。ここで、今月のジャズ講座のテーマであるスタンリー・カウエルのオハコの決め技、両手左右対称の「ミラー奏法」が入りました。両セット1時間半を越す大熱演でしたが、長すぎるという感じは全く無く、お客様は暖かいスタンディングオベイションで、当夜のバンドの健闘を称えました。
ほぼ6時間演奏しつづけていたバンドは、終演後はもうクタクタ。でも管理人の製作してくれた、当店には不似合いなほど綺麗なチラシが余程気に入ったようで、ディナーを食べながらテーブルのWELCOMEカードとチラシを掲げたヴィニーは、「I am someone! (俺もイッパシのミュージシャンや!)」を連発していました。ビルは対照的にとてもシャイで、チェット・ベイカーのような話し方でにこにこしながらポツポツ言葉少なく食事しています。シルベスタもやはり物静かな人で、だれも"WOW!"とか"HEY、MAN!"とか、"F***"なんて言う人はいません。皆お疲れだし、明日の出発も早いので、記念撮影するのも遠慮したのですが、店を去る前に、表の管理人製作のポスターの前で記念撮影するヴィニーとシルヴェスターの姿が印象的でした。また、ジェームズも店に残っていたチラシをごっそり持って帰りました。(どんなチラシか見たい人はここをクリック→チラシを見る)
ジェームズ・ウィリアムズカルテットは彼のCD100枚分以上の値打ちのある、思い出に残る名演奏を残していってくれました。でもOverSeasのお客様達の熱い拍手は、また彼らにも素晴らしい思い出をプレゼントしたようです。やはり、ジャズは生、生ですよね、皆さん!
掲示板から
9/1のOver Seas
投稿日 9月1日(金)23時41分 投稿者 梶山 泰男
今夜のOVER SEASはいつもと少し違った雰囲気で楽しかったです。JAMES WILLIAMSはきらきらと輝くようにピアノでスウイングします。テネシー出身とのことで、一転してブルースも聞かせてくれました。サイドメン達もそれぞれの曲の雰囲気を良くだしていました。
たいへんなサービスでT.Flanaganを持ち上げたり、天才オーナーの寺井さんに自分の作曲した曲をささげるって言ってたのでは?(私は英語は良く分かりません)。
楽しかったのでワルツ堂三村さんに持ってきてもらったCDにサインをしてもらうことにしました。珠重さんがお忙しくて通訳してもらえず、しかたなく片言ですばらしかった、楽しんだと言うと握手してくれて、机の上のCDカバーに気付いてくれます。サインを依頼すると私の名前を聞いてくれます。書き込んでくれるつもりのようですが、今日は英文の名刺を持参していず、口で言っても分かってもらえません。「貴方の名前だけでいいです」と言うと、一言メッセージを書いてくれました。
1枚目は「 Thanks! 」と音符です。もう一枚には「 Keep Swinging 」でした。気に入って、スウイングとブルースもと言うと、君もブルースは好きか、私も好きだよと、片言が通じて驚きました。(外国生活をしたことはなく、英語圏の人とつきあったこともなく、以上に書いた日本語を、実際はどんな英語でしゃべったのかと聞かれると、冷や汗がでて、答えにつまります)。
よかったですね!ジェームズ・ウィリアムズカルテット!
投稿日 9月2日(土)00時18分 投稿者 管理人
いやあ、今だから言いますが、寺井さんにおすすめアルバムを訊いても「アルバムでええのは特に知らんなあ」と言われ、G先生に訊いても「ノーコメント」と言われていやがうえにも期待が低まっていたのに、生で聴いたら素晴らしかったです!実は風邪をひいてしまって今日は寒気と下痢で最悪の体調だったので(熱もありそうです)、冷房の効いた店内で2セット通しで聴くのはけっこう辛かったんですが、とても良かったので最後まで乗り切れました!若干19歳のドラマー、ヴィニー君の「元気溌剌オロナミンC」みたいなドラムもすごく良かったです。終わってから僕とmikiさんがJWさんと記念撮影してもらったんですが、「メールでこの写真を送りますよ」と言うと、「じゃあここに送ってくれ」と名刺までいただいちゃいました。でも話好きの人みたいで、ひと言話しかけると10倍答えが返ってきて、何をおっしゃってるのかチンプンカンプンだったのが残念でした。
というわけで今日来られた皆さん、病気の僕を元気づけると思って今日の感想をバンバン書き込んでくださいね。お願いします。
JWよかったですねー
投稿日 9月2日(土)01時02分 投稿者 海松
ジェームズ・ウィリアムズカルテットよかったですね!!楽しく聴くことができました。
JWは、さりげなくすごいことをやっていました。ユニゾンや一拍四連なんて当然っという顔で、しかし足はシビアにカウントとっていましたよね!カッコイイ。(I Could Like〜 のイントロはハプニング?)JWに言いたい。あっ言わんといて。お話長〜い。あの話す時間は演奏して欲しかったですー。
JWご一行様、管理人のチラシを土産に持ち帰る!
投稿日 9月2日(土)01時12分 投稿者 tamae terai
今日のLIVEなんと、両セット共,1時間半ずつで、当店コンサートの最長記録でした。本当にうちのお客様達はノセ上手で、いたみいります。ありがとうございました。終了後は皆くたくた。それでも、皆さんの拍手がとても気持ちよかったようです。帰り際に、ジェームズ、あの管理人デザインのチラシがいたく気に入ったようで、まとめて持って帰りました。モチ、あのガキ、いえ、少年ドラマーヴィニーも記念に大切にしまっていました。皆さん本当にありがとう。
素敵な興奮
投稿日 9月2日(土)01時23分 投稿者 miki
今日は本当によかったです。興奮状態で寝れないのでした。
JAMESさん素敵でした。upテンポの曲は力強くて(ちょっとpianoかわいそう?)スローな曲はきれいなメロディでした。1stの2曲目だったかな。イントロがドビュッシーの「子供の領分」を聞いてるみたいで、不思議な感じを受けました。でも、そのまま何のためらいなくjazzって感じに。。。で、pianoソロは坂本龍一を思い出してしまいました。共通点はなんでしょう??
トランペットはなんだか優しく穏やかに聞こえ、ドラムもなんであんなに安心して聞いていられるのかしら?若いのに。なんて思ってしまいました。
今回、ベースは立てて弾くエレキベースは初めて見ました。なんだかくぐもったような丸い音ですね。ネックはダブルベースに比べて短いのでしょうか?それとも手が大きい?
なんてわかったような事を書いてますが、一緒に肩まで抱かれて苦手な写真なんて撮ってもらったので、異常な興奮状態なのでした。
カリスマ三村さん、CDをよろしくお願いしますね。
・・・・・さて、私は何時に寝れるでしょう。。。
かんげき!
投稿日 9月2日(土)02時28分 投稿者 you-non
J.W.カルテットよかったですね。
私は2部からだったのですが、開始時間を思い違いをして、8時前から外で待って聴いておりました。(得した気分)グループのbabyとからかわれていたドラマー・ヴィニーさん、元気のいいプレイでしたね。
ベースのシルベスターさんのクールなプレイがかっこよかった。
ビルさんのトランペット、泣いたり笑ったりしているように聞えたのは私だけ?
ジェームズのピアノ。いろんなものがつまっておりました。2部の中盤のほとんどソロの曲、あれなんていうんでしたっけ?木住野さんのアルバムにも入っていたような気がしますが、うーん思い出せない。最後に持っていた本の裏表紙にサインを頂きましたが、ビルさんの「なんだこの本は」という表情が、昔のトミーさんの反応とそっくりでした。
みなさんと握手していただき感激のあまり、夢見心地で家路についたのでした。
行ったかい(甲斐)?
投稿日 9月2日(土)02時28分 投稿者 motodorakai
やっと仕事も8割方ケリがついて、通しで行った甲斐が有りました、寺井さん。ほんとに見ないと損する所でした。久しぶりに聴いたグルーヴィーなホーンカルテット。グループが非常にバランスよくまとまっており、メンバーの真剣さ,緊張感が伝わってきて、曲は有名な曲ばかりでしたが、ダレルことなく気持ち良く体がスイングした一夜でした。
Drのヴィニーはスティックの先がシンバルに当たる一点をにらみつけてドラムを叩く構えと顔はバディー・リッチに似ているみたい。演奏スタイルはT・ウィリアムス小型版風(本人はポール・モチアンが好きらしいです)で、ブラッシング等に少々若さがでて荒いところがあったけど、あの必死になった熱いプレイによって鼓舞されたサウンドはほんとにすばらしかったでしたね。19歳のかれが今後伸びてゆき一流になるのを応援してあげたいと思います。
Bのシルベスターは徹底してリズムセクションとしてプレイし、決してでしゃばらず、キーピングに回っていたのがこのグループの安定度を高めていたのでしょうね。顔が誰かに似ているなと思ってたのが今日思い出しました。大宮デンスケでした。(失礼かな??)
Tpのモーブリーはダスコ・ゴイコヴィッチのような雰囲気を出したプレイもあり、あまりハイノートで攻めてこず、またミュートを使った音色を目を瞑って聴いているとニューヨークのオーヴァー・シーズで聴いているような心地にさせてくれました。
Pのジェイムスは服のセンスもよく、ちょっと喋りすぎだったけどなかなかカッコいいじゃないですか。心地よくスイングするピアノでしたね。彼の真後ろの席で見てたのですが、この人もあまり手が大きくなかったような気がしたのですが、大きな音で早弾きする,指の動きに驚きながら見ていました。
オーバーシーズ様いつもいいライヴを有難う。
時を忘れさせてくれたジェームズ・ウイリアムズ
投稿日 9月3日(日)22時27分 投稿者 児玉 勝利
ジェームズ・ウイリアムズ カルテットのLIVE、とても楽しい一時を過させてもらいました。1セット1時間半、合計3時間がいつのまにか過ぎていったという感じだ。ジェームズ・ウイリアムズは上品で抑制の効いたピアノで、1stセット1曲目の"It Could Happen To You"からそのペースに引き込まれていってしまった。それに良く響く音色も魅力の1つ。とは言うものの、これについては後の調律の方は大丈夫なのかなとの心配があった。でも、寺井さんから、調律の必要はほとんどなかった、というのもきっちりとした弾き方をしていたからという話を聞いて、改めて、ピアノは鍵盤の押さえるべきところさえきっちりと押さえれば、あれだけ良く響く音色がだせるのか、とごく当たり前のことを再認識させられた。
サイドメンもなかなか良かった。トランペットのビル・モーブリーは、ハイノートでのプレイをするのでもなく、超絶的なテクニックを披露するのでもないが、じっくりと聴かせるプレイをしてくれて好感が持てた。ドラムのヴィニー・スぺラーツァも堅実なバックに努めていたと思う。ただ、シルべスター・サンプルのエレクトリックのベースの音色だけはどうしてもなじめなかった。彼がソロをとる時はあのくぐもったような音色が気になって素直に聴くことが出来なかった。彼も通常はアコースティック・ベースを使用しているとのこと、次回は是非そのプレイを聴きたいものだ。
ジェームズ・ウイリアムズ、やはり是非もう1度聴いてみたいプレイヤーだ。