2001年6月1日(金)


Sir Roland Hanna
サー・ローランド・ハナ
piano
1932年生まれ。
トミー・フラナガン同様、デトロイトが生んだジャズの巨人の一人。
ジョージ・ムラーツとの名コンビやサド・メル・オーケストラ、
またソロピアノの名盤でも人気を博す。
卓抜したテクニックと強烈なスイング感、
デトロイト派ならではの気品は、
現在<ジャズ界最高の巨匠>の名にふさわしい。

共演メンバー


青森善雄(b)


青森英明(as, ss, cl)


クリス・ロゼリ(ds)

曲目
1部
1.
Ornithology(Charlie Parker)
2.
Folk Song (Sir Roland Hanna曲;青森善雄編曲)
3.
組曲 Sonnetより(Sir Roland Hanna)
4.
Echoes(Sir Roland Hanna)
5.ピアノソロ メドレー:
In The Hall of The Mountain King (グリーグ)The Shadow of Your Smile(Johnny Mandel)
6.
Cherokee (Ray Noble)

2部 
1.
Forget About April (Sir Roland Hanna)
2.
This Time It's Real(Sir Roland Hanna)
3.
Let Me Try(Sir Roland Hanna)
4.
Gimnopedie No.2(Erik Satie)
5.ピアノソロ:
Yeasterdays (Jerome Kern)
6.
I Love Bebop (Sir Roland Hanna)
7.
Gimnopede No.1(Erik Satie)


昨年の1月にはポール・ウエスト、エディ・ロックとのトリオで、また11月には中山英二(b)とのDUOと圧倒的なソロピアノでOverSeasに強烈な印象を残したハナさん。今回はクイーンズカレッジでの教え子、NY在住のベーシスト青森善雄&弱冠19歳のマルチリード奏者、青森英明(as ss cl)の父子と、ドラマーのクリス・ロゼリを伴ってのカルテットでした。OverSeasにとって、トミー・フラナガンがお父さんならハナさんは叔父さんも同然。当HP人気連載中、TAKAKOちゃんのNYレポートでも常にハナさんの活動をカヴァーしているように、高潔で気取らない人柄も手伝って、当店の常連さん達は皆ハナさんを敬愛し身内のように思っています。そんなアットホームな雰囲気が演奏にどういう影響を及ぼすかが興味深いところでもありました。

今回の青森親子とのグループの誕生のきっかけは、10数年前に渡米し、NYクイーンズカレッジでクラシック学部の首席ベース奏者を務めていた青森善雄さんに、ハナさんが白羽の矢を立て、ジャズの学部に呼び寄せて自ら指導、最初はクリス・ロゼリとトリオで1996年位から活動し、1997年に初来日しましたが、その後カレッジのコンサートで演奏していた息子の英明の並々ならぬ才能にハナさんが耳を止めてスカウトし、カルテットになったという事で、1999年以降は毎年カルテットで来日しています。ハナさんは今年から来年にかけて更に数枚のレコーディングをこのメンバーで予定しているとのことです。
 
一行は、昼すぎに空路で大阪入りしましたが、OverSeasの誇る
名調律師川端さんが、雨続きでげんなりしているピアノを完璧に調整しなければならないので、サウンドチェックは開演前となりました。夕方5時半に拍手でOverSeasに迎えられた4人。ハナさんは上機嫌で、ピアノの仕上がりにいつもながらご満悦。OverSeasに初登場の青森善雄さんは、若々しく上品な魅力ある紳士で、落ち着いていておとなしそうな英明君とは、親子というより兄弟の様です。スタッフ一同、すぐに彼の人柄に魅了されてしまいました。ドラムのクリス・ロゼリさんは小柄なイタリア系アメリカ人で、日産自動車のゴーン社長にちょっと似ています。NYのジャズクラブ、“55BAR”や“DETOUR”を本拠地にしているドラマーです。サウンドチェックは、寺井尚之の愛奏曲でもあるサド・ジョーンズ"THREE IN ONE"から始まって2-3曲軽く流して終わり、全員がミネラルウオーターとサンドイッチを軽く胃袋に入れてから、すぐに本番となりました。


 

さて、1部1曲目はチャーリー・パーカーのバップチューン、「オーニソロジー」から。まずは青森英明君がテーマを取ります。ハナさんも卒業した名門ジュリアード音楽院に在学中で、数々の賞を総ナメにしている英明のアルトサックスはきしみのない澄み切った明るい音です。初めて生で聴く青森善雄さんのベースは、電気っぽくないスモ―キーな音色、前回のハナさんの共演者でアクの強いベーシスト中山英二さんとは対極の第一印象でした。

プログラムはハナさんのオリジナルが続きます。もとはハナさん青森善雄さんの為に書いたクラシック曲"Chant for Bass"のジャズヴァージョンとして善雄さんが編曲した作品『フォークソング』では、ベースのアルコがテーマを取るどこか懐かしいメロディに、英明君のクラリネットが絡みます。続いて、"Sonnet"。これもクラリネットで英明君がテーマを取ります。クリス・ロゼリは終始脇役に徹して出しゃばらず、手堅いサポートを見せます。そして"Echoes"とカルテットが快調に続いたところで英明君がバンドスタンドから離れました。

客席に「すわ!ソロか」と緊張が高まります。しんと静まり返った会場にクラシックの曲が流れ出しました。繰り返されるパターンは、チャイコフスキー『白鳥の湖』かと思いましたが、終演後のハナさんによると、グリーグペールギュント組曲からの「山の魔王の宮殿にて」であるとの事で、後から、デューク・エリントン楽団のヴァージョンを聴き直してみましたが、ハナさんはメロディをフェイクしていたようです。ここで、当店でのハナさんのコンサートではおなじみの“超常現象”が起きました。ピアノがみるみる1mほど伸びて、音がツーンと響き渡っています。会場全体が清涼感に満たされ、頭がすっきり冴え渡るような音です。あくまでバランスの取れた響き!ピアニッシモでも、一音一音の鮮明さは決して失われません。全く奇跡です。真後ろで鑑賞中の寺井尚之は、またまた手すりから落ちそうになっています。ピアノの後方1番テーブルの川端さんも思わず立ち上がってハナさんをうっとりと見つめています。いつのまにかグリーグのパターンは転調されてジョニー・マンデル「いそしぎ」へと変っていました。トミー・フラナガン、ジョージ・シアリングにしても、ハナさんにしても、クラシックの素材を厭味なく、ごく自然にジャズに取り込んでしまいます。これはクラシックへのコンプレックスからは全く自由な、真のジャズミュージシャンだから出来る技でしょう。あっという間に終ってしまったハナさんのソロに感嘆のため息が客席から漏れ、カルテットで「チェロキー」を演って1部はゲームセット。

いつもどおり、お客さんがアンコールの拍手を始めると、奥に引っ込んだ青森さんが、「実はチェロキーがアンコール曲のつもりだったんですよねー」と申し訳なさそうに・・・。MC担当の寺井尚之が会場にそう説明すると、会場は大爆笑!まあ、シカタナイ。ハナさんも苦笑いでした。でも公演時間は1時間を廻っていました。

さて、満員御礼の今夜の客層の特徴はピアノ教室の生徒達が多いことと、入替制なのに何と約半数のお客様が、1部・2部通しで聴いてくれる事でした。休憩時間にハナさんが座席表を自らチェック、予想以上に通し客とピアノの生徒が多かったのに絶句。サインや記念写真を求めるファンや生徒さんに、疲れた顔も見せずに優しく応対していました。面白かったのはハナさんが、サインを求める女性全員に“君はヒサユキの生徒かね?”と尋ねていたことです。

さて、カウンターから10番テーブルまでぎっしりお客様で埋まったところで、定刻より5分遅れていよいよ2部が始まりました。私はいつも通り、一番奥のキッチン前からピアノの真後ろに移動。休憩時間に生徒の河原さんが、ハナさんに流暢な英語で質問していたのを受けて、演奏の前にハナさんからお客さん達へのレクチュアがあったのは異例でした。ジャズの巨人サー・ローランド・ハナのジャズ講座とはスゴイ!出来れば字幕を出したかったですが、講義の内容はざっと以下の通りです。

ハナさんは皆さんにはおわかりにならないかも知れませんが、この寺井尚之が長年OverSeasを守り、音楽の為にしてきた努力がどんなに大変なものかを申し上げておきたいと思います」とまずはホロリとする褒め言葉を寺井に捧げてくれてから、「先ほど即興演奏についての質問を、若い女性から受けたので…」と始めました。「即興演奏とは、コミュニュケーションの手段であり、言葉を話す事と似ています。しかし、サウンドを使った『フィーリング』のコミニュケーションでは、言葉は不必要です。むしろ言葉では不可能な表現もサウンドによって可能になります。デューク・エリントンは3000曲の作品を残し、彼と同時代の人々の印象を描写した作品を多く作っています。エリントンは自分が見たり聞いたりした事から、素晴らしい作品を数多く作曲しました。つまり話す如く、音によってフィーリングを伝えるのが即興演奏です。次のはその好例です。」とピアノに向かい、単音でゆっくり"I'll Remember April"のメロディを弾きました。「この曲は皆さんもご存知でしょう?これを私がこんな風に変えたいなと思う、そんなフィーリングが即興演奏になる・・・それが曲になると、今度は何か名前をつけなければならない・・・それで私はこの曲に“Forget About April”と名付けました・・・」

こうして素晴らしいセカンドセットは"I'll Remember April"のコード進行を使った曲、"Forget About April"でスタートしました。アルトの英明君は近くで聴いても、本当にバランスの良い音色で、今の若手ジャズメンが多用する“手癖フレーズ”が皆無です。基礎テクニックがしっかりしているし、これからが本当に楽しみなマルチリード奏者です。続いてハナさんのソロが爆発!歌舞伎役者が花道を闊歩し、大見得を切るような、ハナさん節が続出して、私は思わず小躍り。青森善雄さんのスモーキーなベースは千両役者ハナさんの大技に寄り添うようにウォーキングし、ハナさんの指が鍵盤を竜巻のように旋回し、手品の様に鍵盤にない筈の音まで繰り出して見せると、英明君がかすかに微笑み、指でそっとフレーズをなぞる仕草をしていたのが、可愛かったです。

2曲目は寺井尚之の愛奏曲であることから、OverSeasではスタンダードナンバーとなっている名曲、"This Time It's Real"ハナさんの友人で、恋多き女性フレンチホルン奏者が、新しい恋をした時に言った言葉を題名にしたという事ですが、歌詞がないのに、ことばが伝わって来る大変美しい曲です。英明君はクラリネットでテーマを取りましたが、"This Time It's Real(今度こそ本物の恋)"なんて歌うにはちょっと若すぎるかな?ハナさんのソロが余りにも切なく美しかったので、うっとりして拍手さえ忘れる程でした。

続く"Let Me Try"は前回のハナさんの共演者、中山英二氏が1987年にプロデュースしたリチャード・デイヴィス名義のアルバム、<ペルジア、マイ・ディア>(DIW)に収録されているオリジナル。ハナさんはハッとするようなきらびやかなイントロを繰り出し、英明君がソプラノに持ち替えてテーマを取りました。曲名の由来は、余りに難曲でNGばかり出してしまうので、「もう一回演らせて!(Let Me Try)」になったとのことですが、ここではテーマも難なくクリア。ハナさんのソロになるとスケール倍増で、これぞ即興演奏!とばかりに『言葉では不可能な表現』が満載されていました。パワーアップする圧倒的なピアノプレイに呆然とし、ふと見上げれば手すりにつかまりハナさんの指を覗き込む寺井尚之の鼻の穴が興奮の為全開となっておりました。

聴衆の興奮のほてりを冷ますかの様に、次の曲はクラシックの人気作曲家エリック・サティの作品、「ジムノペディNo.2」青森善雄さんによると、“ジムノペディ”とは、古代ギリシャの祝祭で行われた、裸の若者達による合唱付きのダンスでだそうです。そういう絵の壷を見てサティが書いた曲だそうな)。ハナさんはカルテット用にアレンジしたスコアを見るために、眼鏡のレンズをタオルで丹念に拭いてから演奏。ベースとクラリネットの親子アンサンブルが美しい。ハナさん直系の弟子としてクラシック、ジャズ両方に精通する青森善雄さんのアルコがフィーチュアされ、程よくクールな仕上がりになりました。
 
さて次の曲、
ハナさんが滴り落ちる汗をぬぐい、おもむろにソロで弾き出したのは、"Yesterdays"です。前回、中山英二さんとのLIVEでもソロで演奏された曲ですが、今夜のソロは前よりさらに素晴らしかった!鍵盤から紡ぎ出される、目くるめく指使い、転調で万華鏡の様に変わる音の世界、まさにピアノの魔術師です。超大型スクリーンで、壮大なスペクタクル映画を見ている様に、過去を回想する時制が移り変わります。背後で川端さんが、精魂込めて仕上げたピアノから繰り出されるドラマに陶然とした表情で立ち上がり、寺井尚之も物凄い顔で手すりから転げ落ちそう。ピアノの鍵盤の前で、牛若丸の様に左右に素早く移動するハナさんの背骨の動き方を見て、私はトミー・フラナガンを思い出し、またトミーハナさんも若い頃アート・テイタムの背中を、こういう風に見ていたのかなと、ふと思いました。テイタムからの伝統を引き継ぐ即興演奏の至芸を鑑賞出来た会場全体は、幸福感に浸っています。

最後はカルテットで青森善雄さんのリーダーアルバムのタイトル曲、"I Love Bebop"、クラシックからジャズの世界に入った青森親子のスローガンで大いに気勢が上がり、会場は総立ちで、カルテットの健闘と巨匠ハナさんへの敬愛を表す大きな拍手と歓声の渦となっています。

長年ハナさんを応援して来た、ANNさんや、ダラーナさん、児玉さん達、また比較的新しいけれど、強くハナさんにのめり込んでしまった管理人やピアノ教室の生徒さん達、素晴らしい演奏に触れた美しい顔、顔、顔に、疲れたハナさんも、再びアンコールを決意。曲は4曲目と同じエリック・サティ「ジムノペディNo.1」サティの曲では一番ポピュラーな曲で、ジョージ・シアリングもあの羽の様なタッチでイントロ等にさりげなく使っていますが、ハナさん「2001年のフィーリングで」とコールしたこのアンコール曲、実はカルテットで演奏したのは全く初めてだったそうです。どうりで青森善雄さんがベースの弓で英明さんをつついて指示していた訳です。なんとなく微笑ましかったあの光景も即興演奏のスリルでしょう。

終了後も皆さん非常になごやかで、お客さん達のエールにすっかりハッピーな様子。青森善雄さんの青年のような爽やかさと、ジュリアードのエリート学生にも拘らぬ英明君の控えめな態度、クリス・ロゼリさんの話し上手に私も感動しました。ハナさんも疲れているのに、マエストロとして、いかに上手なプレイヤーでも、個性を音楽に出す事がいかに難しいことかという、音楽の真髄をつく面白い話を色々してくれ、吉田シェフが用意したメインコース3種類を、全てご所望、すっかり平らげてからホテルに引き上げましたが、その後もメンバー達との楽しい会話が弾みました。
 
ジャズピアノ界を代表する巨匠
サー・ローランド・ハナと、彼を師と仰ぎ、「自分の人生を変えた人」と言い切る青森善雄、19才ながら「音楽を一生の職業に」と固く決意する青森英明ハナさんが見いだした稀有な才能を持つ弟子達とのカルテットによる、ハナさんへの尊敬が演奏に溢れたコンサートは、同じくハナさんを敬愛するOverSeasに、とても爽やかな後味を残してくれました。

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掲示板から

明日は<サー・ローランド・ハナ愛好会全体集会>です。
投稿日 5月31日(木)22時01分 投稿者 管理人

いよいよハナさんのライブが明日となりました。
誰ですか、<100ゴールド・フィンガーズ>を見に行くなんて言うてるのは?
シンフォニー・ホールなんか、ジャズ聴くとこと違いまっせ。

今夜はみなさん、しっかりハナさんのアルバムを聴いて(私は新譜の"Dream"よりも、つい"Round Midnight"やら"24 Preludes"に手が延びてしまうんですが・・・。寺井師匠から聞かされていた通り、T島Y国氏絶賛のヴィーナスの録音に品が無いのが気になります)、さらに下記のURLをクリックして復習&予習をしてください。

↓昨年のハナさんのライブの模様はここをクリック
http://www1.odn.ne.jp/over_seas/hanna/hanna2.html



明日の状況。
投稿日 5月31日(木)22時55分 投稿者 tamae terai

明日は本当に<サー・ローランド・ハナ愛好会全体集会>の様相を呈しております。ただANNさんは、会社が遠く激務モードなので、遅刻必至、児玉さんとどっちが早く来れるでしょうか?南光さんも仕事が終るのが9時らしい。宮本武蔵の役だから遅刻も仕方なし。ピアノ教室のA氏は、シンフォニーホールを9時前に出てくるとのこと。ジャズ講座おなじみの名古屋ガールズは7時から駆けつけます。青森さんも今日の電話では非常に元気そうでした。ANNさんと同じく激務の管理人は来れるのでしょうか?天気予報は晴れ、座席はほぼ満席です。自宅埼玉で現在、北京駐在のK氏からも、行きたかった!とのメールを頂戴しております。明日は皆で名演の為精一杯盛り上げましょう!



G先生よりTOKYOのLIVE速報あり!
投稿日 6月1日(金)01時20分 投稿者 tamae terai

G先生によれば、寺井尚之が最近愛奏している"This Time It's Real"が演奏されたとか、SOLOにぶっとんだらしい。また、ハナさんが自主制作の秘蔵CDを持参らしい、おっと、これは当店で買い占め高値で売るのだ!なーんちゃって、明日はご期待くださいませ。
こなかった人は一生後悔する事でしょう・・・



ハナさんは良かった
投稿日 6月2日(土)01時10分 投稿者 motodorakai

すばらしかった!興奮した!感動した!(ハナさん大阪場所)



時間よ止まれ!
投稿日 6月2日(土)01時55分 投稿者 N.F.

初めて聴くカルテット。引き立てあって邪魔せず、自己を主張して煩くなく。
そして勿論、ハナさんのソロは、圧巻! あっという間に時は過ぎ行き、未だ興奮
冷めやらず。
花の金曜日は、本当に花も実もある一日となった。
ハナさんを後方から見つめる寺井さん。青森さんを見つめる宗竹さん。クリスさんを見つめる河原さん。そして、英明青年を神の子のように、口を3分開きにして見つめる児玉さん。
ハナさんのピアノは、やっぱりライブで聴くのが最高! その存在感、空気を伝わって迫ってくる響き! 品格のある音! 今夜聴けなかった人は、珠重さんの書き込み通り 後悔先にも何処にも立ちませんです。
朝日が昇るまで聴いていたかったなー。 



写真で見る今夜のハナさんのライブ
投稿日 6月2日(土)02時12分 投稿者 管理人

みなさん、もう寝てしまいましたか?
さて、ライブが良かったのはもちろんですが、今夜は管理人特権で演奏者の皆さんがタクシーに乗ってホテルに帰る最後まで店にいて、ハナさんをはじめメンバーの人達といろいろ話をさせてもらいました。ハナさんはかなりお疲れのご様子で、今回のツアーの最後、明日(もう今日ですが)の熊本・ジャニスのライブでまたすごいパフォーマンスを見せるために、11時半頃だったかな、他の3人よりひと足先にホテルに帰られましたが、その後は青森善雄さんの素晴らしいお人柄に触れることもでき、本当に楽しい時間を過ごすことができました。青森さん、ありがとうございます!私がNYに行ったら泊めてください。

そういうわけで、下記のURLに今日の写真を一挙公開します。明日の熊本のライブを見に行かれる方で、ノートPCをお持ちの方は、よろしかったらハナさん達にこのページを見せてあげてもらえないでしょうか?

ここ↓をクリックしてね。
http://flanagania.hoops.ne.jp/hanna0601.html



熊本の皆様、明日はご期待ください!
投稿日 6月2日(土)02時18分 投稿者 tamae terai
やっと終りました。サー・ローランド・ハナのコンサート、寺井師匠はまたまた、手すりに必死につかまっていた為に、手首を損傷しております。すずめはよく電線に止まっていられるもんだ・・と変な感心をしております。ハナさんの華ある妙技と、ハナ師匠を尊敬する青森親子とクリス・ロゼリさんの、誠実さ溢れるLIVE、爽やかな後味です。お客様の温かい歓声に皆さん、気分よく演奏できたようです。ありがとうございました!続きはLIVEレポートで…
なお、熊本の皆様、残念ながらハナさんの持ち込んだ、ハナ―ムラーツ最新盤は大阪のファンとカリスマが全て買い占めてしまいました。すんませんです…
明日は最終日、どうぞよろしく。



とにかくすごかった!!!!!!
投稿日 6月2日(土)02時39分 投稿者 海松あやめ
うっとりするメロディ。
人柄を感じさせる明るさと暖かさ。
あーーーー。本当にステキな音楽!
感激です!!



とても暖かい音
投稿日 6月2日(土)13時20分 投稿者 いくら子

昨日のHannaさん、素敵でしたね。ほんとにどうしてあんな優しい音が奏でられるのでしょうね。暖かい心にすーっと入ってくるメロディと。
ちょっと早めに行ったので、リハーサル風景まで聴いてしまった。どんな感じかというと、もっと切れそうな空気を想像してたけど、全く心地よい空気の中で進められていました。Saxも2部まで来ると堂々として、将来が楽しみって感じですね。今のうちに。。。うきゃ!?
エリックサティとか出てくるとは思いませんでした。ジムノペディなんて音符が少なくて、単調になりそうなのに、あんな感じに。。。うぅぅすごいお方です。
皆に優しいHannaさんはいつもにこにこ、お疲れが出ませんように。



♪はじめまして
投稿日 6月2日(土)15時59分 投稿者 みれど@Jazz beginner
管理人さんの blackmailに恐怖を感じて浮上しました。
ミーハーレポートしか書けませんが、これでお許しを。

先日のJAZZ講座でハナさんにひと耳ぼれ、きのうのLIVEでひとめぼれしました。ちょっと早めにお店に到着したら、リハーサルの最中。なんか得した気分です。リハを終えて後方のテーブルに戻ってこられるハナさんと目があうと「ハロゥ」(^^)。本番までキョロキョロしているときにも目があって、うんうんと満面の笑顔!

ハナさんの手元はそんなに激しく動いているようには見えないのに、どうしてあんなにたくさん音が聞こえてくるんだろう...と素朴な疑問。ソロでの聴きなれたメロディーは Swan Lake?こんな風に変身してしまうんだなあとJAZZのおもしろさに感心。背後霊状態の寺井師匠のお姿も脳裏にやきついています。

1部終了後、思いきってハナさんのところへ。「ずっとあそこに座ってたの?」カウンター席もなかなかよいものですね!でっかいハナさんの手の感触を胸に、帰途につきました。おしまい。

PS.管理人さん、「ええもん」ホントにありがとうございました!
昨夜の子守唄にさせていただきました。ああ、しあわせ。。。(^^)



昨日のLIVE、感動しました
投稿日 6月2日(土)18時10分 投稿者 児玉勝利

昨日のハナさんの重厚なプレイに感動しました。青森さんのサックス等もなかなか良かった。ただ、僕の好きな局の1つCherokeeでは19歳の少年にハナさんとジャスパー・シロみたいなプレイを期待するのはやはり酷なのかな。それと、This Time It's Realでもクラリネットのプレイ良くがんばってくれたけれど、ソロで聴いてみたかったな、との気持ちが残るのですが-----。ちょっと欲張りすぎかな。



さて熊本です!
投稿日 6月3日(日)00時17分 投稿者 水上 村之助

美しい音楽を聴いて、幸せな気分で帰宅致しました。
が、熊本のお客様は反応が薄い!あの演奏を聴いて「胸に迫って来るものが無かった」と、ぬかして帰る人も居る始末。最前列に陣取って拍手の先導役を務めても1st Setは後ろの方からまばらな拍手。2nd Setは少しは拍手が多かったものの、去年のハナさんの盛り上がりは何だったのだろう?誤解の無いよう申し上げておきますが、良いライブでした。美しかったし、緊張感もあったし、リラックスする所もありました。なにも4ビートやスタンダードだけがジャズではありません。ハナさんの弾くピアノは相変わらず迫力があり、信じられない程美しい音色が出ていました。ただ、ハナさんは少しお疲れの御様子でしたが・・・

本日の演奏曲目
1st Set
1.Ornithology
2.Folk Song
3.Sonet
4.Softly as in a Morning Sunrise (piano solo)
5.Echoes

2nd Set
1.Forgetable April
2.Let Me Try
3.This Time it's Real
4.Gymnopedie
5.I Love Bebop
6.Single Petal of a Rose (piano solo)
7.Cherokee



<写真で見る昨夜のハナさんのライブ>を観て
投稿日 6月3日(日)01時34分 投稿者 tamae terai

寺井尚之のハナさんを見る姿勢はえげつないものがありました。ピーンと斜めに走っているシャツのしわ!これで今日の背中のコリコリの原因判明!
でも、満員の店内のお客様と青森さん親子、ハナさんの優しい表情!これはまるでレンブラントの絵画の様でありました。ああ、またあの感動が甦ります!聴かなかった方はどうぞ想像してください!
(ムリじゃ!-寺井尚之)



ほんとによかった!
投稿日 6月3日(日)02時28分 投稿者 miya

昨日のハナさんのライブ、ほんとによかったです。去年の5月OVERSEASに来てまだ間もない頃、高槻で始めてハナさんを聞いたときは大きなホールであったという理由もありましたが、私自身もJAZZは駆け出しで、まさに「JAZZ=4ビート、スタンダード」と思ってた1人だったため、正直ハナさんの良さがよく分かりませんでした。でも、1年経ち、あの暖かい音の広がり、優しく、そしてきれのある音色を奏でるハナさんの素晴らしさがわかるようになり、とてもうれしいです。去年の11月と昨日と半年のうちに2回もこういう機会をもうけて下さったお店にほんと感謝!です。これからもいい音楽をどんどん聴いて行きたいです。



充実した金・土!
投稿日 6月3日(日)10時54分 投稿者 you-non

どうもこんにちは。
5月中は一回もお店に行けず、ライブ欠乏症にかかっておりましたが、
金曜日、土曜日とライブが聴けてよかったです。
やはり生演奏はいいですなぁ。
歩哨役ですか。それなら、末宗さんが再び靴を汚さないよう
足元を見張りましょうか・・・



一夜明けて想う事。
投稿日 6月3日(日)14時33分 投稿者 水上 村之助

昨日のライブの1曲1曲を思い起こし、再確認しながらキーボードを打っていますが、やはりハナさんのピアノや、その作り出される音楽は本当に素晴らしいですね。
しみじみとそう思います。  児玉さんが「ソロで聴いてみたかった」と書き込まれた This Time It's Realは昨年の熊本のライブでも演奏された唯一のダブり曲で、(それと気付いた人は何人いたのだろう?)トリオでの
心の底からジワーッと涌き上がる感動とはまた違った、爽やかな清々しい感動を覚えました。今度ハナさんを聴くチャンスがあれば、ソロでも聴いてみたいですね。

昨夜は、熊本のお客様の反応の薄さを批判するような書き込みをしてしまいましたが、最前列に陣取った私以外の、3人のおっそろしくストリートファッションの似合わない二十歳位のにいちゃん達は、拍手をするタイミングなど
全く判らないようでしたが、心底楽しんで聴いていたのには好感が持てました。

それから、青森さんは本当に素晴らしい人でした。休憩時間に色んなお話やアドバイスを頂きました。体調が悪く終演後すぐに失礼したのですが、できればまだ色んなお話を聴きたかったなぁ。



いい思いをさせていただきました。
投稿日 6月4日(月)18時19分 投稿者 ようおく

熊本のハナさんのコンサート、とてもいい席で見せてもらいました。カウンターの最前列でしたがとても視界良好、ピアノの指の動きは見えるし、サックスはかぶりつき、ベース、ドラムもよく見えるというこれ以上ないロケーションでした。
ハナさんはおつかれの様子でしたが、それでも開演前には気さくにサインに応じてくれ、持ちこみのCD(Swing Me No Waltz)の解説までしてくれました。
コンサートは同じメンバーのCDを聴いて予習していきましたが、CDよりよかった。席は最初の方こそ空席が目立ちましたが、1〜2曲終わったところでふと廻りを見渡すと、ほぼ満員になっていました。
ついつい英明くんのサックスの機種は何かなと気になるのは仕方がないのかもしれませんが(MARK?の200000番台とのこと)、目の前で見るハナさんの手の動きの凄いこと。あっという間に時間が過ぎてしまいました。

ハナさんとてもお疲れのようでした。熊本でツアーは最終日ということなので、無理せず疲れをとってまたいい演奏を聴かせて欲しいと思います。



音楽について
投稿日 6月5日(火)00時03分 投稿者 海松あやめ
久しぶりに昔録画したデューク・エリントンのビデオを見ました。エリントンは、ジャズに限らず、バレエ音楽やクラシックのオーケストラ、現代音楽など幅広く作曲を行い演奏されたようです。あらゆる形式の音楽を自らの表現手法として取り入れた姿勢は、進歩的であり素晴らしいと思います。その姿は、近年特に細分化が進んでいる「音楽ジャンル」とは無関係であり、音楽はジャンル分けされない「音楽」という、たった一つの単語で言い表せるものなのだと実感。実際に演奏し作曲を行った立場の人が、ジャズ音楽だげにこだわらない姿に「やはりすごい人だったのだ」と感動しました。

それは、エリントンに限らないのだと思います。先日から掲示板で賑わいを見せているサー・ローランド・ハナさんも例外ではなく、ハナさんの人柄や演奏に触れ、ますます音楽はジャンル分けでは語られない壮大なものだと感じました。ジャズでもクラシックでも演歌でも、素晴らしい音楽は、どんな形式であれ人々を感動させるのではないか?と思うのですが、如何なものでしょうか?



黄金コンビ復活
投稿日 6月5日(火)00時10分 投稿者 管理人

ハナさんが先週自分で持ってこられたジョージ・ムラーツとのライブを収めたCDを聴いていますが、ジャケットに録音日が書いていなかったので相当古いものかと思っていたら、今日、表ジャケットの中に1枚紙がはさんであるのに気づき、それを見ると意外と新しく、95年10月28日にギルフォード・カレッジという学校で行われた「An Evening of American Classical Music - Jazz-」というイベントでのコンサートらしいです。

95年ということはきっと、相当久しぶりのコンビ復活だったんでしょうが、やはり2人の息はぴったり、もうこの2人のデュオを生で聴くことはできないのでしょうか?



前略 YAS竹田殿
投稿日 6月6日(水)23時51分 投稿者 管理人
竹田さん、先週青森さんと話していた時に、このHPの話になり、その時青森さんがこう言われました。「そういえば前にHPを見た時に、いきなりジェブ・パットンのことが書いてあったから、びっくりしたんだよなあ」。
どうやら3月26日の竹田さんの以下の書き込みを読まれたようなのです。

>ジェブ・パットンはサイラス・チェストナットみたいな大デブではありません。
>投稿日 3月26日(月)14時53分 投稿者 YAS竹田

>強いて言うなら”三十過ぎて太り始めたジミー・オズモンド”みた
>いな風貌。とても真面目そうな好青年で、いつ見ても綺麗な奥さん
>と一緒です。(以下省略)

なんでも青森さんはジェブ・パットンととても仲が良いらしく、「おまけにジェブは独身だから余計びっくりしてさあ」とのことでした。竹田さんが見られたのは恋人ではないかと思われるのですが・・・。あとはお2人で解決してください。一度そちらで会われたら面白いと思います。

青森さん、今日送ったメールはもう見てくれましたか?



拝復 管理人様
投稿日 6月7日(木)13時05分 投稿者 YAS竹田
もとより私は、このHPでの書き込みには常に正確を期しております。犬のうんこを踏んでまで無理矢理ネタを作る某氏とは違います。

しかしながら、一度ハナさんに紹介されただけのジェブ・パットン君に「いつも一緒にいる美人とは結婚してるんですか?どうなんですか?」と問い正す訳にはまいりません。またあの時私が言いたかったのは「小デブのじみー・おずもんどのくせに別嬪を連れていて腹が立つ」という事実であって、二人が入籍しているのかどうかには全く関心がありません。

何れにしましても、私の不正確な書き込みで関係各方面の方々にご迷惑をおかけした事をお詫びすると共に、訂正させていただきます。
機会があれば、ぜひ青森さんともお会いしたいと思っています。

敬白                             


本邦初公開
終演後、演奏者に食べてもらうディナーに付けるメニューカード
(寺井珠重作)

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