ジョージ・ムラーツが愛用ベースをお譲りします。

 ひどい嵐が続いた9月の空気も透明感が増したように感じます。郊外にある実家の庭掃除をしていたら、バッタや、日ごろ見かけない小鳥たちの不思議な鳴き声に出会い、小さい秋を見つけました。
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<ジョージ・ムラーツの”あの”サウンドを目指すミュージシャンたちに朗報!>
 恒例ヨーロッパ・ツアーの後、しばらくのんびりしている我らがアニキ、ジョージ・ムラーツより、ヨーロッパで演奏するためにチェコにキープしている愛器を大事に使ってくださる方にお譲りしたいそうです。
 ジョージ・ムラーツ:「自分が見つけた良いベースを眠らせるより、素晴らしい国、日本のファンの人で買ってくれる人がいるなら是非使ってもらいたい!」
 このベースはドイツ製のオールド、フランスの名工パトリック・シャルトンが、折りたたみ出来る特注のトラベルベースを作ってからは、出番があまりなくなってしまった逸品です。
 レコーディングでは、チェコの名ピアニスト、ナイポンクのアルバム『Night Lights』で演奏しています。(下の写真参照。)
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 ムラーツのパーソナル・アシスタント、石川翔太(しょうたん)君による楽器の説明は下記の通り。「ドイツ製の状態のいいオールドの3/4サイズ。基本は、彼がチェコに帰郷した際でのEmil Viclickyとのコンサート・ツアー、そしてヨーロッパでの各地ツアーで使用していた物です。サブとはいえ、彼のヨーロッパでのメインベースです。 」とのこと。
 気になるお値段は、日本円で250万円だそうです。お支払いは電子送金。別途、為替&送金手数料・チェコからの送料等が必要です。
 買ってくださった方には、次回ムラーツが来日時にお目にかかってお礼を申し上げ、ご希望でしたら、喜んでベースなどにサインをさせていただくそうです。
 このベースに関する詳しいお問い合わせは、アシスタントの石川翔太君までどうぞ。メールアドレスjazzcomposerslink@shotaishikawa.comまでお願いします。
 では良いお買い物を!
CU

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続報:ジャズの専門店ミムラ 閉店セール

mimura_symbol_small.gif <閉店セール>
8月23日~28日
11:00~19:00
閉店セール(委託、客注以外)
(ご注意)現金のみのお支払いでお願いいたします。誠に申し訳ありませんが、カードは使用できません。

 粋な和服からTシャツに着替えて4日間、汗とホコリにまみれながら、在庫整理をお手伝いされたジョン・コルトレーン研究家、藤岡靖洋さんよりセール割引率などご連絡がありました。
8月23日-25日 通常価格より30%割引(予定)
8月26日-28日 通常価格より50%割引(予定)
*店の外でサンプル盤を寄付金制にてお分けいたします。

 皆様ご存知のように、ミムラさんのお店はそんなに広くないので、普段でも外でお客様が順番待ちされていました。故にセール最初の数日間は入場制限があるかも知れませんが、どうぞご容赦くださいとのことです。
 在庫の徹底売り尽くしを目指しています。ミムラ・ファンの皆様、どうぞご協力お願いします!ミムラさんのブログはこちら!
 この機会に沢山お買い物なさってください!
CU

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新譜: Sir Roland Hanna 至福のソロを聴こう!

 暑いと言っているうちにお盆も過ぎ、暑さは一緒でも、陽射しや風の色合いが、ほんの少し変ってきたような気がします。
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ハナさんことSir Roland Hanna
 先日、ナニワが世界に誇るジョン・コルトレーン研究家、藤岡靖洋さんが「サー・ローランド・ハナの新譜やから聴いてみて!」と”Colors From A Giant’s Kit”というCDを持ってきてくださいました。没後約10年、まさか新譜なんて?!…”Colors”は息子さんのマイケル・ハナ(vo)と演ってるから、名前を変えただけじゃない?寺井尚之と一緒に半信半疑で聴いてみたら、ソロピアノの歴史的名盤と言ってよいほどの作品で、最初から最後まで釘付け!しっかりアルバム・コンセプトがある正真正銘の新譜でした!
 滅多にレコード紹介したりしないけど、これだけは聴いて欲しいと思いました!
cd_colors_giant_kit.jpg1.Colors From A Giant’s Kit
2.Natalie Rosanne
3.A Story, Often Told But Seldom Heard

4.Robbin’s Nest (Charles Thompson,Illinois Jacquet)
5. My Romance (Richard Rodgers /Lorenz Hart)
6. Blues
7.’Cello

8.Moment’s Notice (John Coltrane)
9.Lush Life (Billy Strayhorn)
10.20th Century Rag
11.Naima (John Coltrane)
12.Chelsea Bridge (Billy Strayhorn)
13.In A Mellow Tone (Duke Ellington)
14.Cherokee (Ray Noble)

 選曲はハナさんのオリジナル(斜体)にジョン・コルトレーンやビリー・ストレイホーンの作品、アート・テイタムやファッツ・ウォーラーといった先人達へのオマージュなど、ドラマチックな演目を聴くうち、息も出来ないなくほどの高揚感に包まれます。有り余る技巧は二人の演奏者が弾いているのではと思ってしまうほどです。
round_midnight.jpg 3,10,11は’80年代に録音したピアノ・ソロ『Round Midnight』に収録済、あのアルバムもハナさん自身が寺井に送ってきた会心のソロ・アルバム作でしたが、テーマやテンポに変更が加えられ、新しい色合になっている。
 オーディオ・マニアじゃないけれど、音質が最高です!録音はティム・マーティン、タングルウッド音楽祭でボストン交響楽団のシニア・エンジニアを努める巨匠です。空気感のある自然なピアノのサウンドが、生前のハナさんの音色を思い出させてくれる。制作はハナさんの弟子であり崇拝者でもあるビル・ソリン主宰のIPO、前作はトミー・フラナガンへのトリビュート・アルバム『Tributaries: Reflections on Tommy Flanagan』、これも同じエンジニアがスタジオでなくクラシックのコンサート会場で録音した作品だったので、90年代の録音とジャズタイムズには出ていたけれど、ひょっとしたら同じセッティングなのかも知れません。
 テイタム直系の鮮やかなラン、強靭かつ繊細なストライド、口を尖らせて、牛若丸のようにピアノのベンチを左右にワープしながら繰り出すウルトラDの鮮烈パッセージ、小柄な体で大きなプレイを繰り広げた剛速球派、在りし日のハナさんの勇姿が目に浮かびます!
 ハナさんはハイスクール時代、2年先輩のトミー・フラナガンに影響を受け、クラシックからジャズに転向した。ダイアナ・フラナガンは二人をソウル・ブラザーズと呼んでる。
 「チェルシー・ブリッジ」などトミーも愛したストレイホーンを聴くと、ハナさんの色合いはフラナガンに比べて青みが薄く赤みが強いように感じたり・・・ソウルブラザーズの似たところ、違ったところを聴くのもまた楽しいですよね。
 先月、ハナさんの未亡人ラモナさんからお便りをいただきました。ハナさんは日本ツアー中に体調を崩し、共演者の中山英二(b)さんと、NY在住のベーシスト、青森善雄さんの献身的な努力で、日本で入院治療を受け、帰国後、ご家族に看取られて亡くなりました。その顛末についてこんな風に書いておられます。
「ローランドは日本をこよなく愛していました。最後の来日を決めたとき、決して健康体ではなかった。それでも行かねばならなかった。 あの人は日本に”さよなら”を言いたかったのだと思います。最後の日本ツアーの後、彼は一度も演奏せずこの世を去りました。きっと死期が迫っていることを無意識に予感していたから、無理を押して日本に行ったのだと確信しています。」
 トミー・フラナガンが亡くなった直後、悲嘆にくれていた私たちに「私は絶対に泣かない!」と強い語調で宣言し、渇を入れてくださった。そして翌年ハナさんもトミーの後を追うように逝ってしまった。このアルバムから、真っ直ぐなハナさんの心根が聴こえてきます。私はレコード会社の回し者ではないし、ミムラさんでは買えないけれど、ぜひ聴いてみて下さい!淀んだ心が洗われます。
 余談ですが、昨日は寺井尚之+鷲見和広(b)のエコーズ、いつものようにサー・ローランド・ハナの演目を沢山やりました。ジャズ評論家の後藤誠先生がレポートしてくださったのでぜひご一読を!
 8月20日(土)は寺井尚之メインステムトリオ。先日のジャズ講座、“Lady Be Good…For Ella”の演目が聴けますよ。ぜひお越しくださいね。お勧め料理も寺井尚之の自信作、「黒毛和牛の赤ワイン煮」です。お楽しみに!
CU
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Jazz Club OverSeas Youtubeチャンネル オープン!

 月曜&雨、Mood Indigoになっていませんか?
 今年の夏の暑さも辛かったけど、寒くなるとベッドから出たくなくなります。な~んてゴチャゴチャ言っている間に出来ました!Jazz Club OverSeasの動画チャンネルが!コンテンツと立ち上げの全てはOverSeas撮影部の努力の賜物です。どうもありがとう!!
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 ただし今のところ、フォームの安定している寺井尚之のフィクスト・ショットなので、「動画」が動いていないように見えて、サムネイルも全部一緒なのが「苦」です。でも内容はカラフル!スタンダードからデトロイト・ハードバップ、エリントニアまで様々なレパートリー15曲がお楽しみになれますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
 好評なら、コンテンツ拡大して、あっと驚くレパートリーもご覧いただけるようになりますよ!
 ご感想など投稿いただければ嬉しいです。(投稿するにはYoutube アカウントの登録が必要です。)
 Check It! Youtube

オニの撹乱

 昨日は移転後初めて臨時休業してしまいました。”エコーズ”ファンクラブ会長、コダマさんはじめ、休業と知らずにお越し下さった皆さま、当日に向けて準備してくださっていた鷲見和広さん、スミ・ファンの皆さま、心よりお詫び申し上げます。
lesson10-1-21.JPG本日はいつもどおり、しっかり稽古つけてます。発表会のトリ、あやめ会長と。
 寺井尚之は、長年のピアノ演奏で背骨が湾曲して、腰、肩、肘にバクダンをかかえています。自称マッサージ・ジャンキーのジョージ・ムラーツ兄さんは、この痛みを、「ビバップ痛」と呼び、左腰が凝るのをバッパーの正しい凝り方と認定してます。
 以前、有名な整体の先生に診てもらったら、「あか~ん!骨がゆがんだまま固まってしもてるから、このままにしときましょ~」と簡単にサジを投げられる始末。それで、常日頃から規則正しい不節制をしながら体調を維持しています。
 ところが、年末、正月と、生活リズムが変わり、気候の移り変わりのせいで、とうとう腰痛が小噴火したみたい。朝は元気でOverSeasに出かけて行ったのですが、私が色々用事を済ませて出勤すると、ニョロニョロの筆跡で、「家に帰る・・・」と、家出じゃなくて、「家帰り」の書き置きがあってびっくり!
 例の「失われた歯」のせいか・・・はたまた新型インフルエンザ??と真っ青になったのですが、禁酒&マッサージして早く寝たら、微熱も下がり胃痛もほぼ治って一安心!
 移転前は、スタッフ常駐で朝から営業していたので、寺井尚之が病欠してもライブなしで営業していたのですが、路地裏に移転してからはそういうわけにもいかず、ほんとうに申し訳ありませんでした。
 お見舞いメールを下さった皆さま、ご心配かけてすみませ~ん。金曜のスーパー・フレッシュ・トリオは大丈夫です。でも寺井尚之はバッパーではありますがスーパーマンではないので、For All We Know, We may Never Meet Again♪出来るだけたくさんライブを聴きに来てください(?)
 因みに明日22日はK.g &イマキーとのスーパーフレッシュ・トリオ、23日(土)は、倉橋幸久(b)、菅一平(ds)とトリオでお聞かせいたします!
CU

楽しい連休を!

 巷はシルバー・ウィーク・・・OverSeasも明日22日(火)、23日(水)は休業させていただきます。

 25日(金)はSuper Fresh Trio :寺井尚之(p)、坂田慶治(b)、今北有俊(ds)、7pm~/8pm~/9pm~(Liveチャージ 1,890yen)
 26日(土)は、いよいよスペシャル・ライブショーン・スミス(b)+寺井尚之(p)デュオ 7pm~/8pm~/9pm~(当日 6,300yen)
CU on 週末~!

 

Sean Smith Live 情報


 9月26日のショーン・スミス(b)との共演を控えて、寺井尚之は稽古に余念がありません。秋に相応しいよいコンサートになりそうです。
 チケットは残りわずかになってきましたので、ぜひお早めにお買い求めください。
 なお、ショーン・スミスを聴きたいけど、大阪は遠すぎて・・・と言う皆様。ショーン・スミスは、東京と岡山で演奏を予定しております。お近くの方はぜひどうぞ!
《ショーン・スミス公演日程》

  • 9月21日(祝) 東京 

Tokyo TUC ”Special Event/守屋純子 Special Trio”
メンバー: 守屋純子(p)
、ショーン・スミス(b), 小山太郎(ds)
開場 4:00pm 開演 4:30pm  (終演予定 7:00pm)
Music Charge: \3,500
(ご予約 3,000yen   学生 2,000yen 消費税込み、その他のチャージ一切なし)

  • 9月26日(土) 大阪

 jazz club OverSeas ”Sean Smith Duo with 寺井尚之”
前売りチケット 5,775yen (座席指定、消費税込み)

  • 9月27日(日) 岡山

  ルネスホール 開場 7:00pm   開演7:30pm
メンバー 松本和将(p), ショーン・スミス(b), 北村吉彦(ds)
全席自由  一般前売り 4,500 yen  一般当日 5,000yen  学生前売り 3,000 yen 学生当日 3,500yen
Check It!
 

Check It! 「ジャズ批評」:トミー・フラナガン特集

 8月終盤、いつもは夏のエンディング・カデンツァをうるさく奏でる蝉も沈黙する涼しさに、気分は不完全燃焼・・・皆さんはいかがお過ごしですか?
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  今週発売された、『ジャズ批評』9月号はトミー・フラナガン特集!
 OverSeasでおなじみの常連様、"ヨコハマ・ピープル”こと、『トミー・フラナガン愛好会』の幹部、和田宣行石井将浩両氏の多大な尽力で完成したディスコグラフィーや、むなぞう副会長をウルウルさせた座談会(両氏+上不三雄氏)など、充実した内容です。
diana_wada.jpg  和田宣行氏とダイアナの2ショット!(フラナガン愛好会HPより)

 和田さんも石井さんも文章が上手!夜更けにOverSeasに出没される際の和田氏は、大体「出来上がっている」状態なので、余りにも端正な文章とのギャップが堪えられません。和田さん、またOverSeasで会いましょう!
ishi_tommy.jpgトミー&石井夫妻、ブルーノート東京の楽屋にて。(フラナガン愛好会HPより)
 石井さんの対談でのお話は私もウルウルしました!ダイアナに本を送ってあげようかな?石井さんご夫妻は、秋頃OverSeasに来られるそうなので、皆でいろいろお話を聞きましょうね!
 OverSeasの注目は寺井尚之のインタビュー!インタビュアー太田雅文(vo)さんのおかげで、日ごろジャズ講座の毒舌に慣れている皆さんには驚き(?)の、まろやかな談話が楽しんでいただけますよ!
 各界の方々が選ぶ「トミー・フラナガンこの3枚」の中で、’90年代にヴィレッジ・ヴァンガードにトミー・フラナガンの演奏を聴きに行くと「最高の演奏なのに、いつもガラガラで涙が出た。」と書かれていた記事を見つけ、意外に感じました。そんな夜もあったのかな?’90年代当時、NYのジャズクラブで一番お客の呼べるのは、ホーンならジョージ・コールマン(ts)、ピアノ・トリオなら、トミー・フラナガンかマッコイ・タイナーと言われ、ヴィレッジ・ヴァンガードがフラナガンなら、スイート・ベイジルは同じ週にマッコイをぶつけて、通常週替わりの演奏もフラナガンは異例の2週間でずっぱりだった。私が行ったときは、いつも超満員だったんだけど・・・
 フラナガン夫妻の友人で、来日した時には必ずお噂を聞いていた、著名な写真家、中平穂積氏の短いエッセイも、感慨深いものでした。中平氏がトミーにプレゼントされたというコニカの小さなカメラで、トミーがよく私たちの写真をバシャバシャ撮っていたいたことや、フラナガンのお家に飾ってあった羽子板を懐かしく思い出しました。
 トミー・フラナガン愛好会HPを覗くと、ジャズライフに掲載された、『トミー・フラナガン3@OverSeas』の記事(by 後藤誠氏)も掲載されていました。巻頭グラビアで写真も沢山!このコンサートを知らない人はぜひ見ましょう!
 ジャズ批評9月号は、OverSeasにも置いてありますので、明日のThe Mainstemの休憩時間にも読めますよ。
CU

ショーン・スミス(b)+寺井尚之(p)コンサート9/26(土)に!

 皆様、いかがお過ごしですか?大阪は蒸し暑くて、ほこりっぽい路地裏は水をまいても清涼感がUPしません。私は体感ベスト気温が28℃の亜熱帯派ですが、やっぱり暑い。
 高湿度なのにOverSeasのピアノは何故か調子がよく、火曜日に調律してくださった川端さんも不思議そう。ひょっとしたら9月にコンサートをやることを知って気合が入っているのかも・・・

 昨年2月に寺井とのデュオ・コンサートで大好評だった、寺井尚之の同志ベーシスト、ショーン・スミスが、再び9月にOverSeasにやってきます!

 NYで固定メンバーとがっちり自己カルテットを組んで地道な活動をしながら、巧者揃いのヘレン・メリルのバンドで、ジョージ・ムラーツに次ぐ準レギュラーとして、また手堅いプレイでビル・シャーラップ(p)、テッド・ローゼンタール(p)達NYのトップピアニストと活躍中。
 前回は二人は大好きなフラナガンの愛奏曲の数々や、寺井好みのショーンのオリジナル曲を聴かせてくれました。9月のライブには少し早いけど、ショーンの作品”Japanese Maple(もみじ)”はぜひ聴きたいな!
 トミー・フラナガンの愛奏曲”Elusive”がきっかけで生まれた寺井尚之(p)とショーン・スミス(b)の親交はもう20年!ショーン・スミスの安定したランニングとベースラインは、どんな難曲を演るときも、寺井尚之に鍵盤上の『自由』を与えてくれる大きな優しさを感じます。
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Sean Smith DUO with 寺井尚之
2009年9月26日(土)
Music 7pm-/8pm-/9pm (入替なし)
前売りチケット5,775 (座席指定、税込)
 

 ショーンは地元NYで7/30、8/12にグリニッジ・ヴィレッジの老舗クラブ“55Bar”に自己カルテットで出演予定。夏休みNYに行かれる方はぜひどうぞ!ショーンの可愛い奥様、安紀子さんがマネージメントするスイーツ・ショップ“Lady M”がアッパー・イーストサイドにあるので、お茶してみてください。
 さて、私はこれから、土曜日のジャズ講座で使うOHPシートを清書しなければ・・・J.J.ジョンソン(tb)、アート・ペッパー(as)、ロン・カーター(b)などなど、今回登場するサムライ達の面構えを眺めていると、心はアメリカ中西部インディアナポリスから西海岸シナノン麻薬刑務所へ・・・中西部といえば、土曜日はミネソタで長らく研究活動していた優秀な翻訳者にしてカーネギーホールに出演したバイオリニスト、N大准教授うだちゃんも○年ぶりにお待ちしています!
&nbsp11日(土);ジャズ講座の日のお料理は、暑さのなかで特においしそうな栗かぼちゃやポークを使って、寺井尚之の解説を聴きながら召し上がりやすいパスタを作っておきます。
CU

トミー・フラナガン公認ファンクラブのこと

 蒸し暑い大阪の夜、今週はフラナガン公式ファンクラブ「トミー・フラナガン愛好会」幹部、石井将浩、貴子御夫妻がはるばるOverSeasを訪問してくださいました。
 1991年結成の『フラナガン愛好会』の本部は横浜で、トミーはいつも愛好会のことをヨコハマ・ピープルと親しみを込めて呼び、愛好会のユニフォームになっているネイビー・ブルーのウインド・ブレーカーがお気に入りでした。現在夫妻は横浜市役所をアーリー・リタイヤメントして、住み慣れたハマを離れ、富士山麓の山中湖村で絵本館を開設されているのだけど、ダイアナはそんなことお構いなしに今も「ヨコハマ・ピープル」と呼んでいる。
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 愛好会とOverSeasのお付き合いは’94に寺井尚之がデビュー・アルバム“AnaTommy”をリリースした時からで、以来何度となく寺井尚之のライブに泊りがけで来て下さったり、OverSeasならではのスペシャル・コンサートには必ず足を運んで下さっています。生前のトミー・フラナガンのコンサートも、’96以降は、全部出席してくださっていたから、フラナガンは大阪とヨコハマはすごく近いと思っていたかも・・・週末に来館者が集中する絵本館をオープンしてからはトリビュート・コンサートの日には、絵本館でトリビュートのCDRを一日中かけて下さってます。
ishis_on_wed.JPG 今週の火曜日デュオは、菅一平(ds)さんが参加のThe Mainstemが真摯に演奏、水曜日の”Echoes”は私の予想通り爆発し、愛好会を歓迎!
 フラナガンの晩年には愛好会でNYツアーを敢行し、ヴィレッジ・ヴァンガードに出演するフラナガンを喜ばせ、現在も山中湖で例会を行っているみたい。「寺井尚之ジャズピアノ教室」のパーティに団体でご参加いただいたこともありました。会員数は良く判りませんが、石井夫妻以外にも錚々たるメンバーが一杯!トミー・フラナガンの膨大なディスコグラフィーを網羅するサイト(ジャズ講座の資料作成の時に、このサイトからしょっちゅうジャケ写真を拝借させていただいてます。)を運営し、文章力に長ける酒豪、和田氏や、オクスフォード大学で法律を学んだプロフェッサー須藤など、来阪されると皆さんOverSeasに立ち寄ってくださってます。
 噂によると、近々ジャズ雑誌に「トミー・フラナガン愛好会」が紹介されるということなので、記事を拝見するのを楽しみにしてます。
 「森の中の絵本館」では、一日中トミー・フラナガンもしくは寺井尚之のレコードが流れているそうです。私も行ってみたい!夏休みに山中湖方面に避暑に行らっしゃる方はぜひ一度覗いて見てください。
CU