対訳ノート(23) Never Let Me Go

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 16日(土)の新春The Mainstemの演奏は楽しかったですね!寒い中沢山お越し下さってどうもありがとうございました!
 この日は、バド・パウエル、サド・ジョーンズ、タッド・ダメロンなど、伝家の宝刀デトロイト・ハードバップに加えて、レナード・バースタイン作“Lonely Town”や、古い佳曲“If I Had You”、など、ホロリとするような情感のこもった名演も聴けて、新春に相応しいライブになりました。
 今月のジャズ講座からは、正調(!)”I Hear a Rhapsody”と、JRモンテローズとのデュオアルバムから”Con Alma”、”Theme for Ernie”、”Never Let Me Go”の4曲が取り上げられて、講座に来ていたお客様はニッコニコ!
And_a_little_pleasure.jpg  その中でも、私が好きだったのは、”ケ・セラ・セラ”など、パラマウント映画のヒット・ソングを沢山書いた黄金コンビ、ジェイ・リヴィングストン&レイ・エヴァンス作品、“Never Let Me Go”。
 昭和の歌謡曲みたいな切ない歌詞と、ドラマチックなメロディで一度聴いたら忘れられない歌ですね。でも演奏解釈の懐が深い曲。マロングラッセみたいに、甘くて上品な正調ナット・キング・コールもあれば、この間聴いたJRモンテローズのように、胸をかきむしられるように切ないものまで、プレイヤーの解釈の仕方は千差万別。愛されている人の歌にも聞えるし、かつて愛されていたけど、今は愛されていない人の哀しい歌にも聴こえて、大変間口が広い。

live_at_century_plaza.jpg 私が印象に残っているのは、昔ジャズ講座でカーメン・マクレエをやった時に知った『Live at Century Plaza』、ここでカーメンは、別れ話を切り出された女の歌という風に解釈して歌っています。抑制された歌唱ですが、歌い終わったら相手の男性をピストルでズドンとやっちゃうのでは・・・という位切羽詰まった女の凄味、深くやるせない情感が伝わってきて、強いショックを受けました。
monty_alexander_in_tokyo.jpg  それと対照的な意味で好きなのがモンティ・アレキサンダー(p)トリオの演奏解釈、ジャマイカ出身の巨匠らしく、テーマの歌い方が「ネーバレッミーゴー」っとジャマイカン・イングリッシュでハッピーそのもの!ストリート系のカッコよさと正統派のピアノの素晴らしさでバンザーイしたくなるバージョン、モンティ・アレキサンダーって誰やねん?と思う人はぜひ、『In Tokyo』を聴いてみて欲しい。トミー・フラナガンと自宅に遊びに来てくれた’90代当時、モンティ自身も一番気に入っているアルバムだと言っていたので、ジャケットにサインしてもらいました。今はもっと良いアルバムも沢山あります。
 日本語にするとこんな歌詞。因みにカズオ・イシグロのベストセラー小説「Never Let Me Go」の表題曲とは違いますからね。

Never Let Me Go
ネバー・レット・ミー・ゴー

by Jay Livingston / Ray Evans

私を離さないで、
愛しすぎるほど愛して。
あなたに捨てられたら、
生きている実感はなくなる。
あなたなしでは、どうしようもない。
私の居場所はどこにもなくなる。

私を捨てないで、
あなたがいなくなれば、
途方に暮れる。
一日が千時間にも思えて、
どうしていいか判らなくなるに決まってる。

たった一度の抱擁で、
私の人生はすっかり変わった。
最初から恋の炎が燃え盛り、
もう元には戻れない。

私を捨てたりしないよね。
ボロボロに傷つけたりしないよね。
どうか私を離さないで。

 あなたはハッピーエンド派?それともズドン?寺井尚之The Mainstemはもっちろんロマンチックでハッピーエンドのヴァージョンで魅せました。私は、寺井ヴァージョンやキングコールも好きだけど、ビリー・ホリディに通じるマクレエも捨てがたい・・・でも毎日聴くならハッピーな方がいいですね。マクレエのは怖くて毎日聴けないです。
 次回のThe Mainstemは1月29日(金)、ぜひお越しください!
CU

ジャズ講座やウォルター・ノリス(p)さんのことなど・・・

 暖冬予報はいずこ?昨日から大阪もとても寒いです。皆さま、いかがお過ごしですか?
<新年ジャズ講座>
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 OverSeasは新年ジャズ講座から大爆笑、それというのも、新年に寺井尚之のカギ型ブリッジ付きの差し歯が食事中にどこかに消えてしまい、ジョージ・ムラーツの仲良しドクター、梶山せんせいに相談したら、「えらいこっちゃ!腸に引っかかっとったら開腹手術やで!!」と言われ、スッタモンダの末、大きな病院を紹介してもらってレントゲンをかけたけれど見つからない・・・歯はいずこ??? 上方落語みたいなお話でお腹の皮がよじれました。ライブの寡黙な寺井尚之しかご存じない方にはアンビリーバブルかも・・・本題の解説は、音楽的でアカデミック、フラナガンをはじめとするジャズメン達のちょっとしたフレージングやバッキングで判る親密さなど、トミー・フラナガンの弟子にしか、ミュージシャンにしか判らない醍醐味をたっぷり味わうことができました。
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 今回登場したアルバム中、腕の良さがケタ違いだったのは、何と言ってもフランク・ウエスの『バトルロイヤル』!テナー、アルト、なんでもこなす巨匠フランク・ウエスがフルートに専念し、フラナガン、ジョージ・ムラーツ(b)、ベン・ライリー(ds)の最強リズム・セクションがバックアップして、純米大吟醸みたいに淡麗な演奏にうっとり!この作品は2月に後半が聴けるので、ぜひどうぞ!
 個人的に好きだったのは、フラナガンが「親友」と呼んでいたJ.R.モンテローズ(ts)とのデュオ・アルバム『・・・And a Little Pleasure』、モンテローズは決して大スターでも巨匠でもないけど、ハード・バッパーらしい潔さと、歌詞のある曲のセレクションや「歌詞解釈」が好き。独特の野太い音は、一度生で聴いてみたかった・・・今回の”Never Let Me Go”も哀愁が漂って泣けました。タイトル曲、『Pain and Suffering and a Little Pleasure(痛みと苦しみ、そしてささやかな喜び)』は、モンテローズの音楽観なのだろうか?あるいは彼の人生がそうだったのか?ビター・スイートなタイトルが、いかにもトミー・フラナガンの親友らしいです。今年の講座のラインナップは、久々にボーカルも登場するので、また対訳にいそしむことになりそうです。次回は2月13日で、”My Funny Valentine”も登場するようです!
<ウォルター・ノリスさんのこと>
 先週、ジョージ・ムラーツの新しいベースのことを書いたら、偶然にもムラーツの盟友ウォルター・ノリス先生から、「ジョージを新しいベースで聴いたよ!」とお知らせメールが到着!

 ノリスさんは、昨年11月に開催されたベルリン・ジャズフェスティバルのハンク・ジョーンズ3でジョージ・ムラーツのプレイを聴いて、新しいベースをムラーツが、完璧に使いこなしている様子にぶったまげたそうです。確かベルリンのそのコンサートがあのトラベル・ベースのデビューだったと思います。’70代から愛用していたイタリア製の名器に「カナリア」という愛称をつけたのもノリスさんですから、新しいベースにも、何か適当なニックネームを付けて欲しいな。
hank_mraz.jpg2009 11月ベルリン・ジャズフェスのハンク・ジョーンズ3
 因みにコンサート後、ジョージ・ムラーツとハンク・ジョーンズ(p)は、モダンアートと日本の調度品で飾られたノリス夫妻の瀟洒なアパートで再会を楽しんだそうです。
 昨年は、心臓発作に見舞われて演奏活動休止という大きな不幸に見舞われたノリスさんですが、主治医が驚くほど体調が回復しているそうで、とても嬉しいです!今年はベルリンでレコーディングの企画も持ち上がっているそうで、一日も早いカムバックを願うばかり!ノリちゃんがんばれ!
 と、今日はここまで書くまでにダイアナ・フラナガンから電話が4回もありました。今年は不惑の年にしたいけど、メールサーバーも復旧しないし、波乱の予感・・・
明日はThe Mainstem新春ライブで楽しく過ごしましょう。ご予約は電話あるいはメールならtamae.terai@gmail.comまでください。
 お薦め料理は、「かぼちゃとひき肉のグラタン」を作ろう。
 え?寺井尚之の失われた歯はどうなったって?まだ見つかってません・・・Pain and Suffering and a couple of Little Teeth…
CU

新春ジョージ・ムラーツ情報

 新年明けましておめでとうございます!今日の大阪は寒いです!大晦日、K-1の絶叫が響く中でおせちを作ったのも今は昔のTenpus Fugit・・・今週の土曜日はジャズ講座ですよ!もうご予約はされましたか?講座名物、寺井尚之の年頭挨拶も新春初笑いの予感。
 昨日の”エコーズ”はジョージ・ムラーツのお弟子さん、しょうたんこと石川翔太(b)君が遊びに来て2曲ほど演奏してくれました。22歳であの実力はすごいね!・・・今の大学ジャズ研にあそこまで弾けるコがいれば、名声響き渡り、女子部員の憧れの的になるでしょうね。しょうたんは、今年のお盆頃にパスポート更新で帰国予定なので、今度は寺井尚之との本格的なセッションが聴ける予感です。今から楽しみにしましょう!
kg_sumi_shoutan.JPG  ベース三人衆、左から坂田慶治、鷲見和広、石川翔太
 さてお待たせしました、今日はジョージ・ムラーツの新作と噂の新ベースの話題をお伝えします。すでにアニキからはトリビュート・コンサートの時期にお知らせが来ていたのですが、なかなかゆっくりお伝えする暇がなくてごめんね。現在はムラーツ公式HPにも英文で詳細が載っています。
<Coming Soon! ジョージ・ムラーツ 新作リーダー・アルバム >
 ジョージ・ムラーツの新作リーダーアルバムは年末にNJのベネット・スタジオでライブ・レコーディングされました。フォーマットはピアノレスのベース・トリオ!メンバーはかつてOverSeasで共演したこともあるリッチ・ペリー(ts)に加え、ジョン・ゾーンやビル・フリゼールといった”あっち側”の人たちから、ディジー・ガレスピー、メル・ルイスなどこっち側”の人たちまで幅広い守備範囲で活動するジョーイ・バロン(ds)という異色の顔合わせのピアノレス・トリオ!かつてムラーツがジョー・ヘンダースン(ts)3で聴かせた強烈なプレイを思い出しますね!
 もちろん、しょうたんは付き人としてレコーディングに付き合い、物凄い演奏を目の当たりにしたそうです。このライブはアルバムだけでなくDVDとしてもリリース予定なので、最前列で見守るしょうたんもばっちり映っているらしい・・・
 ピアノレス・トリオでジョージ・ムラーツが目論む音楽的指針がどんなものなのか・・・きっとどえらいことを考えているはずです。そしてもうひとつ興味津々なのが、このレコーディングで使用しているムラーツの新しいベースです。
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<ジョージ・ムラーツのNew Baby, B21>
 ムラーツ兄さんが、フランスの名匠パトリック・シャルトンに依頼して、特別なツアー用のコンパクト・ベースをこしらえたことは11月に紹介しましたが、ムラーツ兄さんの楽器は、このB21の進化ヴァージョンというより、ムラーツ+シャルトン・コラボ・モデルと言った方が正しいようですね。
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 「デカい」「傷つきやすい」「安定感がない」と運搬のリスクが三拍子そろったコントラバスという楽器を、世界中を駆け回るベーシスト達のために、21世紀ヴァージョン改良したというB21、僅か12秒でネックの着脱ができて、指板の高さも自由自在、弦楽器の要となる魂柱は1ミリでもずれると鳴りが変わってしまうそうですが、B21ならレンチ一本で簡単に調節可。
本体で一番傷つきやすい個所には、ゴムを埋め込み、f字孔という、あの印象的な二つのホールの形を改良して、楽器が最高に振動するように考えられているらしい・・・・。
 ムラーツのHPに写真が載っていますが、特別ハードケースも非常にコンパクトで通常の海外空路では特別料金がかからないサイズにしつらえてある。さっすがフランス人は細かいね!Très Bien!
<ジョージ・ムラーツの注文とは?>
 ムラーツ兄さんは、こんなB21に更に注文をつけました。それまでにジャズ・ベーシストの為に15台のB21を制作してきたシャルトンも「目からウロコ」の改良版が出来たんです。
 1)魂柱:楽器の中心にあり、不安定な魂柱はツアーの多いベーシストにとって悩みの種、ジョージ・ムラーツは前後から魂柱を固定するという斬新なアイデアを出して、シャルトンがそれを現実化しました。
 2)形状:ムラーツ兄さんの次なる注文は、ベースの不安定な形について。B21はベースが直立している時にネックの着脱を行うので、「それなら独り立ちさせてよ。」ということになり、ボトムの形状がより安定化しました。
 3)サウンド:ジョージ・ムラーツの一番のこだわりが音質であるのは当然!カラフルな色合いとニュアンス、レガートの付き具合など、シャルトンへの要望は数え切れないほどありましたが、結果出来上がったベースのサウンドは世界のジョージ・ムラーツもにんまりするものだったようです。年末のレコーディングに立ち会ったしょうたんも太鼓判でした。
 4)ベースのエッジが「絶対に」痛まないようにしたい! そこでシャルトンはベースのふち飾りとラバー製のプロテクションを組み合わせて、見た目も美しく傷つきにくいデザインを完成!
そのほか、エンドピンがネジなしで、あっという間に調節できる機能や、使用する弦によって変えられる数種類のペグボックス(ベースのてっぺんになるカタツムリみたいな形の糸倉のこと)を開発したり、まさに21世紀型のベースになっているみたい。早く生で聴いてみたいな!
 その結果、ジョージ・ムラーツはシャルトンを「天才」と呼び、弾くのが「楽しい!」「インクレディブル!」と絶賛!シャルトンの工房では、G. Mraz モデルというコラボ版を売り出すことになったそうです。(ご希望の方にはジョージ・ムラーツのサイン入りで出荷できるそうですよ!) *パトリック・シャルトンHP
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 9日(土)のジャズ講座では、おせちに飽きた皆さまの為にビーフストロガノフを仕込んでおきます!
CU

Years Come and Go

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 12月26日(土)のThe Mainstem(上の写真:寺井尚之、宮本在浩(b)、菅一平(ds))で締めくくりとなった2009年OverSeas、今年もいろいろとお世話になり、ありがとうございました。不況の風が吹き荒れた年を何とか乗り切れたのは、皆さまのおかげと心から感謝しています。
 OverSeasにとって2009年の大収穫は、何といってもThe Mainstemの成長ぶり!レギュラー・トリオならではのタイトなサウンドとダイナミクスが演奏を重ねるごとに大きくなるのを、片隅から楽しめるのはInterlude冥利に尽きました。いつも何か新しいことを目指す寺井尚之に負けない熱意で、しっかりと着いてきてくれた宮本在浩さんと菅一平さん、二人とも音楽的に大きくなりました!手を合わせて拝むのみ。
 演奏を聴いて下さって「楽しかった!」「元気が出たよ!」と喜んで下さったり「おいしかったよ!」とにっこりしてくださった皆さま、御恩は一生忘れません。いつも思うことなのですが、皆さんと同じだけ、あるいはそれ以上にOverSeasも楽しさや元気を頂いています。
 今年こそは「ゆとり」年末をと思っていましたがさにあらず・・・私はやっぱり除夜の鐘までドタバタ・・・It’s Just Another New Year’s Eve、ジャズ講座新刊とトリビュートCDのご案内もまだちゃんと出来ていないテータラクですが、新年にしっかりいたしますので、どうぞよろしく~
 新年初ライブは1月5日(火)より、寺井尚之ジャズピアノ教室は1月4日より始まります。(発表会1月31日)
 2010年は新しい風が吹く予感!
CU

Merry Christmas!

 クリスマス・イブ、皆さんいかがお過ごしですか?ロマンチックなキャンドル・ディナー?ご家族で団欒?こちらはどうかって?イブの夜もちゃんとレッスンしていますよ!
   クリスマス気分とは全く無縁のOverSeasですが、今週も沢山のお客様が来て下さってうれしいです!
zaiko-shoutan2009.JPG  宮本在浩(b)さんと並ぶ青少年は、ジョージ・ムラーツのアシスタントとして芸を盗む傍ら(?)バークリー音楽院で学ぶ”しょうたん”こと石川翔太(b)くん、年末で里帰り中。23日はゲストとして、”Picturesque”を弾いてくれました。弱冠21歳、ダテに留学してなくて、かなり腕が上がってました。寺井は「まだ子供やねんから、何でもどんどんコピーしてとり込んだらええねん。」と言ってます。ボストンで自己アルバムも録音してます。
  しょうたんは年始1月6日(水)のエコーズ初ライブにも来るそうなので、若手の逸材を聴いてみたい方はぜひどうぞ!
soon_kim.JPG こちらは同じ夜に来て下さったフリージャズのアルト奏者、Soon Kimさん。現在はフリーのメッカ、ベルリン在住で、ウォルター・ノリス(p)先生のお友達です。ノリスさんから、「日本に行くならOverSeasに行って挨拶してきて!」と頼まれて、わざわざ来て下さいました。Kimさんは、もう何年も昔に、今は在NYのアルト奏者、東出(あずま いずる)さんがOverSeasで演奏している時に何度か飛び入りで参加してくださっていたそうで、私もなんとなくお顔に見覚えがありました。Kimさん、ノリス先生によろしく~
feast2009.JPG  そして、昨日は寺井尚之ジャズピアノ教室主催の年末パーティ!生徒たちや常連様で、楽しく盛り上がりました。
 ただ宴会やるだけでなく、しっかりジャズ講座も!お題は「White Christmas」、アービング・バーリンの名曲を、ビング・クロスビーのオリジナル・ヴァージョンに始まり、マット・デニスやトニー・ベネット・・・チャーリー・パーカーやトミー・フラナガンのヒップなバージョンの解説をむなぞう副会長が、それから寺井尚之が登場して、クリスマス中に来日していたトミー・フラナガンの色んなエピソードを公開。最後はThe Mainstemのクリスマス・ソング集(!)を聴きながら、皆でスイングしました。
 *不肖私は給食係に専念。
<MENU>

  • オードブル:スタッフド・エッグ、イクラ添
  • チキンのジェノバ・ソース
  • オイル・サーディンのカナッペ
  • シュリンプ・カクテル・カナッペ
  • 生ハムのオープン・サンド
  •       

  • 巻きずし
  • For the Kids:骨なしフライドチキン、串焼きウインナー、ミニミニ・ドーナツ

韓国風蒸し豚プレート
ポテト・サラダ、クリスマス・ケーキ風
アボカド&芝海老のフルーツ・サラダ
和牛焼肉
ホワイト・チキン・カレーのドリア
パスタ:ペスカトーレ
デザート:苺とバナナ、クルミ入りアイスクリーム・ケーキ
 デザートはカワカミさんが当日プレゼントしてくださった苺のおかげで、予想外の豪華さ!お子様にも大人にも喜んでもらえてよかった~!ごちそうは3ラウンドありましたが、2ラウンド目以降は写真撮影する余裕がありませんでした・・・
 と、いうわけで、今年も暮れようとしていますが、年賀状も出来てない・・・
 年末年始に講座本の新刊を読みたい方は、26日までにお申し込みくだされば、なんとか発送できると思いますので、よろしくお願いします!
 今年のライブも後2晩のみ。25日(金)は寺井尚之+宮本在浩(b)デュオ、26日(土)は寺井尚之”The Mainstem”!
 ぜひお越しください!
CU

「トミー・フラナガンの足跡を辿る」新刊できました!

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 北国は大雪だそうですね。大阪も昨日から寒くなりました!配達に来た八百屋のお兄さんが「さむいてなもんとちゃうわ!今日は震えるで!」と走って行きました。巷は忘年会シーズンで色々お忙しいと思いますが、皆さま、二日酔いは大丈夫すか?
 さて、ジャズ講座の本、「トミー・フラナガンの足跡を辿る」第7巻がやっと出来上がりました。サブタイトルが《エラ・フィッツジェラルドとの黄金時代(その2)》:『Jazz At The Santa Monica Civic』『Newport Jazz Festival Live At Carnegie Hall』、『Montreux ’75』など、ジャズ通でなくても、明日への元気、健康増進のため、サプリメント代わりに毎日聴きたい名盤中の名盤がずらりと並びました!
 世界の都市で公演を重ねて行くうちに、エラ+トミーのコラボがどのように進化していくのか?寺井尚之の解説を読んでいくと、単なる「歌伴」の枠をはるかに越えた、有機的な音楽の変遷を辿ることができます。エラ+トミーのコラボ盤は『Fine & Mellow』以外、全てライブ録音のため、音質の是非を問う意見もありますが、所詮は録音されたもの。内容に比べれば、「音質云々」などDoesn’t Matter!付属の対訳ページで、エラ+トミーならではの歌詞に沿った転調の神業も手に取るように判ります。「喝采こそイノチ!」のエラ・フィッツジェラルド!ノーマン・グランツさん、ありがとう!ライブ盤でよかった~。
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 今回も、エラの歌う歌詞の完全対訳は不肖私が作りました。ご存じのように、エラはすぐ歌詞を忘れることで有名な歌手ですから、確かに「忘れてるな・・・」というのもあります。とはいえ、彼女の歌詞解釈はびっくりするほど深い!「酒とバラの日々」や「ポルカドッツ&ムーンビームズ」など、”ああ、またか・・・”と思うような超スタンダードの歌詞の深さ、コール・ポーター歌曲の強さと優しさは、エラの歌唱を通じて、私も初めて思い知りました。録音を聴きながら対訳を読んでいただくと、かなり楽しめると思います。
 エラ以外にも、新刊の読みどころは一杯!『Newport Jazz Festival Live At Carnegie Hall』のオールスター・ジャム・セッションの楽屋裏でミュージシャン達が交わす会話の下りは、「あんた見てきたんか?」という位、リアルで抱腹絶倒。体育会系ジャズ・ミュージシャンの上下関係を知っている寺井尚之だからこそ語れる裏話が満載。ジャズ・マンの視点から見たバート・バカラックやビートルズなど、当時のポップ・ソングに対する論評も、大変興味深いものがあります。
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 そして、新刊のもう一つの目玉は『Tokyo Recital ( A Day in Tokyo)』の解説。リアルタイムでコンサートを聴いた寺井尚之の思い出、それに44歳という年齢のフラナガンの奏法解説、ベース、ドラムスの動きを明確に解説しながら、”あの”ダイナミックなトリオ演奏を分析していますので、フラナガン・サウンドを目指すミュージシャンは必読です!
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 と、いうわけで、「トミー・フラナガンの足跡を辿る」第7巻新発売。ご希望の方はOverSeasまで。トリビュート・コンサートのCDも併せてご注文ください。
 講座本新刊は、もうしばらくしたら、”ワルティ堂島”さんや、”ジャズの専門店ミムラ”さんにも配達しに行きます。
 明日は忘年会ピークかな?楽しく静かにバップ・ギターを聴いて過ごしたい方は、ぜひ末宗俊郎3を聴きに来てください!
 19日(土)は寺井尚之3”The Mainstem”(要予約)、身も心も温かくなるように、チキンと根菜をたっぷり入れた熱々のクリームシチューを作ってお待ちしています!
CU

第15回トリビュート曲説できました。

  皆さん、先日はトリビュート・コンサートで色々お世話になりました。またトリビュート以降、師走のお忙しい中、横浜フラナガン愛好会幹部が相次いでOverSeasに激励に来てくださいました。
 書記長スドー先生、石井ご夫妻、この場を借りて心よりお礼申し上げます!ほんまにおおきに!
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 さて、師走のドタバタの中、やっと先日のトリビュート・コンサートの曲目説明が出来ました。トリビュートの演目というのはかなり限定されているのですが、どれもこれも深い作品なので曲説の種はつきません。
arthur whetsol fredi washington duke ellington black and tan fantasy.jpg“Black and Tan”より。
 今回は、アンコール:『ELLINGTONIA』の大トリ、“Black and Tan Fantasy”の元になった、デューク・エリントン楽団の短編映画<Black & Tan>の映像をネット上で発見、フラナガンが生まれる前の1929年のもので、デューク・エリントンと彼の楽団にとって初の映画出演です。エリントンの相手役をしているライトスキンの美女は、フレディ・ワシントン、エリントン楽団の名トロンボーン奏者、インディアンの血を引いた二枚目、ローレンス・ブラウンの奥さんで、エリントン楽団を有名にした禁酒法時代のハーレムの名店、「コットン・クラブ」の名華といわれたコーラス・ガール。ブラウン夫妻がハーレムを歩くと、余りのカッコよさに皆が注目したそうです。一説には、余りに白人ぽいのでハリウッドでスターダムに上り損ねたとも言われています。映像からは、初期のエリントン・サウンドの魅力やハーレム・ルネサンスの香りが伺えます。
 トリビュート曲説はこちら。http://jazzclub-overseas.com/tribute_tommy_flanagan/tunes2009nov.html
 トリビュート・コンサートは三枚組CDとして、ご希望の方にお分けしています。詳しくはOverSeasまでお問い合わせください。
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 目が充血して真っ赤になっちゃったので、本日はこれまで。
明日の荒崎3で会いましょう!サングラスかけてるかも・・・(?)
CU

Eddie Locke Memorial Service ’09 11.22:もうひとつのトリビュート

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 雨の師走、皆さんいかがお過ごしですか?
 先週のトミー・フラナガン・トリビュートの録音を聴きながら、このエントリーを書いています。繰り返し聴く価値のあるプレイですね。CDにいたしますので、ご希望の方はOverSeasまでお申し込みください。
 ところで、先週のトリビュートの当日に、ショーン・スミス(b)さんから、先日Interludeで告知したエディ・ロックさん(ds)のお別れ会の資料がどっさり届いていました。もちろん故人をしのぶ厳粛な会ですから、当日の写真などは残念ながらありません。
 Eddie Locke Memorial Service は、去る11月22日に行われました。場所は、ジャズ牧師としてNY市民に敬愛されたゲンぜル神父在籍中のジャズ礼拝にエディさんが頻繁に出演し、特にゆかりの深いSt.ピーターズ教会。トミー・フラナガンはもちろん、ジャズメンの音楽葬は、宗教に関係なく、ほとんどがこの会場で行われています。
 NYから帰ってきているベーシスト、銀太こと田中祐太くんが参列してきたので、会場の雰囲気も伺うことができました。
 式次第は、故人を偲ぶスピーチとライブが交互に行われる形式。銀太君の話では、会場は超満員で、ミュージシャン達のスピーチは、湿っぽくなりすぎず、何度か会場が爆笑するようなエピソードが織り込まれていたそうです。「坊やからたたき上げ」のドラマー人生で得た知識を、懸命に後輩たちに伝えたエディさんの人柄に沿う集まりになったようです。
 この会のオーガナイザーは同郷デトロイト出身のバリー・ハリス(p)とビル・シャーラップ&リニー・ロスネス(p)夫妻とクレジットされていますが、実質的には、エディさんを父親のように慕っていたショーン・スミス(b)、ビル・シャーラップ(p)、ジョン・ゴードン(ts)の三人が尽力したようです。
 彼らのおかげで、当日の会場にはオリヴァー・ジャクソン(ds)とボードビル・チームや、亡くなるまで仕えたボス、コールマン・ホーキンス(ts)や、ロイ・エルドリッジ(tp)との貴重な写真が多数展示され、プログラムは、エディさんの十八番”Caravan”を詠った詩(セバスチャン・マシューズ作)や、名トランペット奏者、ウォーレン・ヴァシェによる心のこもった追悼文が掲載されていて、大変充実したものでした。
bop_locke.JPG  ボードビル時代のエディさんとオリバー・ジャクソン(ds)は、「やすきよ」みたい!こういうキャリアが後のCaravanのソロにもジャイブ音楽のアルバムにも活きてるんだ!
eddie_hawk.JPG  コールマン・ホーキンス(ts)と。親分とイチの子分か?かっこいい!こういう貴重な写真は全てコロンビア大の図書館に収蔵されているらしい。
eddie_sir_roland.JPGコールマン・ホーキンス組か、デトロイト組か?サー・ローランド・ハナ(p)と!
 追悼演奏は、ショーン、ビル・シャーラップ(p)、ジョン・ゴードン(ts)のトリオが”For All We Know”を演奏したほか、今や大御所ピアニストになったリチャード・ワイアンズ(p)が”I Remember You”、マイク・ルドン(p)が、ポール・ウエスト(b)、ルイス・ヘイズ(ds)のトリオで”There Will Never Be Another You”、そのほかにもタルド・ハマー(p)、リロイ・ウィリアムズ(ds)、ジョン・バンチ(p)など、有名ミュージシャンの心の籠ったライブがあり、葬儀委員長バリー・ハリス(p)と彼のクワイヤーがトリを取ったそうです。
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<Goodbye Eddie Locke (抄訳)> by ウォーレン・ヴァシェ(tp, cor,flh)
 エディ・ロック、やることがなんでも派手で、実際よりも、ずっと大きくぶっきらぼうに見えるタイプの男。演奏、笑い方、教えぶり、叱り方、何をするにしても手加減なし、人間性を100%ぶつけた。・・・
 我々はよく一緒に仕事をしたが、彼は、初対面の人に話しかける名人で、誰とでもすぐに友達になる名人だったので、私は彼を、「外務省高官」と呼んだ。世界中どんな場所にツアーしても、新しい友人を見つけ、愛され慕われながら、長く付き合った。・・・
 エディは私の子供たちを愛してくれた。子供らはエディを「じいちゃん」と呼び、彼のあの話し方をそっくり真似したもんだ。
 また私の世界にぽっかり大きな穴が空いちゃったよ。エディ・ロックのような人間がいなくなった穴を埋めることなんて無理だ。できることは、ぽっかり空いた穴を意識するたびに、そこに長らくあった友情と、エディがくれた霊感を思い出すことだけさ。
 さよなら、じいちゃん。寂しいよ。だけど、ちくしょう!絶対あんたを忘れるもんか!

Warren Vache
( ウォーレン・ヴァシェは自分のHPのトップにもエディさんへの追悼文を掲載していました。)
 ショーン・スミスさん、お疲れ様!良いトリビュートが出来てよかったですね!
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 では、私はこれからトリビュート・コンサートの曲説を書こう!
明日のライブ、鉄人デュオでお会いしましょう。
CU

田中祐太(b)帰国中!

yuta_ari.jpg左:銀太くん、右:今北有俊
 師走になってから暖かい大阪です。皆さまいかがお過ごしですか?
 6月からNY修行中の「銀太」こと田中祐太(b)が一時帰国中です。現在Yuta Tanakaは、日本が誇るバップ・ドラマー、田井中福司さんと活動中、46丁目の「Swing 46」 や、ウエスト・ヴィレッジの「Garage」などに出演しているそうです。
 今夜は、今北有俊(ds)と元祖SFTリユニオン!サー・ローランド・ハナのベーシストだった青森英雄氏にクラシックの基礎を指導してもらっているだけあって、フォームもぐっとよくなりました。
   「銀太」くんは、12月5日(土)にもう一度OverSeasに出演して7日に帰国するそうです。
ぜひお越しください!
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CU

寺井尚之より:「トリビュート」御礼

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 トリビュート・コンサートに多数来ていただいて、誠にありがとうございました。
 師匠が亡くなった悲しみが先に立った第一回から、師匠の偉大な業績を讃え、後世に伝えようとがんばってきて、十五回目のトリビュートを演ることができました。
 これも、常に満席になるほどの多くのお客様の応援があるからこそと感謝しています。
 次回、第十六回目のトリビュート・コンサートは2010年3月27日(土)です。万障繰り合わせてご参加ください。
ありがとうございました。
寺井尚之
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