トミー・フラナガン・トリビュート、応援ありがとうございました!

 11月27日、第17回Tribute to Tommy Flanagan開催!
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 初めてのお客様から常連様まで、沢山お越しくださって本当にありがとうございました!加えて沢山のお供えや、応援メッセージなど、心より感謝いたします。
 誕生月3月のトリビュート・コンサートから昨日まで、とても長い月日でしたが、こうして皆で、大切なフラナガンの演目を楽しむことが出来て幸せです!
 絶妙の掛け声、寺井尚之(p)、宮本在浩(b)、菅一平(ds)の各ソロへの大きな拍手!最高でした!客席から発散される”気”を感じると、ジャズクラブの片隅に居ることが出来てよかった!とつくづく思います。The Mainstemが披露した数々のフラナガン演目は、これまでのトリビュート史に残る出来栄えだったと感じました。それも皆様が聴いて下さったおかげ!
 幕間は、高級マカロンの差し入れもあって、和気藹々の「法事」みたいな良いムード!
 宮本在浩(b)、菅一平(ds)は、フィーチュア・ナンバーでの熱いプレイも良かったけれど、メリハリの効いたアンサンブルの力が、寺井尚之(p)のサウンドをより大きく潤いに満ちたものにしてくれていましたね!
 熱演の寺井尚之は、今日は指も体もヨレヨレ・・・終演後、昨日の夜は、体が痛くてよく眠れなかったそうですが、明日から再起動です!

第17回トリビュート・コンサート曲目

1. Bitty Ditty / Thad Jones
2. Out of the Past /Benny Golson
3. Minor Mishap /Tommy Flanagan
4. Medley: Embraceable You /Ira & George Gershwin ~Quasimodo /Charlie Parker
5. Lament / J.J.Johnson
6. Rachel’s Rondo / Tommy Flanagan
7. Dalarna /Tommy Flanagan
8. Tin Tin Deo/Chano Pozo, Gill Fuller, Dizzy Gillespie

1. That Tired Routine Called Love /Matt Dennis
2. Beyond the Bluebird /Tommy Flanagan
3. Smooth As the Wind / Tadd Dameron
4. Medley: Thelonoca /Tommy Flanagan~Mean Streets/Tommy Flanagan
5. That Old Devil Called Love/Allan Roberts, Doris Fisher
6. Our Delight /Tadd Dameron
7. I’ll Keep Loving You / Bud Powell
8. Eclypso /Tommy Flanagan
Encore:
With Malice Towards None /Tom McIntosh
Ellingtonia/
Lotus Blossom / Billy Strayhorn
Chelsea Bridge / Billy Strayhorn
Passion Flower / Billy Strayhorn
Black & Tan Fantasy / Duke Ellington

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 曲目解説は近日HPにUPいたします。次回は花咲く3月に!どうぞ応援宜しくお願い申し上げます。
 皆様、ありがとうございました!
(撮影:後藤誠氏

ユニフォーム姿のトミー・フラナガン

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 北米では今日から感謝祭のお休みですね。感謝祭は、親戚一族が集まってご馳走を頂く慣わしがあり、日本のお正月とよく似ている。親戚がNYにいないフラナガン夫妻は、親戚同様のサー・ローランド・ハナ家でディナーをご一緒していたそうです。感謝祭のご馳走といえば七面鳥がお決まり。TVでは、オバマ大統領が、七面鳥に「恩赦」を与えるという恒例のユーモラスなセレモニーを放映していましたね。NYタイムズには、「簡単な七面鳥料理」なんてドロ縄の特集記事がありました。
 実はトミー・フラナガンの唯一嫌いな食べ物が七面鳥、チキンは大好きだけど七面鳥は絶対に苦手だと言っていました。七面鳥の他に「嫌い」だった食べ物はちょっと思いつきません。
 ところで、上の写真は、今月のジャズ講座に登場したキャロル・スローンのLP、『But Not for Me』に掲載されていたものです。OverSeasのロゴ入りトレーナーを着ているのが懐かしい。トミーがこのトレーナーを着てNYの街を歩いていたら、信号の向こうに色違いのOverSeasのトレーナーを着ている小柄な人がいて、よく見たらジミー・ヒース(ts)だったという笑い話も。
 フラナガンが大阪でゆっくりしている時は、ランチタイムにこの姿で奥のテーブルに座っているので、ビジネスマンのお客様たちが目を丸くしていたのが昨日のことみたいです。
 OverSeasのロゴはプリントでなく機械刺繍なので、ちょっとお高いです。(¥4,800)現在は紳士用のMサイズ(下の写真)とSサイズしか残っていません。もしご希望の方がいらっしゃったら、お分けしています。OverSeasまでお問い合わせください。
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 トリビュート前日の明日は寺井尚之+宮本在浩(b)+今北有俊(ds)トリオです!ブラック・フライデーと行きたいところですが・・・皆さん、お願いですから来てください!!お待ちしてます。
CU

息子アール・ジョン・パウエルが語る『The Scene Changes 』

  こんにちは!お休み明けいかがお過ごしですか?
 暗いニュースが多くてMood Indigoですね。でも、こんなご時世だからこそ、いつもより頑張らなくては!
 土曜日のトリビュート・コンサートに向けてOverSeasではただ今、調律のマエストロ、川端さんがしっかりとピアノを調律調整しています!トリビュート前はピアノの状態が非常に良くなるので、今日の調律はすぐに終わりそうです。それまでに、早くこのブログを仕上げなくちゃ!
 ところで、本日発売のJazz Japan 12月号の表紙に、我らがバド・パウエルと可愛い坊やの写真が!バド・パウエルの名盤、『The Scene Changes』の録音が12月であったことを記念し、当時三歳だった坊や:今は成長してNY郊外でプロモーターの仕事をしているアール・ジョン・パウエル氏のインタビュー記事を中心にバド・パウエル特集が組まれてます。
BudMe.jpg 今回のインタビュー記事はジャズ評論家で呉服屋さんでもある藤岡靖洋さんがパウエル氏に行ったもの。不肖私が和訳をお手伝いさせていただいて、名写真家フランシス・ウルフのパウエル親子を撮影した数々のショットと共に掲載されています。(p.73-75)
 あのアルバム・タイトル:『The Scene Changes』(舞台のシーン転換)の由来や、バド・パウエル、バターカップという両親とのパリの生活など、息子さんの視点から色々興味深いことが語られていますので、ぜひご一読を!
 パリでクラブ経営もしていた、当時のバド・パウエルの奥さん、”バターカップ”は、一説に悪妻と言われているのですが、この翻訳にあたって当時の雑誌記事などを検索してみたら、「パリで暮らすアメリカ人ミュージシャンを庇護したり、皆の相談相手になってくれる、寛容で面倒見のよい女性」として、米国の女性週刊誌「Ebony」に大々的に掲載されているのを発見したり、とても面白かったです。
 当時の共演者A.Tことアーサー・テイラー(ds)は、「バド・パウエルは脳の病気だったので、パリでは挨拶を含めて、ただの一言も話をしたことがなかった。」と言っていたし、マシュマロ・レコードの上不さんに頂いたジョージ・デュヴィヴィエ(b)のインタビューでも同様の証言がありました。
 それでは一体、後期バド・パウエルのレコーディングはどのように行われていたのでしょう?
 スタジオで黙々と演奏するパウエルのテーマやコード進行を、デュヴィヴィエは即メモして、自分用の譜面を作ってフォローしたのだそうです。そのような状態でAmazing Bud Powellの名盤群が生まれたというのは、本当にアメイジング!ですね!
 トミー・フラナガンが愛奏した至高のバド・パウエル作品は、その流儀を引き継いで寺井尚之がお聴かせしています。多分土曜日のトリビュート・コンサートでもお聴きになれると思います。
 寺井尚之によるバド・パウエル自身の奏法及び、アドリブ解説の教本もありますので、バド・パウエル、Bebopの演奏方法についてご興味のある方はぜひどうぞ!
CU

Tommy Flanaganメモリアル

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<お稽古>
 一昨日はTommy Flanaganの命日、米国では命日よりも誕生日の方が”偉い”ようですが、Twitterやブログで、”フラナガンのレコードをかけながら”在りし日の名演を偲んでいる方がいらっしゃると、やっぱり嬉しい!
 OverSeasでは、毎年命日とお誕生日には、トミーが好きだった「白い花」をささやかに飾るだけですが、寺井尚之はトリビュートの為に、一日中稽古していて、ピアノも気合に応えるかのように、来週末までは驚くほど鳴りがよくなるのが毎年の通例です。
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 「稽古」で思い出すのは、トミー・フラナガンの「稽古」についての公式発言。’93年ダウンビート誌に掲載されたマルグリュー・ミラー(p)との対談で、練習をするかどうか尋ねられたトミーは、”I did it already! (もう稽古はしない。)”と明言しているけれど、それは典型的な”White Lie”!寺井尚之には「もう指の練習はしなくてよい。練習はココでするもんや!」と、自分の頭を指差して、ウインクしてはりました。
 トミー・フラナガンの名演目には、考え抜かれた構成と効果があるので、トリビュート・コンサートでは、その辺りをぜひ味わっていただければ嬉しいです!
 名演奏家や名選手の「練習しない」発言は、ぜひ眉につばをつけて聞いておかなければ・・・そう言えば、先日WowWowの「Jazz File」という番組のスタン・ゲッツ4を観た時に、司会のピーター・バラカンさんが、「スタン・ゲッツという人は、耳がすごく良いので、全く練習というものをしなかったそうですね。」と端整な表情でおっしゃっていたので、びっくりしました。あの音色とクールで計算し尽された表現は、稽古なくして生まれない。
 若きミュージシャンの皆さん、「耳が良ければ練習しなくていい」なんて絶対に思わないでね。
<お礼>
LaFrance.JPG 左の写真はラ・フランス、世田谷のフラナガン・ファンの方から届いたトリビュートのお供えです。もう数日したら、店内が芳香で満ちるでしょう!CDや講座本を楽しんでいただいていますが、お住まいが東京なので、まだお目にかかったことはないのに、本当にありがとうございます!
 ダイアナ・フラナガンもNYで何とか元気に過ごしているようで、先日フィル・ウッズのライブを聴きに行って楽しかったって言ってました。出来ればトリビュートに来たいけれど、そうも行かないから、代わりにトリビュートに来て下さる皆さんに「ありがとう!」とのことです!
 今年はトリビュートの前に、The Mainstemの録音があったり、トリビュート後に、12月8日(水)の「楽しい講座&ライブの夕べ」イベントの準備もあり、色々慌しい11月ですが、長年の常連様とフラナガンの思い出話をしたり、久しぶりのお客様からは、電話やメールを頂くことが出来るのが喜び!疲れが吹っ飛びます。
<名文句>
large_Casablanca2.JPG スタンダード・ナンバーと言えば、最近“As Time Goes By”をヒットさせた映画、『カサブランカ』のDVDをむなぞう君に拝借して久しぶりに観たら、昔トミーの言った科白がこの映画の引用だったことを発見!
 いつかは忘れてしまったのですが、デトロイトが多くの名プレイヤーを輩出したのは何故か質問されたフラナガンが「水のせいだ。」と言ったことがあったんです。
 念のために言っておくと、この映画は、第二次大戦中、ナチ支配を逃れ、モロッコのカサブランカに逃げて来た人々が集うキャバレー、『リックの店』を舞台にしたサスペンス・ラブ・ストーリーであります。『リックの店』の主人が、ニヒルで影のある二枚目、高倉健さんをアメリカ人にしたようなハンフリー・ボガート扮するリチャードです。そのリチャードに、女とギャンブルと賄賂が大好きなルノー警察署長が「お前は何でまたカサブランカにやって来たのか?」と質問すると、ボガートがトミーと同じようにジョークで返していた事を再発見したんです!「水のせいだ。(for the warters)」って!
 些細な発見かもしれないけど、映画を観たのが命日の二日前のことだったので、何となくじ~んときました。
 フラナガンのちょっとしたフレーズは、音楽でも言葉でも、何年も経ってから「ああ、そうか!ああ、これが元になってるんだ!」と膝を打つことが多いですね。
 来週末のトリビュート・コンサート、初めてでも、お一人様でも、必ずご満足いただけるよう努力しますので、ぜひお越しください!
 明日は末宗俊郎(g)3でブルージーに、明後日は寺井+宮本在浩(b)+今北有俊(ds)でエネルギッシュにお聴き頂きます。
mashuko_potato.JPG お勧め料理は、摩周湖ポテトのグラタンで舌鼓!余談ですが、Twitterにこの写真出したら、NBAユタ・ジャズの元有名バスケ・プレイヤーを始め数名のアメリカ人がフォローしてくれたのでびっくり!おいしいポテトに国境はない!
CU

ガーシュインやスタンダード・ソングのことなど・・・

 景気にも政治にも暗雲が立ち込め、国会中継に目をそむけたくなる今日この頃、活況なのは風邪のウイルスだけに思えることも・・・でも江戸のお客様が送って下さった美しい箱根の風景写真を眺めると少し気持ちが晴れました!・・・皆様はいかがお過ごしですか?
 告白すると、私の気が滅入っていたのは、今週のジャズ講座で使う“But Not for Me/キャロル・スローン(vo)”の対訳がはかどらないためでもありました。
niights_at_vv.jpg 今回はトミー・フラナガン・トリオのライブ盤、“Nights at the Vanguard”が何と言って目玉なので、いくら一生懸命に作っても所詮は添え物という無力感に加え、スローンは歌詞のフェイクが多く、注意深く聴き取らなければならない・・・(先月のロレツ・アレキサンドリアはその点、とっても楽だった。)静かな場所に隠遁したいけど、なかなかそうも行かず悶々としていました。キャロルはダイアナ・フラナガンの親友でもあるのですが、’70年代に生で観たときのキュートさは当然ながら失せていて、正直うんざり・・・スローンの不定期ブログ(Sloan View)の野球談義(彼女は親の代から熱狂的ボストン・レッドソックス狂)の方がよほどイケてると思ったほどです。スローンという人はトークも上手で、ラジオ番組を持っていたこともある。ライブ盤で聴くジョークもなかなかのものですが、言葉の通じない日本では、却ってイラつくのか、判らないとタカをくくってかなり辛らつなので少々鼻白むことも・・・。
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carol.jpg ところが聴き取りが終わり、日本語をつける作業に取り掛かった辺りから、がぜん楽しくなってきた・・・
 “But Not for Me”は、ガーシュイン作品集で、オリジナル歌詞を調べるにつれ、スローンが、自分のヴァージョンを創るのにかなりの努力を払っているのが判ってきたからです。
<スタンダード温故知新>
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左がジョージ・ガーシュイン(1898 -1937)、右がアイラ(1896- 1983)
 タイトル曲”バット・ノット・フォー・ミー”や”エンブレイサブル・ユー”など、ここでキャロルの歌うのはスタンダード・ソングとしてよく知られているものばかり。でもスローンは、余り歌われないヴァースをつけたり、歌詞も必ずいじる。前のパートナー、ジミー・ロウルズ(p)の指導だったのだろうか?野球に例えれば、直球勝負でなく、変化球で打たせて取る感じです。レッドソックスなら往年のフィル・ニークロかな?
 さて、ご存知のようにジョージ・ガーシュインは、アメリカの代表的作曲家、音大も出ていないのに若くから頭角を現し、映画、ミュージカル、クラシック音楽、あらゆるジャンルで名作を残し、38歳の若さ亡くなりました。
 一方、作詞家のアイラは比較的遅咲きで、若い頃はサウナ風呂のレジ係りや、デパートの店員、写真家の助手など、色んな仕事をしながら詞を書いていました。ジョージの兄と知られるのを嫌い、’24年に兄弟コンビを組むまではペン・ネームで創作していたそうです。ジョージの死後は様々な大作曲家とコラボし”My Ship”など、名曲を生み続けました。
 二人の両親はロシア系ユダヤ移民、前回対訳ノート(30)で紹介した作詞家ガス・カーンはドイツ生まれですし、映画監督、脚本家のビリー・ワイルダーはオーストリア人…完璧な英語ネイティブでない人たちが米国の言語文化に貢献しているのは、英語を母国語としない私たちにとって、大変興味深いことですね。
 このアルバムの作品は、殆どが1920~30年代、つまり大正時代から昭和初期に、NYでミュージカルやレビューなど舞台芸術用に、あるいはハリウッドで映画音楽として書かれたものです。例えば、“Isn’t It a Pity?”“How Long Has This Been Going On?”などは、ラブ・シーンの歌として、男優、女優の独唱、デュエット、など何通りものヴァースとリフレインがあり、「聴かせどころ」が点在している。キャロル・スローンは、そういうところをしっかり読み通し、自分の歌作りに一番合ったサウンドや歌詞をコラージュしているんです。
 ただし、“Oh, レディ・ビー・グッド”だけは、エラ・フィッツジェラルドのガーシュイン集のテキストに準拠していました。元々男性の歌を、敢えてエラが歌ってヒットしたのですが、録音にあたってアイラ・ガーシュインが女性用に監修しており、いじくる余地がなかったのかも。
gershwin_songbook.jpg ついでにエラのガーシュイン・ソングブックを紐解き、オリジナルLPの曲説を読んでみると、またこれが凄く面白かった!著者はローレンス・D・スチュワートという大学の先生でガーシュイン研究家。ガーシュインが好きで好きで、アイラ・ガーシュインの親交を持ち、兄弟のプライベートな草稿などを整理していた人らしく、曲説は簡潔にして新鮮!例えば、1曲目の”Nice Work If You Can Get It”のところには、“スコット・フィッツジェラルドが”ラスト・タイクーン”のアイデアを得たのは、ハリウッドでこの歌を聴いたから”とか、”皆笑った(The All Laughet)のメロディは、元来、ジョージがハリウッドのクラブでフレッド・アステアのダンスの伴奏として即興で弾いたもの”とか、ジャズエイジの栄華に興味ある人はぜひ一度読んで見てください。(ただしCDのブックレットは虫眼鏡が必要でした。)現在のジャズ界ではなおのこと、こういう面白い曲説を書いて欲しいものです。
George+Gershwin+Fred+Astaire++I.jpg フレッド・アステア(名優、天才ダンサー、名歌手)はガーシュイン兄弟を語るとき、絶対にハズせない。アステアとガーシュイン兄弟がコラボした数多くのミュージカルは先日破産申請したMGM映画の製作。

 最近、スタンダード曲について興味が沸いてきて、色んなことを調べています。ガーシュインの歌曲は、決してジャズ歌手のために書かれたものではありませんし、原型は想像とかなり違うかも知れない。でも、ジャズメンはジョージ・ガーシュインの死後、“I Got Rhythm”のコード・チェンジで様々なバップの名曲を創ったし、エラやサラの名唱は次の世紀も色褪せないでしょう。
 対訳係りにとってアイラ・ガーシュインの歌詞は、コール・ポーターのような毒がなく、色っぽい歌もあくまで健康的で元気の良い国民的アイドルって感じ。その韻律は斬新で、当時革新的だったスラングや口語も注目なのですがザッツ・アナザー・ストーリー。
 公私に渡り詳しく当時の状況を知る寺井尚之の名解説が楽しみ!”トミー・フラナガン3の“Nights at the Vauguard”のサイドディッシュとして、キャロル・スローンの“But Not for Me”もお楽しみいただければ嬉しいです。(先月予告していたロレツ・アレキサンドリアの写真も展示予定!)
 お勧め料理は、Jフロスト・ポテトをチキンと一緒に蒸し焼きにした”ボン・ファム”なるフレンチを作ろう!皆さん、お待ちしています。
 週末のJazz Club OverSeasにお越しいただければ最高の幸せ!アイラの歌詞に何度も登場する名文句ご存知でしょ!“Who Could Ask for Anything More?”ってね!
CU

北国の恵み 冬のメニュー

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 トリビュート月の11月、日曜出勤やウィークデイ・イベント、何曜日かも判らなくなった今日この頃、北海道の常連様、ジャック・フロスト氏from 川湯温泉 @摩周湖より、今年も完熟ジャガイモの差し入れを頂きました。フランス語でジャガイモは「大地のリンゴ」と言うけれど、正にそんな味わいです。水分が多いので、すぐにやわらかくなり、て甘みと香りが一杯、皆で一緒にいただきましょう!
mashuko_potato.JPG 昨日の鉄人デュオと、今夜のThe Mainstemでは、シンプルなグラタンにしてみました。
 何も説明しなくても、グルメな常連様には「このジャガイモすごくおいしいわね!」と誉めていただきました。料理の腕要らず!
 東北海道旅行されるときは、ぜひジャック・フロスト氏のお宿にどうぞ!旅ログでも好評の温泉と御料理!トミー・フラナガンが自動ピアノで聴けますよ。
pork_and_beans.jpg Jazz Club OverSeasの北国の食材は、ジャガイモの他に豆料理、白花豆という大きないんげん豆、フィセオラミンという成分が含まれていて炭水化物を吸収してダイエット効果があるそうです。自然な甘みがあって、鹿児島豚の三枚肉と一緒に、トミー・フラナガン世代のアメリカ料理、ポークビーンズを作っています。
&nbspアメリカ家庭の何倍も、時間と手間をかけて作ります!
 27日のトリビュート・コンサートは、どんなメニューにしようかな・・・色々考え中です。
 寺井尚之(p)The Mainstemも、どんなプログラムにしようか、練りに練っているところみたい。どうぞ皆様、トリビュート・コンサートにお越しくださいね!
 お問い合わせはメールでどうぞ!
CU

ジャズ史探訪 満員御礼

 11月2日「楽しいジャズ講座の夕べ」、思いがけない常連様から、ジャズ初めてのお客様まで、沢山お越しくださってありがとうございました!
 銀座○○ハのイケメン・スタッフもわざわざ駆けつけてくれて嬉しかったです!
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 「大阪ナイトカルチャー」を通じて路地裏を初訪問してくださった皆様、どうもありがとうございました!
 また遊びに来てくださいね!
 受講者の皆様からは、「バップとハードバップの相違点は?」とか、「寺井さんはどうして他で演奏しないの?」とか、核心を突く質問が飛び出して、大いに盛り上がりました。
 来月は12月8日の水曜日にイベントを予定しています。お題はスタンダード・ジャズについて、今度はトークだけでなく、スタンダード曲(!)のライブもじっくりお楽しみいただきます。
 年末に相応しい「夕べ」にしたいと計画していますので、お誘い合わせの上、ぜひお越しくださいね!
CU