今年もありがとうございました。!

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 今年もOverSeasをご贔屓にいただきありがとうございました。
 2010年は”エコーズ”結成20周年記念ライブで締めくくり!年末とあって、アドベンチャー・ワールドから路地裏に飛んできて下さった神奈川のお客様や、永遠の青年教授、お江戸のうだちゃんなど、サプライズなお客様もお越しになり、エコーズならではの、楽しいライブが聴けました。
 今日は店内の大掃除!拭き掃除していると、それぞれの椅子やテーブルに、ライブを楽しんでくださった皆様の思い出が浮かんできます。この一年、大変だったこと、辛かったことは、大掃除ですっきりふき取ってしまおう!
 年始は1月5日より通常営業させていただきます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 Interludeでは、これから、寺井尚之メインステムの新譜、Evergreen収録曲について連載予定です。
 配信用なので、ライナーノートがありませんから、スタンダード曲にまつわる、ちょっと面白い話が書ければいいなと思っています。
CU

或る夜のお客様:ウラジミール・シャフラノフ・トリオ

 クリスマス休日、皆様楽しくお過ごしですか?昨日はエコーズ!結成20周年とあり、沢山のお客様、どうもありがとうございました。
 年末とあり、終盤にお客様が続々お越しくださって、ラスト・セットは閉店時間を過ぎても続きました。その中に、「実際に来てみたら、やっぱしYoutubeの雰囲気と一緒やな♪」と、こんな人気ピアニストも!
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 クリスマス・コンサートのために来日中のウラジミール・シャフラノフさんが、トリオのメンバーと、澤野工房の澤野社長&澤野稔プロデューサーなど大阪ジャズのVIPに客席から『エコーズ』を盛り上げて頂いて嬉しかった~
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 澤野さんは、話し上手な紳士、噂どおりの素敵な方ですね!中央がフィンランドのベーシストのペッカ・サルマントさん、右がドラマーのレイスカ・ライネさん、ライネさんは無口だけれど雰囲気のある方だと思っていたら、フィンランドの国会議員であり俳優としても有名だと後藤誠さんから後で伺いました。
 シャフラノフさんは、ピアノ同様、お話も超マシンガン・トーク!70年代NYシーンやトミー・フラナガン、ジョージ・ムラーツなど思い出や、世界のジャズ事情など、早口でガンガンしゃべるパワフルな人!
 西宮のクリスマス・コンサートは完売しているそうですが、西脇の公演はまだ席があるそうです。
 こちらOverSeasも今夜の「Evergreen」発表イベントはまだ少しだけお席があります。24日、25日も併せてお越しください。
CU

Evergreen i-tune でダウンロード可能です。

 暖かな日曜日でしたね!
 昨日お伝えした寺井尚之メインステムの新譜『Evergreen』は、本日i-tuneで配信開始しました。
 下記リンクよりダウンロードできます。
http://itunes.apple.com/jp/artist/hisayuki-terai/id410428873
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 ぜひお聴きくださいませ!
CU

寺井尚之 新譜『Evergreen』ダウンロード発売開始!

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 去る10月末に録音した、寺井尚之のアルバム、『Evergreen』がようやく米国サイト、CD Babyから配信開始されています。
 演奏メンバーはメインステム・トリオ、寺井尚之のレギュラーメンバー、宮本在浩(b)菅一平(ds)ですが、通常のレパートリーと異なり、ほとんどが皆様よくご存知のスタンダード・ナンバーばかりのラインナップです。
<収録曲>

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1. Chinatown (チャイナタウン)Jean Schwartz
2. As Time Goes By (アズ・タイム・ゴーズ・バイ) Herman Hupfeld
3. Autumn Leaves (枯葉) Joseph Cosma
4. I’m Thru with Love  (アイム・スルー・ウィズ・ラブ)Joseph A. Livingstone, Matt Malneek matt dennis
5. Fly Me to the Moon (フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン) Bart Howard
6. My Funny Valentine (マイ・ファニー・バレンタイン)Richard Rodgers
7. My One and Only Love (マイ・ワン&オンリー・ラブ)Robert Mellin
8. White Christmas  (ホワイト・クリスマス)Irving Berlin

 今回はCDではなく、一曲ごとにダウンロード出来る形式のアルバムなので、一度スタンダード・アルバムを作ってみようということになったのだそうです。
 “枯葉“や”I’m Thru with Love“、”My Funny Valentine “など、これまで対訳ノートに綴ったことのあるスタンダード曲も入っていて、ちょっと嬉しい気分。
 ラストの”ホワイト・クリスマス”は、チャーリー・パーカーのBebopヴァージョンになっています。ぜひこの季節にダウンロードしてみてくださいね。99セントで聴けますよ!
 まもなくi-tuneなど、日本語配信各サイトでもダウンロード出来るようになる予定です。
<記念イベント:12月23日(祝)>
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 新譜発売を記念して、来る12月23日(木、祝)に、収録スタンダード曲にまつわる講座&ライブを開催いたします。
 12月23日(木、祝) 6pm開場、7pmスタート
 チャージ:2,625yen(税込)

 時節柄お忙しいとは存じますが、ぜひご参加お待ちしております!
CU

トリビュート・コンサートの曲説できました。


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 去る11月に開催したコンサート、「第17回Tribute to Tommy Flanagan」の曲目解説をやっとHPにUPしました。イベント続きで遅くなってしましまいた。毎度の事ながら、たいへん申し訳ありません。
 トミー・フラナガンの名演目がズラリとならんだ曲説、そのうち、世に言う大スタンダード曲と言えば、”エンブレイサブル・ユー”位のものでしょうか?それなのに、フラナガンの演奏は、どこ曲にも親しみを感じさせるものでした。それは、素材に対する理解と料理の仕方なのでしょうか?
 デューク・エリントン、トム・マッキントッシュ、サド・ジョーンズなど、フラナガンがレパートリーを選ぶ上で、”ブラック”であるかどうかというのが大きな判断基準になっています。フラナガンの愛でる”ブラック”とは、「スピリチュアル」な要素と音楽的な「エレガンス」が深く融合したものと捉えれば良いのかも知れない。ブラックと言ったって、ファンクやR&Bなど、後にデトロイトが生んだモータウンとは全く異なる潮流のものです。
TommyFlanagan.jpg 今回、曲説を書いていて、改めて気づいたのは、トミー・フラナガンのオーケストラ的な要素。Tin Tin DeoやOur Delight、Smooth As the Wind、エリントニアなど、本来は楽団仕様の曲を、ピアノ・トリオに翻案する際に、オーケストラ的な面白さが減るどころか、更にその醍醐味が増幅されているところが凄い!ピアノの技量に負けない編曲力があった人だとつくづく感じました。
 というわけで、今回もトリビュート・コンサートを応援いただき、心よりお礼申し上げます。
今後とも、寺井尚之The Mainstem:宮本在浩(b)、菅一平(ds)をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 コンサートの写真撮影は、後藤誠先生にお願いいたしました。上の演奏写真も後藤先生撮影です。ありがとうございました。
 レポートはこちらです。
 トリビュートのライブCDご希望の方は当店にお問い合わせください。E-mail:
info@jazzclub-overseas.com
CU

或るクリスマスの情景 Christmas Waltz

こんにちは!師走の日々、いかがお過ごしですか?Twitterしていらっしゃるお客様方も、12月に入ってからめっきりつぶやきが減っているみたい。お仕事だけでなく”二日酔いなう“なのかもね。
 楽しいはずのクリスマス・シーズンなのに、今年は暗いニュースが多く「厭な渡世だな~」とつくづく思います。そんな世の中に拘らず、昨日は「楽しい講座&ライブの夕べ」に沢山お集まりいただき、心からお礼申し上げます。
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 昨日のテーマは「ジャズ・スタンダード」、”As Time Goes By”や”ホワイトクリスマス”など、皆さんよくご存知のものばかり、でも今まで気づかなかった曲の背景や、歌詞のニュアンス、名演奏家のこだわりなど、意外な切り口の解説と、心に染みる演奏が大好評!ご参加くださった皆様、ありがとうございました!山中湖からはるばる来て下さった「トミー・フラナガン愛好会」石井会長ご夫妻も、もう無事に帰宅されたでしょうか?
 取り上げた楽曲は寺井尚之The Mainstemがダウンロード用に製作したアルバム『Evergreen』の収録曲です。せっかく旬な”ホワイトクリスマス”を録音したのに、著作権の取得が遅れていてまだ市場に出ていないのですが、23日(祝)に発表記念講座&ライブを開催しますので、ぜひこの機会にお越しくださいね!
uptown.jpg  クリスマスソングといえば、土曜日のジャズ講座にもぜひどうぞ!トミー・フラナガンのソロ・ピアノで”クリスマス・ワルツ”が登場するので、楽しいクリスマスの気分を味わうことが出来ます。
 このアルバムが出た翌年、トミー・フラナガンは、ジョージ・ムラーツ(b)、ケニー・ワシントン(ds)のトリオで大阪ミナミのキリンプラザの「X’masという名のジャズクラブ」というディナーショー出演のため、1週間大阪ステイをしていたことがありました。ケニー・ワシントンにとっては、トミーのレギュラーとして最後の仕事でした。ずいぶん昔の’89年のことで、OverSeasにとっては、最高のクリスマスだったかも知れません。
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 トリオのメンバーとマネージャー役のダイアナは、OverSeasから徒歩5分のコクサイホテル(現シティプラザ大阪)に宿泊してOverSeasを食堂兼リビングルームに、朝昼晩+夜食を食べにやって来ます。キリンプラザのショーがハネるのは、OverSeasがクローズした後で、夜中からは毎晩パーティというタイム・スケジュール、当時は午前10時開店でモーニング・サービスやランチもやっていましたから、彼らの滞在中は殆ど寝る時間がなかったような気がします。
 思いがけなくもらったクリスマス・プレゼント、毎日何度も繰り返すキスの挨拶、深夜のプレイや、キリンプラザの演奏、今も懐かしく思い出すクリスマスの思い出です。
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 でも当時はインターネットもないし、トミーたちがOverSeasに一日中いることは、ご近所のサラリーマンやOLの方しか知らないので、皆ゆっくりした時間を過ごしていました。
 寺井尚之にとって、トミーと過ごしたこの一週間は、何年も音楽学校に通う以上の勉強になったのではないかなと思います。
 逆にトミーも寺井に相談していたことがありました。クリスマスのショーに相応しく、MCで「My name is Saint Nicholas(私の名前はサンタです」とジョークを言ってもウケないし「Merry Christmas」と客席に言っても誰も返事してくれないと言うのです。それは、トミーの英語が通じないせいだった。そこで、寺井が、和製英語として通じるように、「サンタクロース」と「メリークリスマス」の語尾にアクセントをつけて母音付きの「SU」が言えるよう特訓。サンタクロー、クリスマと日本式に発音できるようになった翌晩からは、お客様の反応がグンと良くなって、ご機嫌でした。
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 キリンプラザのディナーショウで毎晩演奏していたのが『クリスマス・ワルツ』、皆さんご存知ですか?『ホワイト・クリスマス』に比べてずっと知名度の低い曲なので、フランク・シナトラの歌詞を日本語にしてみました。土曜日のトミーのソロ・ピアノから、こんな歌詞が聴こえてきますよ!

The Christmas Waltz
作詞 Sammy Cahn /  作曲 Jule Styne
原詞はこちらに
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霜に煙る窓ガラス、
部屋の中にはロウソクが輝き、
クリスマスツリーを飾るのは、
色とりどりの杖型のキャンディ。
プレゼントを一杯積んだソリで、
サンタクがもうすぐやって来る、
あなたの家にも、私の家にも!
世界中が恋をする時期が
やって来たよ!
どんな歌もこんな風に聴こえる。
「メリークリスマス、新年には願いが叶うようにね!」
だから私は三拍子のこの歌に、
皆さんのために願いを込めて歌います。
「メリークリスマス、
新年にあなたの願いが叶いますように!」

 私は、キリスト教の幼稚園だったので、子供時代のクリスマスイブは教会の礼拝や聖歌隊、大学時代のクリスマスは稼ぎ時、「彼氏とお泊り」なんて滅相もない。ロマンチックな思いではありません。でもOverSeasに来てからは、クリスマスをジャズで楽しむお客様や生徒さんたちの笑顔に幸せをもらっています。
 皆さまに幸せなクリスマスが訪れますように!
CU

林宏樹(ds)ライブ、楽しくて熱かった!

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 トリビュートの翌週に行われた、東海のバディ・リッチ=林宏樹(ds)セッション、地元のファンの皆さんや、’70年代ジャズ黄金期にバリバリ演奏していたOBたち、林先輩の実力&人柄に惹かれ、ジャズ畑だけでなく、色んなつながりのある紳士淑女の皆さんが応援に来てくださいました!
 今回はトリビュート直後で、プログラムがなかなか決まらず、ゆっくり準備しようと待機してくださっていた林先輩をヤキモキさせてすみませんでした!
 にもかかわらず演奏はクリスプで華やか!
「次はドラムをフィーチュアして・・・」と曲ごとに寺井尚之が繰り返し、林さんや客席から、絶妙のリアクションの応酬も最高!ライブの幕間は各テーブルで旧交を温めて、抱擁や握手やスマイルが一杯!林宏樹の魅力が堪能できました。
 上のロマンス・グレーの写真から、あのパワーは想像もつかないかも知れません。
 でも、菅一平(ds)今北有俊(ds)、後輩達の笑顔から、演奏を想像出来ると思います。
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 林さんは終演後、飲み明かしたという噂ですが、胃腸は大丈夫でしょうか・・・「アル中ハイマー症候群」にならないよう、来年のリユニオンまでご自愛ください!
 先輩!お疲れ様でした~
CU

トリビュート・コンサートCD出来ました。

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 先週のトリビュート・コンサートのライブ録音が出来上がりました。
 3枚組CDで、お越しになれなかったお客様は、3,150円をダイアナ基金にご寄付ください。お問い合わせはJazz Club OverSeasまで。
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 現在トリビュートの曲説を書いているのですが、同じ演目でも回を追う毎に印象が違うため、書きたい事も変ってしまい、喜んでホイホイ書いていたら、別件の用事がどっと来て、まだ途中までしか出来ていません。近日公開!
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CU

東海のバディ・リッチ=林宏樹(ds)リターンズ!

 師走と思えないほど暖かで、少し気持ちが悪いですね。皆様はお元気ですか?
 12月イベント用の資料集めや、新譜の準備などで日が暮れて、鏡を見たら右の白目がウサギみたいに真っ赤になっていた・・・明日から接客させていただく時は少しはましになっていると思いますが、コワかったら、「コワっ!」って言ってね。
 さて、このところOverSeasに、’70年代に寺井尚之と一緒にバリバリ演奏していた往年のジャズメンが頻繁に結集しています。年齢的にほっと落ち着いて、これからジャズにリターンズ!という先輩が多いので嬉しいです!
 12月4日(土)にOverSeasに戻ってくる林宏樹(ds)さんは、社会人になってからも全国でプレイしている猛者ドラマー!地元四日市から追っかけてくるファンもいらっしゃいます。
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 手数が多くて柔軟で、クリスプなドラミングに、皆様もきっと魅了されることでしょう!林先輩!トリビュートでヘトヘトになってる寺井尚之をイビってくださいね!共演は林宏樹のフェイバリット・ベーシスト、宮本在浩です。
12月4日(土) 7pm-/8pm-/9pm Live Charge 2,625yen
かなり込み合っていますので、ぜひご予約お願いいたします!
CU