9/21開催の寺井尚之(p)+宮本在浩(b)デュオ“Special Selection”ライブー 月の曲集のCDができました。
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ライブ・イベント情報と日々の出来事
9/21開催の寺井尚之(p)+宮本在浩(b)デュオ“Special Selection”ライブー 月の曲集のCDができました。
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9/30(月)寺井尚之ジャズピアノ&理論教室
10/1(火) 寺井尚之(p)+坂田慶治(b)デュオ Live Charge 2200 Music 7pm-/8pm- /Closed 9pm
10/2(水) 寺井尚之(p)+東ともみ(b)デュオ Live Charge 2200 Music 7pm-/8pm- /Closed 9pm
10/3(木)寺井尚之ジャズピアノ&理論教室
10/4(金)寺井尚之(p)+宮本在浩 (b)デュオ Live Charge 2530 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm-
10/5(土)臨時レッスンのため休演。
11月恒例のトミー・フラナガン・トリビュートは、フラナガンの命日に開催します。(English below)
前売りチケットは当店のみで販売中です。お早めにお求めください。
演奏:寺井尚之-piano, 宮本在浩-bass
日時:2024年11月16日(土) 7pm-/8:20pm(開場6pm 入替なし)
前売りチケット¥3850(税込 座席指定)
席数が限られています。お早めにお求めください。
=Annual Concert tribute to Tommy Flanagan in November 2024=
This year of 2024, pianist and owner of Jazz Club OverSeas, Hisayuki Terai with Zaiko Miyamoto on bass will hold his special tribute concert to his mentor, Tommy Flanagan on the anniversary of his passing.
Date and Time:
Saturday, November 16, 2024
7:00 PM / 8:20 PM (Doors open at 6:00 PM, no seat change between shows)
Advance Ticket Price: ¥3,850 (tax included, reserved seating)
Seats are limited, so please purchase your tickets as soon as possible.
=Setlist=
1st Set
2nd Set
Encore: Japanese Maple (Sean Smith)
9/16(月)祝日休業
9/17(火) 寺井尚之(p)+橋本洋佑(b)デュオ Live Charge 1980 Music 7pm-/ 8pm- 閉店 9pm-
9/18(水) 寺井尚之(p)+宮本在浩(b)デュオ Live Charge 2530 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm- (入替なし)
9/19(木)寺井尚之ジャズピアノ教室
9/20(金)末宗俊郎(g)カルテット w/寺井尚之(p)、坂田慶治(b)、河原達人(ds)
Live Charge 2530 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm-
9/21(土)寺井尚之(p)+宮本在浩(b)デュオー“Special Selection” Live Charge 2970
Music 1st set 7:00-7:45 pm / 2nd set 8:10-8:55 pm- 閉店9pm (*7pmまでにご入店ください)
*料金はライブ・チャージにご飲食代をプラスしたものになります。
*学割:チャージ半額
超スロウな迷走台風10号。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。大阪も翻弄された1週間でしたが、ここにこうして音楽を楽しめる幸せを改めて感じさせてくれる演奏になりました。
1. Be My Love (Nicholas Brodszky)
2. Slipped Again (Thad Jones)
3. Green Wine (Benny Carter)
4. I’m in the Mood for Love (Jimmy McHugh)
5. Three in One (Thad Jones)
5. How Deep Is the Ocean (Irving Berlin)
7. Mediterranean Seascape (Sir Roland Hanna)
1, Summer Serenade (Benny Carter)
~The Tadd Walk (Tadd Dameron)
2. Misterioso (Thelonious Monk)
3. High Seas (Kenny Dorham)
4. I Cover the Waterfront (Johnny Green)
5. You Turned the Tables on Me (Louis Alter)
6. But Beautiful (Jimmy Van Heusen)
7. A Sassy Samba (Jimmy Heath)
Encore: You Are Too Beautiful (Richard Rodgers)
お盆休み終盤の土曜日、OverSeasは女性ジャズファン大集合。夏に因んだ名曲から、モンクやサド・ジョーンズまで、寺井尚之-宮本在浩デュオの演奏をこころゆくまで楽しんでいただきました。
=1st Set=
1. Who Cares? (George Gershwin)
2.Out of the Past (Benny Golson)
3. Blueish Grey (Thad Jones)
4. Reflections (Thelonious Monk)
5. Off Minor (Thelonious Monk)
6. Laura (David Raksin)
7. Mediterranean Seascape (Sir Roland Hanna)
=2nd Set=
1. Moon and Sand (Alec Wilder)
2. Summer in Central Park (Horace Silver)
3. Dacquiri (Joe Newman)
4. Prelude to a Kiss (Duke Ellington)
5. So Beats My Heart for You (Pat Ballard)
6. My Ship (Kurt Weill)
7. Our Delight (Tadd Dameron)
Encore: We Kiss in a Sadow (Richard Rodgers)
8/12(月)祝日休業
8/13(火) 寺井尚之/Hisayuki Terai(p)+橋本洋佑 /Yousuke Hashimoto(b)デュオ Live Charge 2200 Music 7pm-/ 8pm- Close 9pm-
8/14(水) 寺井尚之/Hisayuki Terai(p)+宮本在浩/Zaiko Miyamoto(b)デュオ Live Charge 2530 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm-
8/15(木)寺井尚之ジャズピアノ教室 /Piano School (No Music)
8/16(金)末宗俊郎/ Toshiro Suwemuneh (g)Trio w/寺井尚之/Hisayuki Terai(p)、坂田慶治/ KG Sakata(b)
Live Charge 2530 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm-
8/17(土)寺井尚之/Hisayuki Terai(p)+宮本在浩/Zaiko Miyamoto(b)デュオー“Special Selection” Live Charge 2970
Music 1st set 7:00-7:45 pm / 2nd set 8:10-8:55 pm- 閉店9pm (*7pmまでにご入店ください)
当店と寺井尚之に多大な恩恵を与えてくださったピアニスト、サー・ローランド・ハナ没後22年、寺井尚之がベーシスト、宮本在浩とともに、デトロイト・ハードバップ・ロマン派の巨匠の情熱と、音楽に境界なしという一途な精神がみなぎる作品群を演奏しました。以下はコンサートの演奏曲目解説です
1.Ode to a Potato Plant (Sir Roland Hanna) オード・トゥ・ア・ポテト・プラント
日本語にすれば「ジャガイモ賛歌」というところだろうか?凡人にとっては些細なことにも大きな感動を見出すハナさんらしいオリジナルで、清涼感溢れる70年代の作品。
ジョージ・ムラーツ(b)、リチー・プラット(ds)とのトリオによるアルバム『Time for the Dancers』 (’77, Progressive)に収録。
2. Enigma (Sir Roland Hanna) エニグマ
神秘的な無調のオリジナル、リチャード・デイヴィス(b)、アンドリュー・シリル(ds)とのトリオによる『Three Black Kings』 (’97 JFP)他、ハナさんは何度も録音している。寺井は2002年に鷲見和広(b)と“Echoes of OverSeas”に収録。
3. Quietude (Thad Jones) クワイエチュード
「静けさ」という意味のサド・ジョーンズ作曲、気品と愛らしさを兼ね備えた作品。ハナさんはサド・ジョーンズ‐メル・ルイスOrchで1967年から74 年までレギュラー活動したが、その時期の楽団でピアノをフィーチャーして演奏された。
4. This Time It’s Real (Sir Roland Hanna) ディス・タイム・イッツ・リアル
2001年、青森善雄(b)、英明(as,ss,cl)、クリス・ロゼリ(ds)のカルテットで来演した時に演奏された。曲の由来をハナさんに訊いたところ、ハナさんの友人で恋多きフレンチホルン奏者が、また新しい恋をしたときに言った言葉-「今度こそ本物よ!-This time it’s real」に触発されたという。その恋の顛末は定かでない。恋は盲目、美しいメロディーに幸せと切なさが入り混じる。同メンバーでの青森英明名義のアルバムや、デンマークの名テナー奏者、ジェスパー・シロとの共演盤がある。
5. Prelude No.14 in Cm (Sir Roland Hanna)
メランコリックで可憐なワルツ。 ハナさんのオリジナル・プレリュードで、ジョージ・ムラーツとの名コンビによる幻の名盤『24のプレリュード集- Book2』 (’78, Salvation)に収録。『24のプレリュード集』はCTIの傍系レーベルが一対のアルバムとして、日本で録音し日本のみの限定リリース盤として制作した。そのため広く知られないままだったが、近年、再評価の動きが高まっている。
6. Prelude No. 2 in Gmajor, Blue, Green, Brown & Black (Sir Roland Hanna)
同じく『24のプレリュード集- Book1』 (’78, Salvation)に収録。副題〈ブルー、グリーン、ブラウン&ブラック〉はさまざまな人種の瞳の色を意味し、どんな人種も、神の前では平等というハナさんのゆるぎないメッセージがこもっている。ちなみにハナさんの父親は教会の宣教師である。
7. What Does It Matter? (George Mraz) ホワット・ダズ・イット・マター?
‘70年代にコンビを組んで多数の録音を遺したベーシスト、ジョージ・ムラーツ作のソフトで官能的なボサノバ曲、今夜は宮本在浩によるベースの美技をフィーチャー。フランク・ウエス(ts,fl)とハナさんを中軸にしたユニット、ニューヨーク・ジャズ・カルテット(NYJQ)のアルバム『Surge』(’76, Enja)、ムラーツとのデュオ『Sir Elf Plus 1』(’78, Choice)に収録。
作曲したムラーツによれば、レコーディング時に、録音ブースとのやりとりで、「だからどうだっていうのさ?(What Does It Matter? )」とムラーツが言った言葉だったが、なぜか曲名としてクレジットされていたという。
1.Colors from a Giant’s Kit (Sir Roland Hanna) カラーズ・フロム・ア・ジャイアンツ・キット
ハナさんの没後リリースされた未発表ソロ・アルバム(IPO, 2011)のタイトル曲。サー・ローランド・ハナというピアノの巨人が遺した絵具箱を開けると、色彩豊かな音が一気にあふれ出る爽快感がある。このセットのオープニングに相応しい曲だ。
2. A Child Is Born (Sir Roland Hanna, Thad Jones)
最も人気のあるサド・ジョーンズ作品とされるが、実はサドメル時代にハナさんが作った曲だという。キリストの生誕を想起させる慈愛に満ちた高潔なメロディーとハーモニーで、いつの時代も愛される作品。2002年6月、トミー・フラナガンへの追悼盤『Tributaries: Reflections on Tommy Flanagan』(IPO)に収録。録音の5か月後、ハナさんもフラナガンの後を追うように、この世を去った。
3.Prelude No. 4 in Cm, München (Sir Roland Hanna) ミュンヘン
『24のプレリュード集- Book1』に収録、初めて訪れたドイツの印象を表現した作品。これらのプレリュード曲は、日本側との打ち合わせの行き違いによって、来日してから、僅か1週間で書き上げたものだ。ハナさんの想像力と集中力がどれほどすごいものだったか想像も及ばない。
4.Two Cute (Sir Roland Hanna) トゥー・キュート
ヴァイオリンの巨匠、ステファン・グラッペリが、ハナ+ムラーツ+メル・ルイス(ds)と組んだアルバム『Stephane Grappelli Meets the Rhythm Section』(Black Lion, ‘75)に収録。軽やかで気品漂う作品で、ピアノと弦楽器のユニゾンが心地よい。
5. A Story Often Told Seldom Heard (Sir Roland Hanna) ア・ストーリー・オッフン・トールド・セルダム・ハード
タイトルは「しょっちゅう語られるのに、滅多に聞かれることのない話」という意。ハナさんは1962年、NYのジャズクラブ《ファイヴ・スポット》で、時代の寵児として注目を集めたセロニアス・モンクの演奏の合間の時間つなぎ、いわゆる対バンとして出演し、モンクしか聴く気のない聴衆の前で演奏するという辛酸をなめた。そんな体験がもとになっているのかもしれない、憂愁と高潔さに心を打たれる。後に、ハナさんはソロ・アルバム『Round Midnight』(Town Crier, ‘87)に名演を録音し、寺井にそのCDを送ってくれた。
6.Time Dust Gathered (Sir Roland Hanna) タイム・ダスト・ギャザード
モントルー・ジャズフェスティバルのソロ・ライブ、『Perugia』(Arista ‘76)に収録のオリジナル。
ハナさんの口癖は「タイム・イズ・マネー」だったから、「無駄になった時間をかき集めて、有効なものにする、という意味。」と、寺井は言う。
7.Time for the Dancers (Sir Roland Hanna) タイム・フォー・ザ・ダンサーズ
ピアノ・トリオによる同名アルバム(Progressive, ‘77)やNYJQ(ニューヨーク・ジャズ・カルテット)、中山英二(b)とのデュオなどの録音やコンサートで、愛奏された美しい曲。
「この曲はどんなダンサーをイメージして演奏すればよいのですか?」と寺井が尋ねたことがある。すると、ハナさんは「どんなダンサーでもいいんだ。ヒサユキちゃんの好きなイメージで演奏しなさい。」と答えた。「それじゃあ、ハナさんが白鳥の湖を踊っているところを…」というとハナさんは苦笑していた。その思い出とともに、今日もエンディングにチャイコフスキーの一節が入った。
8. Mediterranean Seascape (Sir Roland Hanna) 地中海の情景
アフリカ、中近東、ヨーロッパの人やモノが行き来する地中海の情景、潮風や海流にの乗って多様な音楽文化が融合する様子が見事に描かれた壮大な作品。
寺井がこの曲を演奏したきっかけは、ハナさんが自身の録音をわざわざ自分で採譜して、寺井にプレゼントしてくれたことだった。年月を経た今は寺井-宮本デュオの夏の名演目になっている。 NYJQの日本公演アルバム『In Concert in Japan』(Salvation, ‘75)やソロ・アルバム『Round Midnight』に収録。
Encore: Souvenir (Sir Roland Hanna)
ハナさんは’60年代と’70年代の一時期、サラ・ヴォーンの伴奏者を務めていた。この不世出の歌手が癌で亡くなったときに捧げた追悼曲。-「今夜はこの曲をハナさんに捧げます。」という言葉とともに感動的な演奏でコンサートを締めくくった。