トミー・フラナガン・トリビュート、30回の節目に!

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 来る3月25日(土)、春のトミー・フラナガン・トリビュートを開催いたします。
OverSeasで、春と秋にトミー・フラナガンの名演目を集めてお聴かせするトリビュート・コンサートも今回でなんと第30回!

 こんなに長く続けることができるのも、一重に皆さまのおかげです。

 デトロイト・ハードバップの宵、寺井尚之The Mainstem(宮本在浩 bass 菅一平 drums)が総力を挙げて演奏するフラナガンゆかりの名曲の数々、お料理やお飲み物と共にゆったりお楽しみ下さい。

第30回《Tribute to Tommy Flanagan》
日時:3月25日(土) 7pm- / 8:30- (入替なし)前売りチケット 3000円(税別)

OverSeasは皆様のお越しを心よりお待ちしています。

秋のトミー・フラナガン・トリビュート11/19(土)開催!

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  暑かった夏がやっと過ぎ、肌寒い季節になりました。皆様いかがお過ごしですか?

 OverSeasの年中行事、トミー・フラナガンを偲ぶ秋のトリビュート・コンサート“Tribute to Tommy Flanagan”、今年は11月19日(土)に開催します。

 名曲Dalarnaを始めとするオリジナル曲、フラナガンがこよなく愛したサド・ジョーンズやエリントンの楽曲、ビリー・ホリディのヒット曲、そして深いメドレーなどなど、レコードで、そしてライブやコンサートで感動を与えてくれた名演目の数々を、トミー・フラナガンの弟子として今もなお研鑽を重ねる寺井尚之率いる名トリオ、The Mainstem (宮本在浩-bass 菅一平-drums)の演奏でお聴かせします。

 長年のフラナガン・ファンから、日頃ジャズに馴染みのない方々も、来てよかった!と思って頂けるコンサートにいたします。

“Tribute to Tommy Flanagan”ぜひお越しください!

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 ”Tribute to Tommy Flanagan” トミー・フラナガン追悼コンサート

    演奏:寺井尚之メインステム(宮本在浩 bass 菅一平 drums)

 11/19(土) 7pm- / 8:30pm- (入れ替えなし)

 前売りチケット(3000円)は当店にて発売中。お早めにお求めください。

 

 

3月26日(土)第28回春のトリビュート・コンサート開催します。

tommy_flanagan28thred4.jpg 毎年トミー・フラナガンの誕生した3月と逝去した11月に開催する、フラナガンへの追悼コンサート、”Tribute to Tommy Flanagan”、今年の春のトリビュートは3月26日(土)に開催します。

 フラナガンの弟子、寺井尚之が、自己トリオ、メインステム(宮本在浩 bass 菅一平 drums)を率いて、生前の愛奏曲の数々をフラナガンならではのアレンジでお聴かせします。生前、春になるとフラナガンがSpring Songsと読んで好んで演奏した「春の曲」もお聴かせする予定です。

 珠玉のフラナガン・ミュージック、トミー・フラナガンの音楽への溢れる想い、ぜひ聴いてみてください!

tribute _28.jpg 日時:2016年 3月26 日(土) 演奏時間:7pm-/8:30pm-(入替なし)
 会場:Jazz Club OverSeas  〒541-0052大阪市中央区安土町1-7-20、新トヤマビル1F
 TEL 06-6262-3940 

 出演:寺井尚之(p)トリオ ”The Mainstem” :宮本在浩(b)、菅一平(ds)

前売りチケット3000yen(税別、座席指定)/ 当日 3500yen(税別、座席指定)
  チケットお問い合わせ先:info@jazzclub-overseas.com

トリビュート・コンサートの模様がCDになりました。

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 先日の第27回トリビュート・コンサートに沢山の応援、誠にありがとうございました。

コンサートの模様がCDになりました。

ご希望の方は当店まで。

 プログラムはこちら。

http://jazzclub-overseas.com/blog/tamae/2015/12/27tommy-flanagan-tribute.html

秋のトミー・フラナガン・トリビュートは11/28(土)に!

tribute _27th-2015.jpg 毎年3月と11月に開催するOverSeasの恒例ビッグ・イベント、「トミー・フラナガン・トリビュート・コンサート」、秋のトリビュート・コンサートを11月28日(土)に開催します。

 毎回、フラナガン生前の名演目をずらりと並べてお聴かせするのは、寺井尚之(p)メインステム(宮本在浩 bass 菅一平 drums)。寺井尚之は、すでにプログラムの準備に入り、皆さんにお楽しみ頂けるよう、ザイコウ、イッペイと共々、稽古を重ねる毎日です。それにしても、このトリオは、本当に稽古が大好き。本番をどうぞ楽しみにしてください!


 フラナガンが亡くなってから早14年になろうとしています。トリビュートでお聴かせする演目の数々、フラナガンのアレンジを引き継ぐ者は、ここ大阪の寺井尚之だけになってしまいました。 ピアノを初めて60年、フラナガンと出会って40余年、寺井の愛情と情熱は、色褪せるどころか、燃え盛るばかり!それに応えるように、愛器のピアノの音色も、粒立ちと輝きを一層増して、生音を聴きに来てくださるお客様を驚かせています。

 初めてのお客様も大歓迎です。ぜひデトロイト・ハードバップの真骨頂を聴いてみてくださいね!

 前売りチケットは当店にて好評発売中です!

a0107397_23132084.jpg=第27回 Tribute to Tommy Flanagan=

日時:2015年 11月28日(土) 
会場:Jazz Club OverSeas 
〒541-0052大阪市中央区安土町1-7-20、新トヤマビル1F
TEL 06-6262-3940
チケットお問い合わせ先:info@jazzclub-overseas.com

出演:寺井尚之(p)トリオ ”The Mainstem” :宮本在浩(b)、菅一平(ds)
演奏時間:7pm-/8:30pm-(入替なし)
前売りチケット3000yen(税別、座席指定)
当日 3500yen(税別、座席指定)

 

メインステムが奏でる「地中海の情景」

  デトロイト・ハードバップの名演目と季節に因んだ”旬” の名曲をお聴かせするメインステム、寺井尚之(p)、宮本在浩(b)菅一平(ds)の3人が集まって、稽古に没頭してるのが、サー・ローランド・ハナの名作”Mediterranean Seascape (地中海の情景)”です。

 この作品は、”New York Jazz Quartet”時代のもの。このグループは、度々メンバーが入れ替わるのですが、ハナさん、フランク・ウエス(soprano sax)、ロン・カーター(b)、ベン・ライリー(ds)での来日コンサートで、素晴らしい演奏を聴くことができました。レコーディングは上のYoutubeで聴ける『Live in Tokyo』(CTI)と、もうひとつ、ハナさん自身がとても気に入っていたソロ・アルバム『Round Midnight』で演奏されています。今この曲をレパートリーにしている演奏家はいるのかな?

 c58315h7107.jpg情熱のロマン派、ハナさんのオリジナル曲には、いつも物語があります。この「地中海の情景」はアフリカ、中近東、ヨーロッパに囲まれた地中海のハイブリッドな文化圏を音楽で俯瞰する趣き、アフリカのリズム、中近東のエキゾチックな旋律、クラシカルなハーモニー、曲の中に様々な民族の文化と歴史が走馬灯のように現れては消えていき、ジャズに通じる海路を思わせます。イントロはアルゴー船の櫂の音?それともローマ軍の足音か、ハナさんならではの壮大な歴史ロマンが聴こえてきます。

 もう随分前になりますが、OverSeasでコンサートを終え、ディナーを楽しんだ後のハナさんのために、寺井尚之が鷲見和広さん(b)とデュオでこの曲を演奏し、大変喜んでもらったことがあります。あれからもう15年以上の歳月が経ちました・・・

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 ハナさんとトミー・フラナガンは兄弟みたいに仲良しで、弟分のハナさんは、寺井尚之を甥っ子みたいに可愛がってくれました。

 そんなハナさんを偲ぶ「地中海の情景」、ぜひご一緒に聴いてみませんか?

「一般に、音楽は色々なカテゴリーに分割して捉えられている。しかし、私は違う。私にとって音楽とは食物と同じだ。これはリンゴだ、梨だと、いちいち区別をする必要はない。」-サー・ローランド・ハナ(1932-2002)

もしサー・ローランド・ハナ(p)をご存じない方は、このブログに色々と書いています。

第25回トリビュートCDできました。

25th_tribute_cd_P1080720.JPG  あっという間に師走!先日開催した第25回トミー・フラナガン・トリビュート・コンサートの3枚組CDが出来上がりました。

 巨匠トミー・フラナガンがレギュラー・トリオとライブの場で発展させていった名演目の数々を、寺井尚之が、宮本在浩(b)、菅一平(ds)と組んだ自己のレギュラー・トリオで培った演奏がここにあります。

 コンサートにご参加いただいたお客様にも、お越しになれなかったお客様にも、OverSeasのトリビュート風景を共に感じていただける三枚組CD、寺井尚之も満足の逸品になりました。

 録音からCD製作まで、毎回ボランティアでお世話くださる福西You-non+あやめ夫妻に感謝。
お申込みはメールでお願い致します。すでにご予約いただいているお客様は次回ご来店の際にお渡しいたします。

=曲目=(解説はHPに

<1st>

1. 50-21 ( Thad Jones)

2. Beyond the Bluebird (Tommy Flanagan )

3. Rachel’s Rondo  (Tommy Flanagan )

4. Medley : Embraceable You (George Gershwin )

~ Quasimodo (Charlie Parker)

5. Lament (J.J.Johnson)

6. Bouncing with Bud (Bud Powell)

7. Dalarna  (Tommy Flanagan )

8. Tin Tin Deo (Chano Pozo, Dizzy Gillespie, Gill Fuller)

<2nd>

1. That Tired Routine Callrd Love (Matt Dennis)

2. Smooth As the Wind (Tadd Dameron)

3. Minor Mishap  (Tommy Flanagan )

4. Eclypso  (Tommy Flanagan )

5. Good Morning Heartache ( Irene Higginbotham)

6. Mean Streets  (Tommy Flanagan )

7. That Old Devil Called Love (Allan Roberts, Doris Fisher)

8. Our Delight (Tadd Dameron)

Encore: With Malice Towards None (Tom McIntosh)

Ellingtonia: Chelsea Bridge (Billy Strayhorn)

Passion Flower (Billy Strayhorn)

Black & Tan Fantasy (Duke Ellington)

 

 

再掲:7月の旬な曲”Star-Crossed Lovers” (ビリー・ストレイホーン)

  

 7月にOverSeasで聴ける名曲に、“Star-Crossed Lovers”(不幸な星めぐりで、添い遂げることの出来ない恋人達)という、何とも美しいバラードがあります。

  日本人のピアニスト、寺井尚之は、星に阻まれた恋を「七夕」にしか会うことの出来ない姫、彦星に見立て、天の川のように瞬く幻想的なサウンドに乗せて聴かせてくれます。

<Such Sweet Thunder>

 “Star-Crossed Lovers”は、今は昔、エリザベス朝時代に出来たせつない言葉。かのシェイクスピアが、戯曲『ロメオとジュリエット』で生んだ造語です。

 400年後、デューク・エリントンとビリー・ストレイホーンのコンビは、カナダの”シェイクスピア祭”の依頼で、“Such Sweet Thunder”というシェイクスピア組曲を作った。それは、マクベスやハムレットなど、シェイクスピアの作品にまつわる12曲から成るもので、もちろん“Star-Crossed Lovers”は、『ロメオとジュリエット』に因んだ曲

  組曲のタイトル・チューン、”Such Sweet Thunder”(かくも甘美なる雷鳴)は、”真夏の夜の夢”のセリフですが、「甘美なる雷」とは、エリントン楽団そのもの!この言い得て妙なネーミングはストレイホーンのアイデアかな…


  ビリー・ストレイホーン
は、バンド・メンバーから”シェイクスピア”とあだ名を付けられる程の、シェイクスピア・オタク。何しろビリーをちゃんと言うとウィリアム!4世紀前のビリー・シェイクスピアが同性に対して謳った哀切なソネットに共感したのかも・・・、ですからこの組曲のオファーに張り切ったのですが、作曲期間はたったの3週間!その間、デューク・エリントンは楽団と共に”バードランド”に出演中で、演奏の合間に曲のデッサンを書きまくる。それを元に、アパートに缶詰になったストレイホーンが、作曲と組曲の体裁を整えるという自転車操業…おまけに別の大プロジェクトを同時進行させていて、到底締め切りに間に合わない絶体絶命でした。そこで、前に作っていた“Pretty Girl”というタイトルのバラードを、”Star-Crossed Lovers”と改題して使いまわした。

シェイクスピア組曲録音風景組曲録音中のエリントンとストレイホーン

  料亭の「使いまわし」はバッシングにあうけれど、このリサイクルは大成功!キーは D♭メジャー、A(8)-B(4)-C(4)-D(6)、計22小節という優雅な変則小節で奥行きを感じさせ、色気と品格を併せ持つこの作品には、”プリティ・ガール”より”Star-Crossed Lovers”の方がずっとぴったりすると思いませんか? 

<村上春樹『国境の南、太陽の西』>

 この曲は、日本を代表する文学者、村上春樹のお気に入りでもある。所謂スタンダード曲ではないから、ジャズファンよりハルキストの方がよく知っている曲かもしれませんね。「偶然の旅人」に先んじて、’90年代初めに書いた長編、『国境の南、太陽の西』には色んな曲が登場するけど、テーマ・ソングのように、全編、エリントン楽団の”Star-Crossed Lovers”が聴こえている。というより、作者がジョニー・ホッジスのプレイそのままに、一編の長編小説を作ってみたような印象さえ受けます。

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 読んだことのない方に簡単にストーリーを説明しておきますね。

 1951年という時代には稀な一人っ子として生まれ、何となく屈折した思いを持つハジメという名前の「僕」は、小学生の時、やっぱり一人っ子で、足の不自由な女の子、「島本さん」と出会い、唯一心を通わせるのだけれど、中学に入ると別れ別れになり、別々の人生を歩む。

 次に交際したガールフレンドは「イズミ」で気立ての良い魅力的な女の子だったが、「僕」は彼女の従姉妹と同時に肉体関係を持ち、「イズミ」をひどく傷つけてしまう。誰と交際しても、「島本さん」のようには、心を通わせることが出来ない。

 30代で「僕」はやっと結婚をし、子供をもうけ、都心の洒落たジャズ・バーのオーナーとして、適当に浮気もしながら、裕福な生活を送っている。
「僕」が経営する店に赴くと、必ずハウス・ピアニストは、彼のお気に入りの曲、”Star-Crossed Lovers”を演奏するのです。そんな彼の店、”ロビンズ・ネスト”に、「島本さん」が不意に訪ねてくる。美しい大人の女性に成長した彼女も同じように、ずっと自分のことを思い続けていたのだ。

  「島本さん」は私生活を明かさず、彼の店に通い詰めたかと思えば、数ヶ月姿をくらまし消息を絶ってしまう魔性の女、まるで星の巡行のように、数ヶ月単位で近づいたり離れたりするのです。「僕」は、そんな彼女に、どうしようもなくのめりこみ、とうとう箱根の別荘で一夜を過ごす。「気持ち」だけでなく「肉体」も結ばれるのです。
 
  思いを遂げて幸せになったと思えばさにあらず….
全てを投げ打って、島本さんと人生を再出発しようとする「僕」とは逆に、島本さんは「僕」と心中することを決意していた。「僕」と死ねなかった彼女は結ばれた翌朝、忽然と姿を消してしまう… そして、何も気づいていないと思っていた「僕」の妻も、夫の恋に気づいていて、自殺を考えていた事を知らされる・・・
 
 「島本さん」を失った「僕」は、映画”カサブランカ”のリックのように、店のピアニストに向かって言う、「もう、スター・クロスト・ラバーズは弾かなくてもいいよ。」…
 

 
 結局、スター・クロスト・ラバーズは、「僕」と「島本さん」だけでなく、登場人物全員のメタファー(隠喩)で、この物語が、様々な「星」の運行を語ったものだったのだと、読んでから判ります。

 ギリシャ哲学の「エロス」の概念のように、神に引き裂かれた自分の分身を求め、過ちを犯しながら、喪失感を抱え彷徨うスター・クロスト・ラバーズ…古典的なテーマを、バブル期の東京を舞台に一気に読ませます。

リリアン・テリーの歌うStar-Crossed Lovers

 前にも書いたように、トミー・フラナガンは、《Tommy Flanagan Trio, Montreux ’77》や、《Encounter!》で演っているのですが、もう一枚、イタリアのジャズ・シンガー、リリアン・テリーとの共演作でも、フラナガンは息を呑むようなソロ・ルバートを聴かせています。このアルバムは、ピアノの役割が、単に「歌伴」というカテゴリーに納まらないほど大きいんです。歌詞は、原型の<Pretty Girl>にストレイホーンが付けた歌詞を、ほんの少し変えて、とってもうまく歌いました。
 アルバムのタイトルは《A Dream Comes True》(Soul Note ’82作)、楽曲や共演者に対する尊敬が伝わる、いい感じの作品です!

Star Crossed Lovers
 Billy Strayhorn=Duke Ellington 

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Lover boy, you with a smile,
Come spend awhile with poor little me.
Lover boy, you standing there,
Won’t you come Share my eternity?

You could make me a glad one I long to be
Instead of a sad one that you see.

Let me live for awhile,
Won’t you give just a smile?

Lover boy, you with the eyes, 
Won’t you surprise me some fine day.

愛しい人、どうぞ私に微笑みを、
あなたを想う哀れな私と
しばしの間、ご一緒に、
愛しい人、佇むあなたをただ見つめるだけ、
どうぞ永遠の愛を受け入れて。

あなたなら、幸せな夢を叶えてくれる、
寂しい私を変えられる。

しばらくだけでいいんです、
どうぞ私に生命を与えて。
微笑んでくれるだけでいいのです。

愛しい人よ、その美しい瞳で、
いつの日か、思いがけない喜びを下さいな。

 ”Star-Crossed Lovers”のメロディを胸の中に鳴らしながら、私は、店からの帰り道、夏の夜空を眺める。
 小説を読むのもよし、エリントン楽団や、トミー・フラナガン、色々聴くのもいいけれど、私はやっぱりOverSeasで7月に聴くのが好き!
 『国境の南、太陽の西』に出てくる”ロビンズ・ネスト”みたいな、一流のバーテンダーはいないし、アルマーニのネクタイを締めたハンサムなオーナーもいないけど、プレイはずっとうちの方がいいと確信しています!

 そんなStar Crossed Lovers…寺井尚之Mainstem(宮本在浩-bass 菅一平-drums)の出演は7月19日(土)と26日(土)、ぜひ聴いてみて!

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ピアノで奏でるジャズ・ヴォーカリスト達!

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皆様、大型連休いかがお過ごしですか?行楽地からのお便りや、E-mailの結びが《Happy Golden Week!》だったり、How Nice! OverSeasは5日まで毎日ライブ営業しますので、ぜひ遊びに来てください。
 連休中のライブ・スケジュールはこちらです。

 5月3日(土)は”The Mainstem Plays Standards”、昨日リハーサルを何気なく聞いていたら、寺井尚之(p)がどえらい事を演っていた!

 映画『カサブランカ』の主題歌、“As Time Goes By”で、名歌手達の声帯模写をピアノでやっちゃうんです。どうやら、先日TVで懐かしい大エンタテイナー、サミー・ディヴィスJr.が、伝家の宝刀、ジェリー・ルイスやキングコールの物真似やってるのが気に入って、密かに稽古したみたい・・・

 寺井のアイドルたち、ビリー・エクスタイン、ナット・キング・コール、トニー・ベネット、メル・トーメ、女性歌手ではカーメン・マクレエ、アニタ・オディ、ビリー・ホリディ、それにエラ・フィッツジェラルド・・・強烈なキャラクターをピアノで再現!繊細なタッチと「息」や「間」の取り方、フレージングで「あ~っ、似てる~!!」と爆笑!そんな芸を、私の知らないうちにいつの間にか会得していた・・・

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 以前、桂南光師匠が「ジャズ講座」を「文化漫談」と評してくださったことがありましたが、これも立派な「ピアノ演芸」だ!

 寺井尚之The Mainstem究極の声帯模写、乞うご期待!

5/3(土) 寺井尚之メインステム Plays Standard 7pm-/ 8pm- / 9pm- : Live Charge 2,500yen

第23回トリビュートCDできました。

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毎年 Jazz Club OverSeasはトリビュートが終わって瞬きすると師走です。

 トリビュート・コンサートのCDがうまく出来ましたので、お知らせします。
 23回のコンサート史上、ピアノのサウンドが最も輝き、宮本在浩(b)、菅一平(ds)の出し入れの効いたプレイで、とても良いバランスに仕上がりました。巨匠フラナガンがレギュラー・トリオとともに培った名演目、寺井尚之率いるメインステムも、ザイコウ、イッペイが「最強の二遊間」という感じのフィールディングで魅せる、強力トリオの録音となりました。

 お客様の掛け声や拍手もトリビュートならではの楽しさ!コンサートにご参加いただいたお客様にも、お越しになれなかったお客様にも、トミー・フラナガンをみんなで想う、OverSeasの空間を共に感じていただける三枚組CDになっています。
 録音からCD製作まで、毎回ボランティアでお世話くださる福西You-non+あやめ夫妻に感謝。
お申込みはメールか、ご来店の際にお願い致します。すでにご予約いただいているお客様には、来週早々、改めてご連絡いたしますので、どうぞよろしく!
 =収録曲=

<Disk 1> 曲説へ

1. Bitty Ditty ビッティ・ディッティ(Thad Jones)
2. Beyound the Blue Bird ビヨンド・ザ・ブルーバード (Tommy Flanagan)
3. Minor Mishap マイナー・ミスハップ (Tommy Flanagan)
4. Medley: Embraceable You エンブレイサブル・ユー(George Gershwin)- Quasimodo カジモド(Charlie Parker)
5. Lament  ラメント(J.J. Johnson)
6. Eclypso エクリプソ  (Tommy Flanagan)
7. Dalarna ダラーナ (Tommy Flanagan)
8. Tin Tin Deo  ティン・ティン・デオ (Chano Pozo, Gill Fuller, Dizzy Gillespie)

<Disk 2>   曲説へ

1. Let’s レッツ (Thad Jones)
2. That Tired Routine Called Love ザッツ・タイアード・ルーティーン・コールド・ラブ (Matt Dennis)
3. Thelonious Monk Medley
  Ruby, My Dear ルビー・マイ・ディア
     Pannnica パノニカ
     Thelonica セロニカ(Tommy Flanagan)
    Epistrophy エピストロフィー
    Off Minor オフ・マイナー
4. If You Could See Me Now イフ・クッド・シーシーミー・ナウ (Tadd Dameron)
5. Mean Streets ミーン・ストリーツ (Tommy Flanagan)
6. I’ll Keep Loving you アイル・キープ・ラヴィング・ユー (Bud Powell )
7. Our Delight  アワー・デライト  (Tadd Dameron)


<Disk 3>  曲説へ

1.With Malice Towards None ウィズ・マリス・トワーズ・ノン (Tom McIntosh)
2.Medley: Ellingtonia 
  Chelsea Bridge チェルシーの橋(Billy Strayhorn)
  Passion Flower パッション・フラワー (Billy Strayhorn)
  Black and Tan Fantasy 黒と茶の幻想 (Duke Ellington)
 
春、秋、恒例、トミー・フラナガン・トリビュート、応援いつもありがとうございます!次回はフラナガン・バースデー前日、2013年3月15日(土)開催!どうぞよろしく!