昨日、寺井尚之ジャズピアノ教室生徒会プロデュースで寺井尚之が語る「ジャズの歴史」講座を開催しました。
OHPプロジェクターの横でメモを取るのは、どんなややこしい講義資料もばっちりオン・タイムで映写してくれるプロジェクターの巨匠、むなぞう副会長です。
初心者を対象にしたジャズ講座でしたが、生徒だけでなく、ジャズをすでによくご存知の常連様などビジターも来られて会場はぎゅうぎゅう超満員!
アメリカ社会史、文化史、黒人学、そして音楽史、いろんな側面から、寺井尚之の師匠をトミー・フラナガンを生んだ背景について、選りすぐりの音源を聴きながら、判りやすく勉強してもらえたみたいでよかったー!
ディック・カッツさんにいただいたテディ・ウイルソンの自伝を掲げてフラナガンのアイドルだったウィルソンの人となりについて語る寺井尚之は、なんかうれしそう。
お昼の講座だったので、寺井尚之は講演前には調理場に入って、カレーをサーブしてコーヒーもたてて大忙し、注文をさっさと言わない生徒には、「バッパーは何でもはよ決断せなイカン!」と、眼光のレーザーで一喝!生徒達は「来た、来た、来た~!」と震えてたけど、笑ってた。
皆の熱心な瞳と、反応の良いお客様のおかげで寺井尚之の弁舌はどうしようもなく冴え渡り、講座か高座かわかんないくらいギャグも連発!ああなったら、もう誰にも止められない!高度な楽曲解説、NHK教養番組にまけない公民権運動の解説から、レスター・ヤング(ts)の下着の柄まで幅広く解説!
一番嬉しかったことは、若きミュージシャンたちが、ジャズの歴史に興味を持ち、ジャズを演奏する時の取り組み方のヒントを掴んでくれたこと。 うちの教室では、日常ピアノならではのサウンドを出すために、ひとりひとりに合った姿勢を指導しているけれど、今日は「心の姿勢」について考えてもらえたのが嬉しかったです!
閉会挨拶は新任あやめ会長、ビシバシ後輩を鍛えぬく予定。
鶴橋のお肉屋さんで分けてもらった極上の牛すじで作った寺珠カレーも好評でさらに嬉しかったです!
明後日、バレンタインデーは通常のジャズ講座!偶然にもチョコレートをジャケットにしたトミー・フラナガン-ハンク・ジョーンズのピアノ・デュオの名盤が2枚登場!チョコレートみたいに甘くて苦味もあるすごいインタープレイです。
CU