OverSeas第一金曜日のお楽しみは、寺井尚之+中嶋明彦(b)の鉄人デュオ!(写真提供:後藤誠氏)
鉄人コンビを組んでから何年になるのか判らない・・・(25年くらいかな?:寺井尚之)
中嶋明彦(b)さんは、北海道生まれで、立命館大学時代から京都を中心に活動。プロ入りした動機が、’75年のエラ・フィッツジェラルド+トミー・フラナガン3の伝説的来日コンサートだったことが、寺井尚之と一緒。(あのときはプロになったら、いつでもエラ+フラナガンみたいな超満員のお客さんの前で演奏できると思てたんや・・・寺井尚之)
フリー・ジャズから歌伴まで何でもこなすヴァーサタイルな中嶋さんですが、OverSeasではベテラン同士、肩の力を抜いたプレイで主にスタンダード曲を聴かせてくれます。
日頃は滅多に聴けない寺井尚之のMistyや即興演奏の醍醐味一杯で、どこまで転調していくのかわからないブルース、それに中嶋さんの十八番、Hush Abyeや「朝日の如く爽やかに」など、聴きなれた曲での大人の会話を楽しみました。
山口マダムが来られていたので、鉄人は敬意を表して弾丸スピードのJust One of Those Thingsを披露。わざと、ハアハア言いながら手をブルブル運動させて見せる中嶋さんのお茶目な表情が素敵だった。GWにも関わらず、音楽をよく知っている素敵なお客様たちが、大きな拍手や歓声を送ってくださったので、二人併せて(?)才の鉄人たちも燃えました!
昨夜は、昔よく聴きに来てくれていた寺井ファンが、殆ど10年ぶりにご両親と一緒に来てくれて嬉しかった~!その頃は小麦色の肌が綺麗で、無口だけどいつもニコニコしている神秘的な美少女、とても印象に残っていました。
エキゾチックな美女訪問に鉄人もフニャフニャ
寺井尚之やトミー・フラナガンのピアノを愛する園田由子さんはクラシック・ピアニスト、姿を見せなくなったと思っていたら、ピアノ修業で渡欧し、現在はパリでコンサート・ピアニストとして活動しています。
運命は不思議だ!由子さんがパリで知り合った年上のお友達夫妻のお宅を訪問したら、そこにはトミー・フラナガンの写真が一杯!驚いたことに、トミー・フラナガンの大ファンで友人だったんです。奥さんがルイ・ヴィトン本店のディレクターをしていたとき、フラナガンのライブを盛んに企画していたのでした。フラナガンの思い出話を色々聞いた由子さんは、パリから飛んできて報告しに来てくれたのでした。ヴィトンの熱烈なフラナガン・ファンの噂は聞いていたけど、まさか、彼女がその人たちと現在仲良しだとは・・・絶句です。
お話を伺っている途中に、昔トミーがまだ元気だった頃、梅田のリッツ・カールトンに迎えにいったら、黒の丸いBeBopサングラスで、全身ヴィトンに身を包み、私に腕をさし出して「どや、わしってカッコイイやろう! タマエにも今度バッグをあげるよ。」と鼻高々だった姿が懐かしく甦って来ました。(バッグはもらってないけど・・・)
美少女から、シックで洗練された美女に成長していた由子さんは明日パリに帰国するそうです。
コンサート活動頑張って!帰国したらOverSeasに来て下さいね!
Bon Voyage!