Autumn Kisses:George Mraz 叙勲!

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 秋深し、ショーン・スミス&寺井尚之デュオも近づき、スミス夫妻が楽しみにしている「たこやき」を、余りにたこやき屋さんが多くすぎて、どこで調達しようかと思い悩む今日この頃です。
 そういえば、ショーンが「モンスター」と畏敬をこめて呼ぶ巨匠、ジョージ・ムラーツ兄さん、今年はどうしているのでしょう?以前なら、フーテンの寅さんの妹のように心配したものですが、今は公式HPにスケジュールが出ているし、東海岸のギグには必ず付き人のしょうたんがお世話してくれているので、とても安心です。
<しょうたんのムラーツ情報>
 しょうたんによれば、先月はNYのジャズクラブ、「バードランド」で、リッチー・バイラーク(p)5とハンク・ジョーンズ(p)・グレート・ジャズ・トリオに立て続けに出演し、相変わらずの凄腕を発揮、会場をどよめかせたらしい。
 ドイツ在住の旧友、バイラークとのリユニオン・ギグでは、長年のファンの皆さんにはお馴染みの、イタリア製の楽器を久々に弾いたそうです。”カナリア”と呼ばれる、あの明るく饒舌なサウンドは健在だったらしい。ドラムはビリー・ハート、旧店舗のOverSeasでやった時と同じメンバー、あのコンサートも凄かったですね。聴きたかった~!

maestro_george_mraz_shota_ishikawa.jpgNYジャズ業界で、ムラーツの公認アシスタントとして名を馳せるしょうたん、冬休みの年末には、OverSeasに帰って来る予定。土産話と師匠直伝のプレイを楽しみにしよう!
 次のハンク・ジョーンズ、グレイト・ジャズ・トリオのギグには、フランク・ウエス(ts)、ジミー・ヒース(ts)、バリー・ハリス(p)など著名ミュージシャンが多数駆けつけ、会場は超豪華ジャムセッションなったらしい。でも、そういうのが余り好きじゃないアニキは、しょうたん坊やに、ベースを渡そうとして、あわや、《しょうたん、NYデビュー!》の歴史的事件になりそうだったのですが、「ムラーツをはずしてなるものか!」と間髪入れずウイントン・マルサリスが吹き始めたので、タイミングを逃しちゃったらしい・・・でも、しょうたん、またチャンスはきっと巡ってくるからね!
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 永遠の不良少年だったアニキも、9月9日で65歳(!)。愛娘サルカちゃんも結婚したそうで、ムラーツ兄さんがムラーツじいちゃんになる日も近いのか・・・
 そんな中、アニキからビッグ・ニュースが来ました。チェコ共和国のクラウス大統領から直々に、65歳になったジョージ・ムラーツに勲章を贈呈するという知らせが届いたそうです。この賞は、チェコ語で”Zlatou plaketu prezidenta republiky“日本語にすると「大統領黄金名誉賞」というところでしょうか。
 色々調べてみたら、日本なら芸術部門の文化勲章に匹敵する賞で、チェコ共和国の芸術に貢献したパフォーマンス・アーティストに、大統領権限で叙勲するもののようです。
 今回の受賞者は、僅か三名、ムラーツ兄さん以外の受賞者は、ドヴォルザークの曾孫にあたる、「ボヘミアの森の音色」で名高いヴァイオリンの巨匠、ヨセフ・スーク(80歳)と、チェコ演劇界を代表する女優(75歳)ということで、ムラーツは快挙!最年少受賞者でした。
 ムラーツのオリジナルに「Autumn Kisses」というのがあるけれど、今年は大統領からのビッグなキスをもらえるようで、私も誇りに思います。
 OverSeasで商店街のコロッケを頬張るアニキは仮の姿、本国では民主化されたチェコ文化を代表する大文化人であることを、しっかり肝に銘じることにしよう・・・
 ジョージ・ムラーツは10月2日はマサチューセッツ州アムハーストにて、イヴァ・ビットヴァ(vo,vln)とデュオ・コンサート、その後、ハンク・ジョーンズ3で渡欧し、フランス、トルコ、ドイツ、ポルトガルなどをツアーする模様です。
 アニキ、おめでとう!むさくるしいところですが、またいつかOverSeasで演奏してください。
CU
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