お元気ですか?11月のトリビュート・コンサートが近づくと、ダイアナから頻繁に激励電話がかかってくるので、慌ただしい一週間でした。ダイアナの生活リズムは、「一日24時間」のバーラインを無視したBeBop的「謎」なので、日本が真夜中でも、調理場で必死に仕込みをしている時もお構いなし。なのに、こっちが時差を考えて常識的な時刻に電話すると、だいたい寝ぼけ声なので困ります。
そんな中、我らのアニキ、ジョージ・ムラーツからは、近況報告と、東欧の報道通信社、メデイアファクスからのニュースが送られてきました。
<ムラーツ兄さん、受勲おめでとう!>
というのも、先日Interludeでお伝えしていた勲章を、10月6日に大統領から直接渡してもらったそうです。アニキ、おめでとう!!
兄さんは親切にも、ニュースページをグーグル和訳したファイルを送ってきてくれたのですがチンプンカンプン、英訳してみてもも同程度のものでした。サルカちゃんが、まともな英語に翻訳中だそうですが、とりあえず、在外チェコ人の為のサイトのニュースではこんな風に報道されています。
[10月6日付文化ニュース/ クラウス大統領、ジャズマン、ジョージ・ムラーツに栄誉賞を授与。]
 ヴァーツラフ・クラウスチェコ共和国大統領は、ジャズ・ベーシスト:ジョージ・ムラーツ氏に対し、彼の65歳の誕生日を記念して、「共和国大統領ゴールド・プラック栄誉賞」を授与した。
ムラーツ氏は米国在住、世界最高のジャズ・ベーシストとして内外で活躍しており、何百というレコーディングを行ってきた。この大統領栄誉賞は、世界的に活躍し、チェコ共和国に貢献する各界の著名人に授与されている。
今回の受賞にあたり、ムラーツ氏は大統領への深い感謝と名誉を受けた感動を表明している。叙勲決定の際には、「ジャズ・ミュージシャンとして受賞したことは、私だけでなく、ジャズ界のためにも素晴らしいこと」と述べていた。
プラハ音楽院出身、ソ連軍のチェコ侵攻で、国外移住を決意、ボストンの名門音楽校バークリー音楽院への奨学金を取得し渡米、40年以上米国在住。クラーク・テリー、ハービー・ハンコック、ジョー・ウィリアムズ達と共演を重ねた。1968年、NYでディジー・ガレスピー・クインテットに参加後、オスカー・ピーターソン・トリオやエラ・フィッツジェラルドのトリオに加入、それ以外にも、チャーリー・ミンガス、トミー・フラナガン、スタン・ゲッツなど、超一流のミュージシャンと活動を続けている。
祖国を離れ、米国市民として、アメリカ生まれの芸術であるジャズを演奏する音楽家が初叙勲したことが、大きな話題になっているようですね。
チェコ国営TV局のニュース専門チャンネル「CT24」では、スタジオのニュースキャスターがプラハ城大統領執務室前のジョージ・ムラーツに独占インタビューしている映像を見ることができます。楽器を持ってなくて、チェコ語を話す兄さんは、ブルガリア国営TVに出ている琴欧州よりかっこいい!
ジョージ・ムラーツ ニュース (その1:大統領栄誉賞)
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動画は上の矢印をクリックすると観れます。(プラグインが特殊ですが、FirefoxやIEなら観れるはずです。)ムラーツ兄さんによれば、チェコ語で上品に話している内容は以下のとおり。
「大統領は非常にお忙しいのに、予定より長くお話させていただきました。賞を頂けるとは夢にも思っていなかったし、非常に光栄です。」
「私がジャズを始めたのは、高校時代のキャンプにあったジャズバンドがきっかけです。それ以来学校の始業時間前に練習していました。元々の楽器はサックスだったのですが、休憩時間にちょっとベースを弾いてみたら、音色が気に入ってしまって、そのまま音楽学校で勉強しました。
最後の質問は、「なぜ海外でJiriでなくGeorgeと名乗っているのか?」やはり本名を使って欲しいと思うのは、チェコ国民の自然な感想でしょうね。
それに対してムラーツは自然体で答えています。
「アメリカの人たちが、Jiriという名前を聴き取ることも発音することもできないので、ジョージならよくわかると、アメリカ流の名前をつけたのです。公式の書類などで色々ややこしいことがあったので、それに従ったんです。」
ジョージ・ムラーツは、来週から再びヨーロッパに渡り、ハンク・ジョーンズ(p)とトルコやポルトガルをツアーする予定。次回のジョージ・ムラーツ・ニュースでは、彼が今とても気に入っている新しい楽器についてご紹介します!
お兄ちゃん、おめでとう!これからも、体に十分気をつけて演奏活動を続けてください!日本にもたくさんファンが待ってるからね~!
さて明日は寺井尚之ピアノトリオ:The Mainstem、十三夜の秋の宵、一緒に聴きましょうね!お勧め料理はビーフストロガノフを作っておきます。
CU
お久しぶりです。
先日すぐご近所まで出張で言っておりましたが
上司と一緒だったので、立ち寄ることが叶わず。。。
残念に思っておりました
私も先日この知らせは受けておりましたが
ついにクラウス大統領ご本人より勲章を授かったのですね!!
遅すぎるともいえる受勲ではあるものの、なんだか遠い存在
雲の上の存在にまで達したようなさみしい気持ちにもなります
OverSeasでの素晴らしい演奏、そして楽しそうに微笑んだり、
気さくに話をしてくれる姿を来年は是非見たいものです
また近くに寄る事があり、上司が一緒でなければ
遊びに行きます
来週は寒気がやってくるとのことですので、くれぐれも
ご自愛の程
それでは
Bushnellさま
ご無沙汰していますが、お元気ですか?
ジョージ・ムラーツさんは勲章もらったからと言って、天狗になる人ではありません、鼻は生まれつき高いけど・・・
またOverSeasでコンサートができればいいですね! それまでにもぜひお会いしたいものです!
お立ち寄りいただきありがとうございました!!