日本列島がW杯に熱狂してるうちに7月到来!皆様、寝不足と暑さでバテていませんか?野球は好きでも、サッカーは全く音痴の私、やっと「オフサイド」の意味が判った夜に、岡田ジャパン惜敗、「よく頑張った!」と激励したいけど、疾走する選手達の一瞬の動きが和音なのか不協和音なのかよく判らないし、まだまだサッカー本来の「醍醐味」は味わえてません。
ジャズも然り、ジャズに興味を持ち始めた方が、ジャズ本来の「醍醐味」を味わうためには、ライブや名盤を聴くときに、音楽の仕組みや、曲やミュージシャンの背景など知っていたら、余計に楽しいですよね!
ジャズの醍醐味、トミー・フラナガンの醍醐味を味わうには、ジャズ講座は絶好の機会、私の対訳業務はジャズ講座から始まりました。現在「トミー・フラナガンの足跡を辿る」はエラ・フィッツジェラルドの音楽監督時代を過ぎ、対訳の仕事は一段落だったのですが、ジャズピアノ教室生徒会の要望で、8月にカーメン・マクレエのセミナーをやることに決まり、思いがけなく対訳に明け暮れる恐ろしい日々復活。
講師、寺井尚之がカーメン・マクレエの全ディスコグラフィーから選りすぐったのは目下34曲、実は、ずっと昔のジャズ講座創世記にカーメン・マクレエを取り上げたことがありました。その時聴いたカーメンの“Never Let Me Go”は本家ナット・キング・コールのロマンティックな味わいとは正反対と言っていい痛切なもので、頭をガツンと殴られたほど大ショックでした。「歌詞解釈」というコンセプトが身に染みたのは、その時が初めて、以来、歌詞対訳する際は、歌手の表現しようとしている意味を少しでも日本語にしてあげたいと思いながら訳しています。歌詞解釈の貧しい歌手の歌は訳していてもつまんない…そういう意味でカーメン・マクレエは最も『やりがい』のある歌い手です。嗚呼…伴奏者だったディック・カッツさんにもっとマクレエの話を聴いておけばよかった…後悔先に立たず。
鬼講師、寺井尚之の催促が恐ろしい…という訳で今週はブログを書く暇がない位切羽詰った状況になってしまいました。
カーメン・マクレエの前にエラ・フィッツジェラルドのサンタモニカ・シビックの未発表テイク3曲も通常ジャズ講座の為に作らなくちゃ…こちらはエラが歌詞をトチった為にオクラになっていたトラックです。歌詞をトチることでは定評のあるエラの豪快なトチリぶりも、皆で一緒に楽しみましょう!歌詞をトチっても音楽的には全くトチらないエラ・フィッツジェラルドの言葉を超える凄さが味わえると思います。
ジャズ講座「トミー・フラナガンの足跡を辿る」
日時:7月10日(土) 6:30pm開講 受講料 2,500円
今月の名盤:『Blues in the Closet』(The Master Trio)
未発表テイク from 『Aurex Jazz Festival ’82 All-Star-Jam』『Live at Santa Monica Civic』
;生徒会日曜セミナー「カーメン・マクレエ講座」
日時:2010年8月1日(日) 正午~3:30(予定)
受講料:2,500円(要予約)
因みに日曜セミナーでは、久々に牛スジカレーやパウンドケーキ作る予定です!どちらも初めての方大歓迎!皆さん、ぜひお越しくさだいね。
明日の鉄人デュオもよろしく~
じゃあ、またカーメン姐さんの元に戻ります。CU