林宏樹(ds)、寺井尚之(p)、宮本在浩(b)
11月22日、三重を拠点に活躍するベテラン・ドラマー、林宏樹(はやし ひろき)が帰ってきた!
今を遡ること30余年、林さんは寺井尚之とコンボでレギュラー活動、関大New Tone Jazz Och.のスターとして、バディ・リッチばりの華やかなプレイは、関西学生ジャズ・シーンでも傑出していました。大学生ジャズ・プレイヤーが即戦力として、ジャズのライブ・ハウスに留まらず、新地の高級クラブから十三のキャバレーまで、ポップスや演歌、踊り子さんのダンス・ショーなど、様々な現場でプロのミュージシャンと一緒に仕事をしていた時代です。インターネットはなくとも、実力があれば、噂が広まるのは、今よりずっと速かったのかも知れません。
卒業後は、プロへの勧誘を振り切り、(一応)カタギの道を選びつつも、ジャズ・ドラマーとして、ブランクなしに活躍をしてきたというのがすごい!今や、北海道から九州まで全国各地を飛び回るジャズマン!重役がこんなにスイングしていいのかしら?って心配になると同時に、うらやましくもあり・・・この日は、中国の大連から直行してギグをこなしてくださいました。
<Stablemates!>
客席は三重県から追っかけてこられたファンの皆さんや、久々に林さんを聴こうと気合の入る、大学時代のステイブルメイツが駆けつけ大賑わい!
回を重ね、これまでで一番林宏樹のドラムソロが冴え渡っていたように思います。特に左手足のコントロールが素晴らしく、タイコやシンバル…どれもクリアでヴォリュームは大きいはずなのに、ウルサいことがありません。4ビート&ラテンのギアチェンジもソリッドだし、バラードでのドラムソロもグルーヴィー。歓声、声援、野次そしてまた歓声、客席のリアクションがアドリブの触媒になり、一層すごいプレイに!歓声は止まずアンコールも2回。これぞライブの醍醐味ですね!
寺井尚之も、同世代の仲間と演ると、茶目っ気が出て、違った味わいになるのが、また楽しい!とりわけ、私が一番好きだったのは、ラストの「チュニジアの夜」。林さんのドラムソロは、”クリスピー”という形容詞がぴったりで、客席にいる皆さんの背中が揺れていました!
林宏樹トリオ:セット・リスト
1. I’ve Never Been in Love Before
2. All the Things You Are
3. My One & Only Love
4. I’ll Remember April
1. Tea for Two
2. Blue Bossa
3. In a Sentimental Mood
4. Night & Day
1. What Is This Thing Called Love
2. Yesterdays
3. Body & Soul
4. A Night in Tunisia
Encore: Caravan
Just One of Those Things
関大OBシミズ先輩(tp)撮影
この夜は、脇役であるはずのベーシスト、宮本在浩(b)さんもフィーバー!アップ・テンポもスローも決して乱れぬランニングと、味わい深いラインに、「最強!」と掛け声が入り、ウルサ方の多い関大OBが舌を巻いてました。最後には「ベース・フィーチュア!ベース・フィーチュア!」のコールまで飛んで、物静かなザイコウもにっこり!林さんにも激励していただいて、とても嬉しそう!これからは四日市まで定期を買うそうですので、ライブに呼んであげてくださいね。
関大OBトリイ先輩(as)撮影
ライブの楽しさ、ドラムの醍醐味が堪能できた林宏樹(ds)トリオ!お疲れ様でした。林宏樹を聴いた事のない方にもぜひおススメです。次回も楽しみにしています!
CU