3月17日(土) 第20回トリビュート・コンサート開催!拍手や掛け声、お供えや激励メールなどなど、温かい応援は値千金!私の心もポカポカして涙腺がゆるくなりました。
生前のトミー・フラナガンの名演目は、どなたもご存じのスタンダード・ナンバーはないけれど、一度聴いたら忘れられない、強烈な個性を持つ名曲ばかり!
演奏した寺井尚之The Mainstem(宮本在浩 bass, 菅一平 drums)は、それぞれの演目の持ち味をスカっと出して魅せてくれました。耳を澄ませたくなるピアニッシモから、壁が一緒に振動するようなフォルテッシモまで一糸乱れぬダイナミクス、新しいアイデアも各所にちりばめられて、音楽をよくご存じのお客様たちの瞳がキラリ!
今回、私が個人的に驚いたのは、通常、満員のコンサートでマイク音量を最小限にしていると、一番後ろででは、どうしても音量が微妙にしぼんでしまうのですが、今回は、奥までバランスの良いピアノ・トリオのサウンドがビシビシ届いて来たことです。
コンサートを重ねても、演奏内容が煮え詰まって濃くならないのは、プレイヤーの努力か、聴き手の心意気か・・・芸術は片方だけでは成り立たないものと、最近つくづく感じます。前回から、お客様のひとことがきっかけで、トリビュート・コンサートにMCが沢山入るようになりました。トミー・フラナガンが亡くなってからジャズに興味を持った若いお客様のためにもよかった~♪
なお、コンサートCD3枚組がもうすぐ出来上がります。ご希望の方はJazz Club OverSeasまでお申し込みください。演奏曲目の詳しい解説は後日HPに掲載予定です。
<演奏曲目>
1. Bitty Ditty ビッティ・ディッティ (Thad Jones)
2. Beyond the Bluebird ビヨンド・ザ・ブルーバード (Tommy Flanagan)
3. Thelonica- Minor Mishap セロニカ~マイナー・ミスハップ (Tommy Flanagan)
4. Embraceable You- Quasimodo エンブレイサブル・ユー~カジモド (George Gershwin- Charlie Parker)
5. Sunset and the Mocking Bird サンセット&ザ・モッキンバード (Duke Ellington)
6. Eclypso エクリプソ (Tommy Flanagan)
7. Dalarna ダラーナ (Tommy Flanagan)
8.Tin Tin Deo ティン・ティン・デオ (Chano Pozo, Dizzy Gillespie, Gill Fuller)
1. That Tired Routine Called Love ザット・タイヤード・ルーティーン・コールド・ラブ (Matt Dennis)
2. They Say It’s Spring ゼイ・セイ・イッツ・スプリング (Bob Hayms)
3. Rachel’s Rondo レイチェルズ・ロンド (Tommy Flanagan)
4. Celia シリア (Bud Powell)
5. If You Could See Me Now イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ (Tadd Dameron)
6. Mean Streets ミーンストリーツ (Tommy Flanagan)
7. I’ll Keep Loving You アイル・キープ・ラヴィグ・ユー (Bud Powell)
8. Our Delight アワー・デライト (Tadd Dameron)
Encore:
With Malice Towards None ウィズ・マリス・トワード・ノン (Tom McIntosh)
Ellingtonia Medley
A Flower Is a Lovesome Thing ア・フラワー・イズ・ア・ラブサム・シング
Chelsea Bridge チェルシーの橋
Passion Flower パッション・フラワー
Black and Tan Fantasy 黒と茶の幻想
24日の土曜日は、トリビュートの原点、寺井尚之ミュージックの原点とも言える、トミー・フラナガン黄金トリオ(ジョージ・ムラーツ bass, アーサー・テイラー drums)の、伝説的コンサートの秘蔵音源を聴く会開催!
トミー・フラナガン渾身のプレイとアナウンス、涙腺のゆるくなった私と一緒にオイオイ泣きましょう!
CU