ジャズ講座に「セロニカ」登場!

 明日のジャズ講座「トミー・フラナガンの足跡を辿る」にはトミー・フラナガン・トリオのアルバムの中でも最高傑作と言いたい一枚『Thelonica』が登場します。
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 百万弗トリオ、黄金トリオ、皇帝トリオ、GJT、・・・古今東西、名トリオは色々あるけど、私のThe Trioはこれ!トミー・フラナガン、ジョージ・ムラーツ(b)、アーサー・テイラー(ds)のこのトリオの印象がなんと言っても強力なんです。それはOverSeasで生を聴いたからかも知れません。セロニアス・モンク没後、トミー・フラナガンがモンクとパノニカ男爵夫人の稀有な友情をテーマに上梓したこのアルバムは、所謂『企画もの』とは全く違い、芸術家トミー・フラナガンの叡智が一枚のレコード盤に凝縮されたような印象を受けます。セロニアス・モンクの表面的なアクを取り去ると、こんなに優しく美しい音楽になるんですね。日本料理の最高の汁椀の味や香りのように、静謐でありながら華やか、枯淡の極致ようで生命力に溢れています。ブラック・ミュージックの品格とはこのようなものなのでしょうか。
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 上の写真は『Thelonica』録音の翌々年、OverSeasでこのトリオが演奏した時のもの。
 ジャズ講座では、寺井尚之しか語れない切れ味鋭い音楽解説や、当時の逸話が沢山お聞きになれると思います。
 ぜひ皆で一緒に楽しみましょうね。
お勧め料理は、暖かくなってきたので、皆さんのお好きな「蒸し豚」にナムルやチジミを添えてお待ちしています。
CU

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