Black and Tan Fantasy 幻想の時代

allIMG_1518.JPG第21回トリビュート・コンサート開催!

 久々に駆けつけてくださった懐かしいお顔、初めてのお客様、いろいろ楽しいご縁ができるのも、トリビュート・コンサートご利益です!

 皆様、応援ありがとうございました。

 『OVERSEAS』でおなじみの”Beats Up”から、アンコールのエリントン・メドレーまで、フラナガンの演目は、所謂スタンダード・ソングが少ないので、毎回、曲目説明をHPに出しています。ぜひご一読ください。

 今回は、ジャズ評論家&名カメラマン、後藤誠氏の写真のおかげで、かっこよくUPできました。後藤先生ありがとうございます!

 
 
 
<黒と茶の幻想って?>
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 トリビュート・コンサート、アンコールで聴いた、”Black and Tan Fantasy”がまだ耳にこだましています。この曲は「黒と茶の幻想」というアートな邦題。デューク・エリントン・コットン・クラブOrch.のヒット曲、短編映画では、美しいダンサーが、病を押して愛するエリントンのためにダンス踊り死んでいく・・・ああ、美人薄命・・・という半分悲劇仕立て。幻想的ではあるけれど、”ブラック&タン”の意味はあまりよくわからなかったのです。

 最近、モータウン以前のデトロイトのジャズ史、”Before Motown”のBebop以前の章を詳しく読むと、“Black and Tan” という言葉の意味が詳しく書かれていて目からうろこでした。

<Black and Tan>

harlem_nocturne.jpg  “Black and Tan “という言葉は、この曲が生まれた1920年代にできた言葉だそうです。“Black”は「黒人」、そして茶色というよりはむしろ「小麦色」、「褐色」を意味する“Tan”は、「褐色の美女」ではなく「白人」を指す。すなわち“Black and Tan “ は「黒人&白人」だというのです。現在は米国人にもわからない言葉です。

  1920年代以前は、売春宿のサロンではない一般社会では、”ジャズ”のような音楽さえ、白人の聴衆は白人の演奏を聴くのがふつうでした。それが、第一次大戦後に、「ハーレム・ルネサンス」と呼ばれる黒人文化の開花期が訪れ、白人の間でも、ジャズや文学など、黒人の文化がとてもかっこいい、おしゃれなものとしてもてはやされるようになり、白人客のために、黒人たちのダンスや音楽を聞かせるキャバレーやバーが流行しました。それが“Black and Tan “ なんですって!

 フラナガンの生地、デトロイトでも、 第一次大戦後、“Black and Tan “の店は、パラダイス・バレーで繁盛しましたが、なんといっても全米一の“Black and Tan “ はNYハーレムの”コットン・クラブ”、そこで“Black and Tan Fantasy”が生まれた!  当時“Black and Tan “の主役は、楽団ではなく、褐色の踊り子たちが繰り広げるセクシーなショウでした!衣装は限りなく裸に近く、ジャングルをイメージしたもの。  白人にとっては、黒人=アフリカのジャングルというステレオタイプを逸脱すると、売れなかった。だから、エリントンもジャングル・ミュージックを演るしかなかったんですね。

 エリントンという人は、最初は春歌みたいなのを演っていて、だんだん「芸術家」に化けていく。それも桁外れの芸術家に化けるのだからモンスターですね!エリントン楽団は“Black and Tan “仕様 、白人のお客向けのレパートリー・ブックと、同胞の黒人向けのブックの二通りのレパートリーを装備して、演奏活動を行っていたのです。

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 視点を変えると、”Black and Tan”こそが、ジャズ芸術が一般社会に認知される出発点であったのだと”Before Motown”は結論付けています。”Black and Tan”の営業形態はさまざまで、「コットンクラブ」は白人専用高級クラブ、有色人種はお客になれなかった。でも、客席も人種混合というのも数多くあったそうです。

 エリントンは、白人社会の偏見を受容しながら、芸を荒らすどころか、逆に新しい「芸術」を作っていったというのが、すごいですね! 

 
 
<ブラック・ビューティ、フレディ・ワシントン>tumblr_lfc7tbNiU31qgtqgzo1_500.jpg

  余談ですが、短編映画のヒロインを勤めた美しい女優さんはフレディ・ワシントン(1903-1994)といい、ブラック・ビューティの草分け的な女優さんです。ブロードウエイのダンサーであった彼女の映画デビューが『Black and Tan』でした。当時の映画界で黒人の役といったら、ほとんど「召使」、美貌ゆえ、却って役柄に苦労した。エージェントは「あんたの外見は白人で通るのだから、仕事のために自分を白人といいなさい。」と勧めたけれど、「私は黒人です!」と、人種的なプライドから、ガンとして首を縦に振らず、いろいろ苦労をしたといいます。
 
 映画『Imitation of Life』では、黒人の血を引くことを隠して生きる、自分とは逆のヒロインを演じたため、バッシングを受けるという目にもあいましたが、のちにアカデミー賞にノミネートされました。
 
 私生活では、エリントンと浮き名を流しながら、楽団のトロンボーン奏者、ローレンス・ブラウンと結婚、目の覚めるような美男美女の二人がハーレムを闊歩すると、町が騒然としたという伝説もあります。
 
 その肌の白さゆえ、さまざまたな苦難にあったワシントンは、後年、黒人俳優のコンサルティングを務め、公民権運動にも大きな貢献をしたといいます。
 
 日本も外国も、明治の女はエライ!
 
 そんなことを思い返しつつ、私の耳にはトリビュート・コンサートでThe Mainstemが演奏した“Black and Tan Fantasy”がこだましています。
 

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 コンサートのCD(三枚組)がもうすぐできる予定ですので、ご希望の方は、当店までお申し込みください。
 
CU 
 

 

 

土曜日は寺井尚之メインステムのHard Bop Spring で!

 もうすぐGW!皆さま、ご予定を立てるのにお忙しいことと思います。えっ私?
 OverSeasは5/4,5,6と三日連続でお昼の講座開催!
 貴重映像や秘蔵音源!大阪のオフィス街、堺筋本町はゆったりしてますよ!のんびり午後のひとときを、最高のジャズでご一緒に!
 4月28日(土)は、寺井尚之The Mainstemのライブがあります。4月のメインステムはスプリング・ソングが一杯ですので、久しぶりに曲目を予告しておきますね!
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<1>
  1.Tenderly ( Walter Gross)
  2. Wished on the Moon(Ralph Rainger)
  3.Hackensack(Thelonious Monk)
  4.Heaven (Duke Ellington)
  5.Ladybird (Tadd Dameron)

<2>
  1.Blue Bossa (Kenny Dorham)
  2.PassionSpring (Kenny Dorham)
  3.Don’t Blame Me ( Jimmy McHugh )
  4.Prelude to a Kiss (Duke Ellington)
  5. Love the Rhythm in a Riff (Billy Eckstein)

<3>
  1.Strode Rode (Sonny Rollins)
  2.They Say It’s Spring (Bob Haymes)
  3.Ray’s Idea (Ray Brown)
  4.Spring Can Really Hang You Up the Most (Tommy Wolf )
  5.Woodyn’ You (Dizzy Gillespie)

ladybird.PNG 今回は、“テンダリー”から”アイ・ウィッシュト・オン・ザ・ムーン”と、春の宵の甘いファンタジーから始まって、”レディ、ビー・グッド”を基にしたモンク・チューン、”ハッケンサック”という風変わりな名前はNYからハドソン川を隔てたニュージャージー州の地名で、有名なヴァン・ゲルダー・スタジオがあった場所、ルディ・ヴァン。ゲルダーは今も現役!スタジオは現在NJの”イングルウッド”というところにあります。
 寺井尚之がトランプのジョーカーと呼ぶエリントン・ナンバーは、どんな曲の前後にもしっくりと合います。”ヘブン”は、エリントン晩年の宗教音楽的作品ですが、春の天空のように冴え冴えしたサウンドをお楽しみに!締めくくりは、リトル・エリントンと言われたビバップの大物、タッド・ダメロン作品でスイングします! 
kennydorham4.jpg 2ndセットは春爛漫、KDことケニー・ド-ハムの名曲2曲、”パッション・スプリング”を聴かずして、OverSeasの春は終われない!
 “ドント・ブレイム・ミー”は、ジミー・マクヒューの古い歌曲というよりも、私たちにとってはチャーリー・パーカーのヒット曲、「あなたに恋したからって、私が悪いんじゃないの。あなたが素敵だから悪いのよ…」歯の浮く歌詞もバードが吹くと、粋の極致に聴こえるから不思議です。この歌は、ポップ通には、ジョン・レノンのお気に入りとして有名というのが意外です。
 そして1stと同じ位置にエリントン・チューンが入ってきます。こちらは宗教音楽とは真逆、俗世の官能美の極致「キスの前奏曲」で百花繚乱!どちらのエリントンも素晴らしい!
 そしてラストは寺井尚之が愛して止まないMr. B ことビリー・エクスタインのヒット曲で締めくくります。
 3rdセットは「晩春」のムード、ソニー・ロリンズやレイ・ブラウンのハードバップ・チューンでザイコウ+イッペイのリズムがビシバシ・スイング!そしてトミー・フラナガンのおなじみのスプリング・ソング、“ゼイ・セイ・イッツ・スプリング”や、エラ・フィッツジェラルドの名唱が忘れられない光と影のスプリングソング、”スプリング・キャン・リアリー・ハング・アップ・ザ・モスト” で最高のピアノ・タッチを!
 ラストはディジーの”ウディン・ユー”でThe Mainstemの真骨頂、軽やかなフットワークを楽しんでくださいね!余談ですが、”Woody’n You”は辛口のハーモニーとラテン・リズムでガレスピー作品の内でも難曲と言われています。”ウディと君”という意味で、ウディ・ハーマンに捧げた曲。でも、ハーマンはタップ・ダンスのバックで演奏した記録はあるものの一度もレコーディングしなかったそうです。
 Hard Bopな春の宵、4.28(土)はOverSeasイチオシ、寺井尚之The Mainstem3にぜひどうぞ!
4/28 (土)
メインステム:寺井尚之(p)+宮本在浩(b)+菅一平(ds)
 演奏7pm-/8pm-/9pm-
 ライブ・チャージ 2,625yenです

CU

第19thトリビュート・コンサート、ありがとうございました!

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 11月26日(土) 第19回トリビュート・コンサートを無事開催することができました。応援いただいた皆様に心よりお礼申し上げます!
 トミー・フラナガンが亡くなって早10年、今回が一番こじんまりとしたコンサートになりましたが、内容は大変充実したものになり、やはり開催してよかった!と心から思います。
《第19回トリビュート・コンサート演奏曲目》
演奏:The Mainstem:寺井尚之(p)、宮本在浩(b)、菅一平(ds)
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1. Minor Mishap /Tommy Flanagan マイナー・ミスハップ 
2. Beyond the Bluebird /Tommy Flanagan ビヨンド・ザ・ブルーバード
3. Rachel’s Rondo /Tommy Flanagan レイチェルズ・ロンド
4. Medley: Embraceable You(Ira& George Gershwin)
      ~Quasimodo(Charlie Parker  エンブレイサブル・ユー~カジモド
5. Lament : J.J.Johnson ラメント
6. Bouncing with Bud/ Bud Powell バウンシング・ウィズ・バド
7. Dalarna  /Tommy Flanagan ダラーナ
8. Tin Tin Deo / Gill Fuller, Dizzy Gillespie ティン・ティン・デオ

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1. Thadrack  /Thad Jones サドラック
2. Smooth As the Wind/Tadd Dameron スムーズ・アズ・ザ・ウィンド
3. That Tired Routine Called Love /Matt Dennis ザットタイヤード・ルーティーン・コールド・ラヴ
4. Mean Streets  /Tommy Flanagan ミーンストリーツ
5. Passion Flower / Billy Strayhorn パッション・フラワー
6. Eclypso  /Tommy Flanagan エクリプソ
7. Easy Living / Ralph Rainger, Leo Robin イージー・リヴィング
8. Our Delight /Tadd Dameron アワ・デライト

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Like Old Times/ Thad Jones ライク・オールドタイムズ
With Malice Towards None /Tom McIntosh ウィズ・マリス・トワード・ノン


 ジャズ講座では大阪弁マシンガン・トークを誇る寺井尚之ですが、トリビュート・コンサートでは演奏にほとんど司会というものをしないのが常です。トミー・フラナガンが重視した「曲の間合」というものを大事にしているのが理由でした。
CUPID.jpg でも、コンサートの数日前に、いつも応援してくださる常連様からこんなメールを頂きました。
 “トリビュートコンサートとても楽しみにしています。全く個人的な希望ですが、曲名紹介の時にその曲のTFのエピソードや、聞きどころ、選曲の理由等を簡単に紹介いただけると曲に対する理解が深まる様に思いうれしいのですが。”
 このメールが寺井尚之の心に響き、MCでは、フラナガンをよく知る寺井尚之ならではの思い出や、曲の説明を聞くことができて、プレイヤーと客席の距離がグっと縮まり、インティメイトで思い出に残るコンサートになりました。
 宮本在浩(b)のビートは深く、菅一平(ds)のドラムはリムやタムのサウンドが鮮やかになり、沢山の歓声を頂いて、豊かなイマジネーションを感じました。 Passion Flowerの弓の陰影が素晴らしかった宮本在浩、Meanstreetsの渾身のドラムソロで「セクシー!」と絶賛された菅一平、二人は出演後、よく「打ち上げ」に行く仲良しですが、この夜は燃え尽きて直帰したのだとか・・・
 寺井尚之ともども、長い準備期間、休日返上でリハーサルや練習に没頭してきましたが、やはりお客様の応援があってのライブ!ライブはお客様が作ってくれるものだと、ますます実感しました。絶妙な掛け声に輝くプレイヤーの顔って、ほんとにいいなあ!
 私が一番唸ったのは、アンコールのWith Malice Towards Noneでのサウンドでした。ピアノ・タッチの出し入れと、トリオのダイナミクスが三位一体になって、今までで最高の厚みになっていたと思います。
 お客様の応援と、それに応えた寺井尚之The Mainstemのプレイで、私にとってもとても幸せな一夜になりました。
 コンサートはもうすぐCDになる予定です。ご希望の方はメールでお問い合わせください。
 併せてHPに曲目説明をUPしましたので、ご興味があればご閲覧ください。
 激励メールやご感想、お供えその他、いろいろお心づかい、心よりお礼申し上げます。今後ともJazz Club OverSeasをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
CU

トリビュート・コンサート 11月26日(土)に開催。

 秋深し。昨夜帰宅するなり、熊本で大きな地震があったとニュースで見て驚きました。
皆様はいかがお過ごしですか?
 10月10日(月、祝)のフラナガニア・リユニオンはだいぶお席が詰まってきました。どうぞご予約はお早目に!
 さて、トミー・フラナガン・ファンの皆様、お待たせいたしました。フラナガン追悼定例コンサート、『Tribute to Tommy Flanagan』の開催日が決定しました。
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 トミー・フラナガンがNYマウント・サイナイ病院で心不全の為に亡くなったのは「9・11テロ」の直後、2001年11月16日。フラナガン亡き後、10年間に、金融ショックがあり、バラク・オバマ大統領が生まれ、日本は数えきれないほど首相が交替し、日本は大変な災害に見舞われました。時代の移り変わりと共に、音楽との向き合い方も変化しているように思えます。
 師匠トミー・フラナガンが一生をかけて作り上げた名演目の数々を、寺井尚之はフラナガンの死後もずっと大切にしてアレンジを磨き、演奏を続けてきました。そして共演の宮本在浩(b)、菅一平(ds)は、The Mainstem結成以来、トリビュート・コンサートを中心に心技体のコンディションを調整し続けています。
 トミー・フラナガンを愛するお客様たちの熱い想いと、The Mainstemのプレイが融合して作られる世界が『Tribute to Tommy Flanagan』であるという思いが、回を重ねる毎に強くなります。
 『Tribute to Tommy Flanagan』、第19回目を開催できることを皆様に心から感謝しています。そして今回も、最高のタッチで疾風怒涛の美しくあでやかなデトロイト・バップをお楽しみいただく所存です。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
<font color="#cc9999"第19回 トミー・フラナガン追悼コンサート
 Tribute to Tommy Flanagan
日時:2011年 11月26日(土)
会場:Jazz Club OverSeas 

〒541-0052大阪市中央区安土町1-7-20、新トヤマビル1F
TEL 06-6262-3940
チケットご予約は:info@jazzclub-overseas.com
出演:寺井尚之(p)トリオ ”The Mainstem” :宮本在浩(b)、菅一平(ds)
演奏時間:7pm-/8:30pm-(入替なし)
前売りチケット3,150yen(税込、座席指定)
当日 3,675yen(税込、座席指定)

印刷用フライヤーはこちらから。tribute _19th.pdf
CU

『Evergreen2』 Coming Soon!

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 昨年暮に初挑戦した、寺井尚之のダウンロード配信用アルバム、「Evergreen」、好評につき、続編「Evergreen 2」を配信する運びになりました。パーソネルは勿論、寺井尚之(p)メインステム・トリオ 宮本在浩(b)、菅一平(ds)!

 誰もが知ってて、どこでも聴けるお馴染みのスタンダード・ナンバーを、寺井尚之がデトロイト・ハードバップのイディオムを駆使して、美しいタッチで、一味違うヴァージョンに仕立てました。グリーン・ドルフィンは、アーマッド・ジャマルを思わせるクリア・カットでメリハリのあるヴァージョンで、私のおすすめです!
 「歌詞」にこだわりのある寺井尚之ならではのポルカドッツや、ピアノ教室の課題曲Ⅰ、アナザー・ユー、火曜日の夜のOverSeasのヒット曲、ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス、OverSeasで演ると、うっとり吐息が漏れるアイ・リメンバー・クリフォードなど、おすすめの曲が一杯!
 ちょうどトミー・フラナガンが’60年に録音したMOODSVILLE盤のように、何度聴いても聞き飽きず、内容があって肩の凝らない、そんなアルバムになっていればいいな!
 音質も前回より良くなって、切れの良いクリアなサウンドになっていますので、どうぞご期待ください。
 配信開始は米国サイトCD Baby.comからは来週、日本サイト:i-tune, amazon.jpからは、数週間後に配信予定です。
evergreen2_jacket_small.JPGPersonnel:寺井尚之(p)、宮本在浩(b)、菅一平(ds)
2011 5月録音
<Tunes>
1. Day by Day デイ・バイ・デイ (Sammy Cahn / Axel Stordahl / Paul Weston)

2. Polka Dots and Moonbeams 水玉模様と月光  (Johnny Burke/ Jimmy Van Heusen)
3. There Will Never Be Another You あなたなしでは (Harry Warren /Mack Gordon)
4. Misty ミスティ (Eroll Garner)
5. On Green Dolphin Street オン・グリーン・ドルフィン・ストリート (Bronislau Kaper/ Ned Washington)
6. When Sunny Gets Blue ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー  (Marvin Fisher / Jack Segal)
7. Just One of Those Things ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス (Cole Porter)
8. I Remember Clifford アイ・リメンバー・クリフォード (Benny Golson)

 近日発売!乞うご期待!
CU

6/24(金) 寺井尚之”The Mainstem”プログラム

 蒸し暑くなりましたね!暑さに強い私ですが、去年の猛暑からめっきり弱気です。今日からビールを断とう!Kick キリンラガー!と昼間は心に固く誓っていてもなのに、帰宅すると、マニフェスト喪失・・・後悔と懺悔の毎日です。
 Jazz Club OverSeas、明日は寺井尚之が自信を持ってお送りする宮本在浩(b)、菅一平(ds)としっかり仕込みしてお送りするThe Mainstemのライブ!先週は気品溢れるデトロイト・ハードバップ、サド・ジョーンズ特集で好評いただきました。
 明日はMostly Ellingntonia!デューク・エリントン、ビリー・ストレイホーンの作品を中心にお送りいたします。
寺井尚之メインステム・トリオ予定曲目
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1. All Day Long
オール・デイ・ロング (Billy Strayhorn) 
2. New Picture ニュー・ピクチャー (Jimmy Heath)
3. I Got It Bad アイ・ガット・イット・バッド (Paul Francis Webster / Duke Ellington)
4. Heaven ヘブン(Duke Ellington)
5. Bro’ Slim ブロー・スリム (Jimmy Heath)
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1. I Let a Song Go Out Of My Heart
歌を忘れよう (Duke Ellington, Irving Mills, Henry Nemo, John Redmond)
2. Black Butterfly ブラック・バタフライ(Duke Ellington)
3. Jump for Joy ジャンプ・フォー・ジョイ(Duke Ellington, Sid Kuller)
4. Day Dream デイ・ドリーム(Billy Strayhorn)
5. It Don’t Mean a Thing スイングしなけりゃ意味がない (Mercer Ellington)
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1. Misterioso
ミステリオーソ(Thelonious Monk)
2. Monk’s Dream モンクス・ドリーム (Thelonious Monk)
3. Webb City ウエブ・シティ (Bud Powell)
4. Passion Flower パッション・フラワー (Billy Strayhorn)
5. Raincheck レインチェック (Billy Strayhorn)

 -1.”All Day Long”は’75年、寺井尚之が初めて生で観たトミー・フラナガン&エラ・フィッツジェラルドの来日コンサートのオープニング・チューン、『トーキョー・リサイタル』のフラナガンの演奏も忘れられません。皆の知ってる有名曲から隠れた名曲まで、デューク・エリントン&ビリー・ストレイホーンのワンダーランドという趣です。
 -2,-5は、自分のアルバムには必ずストレイホーンの曲を入れるというジミー・ヒースの作品、前者は『New Picture』、後者は『Picture of Heath』から、Bro’ Slim (細身のアニキ)とは、パーシー・ヒース(b)のこと。音楽で描くポートレートはブラック・ミュージックの特徴です。因みにジミー・ヒース&アルバート”トゥティ”ヒース(ds)のバンド、ヒース・ブラザーズは、7月5日よりNYヴィレッジ・ヴァンガードに出演。その間にNYにいらっしゃる方はCheck It!new_picture.jpg
 2ndセットはエリントン・ヒット・パレード、一番知られていない『ブラック・バタフライ』はサラ・ヴォーン講座で聴きました!外見は派手でも、心の中は傷だらけの”夜の蝶”に、僕と一緒にまっとうな生活をしようと語りかける歌。昭和の歌謡曲っぽいアイデアは、あちらではユニークでしょうが、こちらには却って親しみやすい。
 3rdセットは、エリントンやストレイホーンを踏まえ、ビバップへと進んだモンクやパウエルの曲が登場する、いわば”ビヨンド・エリントン”!
 ラストはOverSeas的6月のテーマソング、”皆さんご存知のように、レインチェック”は、雨天順延の繰り延べチケット(雨切符)のこと、”Let’s take a rain check.”は「またの機会にしよう」っていうことです。高湿度で鍵盤の反応が鈍くなる日本の梅雨には不向きというのが皮肉、でも、そんなこと微塵にも感じさせない爽やかなプレイが聴けるでしょう!
maintrio_yokoku.JPG6月24日(金)7pm-/8pm-/9pm-
寺井尚之(p)The Mainstem Trio, 宮本在浩(b)、菅一平(ds)
Live Charge 2,625yen

 おすすめ料理は、チキンをこんがりソテーして、夏野菜たっぷりのソースをあしらった一品にいたします。
 ぜひお越しください。
CU

第18回トリビュート・コンサート曲説作りました。

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 3月19日(土)にJazz Club OverSeasで開催した、第18回コンサート、Tribute to Tommy Flanaganの曲目解説をHPにUPしました。
 演奏をお聴きになりたい方はコンサートのライブCDがありますので、メールでお申し込みください。
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 トリビュートの前後に何度かダイアナ未亡人に電話を入れたのですが、いつも留守電…ダイアナの使っている電話会社の国際電話料金がバカみたいに高いので、あちらから電話がないんだと思っていました。
 そのうち、ジョージ・ムラーツやルーファス・リードたちから「ダイアナガ心配シテイル。連絡ヲ乞ウ」と新聞の尋ね人広告みたいなメールが何度も来て、スッタモンダの末、先週の日曜にやっと連絡がつきました。
 開口一番カミナリが・・・「TVで津波のニュースを観てどれだけ心配していたか!あんたって人は、私がこんなに心配してるのに、どーゆーこと?」
 「私が、あんたたちの電話番号をなくしたというような、簡単な想像すらできないわけ?!」
 日本の交換手に電話番号案内で尋ねても、全然判らなくて、NYのジャズ・ミュージシャンの知り合いに、ヒサユキの電話番号知らないかと尋ね回っていたらしい・・・こめんなさい!
 被災された人たちが数え切れないほどいらっしゃることや、原発の問題、計画停電のこと、買占めの話、東京の夜の灯が消えて、ジャズクラブの来日公演がフィル・ウッズを除いてほとんどキャンセルされていることなど色々説明…ダイアナは元国語教師だったので、私がヘマを言うたびに、文法上の間違いや発音を訂正してくれるので、気がつくと70分話していました。
tommy2nd.JPG とにかくダイアナ未亡人は、トミーのためにトリビュート・コンサートが出来たことを喜び、応援してくださった皆様に、心よりお礼を申し上げたいそうです。また、大きな拍手&絶妙の掛け声に後押しされる寺井尚之The Mainstemによるフラナガンの演目を、トリビュート・コンサートのCDで聴くのをすごく楽しみにしているそうです。
CU

19日Tribute to Tommy Flanagan開催します。

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 3月19日(土)、トミー・フラナガンに捧げる定例コンサート、Tribute to Tommy Flanaganは予定通り開催いたします。
 OverSeas、寺井尚之メインステム一同、真心を込めて演奏をお届けいたします。
日時:2011年 3月19日(土)
会場:Jazz Club OverSeas 
〒541-0052大阪市中央区安土町1-7-20、新トヤマビル1F
出演:寺井尚之(p)トリオ ”The Mainstem” :宮本在浩(b)、菅一平(ds)
開場:6:30pm
演奏時間:7pm-/8:30pm-(入替なし)
当日 3,675yen(税込、座席指定)

 初めてトミー・フラナガンがOverSeasで演奏したのは、1984年、ジョージ・ムラーツ(b)、アーサー・テイラー(ds)のトリオでした。
 ブログを始めたころに、その時のレポートを書いています。ブログ・ソフトのヴァージョンが違うので、今のヴァージョンと見え方が違うかもしてませんが、寺井尚之の音楽の原点になったできごとです。良かったら読んでみてください。


CU

ジャズを題材にした漫画「坂道のアポロン」でスイング!

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 ジャズ・クラブの片隅で楽しいのは、お客様のおかげで、思いがけず無縁の世界に出会うこと。
 先週末、寺井尚之The Mainstemは、初めてのお客様のご予約を何組かいただいたのですが、その内、東京から来られるはずの皆さんがラスト・セットが始まっても現れません。以前、神奈川県からバスに乗って来たK君も、渋滞のためにOverSeasに辿りついたのは演奏が終わってからだった・・・
 そんな気の毒なことになったらどないしょう・・・とヤキモキしていたら、一曲終わった頃にそ~っと扉が開いて6人のお客様が静か~に入って来られました。
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 タッド・ダメロンの”Smooth As the Wind”やベニー・ゴルソンの”Stablemates”など、いつもどおりストレート・アヘッドな選曲でしたが、とっても熱心に聴いて下さって、お店の中にいい感じのヴァイブレーションが満ちました。
 寺井尚之は、アンコールがかかると、ふくよかなタッチで“Body & Soul”をじっくり聴かせ、弾丸スピードの “Caraven”で締めくくりました。熱いインスピレーションを送ってくださったお客様全員へのプレゼントですね!
 演奏が終わった後、ミュージシャンに「感動しました!」と挨拶してくださったのは、漫画家の小玉ユキさんだったと、お帰りになってから知りました。小玉さんの人気コミック「坂道のアポロン」の第7巻発刊に際し、サイン会&原画展開催で来阪の折、たった1泊の忙しいスケジュールを縫って寺井尚之の演奏を聴きに来てくださったのだそうです。
junk_dou.JPG もう数十年、アメリカ人の友達に(半ば無理やり)読まされた「クレヨンしんちゃん」以外、漫画を読む余裕はありませんでしたが、一気に興味津々!昨日、原画展開催中の梅田ジュンク堂に行って来ました。安藤忠雄デザインのモダンな建築で、中に入るとNYのBarnes & Nobleがもっとすっきりしたようなゆったりした空間、小玉さんの作品はIFに平積みしてあり、すぐに購入、一気に読みました。「講座本」もこんなところに置いてあればなあ・・・
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 小玉さんの人気コミック、「坂道のアポロン」は、なんとジャズをテーマにした作品。’60年代の九州、海辺の町を舞台に、高校生達が、様々な問題を抱えながら、ジャズのプレイを通じて、成長していく青春群像。
 クラシックしか知らなかったピアニストの薫がジャズの洗礼を受けるのが”Moarnin'”だったり、ドラマーの千太郎が”Satin Doll”を口笛しながら薫とバイクに乗っている絵の吹きだしに「おりてこい、デューク・エリントン・・・」なんて書いてあると、思わずにやりとしてしまいます。作品に登場する曲は、案外骨太のものが多いし、九州弁の科白が、ストーリーにマッチしてます。
&nbsp原画展を拝見して、繊細な画風にも親近感を持ちました。ヒロインの律子ちゃんは、小玉ユキさんご自身とそっくり!
 「坂道のアポロン」を読んで、若い人がジャズに親しんでくれれば最高です!トミー・フラナガンや寺井尚之が登場するとすれば、どんなキャラクターになるのかな?なんて色々想像しながら、次の巻が出版されるのが楽しみになってしまいました。
 読み進むと、第7巻のScene 33の扉絵は”Caravan”でした。小玉さんのオーラを寺井尚之が感知したのかも知れませんね!
 原画展は梅田ジュンク堂で28日まで開催中!
 明日のThe Mainstemは、どんな曲、どんな出会いが待っているのかな?私はビーフストロガノフ作って待ってます。
CU

3/19(土) Tribute to Tommy Flanagan開催のお知らせ

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 先日の積雪が嘘のように生暖かい大阪です。
 皆様いかがお過ごしですか?
 昔から関西は、奈良時代から東大寺で続く「お水取り」が終わらないと春は来ないと言われています。トミー・フラナガン・ファンの春の儀式と言えば誕生月のトリビュート・コンサート!
 今年は3月19日(土)に開催いたします。
 トミー・フラナガンが遺した数々の名演目、3月、4月は春と言っても、ジャズクラブが盛り上がる夜は毛皮が要るほど寒かったNYの街。でも、フラナガンのスプリング・ソングを聴くと、花の香りが漂いました。そんな情景を思い出しながら、寺井尚之The Mainstemの演奏を、皆様とご一緒に楽しみたいです!
 トミー・フラナガンをまだお聴きになったことがない方も大歓迎、勿論「通」の皆様も心よりお待ちしています。
 春らしい御料理も作っておきますので、飲みながら、食べながら、法事の気分でトミー・フラナガンを一緒に偲びましょう!
tribute_mainstem.JPG日時:2011年 3月19日(土)
会場:Jazz Club OverSeas 
〒541-0052大阪市中央区安土町1-7-20、新トヤマビル1F
TEL 06-6262-3940
チケットお問い合わせ先:info@jazzclub-overseas.com
出演:寺井尚之(p)トリオ ”The Mainstem” :宮本在浩(b)、菅一平(ds)
演奏時間:7pm-/8:30pm-(入替なし)
前売りチケット3,150yen(税込、座席指定)
当日 3,675yen(税込、座席指定)