11月26日(土) 第19回トリビュート・コンサートを無事開催することができました。応援いただいた皆様に心よりお礼申し上げます!
トミー・フラナガンが亡くなって早10年、今回が一番こじんまりとしたコンサートになりましたが、内容は大変充実したものになり、やはり開催してよかった!と心から思います。
《第19回トリビュート・コンサート演奏曲目》
演奏:The Mainstem:寺井尚之(p)、宮本在浩(b)、菅一平(ds)
1. Minor Mishap /Tommy Flanagan マイナー・ミスハップ
2. Beyond the Bluebird /Tommy Flanagan ビヨンド・ザ・ブルーバード
3. Rachel’s Rondo /Tommy Flanagan レイチェルズ・ロンド
4. Medley: Embraceable You(Ira& George Gershwin)
~Quasimodo(Charlie Parker エンブレイサブル・ユー~カジモド
5. Lament : J.J.Johnson ラメント
6. Bouncing with Bud/ Bud Powell バウンシング・ウィズ・バド
7. Dalarna /Tommy Flanagan ダラーナ
8. Tin Tin Deo / Gill Fuller, Dizzy Gillespie ティン・ティン・デオ
1. Thadrack /Thad Jones サドラック
2. Smooth As the Wind/Tadd Dameron スムーズ・アズ・ザ・ウィンド
3. That Tired Routine Called Love /Matt Dennis ザットタイヤード・ルーティーン・コールド・ラヴ
4. Mean Streets /Tommy Flanagan ミーンストリーツ
5. Passion Flower / Billy Strayhorn パッション・フラワー
6. Eclypso /Tommy Flanagan エクリプソ
7. Easy Living / Ralph Rainger, Leo Robin イージー・リヴィング
8. Our Delight /Tadd Dameron アワ・デライト
Like Old Times/ Thad Jones ライク・オールドタイムズ
With Malice Towards None /Tom McIntosh ウィズ・マリス・トワード・ノン
ジャズ講座では大阪弁マシンガン・トークを誇る寺井尚之ですが、トリビュート・コンサートでは演奏にほとんど司会というものをしないのが常です。トミー・フラナガンが重視した「曲の間合」というものを大事にしているのが理由でした。
でも、コンサートの数日前に、いつも応援してくださる常連様からこんなメールを頂きました。
“トリビュートコンサートとても楽しみにしています。全く個人的な希望ですが、曲名紹介の時にその曲のTFのエピソードや、聞きどころ、選曲の理由等を簡単に紹介いただけると曲に対する理解が深まる様に思いうれしいのですが。”
このメールが寺井尚之の心に響き、MCでは、フラナガンをよく知る寺井尚之ならではの思い出や、曲の説明を聞くことができて、プレイヤーと客席の距離がグっと縮まり、インティメイトで思い出に残るコンサートになりました。
宮本在浩(b)のビートは深く、菅一平(ds)のドラムはリムやタムのサウンドが鮮やかになり、沢山の歓声を頂いて、豊かなイマジネーションを感じました。 Passion Flowerの弓の陰影が素晴らしかった宮本在浩、Meanstreetsの渾身のドラムソロで「セクシー!」と絶賛された菅一平、二人は出演後、よく「打ち上げ」に行く仲良しですが、この夜は燃え尽きて直帰したのだとか・・・
寺井尚之ともども、長い準備期間、休日返上でリハーサルや練習に没頭してきましたが、やはりお客様の応援があってのライブ!ライブはお客様が作ってくれるものだと、ますます実感しました。絶妙な掛け声に輝くプレイヤーの顔って、ほんとにいいなあ!
私が一番唸ったのは、アンコールのWith Malice Towards Noneでのサウンドでした。ピアノ・タッチの出し入れと、トリオのダイナミクスが三位一体になって、今までで最高の厚みになっていたと思います。
お客様の応援と、それに応えた寺井尚之The Mainstemのプレイで、私にとってもとても幸せな一夜になりました。
コンサートはもうすぐCDになる予定です。ご希望の方はメールでお問い合わせください。
併せてHPに曲目説明をUPしましたので、ご興味があればご閲覧ください。
激励メールやご感想、お供えその他、いろいろお心づかい、心よりお礼申し上げます。今後ともJazz Club OverSeasをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
CU