9/16(水)寺井尚之 (p)+宮本在浩 (b) デュオ Live Charge 2750 Music 7pm-/ 8pm-/Closed 9pm (入替なし/No table turnover) Wednesday, September16 Hisayuki Terai(p)+Zaiko Miyamoto(b)
9/17(木)寺井尚之ジャズピアノ教室 No live shows on Mondays and Thursdays =piano lessons
9/18(金)末宗俊郎 (g)カルテット with 寺井尚之 (p)、倉橋幸久 (b)、河原達人(ds) Live Charge 2750 Music 7pm-/ 8pm-/ 9pm- (入替なし/No table turnover) Friday, September 18: Toshiro Suemune guitar Quartet
9/19(土)サー・ローランド・ハナ・トリビュート・コンサート:演奏‐寺井尚之(p)+宮本在浩(b)デュオ 前売りチケット制 \3850 Music 7pm-/8;20pm- (入替なし) Saturday, September 19: Tribute to Sir Roland Hanna Concert: Hisayuki Terai-piano, Zaiko Miyamoto-bass (Ticket in advance \3850)
サー・ローランド・ハナ(1932-2002)はトミー・フラナガンの弟分として、何度もOverSeasで名演を聴かせ、お客様にもピアノの生徒たちにも”ハナさん”と親しまれたピアノの巨匠です。フラナガンの後を追うように亡くなって、もう23年。二人とも“超”天才でしたが、ハナさんは“昭和のお父さん”みたいで、気は短いけれど、何でも相談にのってくださる方、寺井尚之にとっては、頼りになる叔父貴でもありました。その一方、全力で音楽に立ち向かう姿は高潔そのもので、辛いことがあると、ハナさんの姿勢を思い出しては元気をもらいます。ですから、多くの方にハナさんの音楽を聴いてほしいと思います。 今日ここで再びハナさんゆかりの名曲群を寺井尚之と宮本在浩による演奏を聴くと、色々な思い出がよみがえり目頭が熱くなりました。本当にいいコンサートを開催することができ、皆様に心からお礼申し上げます。(text by 寺井珠重)
”エニグマ(謎)”は神秘的な無調のオリジナル、ダイナミックに変容しながら反復するパターンを聴いていると、奥深いサウンドの渦潮に引き込まれていくようで、深い余韻が残る。 リチャード・デイヴィス(b)、アンドリュー・シリル(ds)とのトリオによる『Three Black Kings』(’97 JFP)他、ハナさんは何度も録音。寺井は2002年に鷲見和広(b)と“Echoes of OverSeas”に収録。
3. Mean What You Say (Thad Jones)
Sir Roland, Ramona Hanna, Hisayuki Terai at Jazz Club OverSeas
ハナさんの友人に、恋多きフレンチホルン奏者がいた。新しい恋人ができたとき、彼女はハナさんにこう宣言した。-「今度こそ本物よ!-This time it’s real」-その言葉に触発されて作った作品。その恋の顛末は定かでないが、幸福感と切なさが入り混じる美しい曲で、寺井のサウンドははかなげなバラの花弁のようだ。
(MANDATORY CREDIT K. Abe/Shinko Music/Getty Images) George Mraz and Roland Hanna play in a studio, Pioneer studio, Meguro, Tokyo, Japan, 13th January 1982. (Photo by K. Abe/Shinko Music/Getty Images)
ジョージ・ムラーツ作のソフトで官能的なボサノバ。デュオ『Sir Elf Plus 1』(’78, Choice)、ニューヨーク・ジャズ・カルテット(NYJQ)のアルバム『Surge』(’76, Enja)に収録。NYJQの来日コンサートでも演奏されている。 ムラーツによれば、何気なく発した言葉-「それがどうしたんだい?(What Does It Matter?)」が、なぜか曲名としてクレジットされていたという。今夜は、宮本在浩によるベースの美技をフィーチャーして演奏。
邦題は“地中海の情景”-アフリカ~中近東~ヨーロッパと、人やモノが往来する地中海、その潮風、海流の変化、多様な音楽文化が融合する様子を見事に描ききった壮大な作品。 寺井がこの曲を演奏するようになったきっかけは、ハナさんが自分のプレイを採譜して、寺井にプレゼントしてくれたことだった。現在は、寺井-宮本デュオによる、夏の名演目として人気がある。 NYJQの日本公演アルバム『In Concert in Japan』(Salvation, ‘75)やソロ『Round Midnight』に収録。
Encore: Summertime (George Gershwin)
ハナさんとジョージ・ムラーツのデュオ・アルバム『Porgy and Bess』 (’76 Trio Records)の印象的なオープニング曲。今夜は「五木の子守歌」を引用して、ハナさんと寺井のスタイルが絶妙にシンクロしていた。 余談だが、寺井は2000年頃、長らく共演していないハナ+ムラーツのコンビを復活させるべく尽力、二人の快諾を得て、あと一息というところまでこぎつけたが、ハナさんは病に倒れ実現できなかったことがいまも悔やまれる。
演奏:寺井尚之(p)、宮本在浩(b)デュオ
補足:隠れた名盤:『24 Preludes of Roland Hanna)(24のプレリュード集』について。―
『24 Preludes of Roland Hanna』は、1976年6月と翌1977年10月に録音、ショパンやドビュッシーの「24の前奏曲」に倣い、12曲を一巻とする2枚のLPとして発表された。著作権とリリース元はCTIの傍系レーベル”Salvation”だが、実質的なプロデュースは当時ハナームラーツを強力にプッシュした故石塚孝夫氏と日本のキング・レコードで、日本限定盤だったため、世界的に認知されなかったことが惜しまれる。
8/19(火)寺井尚之(p)+橋本洋佑 (b)Duo Live Charge 2200 Music 7pm-/8pm- /Closed 9pm Hisayuki Terai(p)-Yosuke Hashimoto (b)Duo
8/20(水)寺井尚之(p)+東ともみ (b)Duo Live Charge 2200 Music 7pm-/8pm- /Closed 9pm Hisayuki Terai(p)-Tomomi Azuma (b)Duo
8/21(木)寺井尚之ジャズピアノ&理論教室
8/22(金)寺井尚之(p)+東ともみ (b)Duo Live Charge 2200 Music 7pm-/8pm- /Closed 9pm Hisayuki Terai(p)-Tomomi Azuma (b)Duo
8/23(土)第2回サー・ローランド・ハナ・トリビュート チケット制 Music 7pm-/8:20pm- 演奏:寺井尚之(p)、宮本在浩(b) 残席僅少 Special Concert Tribute to Sir Roland Hanna Music performed by Hisayuki Terai and Zaiko Miyamoto
1.Ode to a Potato Plant (Sir Roland Hanna) オード・トゥ・ア・ポテト・プラント 日本語にすれば「ジャガイモ賛歌」というところだろうか?凡人にとっては些細なことにも大きな感動を見出すハナさんらしいオリジナルで、清涼感溢れる70年代の作品。 ジョージ・ムラーツ(b)、リチー・プラット(ds)とのトリオによるアルバム『Time for the Dancers』 (’77, Progressive)に収録。
2. Enigma (Sir Roland Hanna)エニグマ
神秘的な無調のオリジナル、リチャード・デイヴィス(b)、アンドリュー・シリル(ds)とのトリオによる『Three Black Kings』 (’97 JFP)他、ハナさんは何度も録音している。寺井は2002年に鷲見和広(b)と“Echoes of OverSeas”に収録。
4. This Time It’s Real (Sir Roland Hanna) ディス・タイム・イッツ・リアル
2001年、青森善雄(b)、英明(as,ss,cl)、クリス・ロゼリ(ds)のカルテットで来演した時に演奏された。曲の由来をハナさんに訊いたところ、ハナさんの友人で恋多きフレンチホルン奏者が、また新しい恋をしたときに言った言葉-「今度こそ本物よ!-This time it’s real」に触発されたという。その恋の顛末は定かでない。恋は盲目、美しいメロディーに幸せと切なさが入り混じる。同メンバーでの青森英明名義のアルバムや、デンマークの名テナー奏者、ジェスパー・シロとの共演盤がある。
7. What Does It Matter? (George Mraz) ホワット・ダズ・イット・マター?
‘70年代にコンビを組んで多数の録音を遺したベーシスト、ジョージ・ムラーツ作のソフトで官能的なボサノバ曲、今夜は宮本在浩によるベースの美技をフィーチャー。フランク・ウエス(ts,fl)とハナさんを中軸にしたユニット、ニューヨーク・ジャズ・カルテット(NYJQ)のアルバム『Surge』(’76, Enja)、ムラーツとのデュオ『Sir Elf Plus 1』(’78, Choice)に収録。 作曲したムラーツによれば、レコーディング時に、録音ブースとのやりとりで、「だからどうだっていうのさ?(What Does It Matter? )」とムラーツが言った言葉だったが、なぜか曲名としてクレジットされていたという。
2nd Set
1.Colors from a Giant’s Kit (Sir Roland Hanna) カラーズ・フロム・ア・ジャイアンツ・キット
最も人気のあるサド・ジョーンズ作品とされるが、実はサドメル時代にハナさんが作った曲だという。キリストの生誕を想起させる慈愛に満ちた高潔なメロディーとハーモニーで、いつの時代も愛される作品。2002年6月、トミー・フラナガンへの追悼盤『Tributaries: Reflections on Tommy Flanagan』(IPO)に収録。録音の5か月後、ハナさんもフラナガンの後を追うように、この世を去った。
3.Prelude No. 4 in Cm, München (Sir Roland Hanna) ミュンヘン