題字 マリーナ・ショウ
ヴォーカルの女王、マリーナ・ショウ
2002年6月25日(火)
マリーナ・ショウの写真

共演メンバー
共演メンバーの写真
左から
Ricky Woodard(ts)、Crarence Mcdonald(p)、
Jeffrey Chambers(b)、Ron Otis(ds)

演奏曲目
第1部

1.
Tenor Madness (Sonny Rollins)
2.
Out Of This World (Johnny Mercer, Harold Arlen)
3.
Until I Met You (Corner Pocket)(Donald Wolf / Freddie Green)
4.
Secret Love (Paul Francis Webster / Sammy Fain)
5.
Round Midnight (Cootie Williams / Bernard Hanighen / Thelonious Monk)
6.
Feel Like Makin' Love (Eddie McDaniels)
7.
Baby, You're The One For Me (Billy Tragesser)
8.
My Foolish Heart (Ned Washington, Victor Young)
9.
Cry Me A River (Arthur Hamilton)
Encore.
Loving You Is Like A Party (Benard Ighner)

第2部
1.
On The Trail (F. Grofe)
2.
How Deep Is The Ocean (Irving Berlin)
3.
Rose Marie (Mon cherie) (B.Ighner-W.Callender)
4.
The Nearness Of You (Hoagy Carmichael / Ned Washington)
5.
Dangerous (David Hazeltine-Marlena Shaw)
6.
When I Fall In Love (Edward Heyman, Victor Young)
7.
Blues Medley: Red Top (Lionel Hampton)Drink Muddy Water (Ansley Fleetwood)Bye Bye Blues (Bennet, Lown, and Grey)
8.
Yo ma (Marlena Shaw)Go Away Little Boy (Carol King- Gerry Goffin)
9.
Look At Me Look At You (Billy Tragesser)
Encore.
Gospel Medley:This Little Light Of Mine(Harry Dixon Loes)When the Saints Go Marchin' In(traditional)Keep On Trustin'(Marlena Shaw)


Out of different bags...
 現在のジャズシーンにおける最高の実力派ヴォーカリスト、
マリーナ・ショウは1942年生まれ、幼い時からトランペッターの叔父にジャズの手ほどきを受け、10歳でハーレム・アポロシアターで少女歌手としてデビューし大好評を博しました。15歳で結婚、16歳で出産した早熟なマリーナは一時引退し育児に専念するものの、世間が彼女の才能を放っておくはずはなく、63年に復帰、ニューイングランドやNY郊外で活動後、マンハッタンに戻り、名高い<プレイボーイクラブ>の看板女性歌手となりました。60年代半ばのプレイボーイクラブは、グラマーなバニーガールのみならず、当代一流ジャズミュージシャンの仕事場でもあり、2002年7月30日に来演するスターピアニスト、モンティ・アレキサンダーもその一人でした。セクシーな甘い声と歌の巧さに加え、抜群のスタイルと美貌、加えて最高のトークのセンスを持つマリーナ・ショウは大人のエンタテインメントの代名詞だったプレイボーイクラブには正にうってつけの出演者でした。

 そしてそこで、マリーナに2つの大きなチャンスが到来します。カデットレコードの名プロデューサー、リチャード・エヴァンスに見出されレコーディングした彼女は、2枚目に出したキャノンボール・アダレイ楽団のヒット曲『マーシー、マーシー、マーシー』のカヴァーシングルが、'67年に新人としては異例の大ヒットとなり、同年デビューアルバム『アウト・オブ・ディファレント・バッグス』を発表しました。このBagsとは無論、袋のバッグですが、今の日本語なら「引き出し」に近いでしょう。たくさんの引き出しから題材を集め一枚のアルバムに仕上げたという訳です。ジャズやブルース、R&B等様々なジャンルから素材を集めてマリーナ・ショウ的音楽世界を構築するスタイルはこの頃からすでに確立されていました。そして、もう1つのチャンスは、たまたまクラブに来ていたカウント・ベイシー楽団の会計士がマリーナの素晴らしさに驚き、御大ベイシーに彼女を紹介したことでした。その結果、マリーナは72年までベイシー楽団の専属歌手として活動し、人間的にも音楽的にも成長、退団後はジャズの名門レーベルBLUENOTEと女性歌手としては初めて契約を結び、ソウルの名盤と賞賛される『Who Is This Bitch, Anyway?』(訳註:「このスケ、一体何者?」)等5枚のアルバムを発表する傍ら、最高のエンタテイナー、故サミー・デイビスJr.の前歌として世界中をツアーし、'76年に来日しています。この頃のレコーディングは音楽シーンのトレンドに合流しディスコ色が強いものばかりです。しかし'77年に、『Yu ma』(訳註:Your mama、日本語にするのが難しいけど、「あんたのおかあちゃんに言いつけてやる!」という意味の子供の言葉です。)というタイトルの語りを付けた『ゴー・アウェイ・リトル・ボーイ』が全米のR&Bチャートで大ヒットを記録します。『Yu ma』は彼女の実生活の体験を綴ったと言われていますが、自立しているんだけれど男性には滅法弱い女性と、ひ弱なマザコン男をたっぷり皮肉って笑わせてから、名唱で泣かせるというロマンチックコメディは、不肖私も含めて女性達の絶大なる共感を集めたのです。'80年代に入ると名門レーベルVerveよりジャズに回帰したライブ盤『イッツ・ラヴ』を発表し、再び私達ジャズファンを狂喜させました。大ステージではエラ・フィッツジェラルドのトリビュート、ベニー・カーターや先ごろ亡くなったレイ・ブラウンといった巨匠のオールスターズに花を添える紅一点の歌手としても大活躍。エラ、サラ、カーメン亡き後、マリーナ・ショウへのコールは高まる一方で、96年以降はコンコードから『エレメンタル ソウル』『デンジャラス』と2枚のアルバムを発表しており、最近日本盤もリリースされました。70年代よりNYを離れラスヴェガスに居を構え、世界中をツアーする傍ら、全米の中学・高校・大学でコンサートや教育プログラムにパフォーマーとして参加し若者達にブラック・ミュージックの素晴らしさを体験させています。マリーナ・ショウの写真

 白人美人歌手を偏重したり、ジャズ以外の引き出しが多いことを減点対象にするような排外的な日本の一部のジャズ評論のせいなのか、マリーナ人気はクラブシーンやR&Bの世界の方が高いようで、昨年7月に初めて当店にお招きする迄は、当店の常連さん達にはなじみ薄の感じでしたが、一旦ライブが始まるや否や、聴衆一人一人にアピールする圧倒的な歌唱力と、バンドスタンドから発散されるカリスマ性に全員がノックアウトされました。加えて昨年は、幕間のメンバー失踪事件など、そのことで逆にマリーナ姉御のカッコ良さを引き立てるエピソード満載だったおかげで、前回のコンサートレポートには、メールや電話でたくさん反響を頂きました。拙い文章にも拘らずお読み頂いた皆さん、どうもありがとうございました!


幻の名手リッキー・ウッダード
リッキー・ウッダードの写真 さて、今宵
マリーナ・ショウのバンドには、ツボに入ったオブリガードで彼女の歌を最高に盛り上げる達人、クラレンス・マクドナルド(p)、実質的バンドリーダーでスキンヘッドのナイスガイ、ジェフことジェフリー・チェンバース(b)、アレサ・フランクリンを始めとして多くのレコーディングに参加している歯切れの良いバッテリー、ロン・オーティス(ds)という昨年同様のレギュラートリオに加えて、今回最も私が注目していたのはゲストテナー奏者、リッキー・ウッダードです。ウッダードは1950年、テネシー州ナッシュビルの生まれで52歳、10代から兄弟とバンドを組みR&Bを演奏していましたが、ジーン・アモンズを聴き即ジャズに転向、一流プレイヤーの証明書ベニー・カーター・オールスターズに在籍、現在はカリフォルニアの名門ビッグバンド、クレイトン-ハミルトンOrch.の花形ソロイストとして活躍中です。キャンディド・レーベルの2枚のリーダーアルバムを聴くと、テナー、アルト持ち替えで堂々とスイングするスタイルは、ジーン・アモンズソニー・スティットを髣髴とさせる王道ホーン奏者、NYでもこのスタイルでここまで吹けるプレイヤーとなるとちょっと思いつかない程の演奏ぶりに驚愕!一刻も早く生で聴きたい幻の名手でした。


興味津々のサウンドチェック
 さて、岡山から昼過ぎに大阪入りした一行、送迎部長の
むなぞうくんによれば、マリーナは白い帽子をかぶり相変わらずエレガントであったとのことで、無論むなぞうくんとの再会を喜んでくれたようです。今日は梅雨の雨模様となりましたが、名調律師川端さんが、ピアノを湿気の中でもベストコンディションに仕上げてくれています。5時半にまず、クラレンス・マクドナルドロン・オーティスリッキー・ウッダードが到着しました。ウッダードは思ったよりも小柄で穏やかな人、経歴では50歳を過ぎているはずなのに、つぶらな瞳とスリムな体型でどう見ても40そこそこにしか見えません。デューク・エリントンが音楽を担当した60年代のジャズ映画『パリ・ブルース』シドニー・ポワチエが演じたサックス奏者を思い出します。マクドナルドは直ぐピアノの前に座り、天気にふさわしい『ヒアーズ・ザット・レイニー・デイ』、それもバッキング・フレーズから入ったサウンドチェックに、「流石は伴奏者や…」寺井尚之が妙な感心をしています。ドラムのセッティングが済むと、モンクの『ウエル・ユー・ニードント』で合わせます。一段落したところで、「このピアノ、イケてるわ!何でも言うことを聞いてくれる、ダハハハ!」マクドナルドがトレードマークのダハハ笑いで名調律師川端さんを絶賛。やがてキッチン前で開場準備にあたふたしている私の耳に、テナーのチューニング音が聴こえました。いよいよ、期待のリッキー・ウッダードがスタンバイ、2番テーブルでくつろいだ姿勢を取っています。ということは本番もマイクなし!ますます期待で胸が膨らみます。太く柔らかなテナーの音色、楽器と一体になった自然なフィンガリングから溢れ出る滑らかな循環フレーズ、その風格にドキン。入り口で満足気に腕組みして聴き入る寺井尚之と目が合ってニンマリです。

 その内に、マリーナ・ショウジェフリー・チェンバースがやって来ました。彼女は昨年よりもひと回りスリムになっていますが、輝くオーラは変わることなく、入って来た瞬間、店の中がパッと明るくなります。マリーナは肌の色にぴったりのライトブラウンのラウンドネックのニットとゆったりしたパンツのアンサンブルの上にシャクヤクの花模様が入った干草グリーンのゆったりとしたジャケットをはおり、足元はラメのパンプス、光沢のある落ち着いた色調に、キラキラしたブラウン系のメイクアップがぴったりで、ケバくないけれどとても華やかです。ジェフリー・チェンバースは先着の3人と違ってブルーのワイシャツにエンジのタイでハンサムな出立ち、前回はエレキベースでしたが、今日はヤマハのヴァーティカル・ベース持参です。恐らくジャズミュージシャン、リッキー・ウッダードに対する配慮でしょう。いよいよマリーナがバンドスタンドに向かいます。今回もマイクを持って来ていません。一度来ただけなのに、OverSeas自慢のボロPAで自分の声をモニターしやすい場所を完璧に記憶しているようで、すっとベストポジションに立ちました。歌い始めたのは『バードランドの子守唄』、ああ、歌った瞬間からスイングする温かな声! 色んな風に歌って、母音や子音、破裂音の出具合やヴォリューム等を、1コーラスそこそこで、完璧にチェックしてしまう様子は正に職人芸です。

 あいにくの天気ですが、徳島のとりあえず大石さんを始めとして、遠方からも続々お客様がやって来ました。昨年はとにかく女性客が多くて華やかだった会場ですが、今年は幾分男性客が増えて6対4位の比率です。


歌手というより歌の錬金術師
 1部の1曲目は
リッキー・ウッダードのカルテット演奏から始まります。聴き慣れたB♭のブルースで、堂々たる大物の風格を感じさせる逞しいテナーの音、肩肘張らずリラックスしたムードでヴァラエティに富んだ7コーラスのソロがあっと言う間に終わりました。ソロの後の拍手の凄いこと!マリーナのファン達は相当応援上手です。でも私、このブルースの名前をど忘れしてしまいました。年は取りたくないものです。傍らにいた西蔭プロモーターもわかりません。そこで「リッキー素敵ねえ…」と聴き惚れている隣のマリーナ「何だっけ?」と聞きました。マリーナは私と同様「Eh…あれ、思い出せない…」ともがき苦しんだ挙句、急に仏頂面になり「私は歌手だから歌詞のない曲は知らないのヨっ!」サラ・ヴォーンみたいなジョークを飛ばしケタケタ笑っています。

マリーナ・ショウの写真 あっと言う間にカルテットのオープニングが終わり、寺井尚之がいよいよヴォーカルクイーン、マリーナ・ショウ!」とコールしました。16ビートのベースパターンに乗って軽快なステップでバンドスタンドに向かう姿に、小さなOverSeasがスタジアムになったかのような物凄い歓声です。マイクの所まで来たらイントロを待たずに即スキャットを始めてお客さんの気持ちをグっと掴みます。歌は『アウト・オブ・ディス・ワールド』、16ビートと4ビートを交互に入れる、得意のスリリングなアレンジですが、マリーナの歌い方を聴くと、ジョニー・マーサーがビートのコントラストを予定して作詞したのではないかと思えるくらい自然です。コーダの所から、恋人の背中を後ろからそっと抱きしめるようにさり気なく入ってくるリッキー・ウッダードのソロは完璧な正統派、ヴォーカルのバックですからでしゃばらないように音量をセーブする所に、かえって懐の深さを感じてしまいます。マリーナのスキャットがテナーソロを招き入れます。“私を別世界に連れてって!”元々の古典的な歌詞の美しさを残しながらフェイクして、エンディングに来ると、「look out!(さあ、エンディングよ!)」と歌いながらリードして、バンド全体がグーンとギアチェンジして盛り上がります。マリーナ「あたし、大オーケストラをバックにしたバレリーナみたい」と言うと、マクドナルドはダハハと受けていますが、どうやら全員のサウンドを把握しにくいようです。即ジェフがモニターをチェック、チームワークの良さはレギュラーバンドならではのものです。

 コンテンポラリーなアレンジの後は、「カウント・ベイシーの音楽を演ります。フレディ・グリーンが作曲した『コーナー・ポケット』に歌詞を付けた、『アンティル・アイ・メット・ユー』は私には忘れられない歌。ベイシーの伝統を守るため、絶対に心臓の鼓動より速いテンポでは歌いません!でも鼓動がバムバムバムって速くなっちゃうと、どうすんのかしら?」ジェスチュアたっぷりでおどける彼女に客席もバンドも大笑い。「心臓の鼓動より速くなってはいけない」とは、ベイシー楽団時代マリーナカウント・ベイシー御大から受けたアドバイスです。楽団の中でマリーナと一番仲良しだったのが、名ギタリストの故フレディ・グリーン、若い時はビリー・ホリディソデにしたほどのイイ男、彼に捧げてステージで必ずマリーナが歌う曲です。そんなことを知ってても知らなくても、楽しい雰囲気にお客さんが和んだ瞬間、絶妙のタイミングで、ゆったり「One, Two , you know what to do」マリーナ流のヒップなカウントが提示され、ウッダードエリントン『サテンドール』で使うお決まりのリフを吹き始めると、R&B系のファンの皆さんも即座にグルーヴを掴み左右にスイングする背中に私は感嘆!「あなたに出会うまで本当の恋を知らなかった。あなたのキスで、冬から春へと季節も変わる…息をするのも忘れるほど…」最初は甘く、徐々に迫力を増すマリーナの歌に絡みつくようなテナーのオブリガートに、ビリー・ホリディレスター・ヤングを思い出します。力の抜けたテナーソロがまた貫禄で、マリーナも掛け声で煽ります。エンディングはご存知『パリの四月』、一旦終わると見せかけておいて、「やっと皆の音が聴こえるわ、ワンモア・タァイム!」と更に盛り上げるベイシー流で、客席はヒートアップ、口笛、手拍子、大歓声!お決まりのジングルベルで終わった時には、大興奮の渦、まだ2曲目なのにこんなに盛り上がってよいのだろうか?と心配になるほどです。

 熱気むんむんの客席で、すでに汗だくのマリーナ「ドアを開けて!窓を壊して風を入れてよ!」と言いながら冷たい水をゴクリと呑み、突然打ち合わせと違う『シークレット・ラブ』を歌い始めました。ピアノは手探りで音を探しています。それでマリーナはスキャットでオブリガートを指定、ピアノは必死で付いて行きますが、16小節歌って「あ、もうわかんない、I don't know」とNG、でもお客様の前でバンドを叱るような無粋なことはしません。「人間って誰でも何か違うな…って感じる時があるじゃない、今の私がそれ…(爆笑)」と、笑い飛ばす器量を見せ、4ビートから一転、ロッキンなベースパターンに乗ってマリーナの最近のオハコである、『ラウンドミッドナイト』に見事に軌道修正します。マリーナ・ショウの写真「日没を見るのが嫌、だって私の彼氏が行っちまったから…」という『セントルイス・ブルース』の有名なヴァースから「グレイハウンドバスに乗り、マイアミビーチからハリウッドに向かう女の一人旅、夜になり故郷NYの町の灯が遥か遠くに見える…」というマリーナ流のヴァースが付け足され、『ラウンド・ミッドナイト』は、夜行バスの過去を追憶する女のロードソングへと見事変貌します。その女は堅気じゃないイイ女、ちょうど寅さん映画に出てくるリリーのような女です。やはり堅気でないムードのテナーソロと、ベースに完璧にハモるオーティスのシンバル、キャイーンとむせび泣くピアノ…グレイハウンドバスのエアコンの臭いや、通り過ぎる車のヘッドライトの眩しさ迄が感じられるような名唱です。帰ってこない男をひたすら待つ女の耳に聞こえる時計の音、マリーナがチックタックと歌うと、即座にボーンボーンと丑三つ時を告げるピアノ。この辺りの語り口、映画的とも言える情景描写は、歌の錬金術と呼ばれるにふさわしいものです。スタイルこそ違っていても寺井尚之と共通していて大変興味深く聴きました。

 さて、共に追憶にどっぷり浸る客席を催眠術から覚ますように、マリーナが猫なで声で前のお客さん達に「誰かメイクラブしたいと思っている人はいる?(Anyone feels like makin' love?)」と問い掛けています。ご存知の甘いメロディは、大ヒット、ご存知『フィール・ライク・メイキン・ラブ』。歌い始まるや否や、R&B系のファンの皆さんの凄い盛り上がりで場内大騒然となりました。今年は昨年より大人向けの解釈で、最初から「灯りを暗くして」から始まります。これは相手役のウッダードのテナーがあるからでしょうか? お決まりのレパートリーでも、決して同じに歌わないマリーナは、やはりジャズシンガーです。「公園を歩き、暗がりで恋人達が愛し合うのが目に入る時、レストランのキャンドルの灯、手と手を握り合う、そんな時がメイクラヴしたくなる時…」うーんいい感じ、上等のワインのように熟成した声は70年代のスリムなセクシーヴォイスよりずっと風格が出ていますが、声のパレットには数え切れない程たくさんの色があります。出だしは耳元で囁くような甘い声、リッキーのテナーが絡むと、その声は獲物を狙う女豹のような鋭さを帯び更に香りを増します。16小節のシンプルなメロディの繰り返しも、ジャズシンガーの音使いで単調にならず、一層エロチックに思え、湿度の高さと相まって息苦しい程です。「ねえ、自然な感情でしょ、灯りを暗くして!メイクラブしたいでしょ…」挑発に応える逞しいテナーソロに続くマリーナはぐっとドスの利いた男性的な歌い振りにアンドロジナス的な魅力が一杯、女性ファンが熱狂するのも納得でした。

 次は四つ切りのコードワークから始まる、『ベイビー・ユア・ザ・ワン・フォー・ミー』。最新アルバム『デンジャラス』からの曲です。「私の中に火をつけて、体を火照らせる、ベイビーあなたは私のもの」男の歌のようにも聴こえますが、姉御っぽいマリーナにはぴったりでポップなシャッフルと4ビートの緊張と緩和が、色合いの変化をつけます。マリーナビリー・トレイジェッサーの作風が好きなようで、たくさん彼の曲をレコーディングしています。

 歌い終わった拍手の中で、水をおいしそうにゴクリと飲むマリーナ「おいしい!Baby, Baby,Baby」とシャウト!水を飲んでもお客さんの心を掴むあたり、サミー・デイヴィスJr.の芸風を思い出します。

マリーナ・ショウの写真 ピアノとのデュオから始まったバラードは、『マイ・フーリッシュ・ハート』エヴァンス派のおハコであるこの曲もマリーナが料理すると、熱い血潮たぎる恋の歌となり心に染み入ります。歌詞を大切にして、大事な言葉をはっきりと強調するフレージングは、カーメン・マクレエを思わせるます。「人の心を惑わせる月夜、ときめく愚かなこの心、本当の恋と情事とは別、この人はどちらかと迷いつつ、一度口づけすれば、この人こそ本物と信ずる愚かな心…」情熱と理性の間で迷う美しいメロディと詩を素直に歌い上げます。ええかっこしいのフェイクはありません。歌詞のための誠実なフレージングがカッコいいのです。終盤で「この恋は本物、束の間の魅惑の夜ではない!」マリーナが歌えば、絶妙のタイミングでマクドナルドがはっきり 「NO! NO!(そのとおり!)」とオブリガートを入れたのには座布団一枚あげたくなりました。「歌は心、歌の持つ『力』を引き出すことを、私はゴスペルを教えてくれた祖母から学んだ」かつてマリーナは歌に対する信条をこう語りました。シンプルに歌い上げたこのバラードはそんな信条の証明です。歌い終わると物凄い拍手と歓声と一緒に叫び、足踏みして喜ぶマリーナを見て、客席は一層エキサイトします。

 ふと我に帰り、「あらごめんなさい!一人で踊っちゃって…」と居ずまいを正し、「one, two, time, eleven,fifty」と一拍三拍でヒップにカウントを取るラストナンバーはサンバで歌う『クライ・ミー・ア・リヴァー』。舞台装置やライティングまで変わったように錯覚するほど雰囲気が変わりました。ロン・オーティスのクリスピーで無駄のないドラムが最高、この人本当にサンバが上手です。昨年のヴァージョンは、自分を捨て他の女に走った男が詫びを入れて戻って来ると、今度はあんたが泣く番よ!となじりながら本当は許してあげるのじゃないかと思わせるような歌いぶりでしたが、今年はもっとタフで、リベンジ色が強く感じられました。1コーラス、スキャットの後、半コーラスのウッダードのソロはへヴィー級バッパーのサンバです。マリーナエイエイと掛け声を入れ、アウトコーラスへなだれ込みます。エンディングで、色々なパターンを繰り出しテナーとの相性を確かめていたので、ひょっとしたらレコーディングをするのかもしれません。

 メンバーの名前をコールする間もアンコールを求めて歓声と口笛がノンストップ、マクドナルド「ガハハ、YEAH!」とスタンバイ、トリオが水を得た魚のようにオハコのディスコっぽい16ビートのパターンを繰り出すと、「これは私がとーっても昔('74)に録音したとっても古ーい曲-Oooold、Long time ago・・・・」と見事に歌に入っていきます。「あなたを愛する日々は、パーティのようなものだった、毎日がパーティ、失うともう立ち直れない。貴方が私にしたことは犯罪、罪よ、でもいつかきっと立ち直ってみせる!」マリーナのディスコクーン時代のヒット、『ラヴィング・ユー・ワズ・ライク・ア・パーティ』に、私の隣で立ち見している紳士が若き日を思い出し踊り狂っています。この方の青春もグッドタイムパーティだったに違いありません。どうにも止まらない狂熱のディスコサウンド、そこに突然タイムスリップしたサムライのように、殆ど不動の姿勢で、堂々と間奏を入れるウッダード、元々R&Bの出身だとは信じられない程ストレートアヘッドなプレイです。アウトコーラスは一層姉御っぽいシャウトで泣かせ、エンディングの最後の音をわざと抜いて会場を沸かす憎い仕掛け、子供の頃に見た宮川左近ショーを思い出しシビレました。聴く者の心を最後までそらさない『ツカミ』技に最初から最後まで翻弄された私達、全員が狂喜の涙です! 

 休憩する間もなく、汗だくのマリーナに群がりサインを求めるファンの皆さんに、ちっとも疲れた顔を見せず応対する彼女には本当に頭が下がります。着替えすることもなしにファンサービスに努め、マダム山口の差し入れたうちわに大喜び。ありがたくも私にはモントルージャズフェスティバルでのライブ盤('74)の中のヴォーカリーズチューン『トウィステッド』を歌って下さいました。良い楽器と同じで生の声の方がずっと素敵でした!片やリッキーは汗一つかかず涼しい顔、OverSeasのピアノ教室の生徒さん達に優しく声を掛けています。

 昨年はクラレンス・マクドナルドロン・オーティスが休憩中に行方不明になって大騒ぎとなったので(昨年のLIVEレポート参照)、今夜は常連一同警戒モードの中、マクドナルドが外の空気を吸いに、と言って出て行こうとします。すかざず寺井尚之「どこ行くねん、はよ帰って来いよ!」と釘をさすと、「All Right ダハハ…」とトレードマークのダハハ笑い、本当に明るい人です。おかげで今夜の2部は無事定刻に始めることが出来ました。


マリーナ・ショウは毒婦か?
 灯りを暗くして、私も入り口の席に移動しました。2部も最初は
リッキー・ウッダードのカルテットから始まります。ドラムとテナーだけで始めた聴きなれたメロディは『オン・ザ・トレイル』、リラックスしたムードで繰り出すバップフレーズを聴くとやはり血が騒ぎます。やがてジェフリー・チェンバースのアップライトベースが軽快なランニングで加わり本領発揮。歌手のオープニングアクトであることを意識して決してオーバーブロウせず、心底スイングするリッキー・ウッダード、背中の線がピシっとしていてサックスが体の一部のように見えます。こういう曲を演るとピアノとドラムがポップ系であることが一目瞭然ですが、それも今夜は楽しく聴こえます。でも特等席で首を斜め30度に傾けてうっとりと聴き惚れる児玉さんを見ると、今度はリッキーのバンドも呼びたいと願わずにはいられませんでした。大向こうから姉御が絶妙のタイミングで入れる掛け声、もっとソロを取って欲しかったと思わせて、1曲目はあっという間に終わりました。

 さてマリーナがバンドスタンドに登場、聞きなれた16ビートのイントロは、新譜『エレメンタル・ソウル』に収録されている、『ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン』寺井が指さす方を見ると、リッキーはプロらしくテナーの譜面でなく、Cメロディの譜面で平然と演奏しています。ドラムがさっきの4ビートとは打って変わって、完璧なアクセントポイントにヒット、マクドナルド「貴方の愛はどれほど深い」という歌の問いかけに、トリルで応えます。

 ハードな16ビートから一転、ルーズなムードのピアノのコードワークで始まったのは、『Who Is This Bitch, Anyway』のクロージングで、アルバム中唯一の正調ハッピーラブソング『ローズマリー』です。「シェリー、手に手を取って、誰も居ない海辺を歩きましょう、空にはかもめが一羽だけ…」と歌うと口笛でカモメの鳴き声が入り爆笑、キャイン、キャインとコブシがよく回るマクドナルドのピアノ、「シェリー、私に話し掛けて、キッスして」と歌えば、ピアノやベースがすかさずシェリーとなって応え、ベイシー流のシンプルなエンディングで決めました。

 晴天の海辺の散歩から、急に日が暮れて今度は18歳未満お断りの夜の歌が続きます。「On a road sex!」マリーナの掛け声にベースがフィルイン、「NO、NO、ドアは開けないわよ、私の人生に恋人なんて要らない、誰の奥さんにもなりたくない、仕事に愛は必要ないの!」中略して、すぐに状況が変わります。「でも急にあなたに惚れたの」(爆笑)。ここで本題、スタンダードナンバーの『ニアネス・オブ・ユー』となります。「ああ、だめだめだめ、あなたの傍にいると、あなたをこの腕に抱くと、ああ、もうだめ、惚れちゃった、電気を消して!」と男っぽく歌うと、ベースがブ〜ンとスイッチを切る音を出してまた爆笑、突然燃え上がった恋の相手役は勿論男の色気いっぱいのテナーです。ジーン・アモンズコールマン・ホーキンスもこんな生音だったのか?と思わせる太い音でオブリガートを入れ、マリーナ「C'mon Baby」と繰り返し誘うままに吹きます。その掛け合いがとってもユーモラスで、マリーナならではの迫真のラブシーンが展開され、結末は次回に続く…と気を持たせます。ジェフリー・チェンバースの写真ジェフ「今のは危険だよ(Dangerous)」とネタを振ります。「あら、誰が危険なの?私が?あらあなただって危険よ!」と、言って乾杯。そうです、次の曲はご存知、マリーナのテーマソング、『デンジャラス』です。軽めのシャッフルに乗って、「皆は私の名前をご存知、私はアブナイ女!」これを聴いてマリーナ『毒婦』と書いていた批評家の先生がいましたが、とんでもない!一見ナスティでも、本当は心の温かいアブナイ女の歌なのです。目の前で歌うマリーナは私達の輝くシスターであり、聖女のように気高いお方です。続くウッダードのソロが骨太で聴き応え充分、するとマリーナは、即座に「彼はデンジャラスね」リッキーを賛美、マクドナルドにソロを回して、「彼もデンジャラス、皆さんもデンジャラス」と今度は客席を賞賛し、しっかりコミュニュケート。

 歓声の中で喉の渇きを癒してピアノにイントロを弾かせ、「年を取ると、時間をかけることを学ぶもの…何でも昔のように早く出来なくなるの。恋もそう…」と前置きして歌いだしたのは『恋に落ちたら』。先ほどの『マイ・フーリッシュ・ハート』エヴァンス派のレパートリーですが、マリーナの解釈には温かみが生まれます。「このせわしない世の中じゃ、恋は始まる前に終わってしまう。私が心を捧げるなら、すっかり全部捧げたい。そんな気持ちになった瞬間、あなたも同じ思いだと悟った。貴方と恋に落ちる時…」これは彼女の歌とステージに対する信条に他なりません。しっとりしたベースソロに回すと、あれれ?いつのまにかさっきの『マイ・フーリッシュ・ハート』になっています。区切りの良いところで、マリーナYES!とベースに拍手をもらってから“Shudd Upp!”と女親分らしく渇! 誠実なジェフ「I am sorry」と平身低頭、さり気なくマクドナルドにコードを指示して何事もなかったように歌に戻る横綱マリーナ親分の貫禄に感動! 再びジェフリー・チェンバースへのコールに全員が大拍手、マリーナ親分は半分歌いながら「もう最悪 ♪・・ブツわよ、でもいいってことよ-Forget About It!」とコブシを回してまたまた大喝采、困った場面でもポジティブに反応してハッピーエンドにしてしまうマリーナの度量の大きさにホロリ、姉御、勉強させていただきました。

 さあ、お待ちかねブルースメドレーです。「One, two, three, nine」リッキー先発でキーはGでへヴィースイング、続くマリーナは名手リッキーに敬意を表し、彼の音楽的ルーツであるジーン・アモンズソニー・スティットのオハコのブルース『レッド・トップ』を、キング・プレジャーヴォーカリーズで歌います。器楽的なブルースの次は、古典『Drink Muddy Water』「惚れたおまえは遊び人、正直の言葉の意味も知らない奴さ。こいつと別れて新しい男に乗り換えたって、どうせろくな相手にゃ当たらない、そんなら、マディ・ウオーターを一気呑み、酔いどれて寝ちまおう!」マリーナならではのドライでハードなブルースの真骨頂です。回したテナーソロはアーネット・コブのように更に重量感を増し最高です。ウェルター級とへヴィー級ボクサーの強烈なパンチを続けて食らった私は椅子から飛ばされそうになります。最後はバイバイブルースでシャウト、スリルの連続であっと言う間に終わってしまいました。

へヴィー級の後はフェザータッチ、聴きなれたノンシャランなイントロ、いよいよマリーナの18番『ユー・マ〜ゴー・アウェイ・リトル・ボーイ』でコンサートも佳境に入って来ます。マリーナ自身のような仕事を持つしっかりした大人の女性と、可愛いけれど生活力のないマザコン・リトルボーイとの出会いと破局を語る『ユー・マ』のトーク部分は、今夜も日本のお客様向けに、超ダイジェスト版でしたが、初期のレコーディングから25年以上経ち『ユー・マ』の主人公もかなり成長しているようです。まずは耳を傾けましょう。マリーナ・ショウの写真「この恋の喜びをどう説明したらいいの?やっと完璧な男性にめぐり会った私。女の喜びを思うままに味あわせてくれる人。ああ、何でもかんでもBlack is Beautifulが口癖だった彼、でももう別れよう。私たち2人の家、手入れの行き届いた芝生、3つのデカいゴミ箱(笑)、この私が料理までしてあげた、だけどもううんざりよ!…でも彼が私のドレスさえ着なければ(爆笑)、今だってうまくいってたかも…」、どこまでしゃべろうかと一瞬間が空くと、マクドナルドがオカズをジャン!と入れます。するとすかさず、「Don't Bother Me!(邪魔せんといて!)」と突っ込むマリーナ。これは紛れもなくかしまし娘のギャグと同じです。そこでたっぷりと笑いを取って、しっとりと歌に入ります。「ぼうや、もう出て行きなさい、あんたの唇は素敵だけど、もう終わり、私は誰か他の相手を探そう。求められると抵抗できないほど情熱的、でも私達の仲は終わったの。わかるでしょ、出て行って!」そこでシーンチェンジズ、別れの場面です。せめて最後のキッスをとせがむ彼に、「最後のキッスだけならいいけど…そんなに近くに寄らないで、そこはだめ、いやん、…あん、瞼にキッスしないで(なんだ瞼か…)、だめだめ吸わないで…」 迫真のシーンはキッスを拒むジェスチャーと共にどんどんエスカレート、でもイヤらし過ぎず明るいんです。そして、彼の熱い攻撃にとうとう「新しい仕事を見つけて、ゴミをちゃんと出してくれるなら、ここに置いてあげるわ…」と一件落着。何度聴いても心底笑える古典落語のような最高のパフォーマンスを今年も堪能できて本当に幸せでした。

ロン・オーティスの写真大歓声の中、「素晴らしいオーディエンスにもう一丁、Look at Me!!」とラストナンバーは、ブラジル風味の『ルック・アット・ミー、ルック・アット・ユー』、これもマリーナお気に入りのトレイジェッサーの曲、お互いに見詰め合って、心通じるというラブソングもここでは、マリーナと聴衆の間の愛の歌です。スキャットで始まるダイナミックな歌唱をバックアップするロン・オーティスのドラミングと、笑い声と同じで、ダハハハ…とサウンドするマクドナルドのグリスに会場騒然!

 汗の光るマリーナ・ショウ、常に引き立て役に徹するジェフマクドナルドオーティスの腹心トリオ、そしてジャズの王道を行く西海岸の勇者リッキーに惜しみないスタンディング・オベイションが贈られて、会場の全員がマリーナと親分子分の契りを交わしたようです。

 アンコールはゴスペルメドレー、軽快なゴスペルのリズムに乗り、神様がお与えになった心の中の信仰の灯を輝かせようという「ジス・リトルライト・オブ・マイン(小さな心のともしびを)」から、同じメロディで、ご存知『聖者の行進』へ、そしてマリーナ自身が作った、「キープ・オン・トラスティング(この世界を信じ続けよう)」とサラっと歌うと、リッキーがいかにも日曜礼拝で聴けそうなコテコテソロを繰り出せば、負けじとシャウトするマリーナの歌唱はダイナマイト! OverSeasはにわかにハーレム・バプティスト教会と化し、客席全員の心の灯がピカピカと輝きます。ゴスペルに心洗われた満足感に浸っていると「彼らがいないと、私のリトルライトも輝かせることは出来ません」と、メンバー達が再び紹介されます。マリーナ・ショウが幼い時、一番最初に影響を受けたシンガーはR&Bバンドをバックにエレキギターを弾きながら歌うゴスペル歌手、シスター・ロゼッタ・サープで、彼女のルーツを表す自然な名唱に感動。最後の最後にキメをドラムが半拍はずしたのも予定の行動か?更に大受けとなり全員総立ちのコンサートもやっと終了しました。

マリーナ・ショウの写真


こぶしは英語で・・・
 終演後
マリーナは、仕事の後の一服を楽しみながら、たくさんのファンからの贈り物の包みを開けるよりも先に女性ファンの一人からの長いファンレターを懸命に読んでいます。突然「タマエ、ko-bu-shiって何?」と訊ねられました。手紙を見ると『あなたのこぶしが好きです…』というようなことが書かれてあります。それで、マリーナの歌い方は演歌のフレージングに似ている所があってそれが日本人に強烈にアピールすることをご説明した上で、マリーナのよく使う典型的演歌フレーズを3種類歌ってあげました。すると、「もうええ!(Get Outa Here!) ようわかったわ!」と私のこぶしに憮然、それで「コブシはアメリカで何と呼ぶんですか?」と伺うと、姉御はしばらく考えてから一言「MAGIC!」とニヤリ、なるほどマジックねえ・・・今夜のマリーナのパフォーマンス全てがマジックでした。

 メンバー達とディナーを楽しむ間も常に皆に気配りをするマリーナ、再会したメル友の管理人とも友情を温めた模様。寺井尚之には、シンプルなのに強烈にスイングするカウント・ベイシーの偉大さを説いてくださって、またまた勉強させて頂きました。翌日はむなぞうくんに、新大阪でコーラをごちそうしてくださった心優しい姉御、うちの若いもんが世話になりありがとうございました!

 コンテンポラリーなアレンジでスリル満点のスタンダード、セクシーでハードなR&Bタッチのラブソング、心の琴線に触れるブルースや希望に満ちたゴスペル、粋で破壊力満点のユーモアトーク、どれをとっても、音楽と人生の両方で酸いも甘いも噛み分けたマリーナ・ショウ以外には出来ない芸術。やっぱりマリーナ・ショウはライブが一番!

姉御のようなご立派なお方にとっちゃあ、OverSeasは余りにむさくるしい所で、心苦しい限りで御座居ます。だけど、姉御を慕う皆に免じてどうぞ我慢なすっておくんなさい。来年も再来年も、OverSeasは子分一同心よりお待ち申してしております!

寺井と談笑するマリーナ・ショウ
終演後、寺井と談笑するマリーナ

掲示板から
すっご〜く楽しかったライブ♪
投稿日 6月26日(水)00時59分 投稿者
あやめ
ほんと、楽しかったです〜。昨年と同様、ノリにノッタLive。Cry Me A RiverやWhen I Fall In Loveなどの超スタンダード、あやめが歌うとショボイ感じになっちゃうのに、マリーナが歌うと七色の景色が見えてきます。最高!1Set目私と在浩ちゃんのほうへ近づいてこられたときは、その迫力にビビッちゃいましたが、息遣いからマイク遣いから、ピアノ・ドラム・ベースの方へのお知らせ方法などなど、あっちこっちに目がいって、耳も目も楽しく疲れました〜!生ってほんと良いですよね〜♪♪はぁ、幸せ。


今夜、世界で一番かっこいい女
投稿日 6月26日(水)01時28分 投稿者 管理人
よかった!すごかった!

去年1回聴いたから今年はちょっとインパクト落ちるかなと思ってたけど、全然そんなことなかった。とにかく楽しい!乗りまくる!最高!まちがいなく今夜世界で一番かっこいい女はマリーナ・ショウだった!あの素晴らしい人柄も少しも変わることなく、今年も帰る前に私をHUGしてくれた、「ベイビー!ベイビー!ベイビー!」と言いながら。ありがとう!あなたに会えて幸せです。あなたを聴けて幸せです。来年もまた来てね!

P.S.
・サックスのリッキー・ウダードも一発でファンになってしまった。カリスマ三村さんは早くCD入れてね。
・みなさん、もっともっと今夜の感想書いてください。初めて来た人達もね。


すごかったですね〜
投稿日 6月26日(水)01時50分 投稿者 you-non
今夜のライブは、1セット目の1曲目から会場全体はノリノリの雰囲気に包まれ、マリーナショウのボーカルも迫力満点。ほかのメンバーも茶目っ気ある演奏で、楽しかった。去年は聞き逃してしまったものの今年は来れてよかった〜。
ほんますごかった。また来年も期待しております!!


お答え
投稿日 6月26日(水)02時33分 投稿者 寺井尚之
今日は掟を知らぬ一げんさんが多くて疲れた。マリーナは相変わらず良かったけど調子は悪かったみたい。リッキー・ウッダード、自分のグループで呼んであげたい。マリーナのトリオ、お客さんを前にしてのステージマナー、ストレイトアヘッドなジャズメンにとっては勉強になるところでした。
おわり


Kobushiは英語で…
投稿日 6月26日(水)02時42分 投稿者 tamae terai
前回はギャルが多かったけれど、今回は男性マリーナ信者も多かったコンサートでした。終演後プレゼントに埋もれたマリーナ が、長いファンレターを必死で読んでいましたが、その中に、貴方のkobushiが好き…ということばが入っており、説明を求めら れたので、日本の演歌と共通するフレージングがあなたにあると実演してあげたら、すぐわかりました。「私はインドやポルトガ ルの血が入っているからかも…」と変に納得してはりましたが、「それは英語でなんと言うの?」と尋ねたら、すかさず「MAGIC!」 と返ってきました。なるほど。続きはコンサートレポートで。


今年は、失踪事件?もなく・・・
投稿日 6月26日(水)08時38分 投稿者 m.m
今年も、パワフルで、表現力120%最後まで飽きさせない楽しいステージ!!!

ソロチェンジする時は、名前を言って合図をしてくれ、ピアノさんは、常にあいづちをはさみ、おとなしそうなベースさんは、時折スキンヘッドの汗をふきつつ熱演。若いドラムさんは、ニコニコいろんなメロディーやリズムに反応して、と思えば最後はタイミングを・・・とっても可愛い!ステージでも、合間でも、とても好感のもてるトリオですね!曲名はわかりませんが、バラードでのベースソロの時だったかな?思い思いの表情をしながらのしっとりした演奏もとても素敵でした。トリオだけでももうチョット聴きたいナーと思いました。
はじめてみた、ウッドベースのエレキばん、ボディーのない?を抱いてるようで、ちょっとさみしい感じですが、音量調節や音をのばせるのがいいかなー。さて、思いがけないスペシャルゲストのリッキー・ウッダードさん、次回は是非、ご自分のトリオで・・さいごは、ちゃんと、ホストやお客さんへの感謝もはいり、かの有名なマーチで手拍子もはいり、大満足のライブでした。来年もまた是非!


マリーナ最高!!
投稿日 6月26日(水)11時29分 投稿者 きん だいご
マリーナさんの歌唱力、パフォーマンスにぐいぐい引き付けられてしまいました。

ほかのメンバーもスキがなく、ココしかないというとこでオイシイことしてくるから思わずにやけてしまいました。メンバーの好感度120%でほんまおなか一杯って感じで来年もぜひ見てみたいライブでした。できることならテナーのお兄さんのカルテットも実現してほしいと思います。


楽しかったですね
投稿日 6月26日(水)11時55分 投稿者 田中有希
マリーナショウさん達のライブ、すごかったですね。あのノリは生まれ育った環境か、はたまた遺伝子に組み込まれているものなのか、日本人で音楽をやりたいものにとっては真似たってむだだし、自分の音楽はどんなんだろーって考えちゃいました。それからピアノのタッチもピアノになれてない私は師匠とだいぶ違うように思ったのですがどうなんでしょうか。皆さんとっても楽しそうに演奏されてたのが伝わってきて見てても楽しくなりましたね。


今回もやはり強烈でした!
投稿日 6月26日(水)23時06分 投稿者 むなぞう
宣伝チラシのコピーどおり「昨年の熱狂が再び!」という感じで、マリーナさん、今回も強烈でしたね。プロモーターの西蔭さん一押しのテナーのリッキー・ウッダードさんも、クールで切れ味鋭く、もっと聴きたいなぁと思いました。
私は、昨年に引き続き、今年も送迎の役をさせていただいたのですが、マリーナさんはやはり心遣いが細やかで、ステージ上とは別な意味で「大人の女性」という感じでした。新大阪駅で挨拶するなり、早速「あなたのことおぼえているわよ。学生してたわよね。」と言ってくださり感激。あと、前回一緒に送迎したO君のこともおぼえていて、帰り際に「あのブロンドの彼、いなかったけどどうしたの?」と気にかけたりと・・・。
それから、今回のコンサートに感動した人にも、残念ながら見に来られなかった人にも朗報です。また、来年もまた来る予定だそうですよ!


今回もマリーナ・ショウの魅力を堪能
投稿日 6月27日(木)00時37分 投稿者 児玉勝利
今回もマリーナ・ショウの迫力や体から迸り出るエネルギーそしてそれらから来る魅力に圧倒されました。1stセットの1曲目を聴いた時は、「あれ、前回のような力強さが感じられないな?」と心配したのですが、徐々に調子を上げてきて前回同様、ブルージーな歌に魅了されました。僕にとってマリーナ・ショウに劣らず目を引いたのがリッキ−・ウッダードです。1stで1曲目にいきなりテナー・マッドネスをぶつけられたのには驚きましたが、同時にここでのプレイで引き付けられました。マリーナ・ショウのバックを勤めてるときも、彼女が振り向いたのに応えるように彼がテナーで応える。この会話が実にいい。成る程、アモンズやスティットを髣髴させる正統派サックス奏者だ。ならば欲をかいて彼に見合うテナー奏者をもう1人そろえて、テナー・マッドネスなんぞではなくブルース・アップ・アンド・ダウンの競演を聴いてみたいものだ。
寺井さん彼ぐらいのテナー奏者を毎月オーバーシーズでも招けないもんですかね?それなら、僕は少々チャージがアップしても行かせてもらいますよ。


マリーナさんのファンになっちゃいました!
投稿日 6月27日(木)00時51分 投稿者 ゆかりん
マリーナさんのライブ、堪能させて頂きました!歌唱力もさることながら、人を惹き付ける魅力が有る方ですね!とっても格好良い女性ですね。あの10分の1でも良いから、あんな風に歌えたらなーとヨダレを垂らしながら見てました。

それに、あんなに近くの席に座らせて頂いて、有難うございました。ミュージシャンの足拍子の振動を感じることが出来る席なんて、なかなか座れないですよね。凄い迫力でした。

次回も是非参加させて下さい!それから、あやめちゃん、誘ってくれて有難う。やっぱりジャズって良いなーと再確認出来ました!サンキュ!!


お答え その1
投稿日 6月27日(木)01時38分 投稿者 寺井尚之
・ゆかりん、来てみて良かったやろ!前にもJSの券もやったやろ!7月19日のわしのLIVEにも来い!
・むなぞう、今回は小遣いもらえんで残念やったね。来年きっとくれるよ。帰り際にリッキーに自分のカルテットでまた来いと言っておいた。
・田中、環境や遺伝子ではない!世界広しと言えど、トミー・フラナガンの後継者は日本人のわしである。一人横綱も武蔵丸。ジャズを愛する気持ちと、練習する努力があれば、誰にも不可能はない。タッチのこと、違って当たり前!アート・テイタム、バド・パウエル、トミー・フラナガンの直系のわしと、マクドナルドとでは、音楽の系譜が違う。こういうことは生を見なければ分からない。来てよかったね!これだけでも来なかった生徒より一歩リードした。
・金、リッキーはわしと同世代、わしをお兄さんと呼ぶな。mmさん、おっさんが出て行くときに、セカンドセットは9時からやから絶対遅れるなとわしが言ったのを、聞いてたのかな?終わってから、プロモーターに、強くうちでやりたい3つのバンドをリクエストしておいた。請うご期待。まずは7月30日火曜日!わしのセカンドアイドルにして、現存する最高のテクニックを持つピアニスト、モンティ・アレキサンダーのコンサートに全員残らず集結するように!
おわり


今夜、東京でマリーナ・ショウ
投稿日 6月29日(土)01時23分 投稿者 管理人
今夜、東京出張のついでにマリーナ・ショウのLIVEを聴きに行かれたはずの、末宗俊郎愛好会福岡支部長のようおくさん、良かったですか?感想書いてくださいね。いくら子姉は行かんかったんかな?ん?

↓↓↓寺井師匠とカウント・ベイシーの話をするマリーナ・ショウ
http://flanagania.hp.infoseek.co.jp/photo/marlena2002_4.jpg


お答え
投稿日 6月29日(土)01時27分 投稿者 寺井尚之
先日ハナさんが、マリーナ・ショウはデトロイトの出身やから、来たらヨロシクな、と言ってたけど、マリーナ曰く、NYのアップステイト出身で、最初のラジオのヒットがデトロイトやったから、デトロイトの人にはデトロイト出身とよく間違われると言っていた。カウント・ベイシーのオーケストラに居た時の話は、それまで勉強してこんなコードを付けようとか、色々考えていたのに、ベイシーは、全然難しいコードなんて弾かず、シンプルなコードだけで、しかも、音数少なく、最高にスイングしてたのに感動した!という話。NYのたたき上げのマリーナらしい話。ボストンのどこかの学校出の人に聞いて貰いたい話でした。ジャマイカ出身のモンティ・アレキサンダーは、大阪出身のわしと同じ境遇。今、世界最高のモンティを皆聴きに来て欲しい!!
おわり


やはり来てよかった
投稿日 6月29日(土)11時25分 投稿者 ようおく
ここでもテナー・マッドネスで始まり、満を持してマリナ登場。硬軟自在、分厚いリズム陣をバックに迫力満点のプレイ、あっという間の2ステージでした。今回のライブはCD化されるということでとても楽しみです。ライブのついでに仕事、もとい、出張の合間にライブに行けてよかった。いい会社です。


あらら・・・。KOBUSHIについてのレターの犯人は私です。
投稿日 6月30日(日)17時04分 投稿者 くしだんご
あらま、びっくり!今初めて自分の書いたレターについて掲示板に書かれてあることを知りました。…というわけで、恐る恐るの初投稿です。
「今さら」ですが、先日のマリーナ・ショウのライブは、感動いたしました。趣味のアマチュア・バンドで「マリーナ」の曲を何曲かやっているのですが、彼女の5線譜の上にのっからない微妙な音の「ゆれ」がうまく歌えなくて、泣きながら練習した1年! 本物のマリーナをあんな至近距離で聴けるなんて思ってもみなかったもので…。年甲斐もなく思わずミーハーしてしまいました(笑)。
それに綺麗だった〜。私には、アルバム「Who Is THis BItch, Anyway」のジャケットの印象が強すぎて、あのイメージしか頭になかったもので、「これが、あのマリーナ?」とジャケットのイメージとのギャップに、びっくり!
たまたま入ったCD屋で、これまた、たまたま「マリーナ」のCDにコンサート情報のシールが貼られているのを見つけ…。「人生って、ホンマ偶然に支配されてるんやなぁ〜」なんて思ったのでした。


くしだんごさん、はじめまして。
投稿日 6月30日(日)19時04分 投稿者 管理人
私がここの管理人でマリーナ・ショウのメル友の高橋です。
ところであなたはあのターバンの女性じゃないですよね?いや、べつに気にしないでください。
昨年マリーナ・ショウのライブにやってきた、常連さん以外の非ジャズファンのお客さんのほとんど全員がその後店に来ません。皆さんに食わず嫌いしないでピアノトリオとかピアノ&ベースのデュオとか、ギター&ピアノ&ベースのトリオとかいろいろ聴きに来てほしいのですが、今度いかがでしょうか?あなたがヴォーカリストなら元ヴォーカリストで英語堪能の寺井珠重先生と親しくなったら、いろいろ助言をもらえるでしょう。
ぜひ来年のマリーナ・ショウのライブまでにお越しください。


はは。。。
投稿日 6月30日(日)23時19分 投稿者 くしだんご
>管理人様
はは。残念ながら、私はターバンの女性ではありません。彼女の頭、カッコよかったですね〜。私は、彼女の頭ごし(?)に、マリーナを見てました(笑)。
私は、もともとはジャスピアノが好きで(「聴くのが」ですが)、歌でジャズを歌ったのはマリーナの歌が初めて。そういった意味では、ぜひ、他のライブも聴きに行きたいとは思うのですが…。
ただ、この歳(ってどんなやろ?)になると、なかなか一緒に行ってくれる友人がいなくて、それで、コンサートやライブとは、縁遠くなっています。
けど、珠恵さんという方は、当日チラっとお話しただけですが、感じのいい方ですねぇ。親近感(?)を覚えました。


くしだんご様
投稿日 7月1日(月)00時34分 投稿者 tamae terai

その方は、白いブーツの女と察しはついております。
ターバンは別の女性です。素晴らしい応援ありがとうございました!私も親近感をめちゃくちゃ覚えました!


続・くしだんご様
投稿日 7月1日(月)00時57分 投稿者 管理人

あなたが珠重さんに送られたメールをHPに載せてもよいとのこと、ありがとうございます。珠重さんがこれから原稿を書くLIVEレポートのページに載せさせていただきます。名前はもちろん「くしだんご」で。
しかしどこからそんな名前にしようと思ったんですか?私はひょっとしたらターバンを巻いた頭を後ろから見たらダンゴに似てるのでそう名付けたのかと…。それにしてもあのターバンの人、この掲示板見てくれたはるかなあ…?去年に続いて印象度ダントツのナンバーワンでした。もうマリーナといえばあのターバンが目に浮かびます。毎日巻いたはるんやろか?いっぺんいっしょにインド料理食べに行きたい。

それで、くしだんごさん、なかなか一緒に行ってくれる友人がいないとのこと、そんなもん一人で来なさい。常連さんはほとんど一人で来ます。私の近くに座ったら、セットの合間にうっとおしいほど話しかけたげますけど。

くしだんごさんから届いたメール
題名: RE: 昨日はありがとうございました!

寺井珠重様

昨日は、ご丁寧に席まで挨拶に来ていただき、ありがとうございました。
電話で予約した時の席のNOからお分かりになったのでしょうがまさか、お声をかけてくださるとは思ってもみなかったもので、正直言ってびっくりいたしました。

私の、OverSeasの第一印象は、「とにかく、感じがいい!」でした。電話で「チケットがあるかどうか」や「場所」を聞いた時も、また、実際にチケットを受け取りに行った時も、ものごしの柔らか〜い品のある応対で・・・。

大学時代はサークルで音楽をやっていたので、先輩のライブなどは聴きに行ってたのですが、大学卒業後は音楽とは全く縁のない生活をしていたため、ライブハウスなんて本当に久々に行ったのですが、昨日はとても素敵な時間をいただきました。

・・・で、「手紙」の件ですが、お恥ずかしいことですが、私です。
そうですか。ちゃんと読んでもらえたのですね。感動です! 辞書と首っぴきで書いたかいがありました!

「こぶし」については・・・。
昨年、たまたま大学時代の先輩たちと同窓会で会って、なぜか、先輩たちのバンドに誘われて、趣味でバンドをやることになったのですが、その先輩たちから与えられた課題曲の1曲がマリーナの曲「Feel Like Makin' Love」だったのでした。そして、ジャズなどそれまで歌ったこともない私は、半泣きになりながら練習するはめに陥ったわけです。

・・・で、その半泣きになった理由が、マリーナの音の「ゆれ」だったのです。たしか、珠重さんのレポートにも書かれてあったと思うのですが、マリーナの歌には、5線譜の上にのっからない微妙な経過音がいっぱいちりばめられていて、また、のばすところでも、1音で伸すのではなく、それはもう色々な「遊び音」を入れながら、最終的に、「はぁ? こんなところで止めるの〜? そんな馬鹿な???」といった、ちょっと凡人の私には考えられないような複雑〜〜な音で締めくくっていたりするもので・・・。本当に泣きそうでした。

・・・で、思ったのが、「日本の民謡の音の揺れに近いものがあるんじゃないかな」と・・・。で、丁度そう感じ始めた時に、誰かのCDの解説で、そのような節回しのことを「こぶし」と書いてあったので、他にいい表現が思いあたらず、そういう表現を用いたのですが・・・・。

それにしても、久々に昨日は、ミーハーになってしまいました。生の「Feel Like Makin' Love」が聴けただけでもHappyだったのに、ついこの前の日曜日に「次にやる曲」として決まった「Loving You Was Like Party」まで聴けて、本当にHappy で・・・。生はやっぱりいいですねぇ。CDで聴くのとは全然違いました。癖になりそうで怖いです。

というわけで、長くなってしまって申し訳ありません。
また、来年もぜひ行かせていただきたいと思います。

わざわざ、メールをありがとうございました。
マリーナが手紙を読んでくれたことを知って、本当にうれしかったです。

では、取り急ぎ(にしては長くなってしまいましたが)メールのお礼まで・・・。



マリーナ・レポートすごいです〜
投稿日 7月21日(日)23時02分 投稿者 あやめ
マリーナの魅力は、やさしく包容力のある歌声とあのどっしりとした度量の大きさ。ホントとっても魅力的な方ですよね♪珠重さんのライブ・レポートにもあるように、本当に私たち子分一同、親分の帰りを待ってますって気持ちになります〜。歌詞の解説もあって、とっても臨場感のある素晴らしいレポートでした!

それと、今回も超多色の構成、管理人ちゃんお疲れ様です。とても読みやすかったです(^o^)


待ちに待ったマリーナ・ショウLIVEレポート!
投稿日 7月22日(月)00時05分 投稿者 you-non
濃密なライブレポート拝読させて頂きました。
執筆と編集どうもご苦労様でした!!
(いつもいつもありがとうございます)
当時のライブの様子がありありと、しかもライブに行っただけでは
知ることができないお話を随所にちりばめられていて、楽しいレポートでした!


マリーナ・ショウ・レポート読みました!
投稿日 7月22日(月)18時45分 投稿者 むなぞう
珠重さんのライブレポートは、いつも楽しみにしているのですが、特にボーカル系のコンサートは歌詞の解説が詳細で、私のような英語の弱い人にとっては、ほんとに貴重です。今回も存分に楽しませていただきました!

個人的には「目の前で歌うマリーナは私たちの輝くシスターであり、・・・」というところが好きです。マリーナさんは、またいろんなライブハウスで、豪快な歌声とともにリトルライトを輝かせているんでしょうね。


保存版
投稿日 7月22日(月)21時22分 投稿者 sami
珠重さんのマリーナ・ショーライブレポート、感動しました。マリーナさんったらそんな事言ってたんや〜、そんな事あったんや〜っと、その場にいたはずの私なのに驚きの連続のレポートでござんした。素敵な歌詞の内容も、皆が笑っていたジョークの意味も今やっと解かって気分すっきり。これを読んでからライブ聴いたらもっと良かったのになぁ?(笑)18歳未満お断りだなんて、余裕で充分いけてる年齢の私でもドキドキしちゃう楽しい内容。ゆっくり読みたくてプリントアウトしました。お忙しい中お疲れ様でした。それと管理人様、私が別に頼まれてもいないのに勝手に掲示板に書き込みをしたお陰で、奨励賞をいただけるなんて本当に光栄です。楽しみにしてま〜す。


1度のライブで2度楽しい!ライブレポート読みました
投稿日 7月22日(月)21時45分 投稿者 田中有希
楽しみにしていた珠重さんのライブレポート、今回もすごかったです。ライブでは音とリズムに浸って堪能しましたが、ライブレポートで歌詞の内容や曲とパフォーマンスの関係等が分かって本当に面白いです。ジョークも理解できず皆さんと一緒に笑えないので寂しい思いをするのですがライブレポートがあるから大丈夫!もう一度レポートを見ながらライブを楽しんだ気分です。次回一緒にライブに行こうと言ってるマリーナが大好きなる知り合いにも(彼女もヴォーカルやってます)アドレス知らせちゃおっと。


予習→本番→復習
投稿日 7月23日(火)00時44分 投稿者 くしだんご
マリーナ・ショウのライブレポート読ませて頂きました。まず、去年のレポートで「予習」し、ライブの「本番」、そして今回のレポートで「復習」と私の場合は、「1度のライブで3度」楽しませていただいたことになります(^.^)

しっかし…。tamae様。私のせいで、こぶしをマリーナの前で実演(?)するはめに陥られたのですね。そして、それを聴いたマリーナが憮然とされたとか。知らぬこととは言え、ホントに失礼いたしました。でも、tamaeさんのレポートは表現が面白くて、その場の雰囲気が目に浮かぶようで、「こぶし」を回して歌われるtamaeさんを想像して、思わず笑ってしまいましたが…(重ね重ね失礼!)。

衣装については、私もtamaeさんと同じように思いました。「ケバくはないのに華やか!」光り物のアクセサリーの使い方が上手なのでしょね。ボーカルにはやはり「華やかさ」がなければ…ネッd('-^*)。トーク(雰囲気作り?)の巧さとともに、とてもいい勉強になりました。

最後になりましたが、マリーナや演奏陣の詳しい説明等「てんこ盛り」のレポート、本当にありがとうございました。


レポート読ませていただきました
投稿日 7月23日(火)17時51分 投稿者
ライブに行けなかった私ですが、レポートからもその迫力が存分に伝わってきました。ますます残念な気分ですが・・・!
久方ぶりにレッスンも再開できましたので、これからも合間をぬってはお店にお邪魔させていただきたいと思っています。(練習もがんばります。)


私のメル友のマリーナ・ショウにメール送ります。
投稿日 7月23日(火)01時17分 投稿者 管理人
Dear Ms. Marlena Shaw

Hello.
I am still excited with your great performance on June 25
at the jazz club "OVERSEAS" in Osaka, Japan.
Also I am honored that you treated me as a friend this time again.

I send you the photos soon by airmail to your address in Las Vegas.
Now, here is the URL I put the photos temporarily on my webspace.

http://yuichitakahashi.hoops.jp/marlena_shaw2002/webpage.htm

I wonder if your band would like it.
But I hope you do not mind minutes to see all of the photos;
especially 10:00PM-1:00AM in Japanese time.

Now I can't wait to get your new CD recorded live in Tokyo.
I am sure all of my fellows will be sure to buy the copy!!

I really really hope to see you again next year.

Yours truly,
Yuichi Takahashi
(英文アドバイス:寺井珠重先生)

↓↓↓みなさんにも見せてあげます。
http://yuichitakahashi.hp.infoseek.co.jp/marlena_shaw2002/webpage.htm


我がメル友のマリーナ・ショウからメールが来ました。
投稿日 8月10日(土)13時13分 投稿者 管理人
まずは私が撮った写真のお礼と、OverSeasのみなさんへよろしくとのメッセージを書いた後に、なんと去年も今年も彼女が愛玩動物のようにかわいがっていた送迎部長のむなぞう君に、プレイボーイ・ジャズフェスティバルのTシャツを送りたいので住所とサイズを教えてほしいというので(できたらあなたにも一着送るわねと一応書いてくれてましたが)、彼から直接返事を送らせるから待っててね、と返事しました。

むなぞう、メールを転送したからマリーナ姉御に返事書くように。それから俺のTシャツのサイズはLやて最後に付け加えといてくれ。


郵便物保管のお知らせ!
投稿日 9月18日(水)22時42分 投稿者 管理人
いま拙宅に帰ってきてドアを開けたら、足下に黄緑色の紙が1枚落ちていたので見ると、それは郵便局からの『郵便物保管のお知らせ』だったが、相手の名前を見てびっくり!あのマリーナ・ショウではないか!これはきっと、むなぞうに送ると言っていたプレイボーイジャズフェスティバルのTシャツを俺にも送ってくれたに違いない。ということは、むなぞうはもう受け取ったのだろうか?あるいはまとめて俺に送ってきたのか?どないやねん、むなぞう?

中央郵便局まで自転車ですぐなので今からでも取りに行こうかと思ったけど、配達日の翌日以降においでください、と書いてあるので明日までお預けなのだ。

マリーナさん、ありがとう!もう私達はメル友なんかじゃありません。親友といっても過言ではないでしょう。いや、来年のOverSeasでのコンサートの後には養子縁組も・・・。

マリーナ・ショウって誰?という新参者の人は寺井珠重先生のライブレポートを読むように。

↓↓↓郵便物保管のお知らせ!
http://www.shashin.org/flanagania/images/from_marlena.jpg


マリーナ・ショウから直筆サイン入りTシャツが2枚届きました!
投稿日 9月19日(木)19時27分 投稿者 管理人
Dear Yuichi,
I have enclosed two shirts. One for you and one for KAZUTO.These were the only sizes available!
Thank you for passing along your address.

My best to my friends at "Overseas club"
Regards,
Marlena

明日のフラナガニアトリオの時、むなぞうとこのTシャツを着て並んで写真を撮り、マリーナ姐さんに御礼のメールを送るのだ。

↓↓↓プレイボーイジャズフェスティバルのTシャツ
http://yuichitakahashi.hp.infoseek.co.jp/over_seas/marlena_shirts.jpg


Thank you and we love you, Marlena!

他のライブレポートを読む
2001年7月30日マリーナ・ショウLIVE at OVERSEAS

GEORGE MRAZ QUARTET(1999.11)
ERIC ALEXANDER QUARTET(1999.12)

SIR ROLAND HANNA TRIO(2000.1)
JUNIOR MANCE TRIO(2000.3)
MONTY ALEXANDER TRIO(2000.5)
PAQUITO D' RIVERA & RENEE ROSNES TRIO(2000.7)
JAMES WILLIAMS QUARTET(2000.9)
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BILL CHARLAP TRIO(2000.12)

SIR ROLAND HANNA QUARTET(2001.6)
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MARLENA SHAW(2001.7)
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FREDDY COLE(2001.12)
SIR ROLAND HANNA QUARTET(2002.6)

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