2001年10月30日(火)
Jane Monheit ジェーン・モンハイト(vo)
Michael Kanan マイケル・ケイナン(p)
Joe Martin ジョー・マーティン(b)
Rick Montalbano リック・モンタルバーノ(ds)
Joel Frahm ジョエル・フラム(ts)

ジェーン・モンハイト写真

演奏曲目
第1部
1. Un Poco Loco
by カルテット
 
(Bud Powell)
2. They Can't Take That Away from Me
  (Ira Girshwin, George Girshwin)
3. More Than You Know
 
(Edward Elisco, Billy Rose, Vincent Youmans)
4. So Many Stars
 (A.Bergman, M.Bergman,Sergio Mendes)
5. Get Out Of The Town
 
(Cole Porter)
6. Hit The Road To Dreamland
 
(Herold Arlen, John. H. Mercer)
7. Spring Can Really Hang You Up THe Most
 
(Frances Landesman, Thomas Wolf Jr.)
8. Waters Of March
 (Antonio Caros Jobim)
9. Over The Rainbow
 
  (Harold Arlen, E.Y.Harburg)
アンコール
10.
  Cheek To Cheek
  (Irving Berlin)
第2部
1. The Gentleman Is A Dope
by カルテット
  (Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II)
2. Please, Be Kind
 
(Sammy Cahn, Saul Chaplin)
3. Autumn In NY
 
(Burton Lane)
4. I'm Thru With Love
 
(Lincohn Charles Cochan, Roger Cook))
5. My Foolish Heart
 (Ned Wasington, Victor Young)
6. Nice Work If You Can Get It
 (George Gershwin)
7. Moonlight In Vermont
 (Suesdorf-Blackburn)
8. Cheek To Cheek
 
(Irving Berlin)
9. Some Other Time
 
(Betty Comden and Adolph Green,Lenard Bernstein)
アンコール
10.
Wish You Love
 (Lee Wison, Charles Trenet)

ジェーン・モンハイトは1977生まれのNYっ子。音楽一家に育ち、1998年、数あるジャズのコンクールの内でも現在最も権威あるセロニアス・モンク・コンペティションでヴォーカルコンペが行われた1998年に(毎年種目が変わります。)2位を獲得しました。しかし、彼女を押さえて優勝したのは、その昔ポスト・エラ・フィッツジェラルドと謳われ、当時60歳を越えていた伝説のヴォーカリストで受賞の翌々年に惜しくも他界したベテラン歌手、テリ・ソーントンでしたから、彼女が一番注目すべき新人であったことになります。
 
モンクコンペでのフレッシュな歌唱とその美貌は、あの
ダイアナ・クラ−ルを育てた敏腕女性マネージャー、メアリー・アン・トッパーの目にとまり、早速1999年にデビューアルバム"Never Never Land(邦題『マイ・フーリッシュ・ハート』)"がリリースされて注目を集め、その半年後には、MCAのジャズ部門が総力を結集し、マイケル・ブレッカー、ケニー・バロン、ロン・カーターといった大物ミュージシャンのラインナップと、シャネルのメイクアップ・アーティストまで動員したファッション雑誌のグラヴィアの様な豪華アルバムカヴァーで、プログラムも練りに練ったアルバム『カム・ドリーム・ウィズ・ミー』をリリース、見事ビルボードのジャズチャート堂々第1位に踊り出る大ヒットを記録しました。この新作アルバムのジャケットを見ると、前のジャケット写真よりも10キロ近くダイエットした跡が見られます。勿論容姿は大きなセールスポイントです。実際今回はOverSeasに貼ってある彼女の写真入りのポスターにうっとり見入るオジサマ達のなんと多かった事。でもこんなにスリムになっては声量に影響が出るんじゃないかしらと私は少し心配でした。

ことジャズに関しては流行りもんに全く興味のないOverSeas寺井尚之です。しかし、名プロモーター西陰氏「どーしても大阪で演りたい!」と、たっての希望。それでもなかなか首を縦に振らない寺井尚之でしたが、アルバムを試聴すると、「なかなかええわ。声が可愛いし厭な癖がない。呼ぶ事にした」とコロッと態度を軟化させ、1979年開店のOverSeas史に残る、ファッショナブルなピチピチ美人ヴォーカルによるLIVEが初めてここに実現したのでした。

彼女に同行するカルテットで私が知ってる人は、ジミー・スコット(vo)の伴奏者でもあるピアニストのマイケル・ケイナンだけ。でも知ってると言ったって、食事に来て寺井の演奏を聴いていただけで、プレイを聴くのは今回が初めてです。先月ジミー・スコットのツアーで来阪したマイケルに、初めてピアノを聴けるのを楽しみにしてますと言うと「ジェーンはCDよりもずっと生の方が良いから期待してて!」と太鼓判を押してくれたのでした。

昼過ぎに戻って来た送迎部長のむなぞうくんに一行の様子を尋ねると「ベースとドラムがめちゃ男前やった」と嬉しい知らせ!助手のブルーボーイ大垣くんも「あっさり醤油味の男前・・・」と言っています。ますます、本筋からはずれた期待も膨らみます。肝心のジェーンちゃんは?と尋ねると、むなぞうくん「うーん、どっちか言うと、1枚目のアルバムの写真に近かったです。ジーンズ姿で全然スター気取りしてませんでした」ナルホド・・・それなら声は良く出るだろう・・・。
 
ピアノの調律が完了した5時過ぎに一行がサウンドチェックにやって来ました。いつも普段着の
マイケル・ケイナンが今日はビシッとスーツ姿で決めていて、一瞬ニコラス・ケイジかと思ってしまった程でした。テナーサックスのジョエル・フラムは大柄な金髪の人なつっこそうな男性です。噂の男前ジョー・マーティンリック・モンタルバーノはなるほど若く、アメリカ人にしてはスリムで長身、ジャズメンには見えないようなお兄ちゃん達です。

左がテナーのジョエル・フラム(ts)。初めて来たOverSeasが相当気に入ったようで、「絶対また来るから!」と感激の面持ちで寺井と握手していました。

右がピアノのマイケル・ケイナン(p)。昨年と今年の2回、ジミー・スコット(vo)の日本ツアー中にOverSeasに遊びに来ましたが、実力のわからないピアニストに飛び入り演奏させる寺井尚之ではなく、演奏するのは今回が初めて。演奏を聴いた寺井は、「次に遊びに来た時には弾かしたろと思う」と実力を認めていたのでした。
ジョー・マーティン写真
男前のベーシスト
ジョー・マーティン(b)
リック・モンタルバーノ写真
男前のドラマー
リック・モンタルバーノ(ds)

スタッフの拍手に迎えられ、ちょっと恥ずかしそうな笑顔で入って来たジェーン・モンハイトはローライズのヘソ出しジーンズで、写真よりずっと赤い毛を無造作に束ね、サングラスをカチューシャ代わりにしています。片手にペーパーバックスを持ち、挨拶がすむと隅の椅子に座りセッティングの間、会場をチェックする事も無くひたすら本を読んでいます。写真よりずっとふっくらしていますが、やはり美人で、スターというよりは女子大生のようです。さっとピアノに座ったマイケルが、名調律師川端氏の仕上げに満足そうな顔をしてひたすら弾き始めたのは、そうです、寺井尚之ピアノ教室の最初の課題曲、『ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー』だったんです。それから循環のバド・パウエルラインで、寺井尚之「こいつパウエルが好きなんや!」とにんまりしていました。やたらドラムのセッティングに暇が掛かった後、やっと歌のチェックが始まりました。歌い出したのは『チーク・トゥ・チーク』。テナーのジョエルがこまめにモニターや、音量のチェックをし、ジェーンちゃんがお客さんにアピールし易く、伴奏と自分の声をモニターしやすい位置を考えて優しくアドヴァイスしています。若いジェーンちゃんの為に、マイケルジョエルが色々と気配りしていて、西蔭プロモーターもお父さんの様に優しく見守っています。皆でベストポジションを協議し決議すると、あっさりサウンド・チェックは終了し、その後はコンサート後に出すディナーのチョイスに、メンバー達がサウンドチェックに負けないほど気合を入れテキパキ決めてくれたので、私は本当に助かったのでした。
 
さて、ヴァイオレットのカクテルドレスと、
『ジャズヴォーカルのシンデレラ』のキャッチフレーズに相応しく、ガラス風の透明ミュールでドレスアップしたジェーンちゃん、瞳もヴァイオレットにきらめき、波打つ赤毛と輝くように白い肌、豊満なその美しさに皆ため息、彼女が微笑むとOverSeasはスミレの花びらが舞い散ったように明るい雰囲気になります。
  
オープニングはまず、
ジェーンちゃん抜きのカルテットによる演奏で、マイケル・ケイナンバド・パウエル嗜好を反映してか、なんと『ウン・ポコ・ロコ』寺井尚之のヴァージョン(CD「フレグラント・タイムズ」に収録)よりかなりゆったりとしていますが、なかなか好感の持てる演奏です。サビのバド・パウエルのあの至難の左手フレーズもテナーのバックでばっちり決まります。マイケルのタッチは非常に美しい!こんなんやったら、ジミーと来た時に弾いてもらったら良かったのにと悔やみました。大いに盛り上がったところで、ジョエルの紹介でやんやの歓声の中、ミズ・モンハイトが登場しました。

1曲目はミディアムテンポのスインギ−なガーシュインチューン、『誰にも奪えぬこの思い』。とっても可愛い魅力的な声でスイングし、お客様の心を即座に掴みました。合間のジョエルのソロも役割を心得た出過ぎないもの。アウトコーラスで初期のエラを思い出すダイナミックなフェイクが出て私は大満足。

「初めての日本ツアーでとても楽しんでいます」と簡単に挨拶してから、イントロなしで出たのはサラ・ヴォーンの名唱で知られる古い歌曲、『モア・ザン・ユー・ノウ』。ピアノとのデュオからカルテットへ盛り上がり、マイケルエロール・ガーナ−ばりのソロを聴かせます。CDに収録されたヴァージョンでは、巨匠ケニー・バロンの超名人技が聴けますが、それに引けを取らぬほど細やかなプレイ、やるな、このニコラス・ケイジ。エンディングではジェーンちゃんが厳しい音程をビシッと決めて大喝采。

次はガラッと雰囲気が変わって、セルジオ・メンデス作のロマンティックなボサノバ、<空には余りに多くの星、どの星を選べばいいの、人生のどの途を選べばいいの?>と夢見る乙女心を歌う『ソー・メニィ・スターズ』。CDヴァージョンで少し感じた彼女の歌詞の発音上の問題点が嘘の様に消えていて、稽古の跡に感服!彼女のフレッシュな魅力が一杯のヴァージョンでした。

今度は「マイケル・ケイナンのアレンジで新しいレパートリーです」と、ジュリー・ロンドン等の美人女性ヴォーカル御用達の歌、『ゲット・アウト・オブ・タウン』<あなたに心底惚れて手遅れになる前に、早く町から出てってよ>と、ちょっと婀娜(あだ)な大人の女性の色香が出ました。ジェーンちゃんはさり気なくきっちり歌ってますが、このバックのパターン、実力のない歌手なら音程を外してしまうでしょう。最後の“Get out of town”の"t"をchと発音して、ちょっと背伸びした女の可愛さが出ました。

男前のベーシスト、マーティンのイントロから始まったのは、かつてビング・クロスビーがヒットさせた『ヒット・ザ・ロード・トゥ・ドリームランド』ジェーンの温かな声にぴったりの選曲で、引き続き色っぽい雰囲気です。ベースソロの間に長い赤毛をかき上げ、胸や腰に手を当てる仕草にノックアウトされた1番テーブルの末宗俊郎先生の目がハート型に変形してます。

次は、ピアノだけの伴奏で名曲『遅い春』エラ・フィッツジェラルドトミー・フラナガンが不朽の名盤『サンタモニカ・シヴィック』で歴史的名唱を生んだ至難の歌で、なんとこの歌を10歳の時に覚えたと言っていた彼女は、やはり並の可愛い娘ちゃんではありません。寂しい春の想いをヴァースから淡々と歌い上げる彼女の実力はさすが!会場全体がうっとりとしています。

これで一部のプログラムが終わるのかと思うと、ジェーンちゃんは会場の雰囲気に気を良くしたのか、「バンドの皆さん、急いで休憩に行かなくてもいいなら、少しステージの時間を延長してお客様の為にもう1曲歌っても良いかしら?」マイケルが、「ボクハ、キュウケイシタイヨ…」とふざけて、まるで急いで逃げていくロボットの足音のようにピコピコ弾くとジェーンちゃんが屈託のないとてもキュートな笑顔を見せ、アントニオ・カルロス・ジョビムのプリティな曲“3月の水”を歌い始めました。ジョエルのオブリガートを聴いているとズート・シムスルネ・グスタフスンのヴァージョンを思い出します。ふとカウンターを見ると、カリスマ三村氏がいつになくデレデレと嬉しそう・・・携帯ストラップを私の方に振るので良く見ると、"SHIGEKO SUZUKI"と書いてありました。あっ、そうか!三村さんが妹の様に可愛がっているヴォーカリスト、鈴木重子さんの持ちネタなんですね。

ラストナンバーはアカペラから『虹の彼方へ』。素直でクセのない唱法で、彼女の丸みがあってよく伸びる声の魅力が最大限に生かされました。

アンコールは、スタンダード『チーク・トゥ・チーク』。アウトコーラスのフェイクの仕方と音の飛ばし方に、やはり初期のエラの影響を感じます。鼻の奥から脳天に突き抜けるような発声の出来る歌手は最近聴いた事がありません。自然なコブシは爽快そのものです。
 
一部が終ると、期待の新人ヴォーカルの触れ込みに半信半疑でやってきたウルサ型の常連達も大満足、特に
末宗俊郎先生「やっぱりネーチャンはええわあ・・・あの娘ええやん、絶対音感あるやん、凄いわあ、ええわあ、来て良かった!」といつになく大満悦で帰っていかれました。

休憩中はジェーンちゃんに着替えやお化粧直しが必要だろうから、ホテルの部屋に送ると言うと、ジェーンちゃん「戻ったってすることないもん、アタシここに居る!」と宣言!お客様達がサインや写真を次々ねだりに来ても、疲れた様子も無く、全くイヤな顔一つしません。サウンドチェックで読書に没頭していた文学少女の面影はなく、フレンドリーなプロの顔になっていました。

さて、ハッピーな雰囲気のまま、いよいよ2部が始まりました。オープニングはまたカルテットによる演奏で、AABA形式、サビで転調する、初めて聴く曲でハード・バッパーのオリジナルかと思いましたが、翌日むなぞうくんに調査してもらった結果、R.ロジャーズの曲で"The Gentleman Is A Dope"というタイトルと判りました。ジョエル・フラムの安定したプレイはかなりなものです。

ジェーンが登場しての1曲目は彼女のデビュー作での1曲目にも入っている『プリーズ・ビー・カインド』<これが私の初めての情事、だから優しくお手柔らかに、誠実に愛してると言ってね、恐がらなくてもいいと言って・・・>という歌詞。若く清純なジェーンちゃんにこそ許される曲、CDで聴いた彼女のレパートリーの中でも私が一番良かったと思う曲です。再びエラを思い出す脳天に突き抜けるフェイクが聴けて快調なスタートです。

続いて「私の新しいレパートリー、皆さんに気に入ってもらえたら録音しようと思ってます。自分の街の歌だから、私も好きな曲なんです」『ニューヨークの秋』をしっとりと歌いあげました。伴奏陣のプレイも秀逸で、決して出しゃばらないのがジョエルのソロ。黒鍵グリスをさり気なく入れ、エラ&ルイでのオスカー・ピーターソンを思わせるようなマイケルも素晴らしい。ラストで見せたリック・モンタルバーノの手打ちのドラミングも可愛かった。 

続いては、映画『お熱いのがお好き』マリリン・モンローがセクシーな名唱を聴かせた『アイム・スルー・ウィズ・ラヴ』、長い赤毛も悩ましく、ジェーンちゃんの健康的なお色気が出てモトドラ氏もうっとりです。

次は7月にOverSeasでマリーナ・ショウも熱唱した『マイ・フーリッシュ・ハート』ジェーンはバラードではなくラテンリズムです。ナルホド、好きな人が間近にいて、愚かにもドキドキときめく心を唄っている歌なのですから、必ずしもバラードにする必要はありませんね。23歳のジェーンちゃんの心のときめきは、情熱一杯でなかなか新鮮でした。

そして、男前ベース奏者ジョー・マーティンのアレンジで、『ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット』。これも彼女の最新のレパートリーのようです。<星降る夜更けに手に手をとってお楽しみ、ちょいとあんた、うまくやったね!どうすればそんな風にうまくいくのか教えてヨ!>。少し三枚目の、思う存分スイング出来る唄です。テナーとピアノが素晴らしいサポートぶりを見せ、やはりエラっぽいフレージングが聴けました。

次も新曲で、かなりリハーモナイズした『ヴァ−モントの月』。アレンジはマイケル・ケイナンです。キビしいコードですが、ジェーンは安定した歌いぶりでした。スタンダード曲を正攻法で処理した後は、コンテンポラリーなアレンジと、うまく考えたプログラム構成は、レギュラーバンドの努力かも知れません。

ジェーン「さっきアンコールでも歌いましたけれど、もう一度違うヴァージョンで」と再び『チーク・トゥ・チーク』を始めました。マイケルが先ほどのヴァージョンから変化を付ける為、アーマッド・ジャマール的な面白いフレーズを連発し、大きな喝采を獲得しました。

ジェーンちゃんがお客様に丁寧なご挨拶とメンバー紹介をしてから歌ったのは、レナード・バースタイン作のミュージカル『オン・ザ・タウン』からの名曲で、ビル・エヴァンス自身の、またトニー・ベネットとのデュオでの名演でも知られる『サム・アザー・タイム』ジェーンの高音部をピアニッシモでサステインするテクニックは素晴らしいの一言。この曲の一番のミソである“Oh,Well”という感嘆詞をよく通る清廉なファルセットで囁くように表現しブラヴォ−!今夜のコンサート全体を通しても、最高の歌唱となったと思います。
  
大満足の客席はスタンディングオベイションでアンコールの大声援、
ジェーンちゃんは、ジョエルの方を向いて「ヤッタゼ!」と得意気に可愛く眉を動かして見せました。

アンコールは、彼女がモンク・コンペの決勝で歌ったといわれる、『アイ・ウイッシュ・ユー・ラブ』。別れていく恋人の今後の無事を祈りながらも、愛して欲しいの・・・と願う歌ですが、失恋の歌と言うよりも今夜のお客様への別れの唄として、ちょっとふざけた感情たっぷりのカンツォーネ風のルバートから、カラッとスイングするジェーンに、お客様は惜しみない拍手と歓声を贈り今夜もめでたく終了しました!
 
終演後のディナーでは、
マイケルからかねがね「OverSeasの魚貝料理はウマイ!」と聞いていた一行、その食べっぷりも気持ちよく、調理場も私も大喜びしました。ジェーンちゃんも、シェフの料理の盛り付けと味に感動、魚以外の肉食はしない彼女ですが、歌唱と同様、食べる姿もすがすがしかった。バンド全員が仲良しグループでワイワイ賑やかに食べること!カイル・マクラクレンに似たベーシストのジョー・マーティン(管理人注:私は若き日のポール・マッカートニーに似ていると思いました)は風邪でしんどいとこぼしていましたが、料理は皆と同じように舌鼓を打っていたので、すぐ回復する事でしょう。ドラムスのリック・モンタルバーノは演奏中のミスを悔しがり、ジェーンちゃんが優しく力づけていました。ディナーの時の話題は、西蔭プロモーターがかつて何度も一緒に仕事をした大歌手カーメン・マクレエの、女傑であった彼女のちょっとガラの悪いオモロイ裏話で持ちきり。なにせ1977年生まれのジェーンちゃんですから、ジェーンちゃんの方が赤ワイン片手に、話の聞き手になるという図式でそのまま夜は更け、帰りはほろ酔い加減のジョエルジェーンちゃんが、高らかに合唱しながら去って行ったのでした。
 
ジャズ界のニュースター、
ジェーン・モンハイトの初ライブ。ジャズヴォーカリストには異色と言える程の清楚な美しさ、ピチピチ弾ける爽やかな魅力と、アルバム録音時よりも一段と成長した歌唱に感動。とはいえ、23歳と言えばこの世界ではまだひよこちゃん、彼女にはこれから磨けば磨くほど輝く大きな可能性が秘められていると確信しました。美しい容姿よりも今後のヴォーカリストとしての成長に、もっともっと大きな期待を寄せたいと思います。

掲示板から

元気いっぱいのジェーンちゃん♪
投稿日 10月30日(火)23時37分 投稿者 海松あやめ

笑い声が豪快な美女、ジェーンちゃんの素敵なライブ♪楽器のようなスキャットは絶品でした!Nice Work If You Can Get Itの選曲は、現代的な雰囲気漂うジェーンちゃんにピッタリ!歌っている最中にガハハハッと笑う姿、そして両手を腰に当ててピアノをじっとみつめる姿が印象的でした〜♪

Over The RainbowやMy Foolish Heartなどの超スタンダードも、ジェーンちゃんが歌うと、とても今風でキュートですぅ。ドラムスの叩く振りして叩かないアレも面白かったデス。
今年もBigなミュージシャンが目白押しのOverSeas。次回フレディコール氏のライブも楽しみです!

クラクラクラー
投稿日 10月31日(水)01時02分 投稿者 motodorakai

ジェーン、良かった。あまりのセクシーさにクラクラ!髪をかき上げる。眉にしわをを寄せ、体をくねらせる。もーダメ!正視できまへん。チョットOversexyやおまへんか!

僕は正視出来なったけど、チャンと正視出来た人が居られました。それは最前列の二人の男性達でした。でもあの様子はひょっとすると固まってたかも!
タマエさんも若かりし頃、ボーカルしてた時はあんなんやったんやろか?まぁ、タマエさん髪かき上げても正視も出来んし、目もくれへんかも・・・・・・・???すんません!

Some Other Time、よかったな!モニカ・セッテゥルンドゥとビル・エヴァンスのなんか問題じゃない。こうゆうスローはなかなかいいですね。音程は抜群だし。ミディアムテンポの曲は少し重いノリだけど!

久しぶりに興奮?しました????????

ジェーンちゃんは歌いながら帰っていきました。
投稿日 10月31日(水)01時03分 投稿者 管理人

ジェーンちゃんのコンサートが決まって、もんプロさんから送られてきたジェーンちゃんの写真を私がもらったのはかれこれ2カ月くらい前だったでしょうか。チラシを作るためにスキャナでMacに取り込み、モニターに大写しにしてあのパーマ頭を切り抜きしているうちにファンになった(それまでは全然知らなかった)管理人です。今日はその写真にサインしてもらい感激です。本人も一番気に入ってる写真だと言ってました(痩せてみえるもんね)。

そらあ私のメル友のマリーナ・ショウ(テロの後に送った写真は届いてるかなあ?)に比べればぜんぜん年季は足りませんよ、だって24歳だもの。でもこれから俄然応援しちゃうよ!大物になってまたOverSeasに帰ってきてね。

↓↓↓今夜のジェーンちゃん
http://flanagania.hoops.jp/photo/janemonheit.jpg

超キュート
投稿日 10月31日(水)01時12分 投稿者 いくら子

ジェーンちゃんは、歌ってる時はとっても色っぽくて、素敵でした。でも、帰りがけに来てくれてありがとうと言ってくれた姿は、とてもかわいらしく、全く違う雰囲気を持っていました。とても奇麗な歌声でした。
きっと、どんどん素敵に色っぽく、艶っぽくなっていくのでしょうね。楽しみ。

モトドラ赤井氏をさらにクラクラさせるジェーンちゃんの写真その2
投稿日 10月31日(水)01時35分 投稿者 管理人

↓↓↓ここをクリックしてね。
http://flanagania.hoops.jp/photo/jane3.jpg

お客様もミュージシャンも同じくらい感動した今夜のLIVE!
投稿日 10月31日(水)01時52分 投稿者 tamae terai

聞くところによれば、昨夜はホテルの仕事で目の前でしゃべりながら煙草をスパスパ吸う失礼なお客さんがいてがっかりしたメンバー達、しかし今夜のOverSeasのLIVEは皆素晴らしいマナーと、歓迎ぶりに、全員大感激で、ジェーンちゃんも歌いながら帰っていきました。今夜の出色は、マイケル・ケイナンの素晴らしい抑制の効いた伴奏振りとジョエル・フラムのソツのないテナーのオブリ、マイケルは以前ここに遊びに来た時から、ピアノの鳴りの良さと、雰囲気のよさに、ずっと出演したいと思っていたらしい。
モトドラさんの素晴らしい書き込みにもかかわらずハッピーな夜でした。モトドラさん、LIVEも来てや、ホンマ。

お答え
投稿日 10月31日(水)01時59分 投稿者 寺井尚之

マイケル、次は遊びにきたら弾かしたろと思う。テナーのジョエルが一緒に演りたい言うてたけど、あいつとやったら、一緒にやってもええわ。ジェーンは手が小さかったから前は細かったんやろな。売り出してもうてんのに太なったら契約違反やで。ダイエットするか、事務所と決別して実力派になるためもっと太るか、早よ決めなやばいなあ。
おわり

ジェーンちゃんのその後
投稿日 11月1日(木)01時39分 投稿者 tamae terai
今日は元気に名古屋に旅立ったジェーンちゃんの一行ですが、送迎部長むなぞう君の報告によれば、今日はテナーの、ジョエル・フラム君の誕生日につき、メンバーがマッサージ師をプレゼントとして手配したという事でした。あの巨体をマッサージするのは大変でしょうね…

一変してまじめなジェーン評
投稿日 11月3日(土)13時53分 投稿者 motodorakai

ジェーンは実はクールで明るい現代女性だろう。あの艶っぽさはステージ用。マリリンモンローが歌っている時の仕草や、テナーがアドリブしている時にジッと見つめている風景はヤング&ホリディを意識したステージ構成。彼女の年齢から考えればステージでのあのセクシーさはオーバーアクション、オーバーセクシーでアンバランス。レーベル指示の方法かも知れないが、バックもいい演奏で盛り上げているし、歌も巧いしもう少し控えめな妖艶さにしていればステージ全体がバランスの取れた、あれ以上にもっともっとすばらしい彼女のよさが出たのじゃないかな、と思う。それゆえライブを聴きに来たにもかかわらづ目を瞑って(時々彼女を盗み見していたが)、聴いている方が音楽の良さがよく聞こえて来たあの日のステージでした。て言うのが私の本音でス。寺井さんが言われている様に、このままではジェーンちゃんが可哀想。でもヤッパリ色っぽい女性ヴォーカルて、いいですね。ドナイヤネン???

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