第3学期
期間:1998年1月〜5月 毎月1回 第2土曜PM6:30〜PM8:30
ジャズをもうちょっとよく知りたい、本や雑誌も何か物足りない、ミュージシャンから直接話が聞きたい---という純粋なジャズリスナー、音楽ファンの皆さんのご要望で始まった「寺井尚之のジャズ講座」。短期間の予定だったのが、色々話は尽きず、いつの間にか1年が経ち、月に一度の楽しい集まりとなっていきました。多方面から強力を得、全国各地からご参加いただき、感謝でいっぱい、ぜひ継続して続けようということになり、翌年1月より5月まで毎月1回、「第3学期」がスタートしました。この第3学期にはジャズ評論界のプリンス、後藤誠氏が参加。言いたい放題の寺井尚之をサポートし、史学的に補足解説してくれました。忙しい執筆活動の合間を縫って東京からの友情出演。受講者の皆さんも、一流批評家の談話を生で聞ける貴重な体験となりました。
この第3学期のテーマは、「トミー・フラナガンの周辺のジャズの巨人たち」。
寺井が巨匠自身から直接聴いた誰も知らない興味深いエピソードなど、より楽しくためになる講座となりました。
1.ジミー・ヒース(テナーサックス、アルトサックス、ソプラノサックス奏者、作・編曲家)
現存するリード奏者の内で、F・フェスと並んで、寺井のもっとも好きなプレイヤー。ジャズ界を代表するヒースブラザーズの次男坊。だが兄パーシー、弟アルバートと比べてなぜか日本では並の評価。生粋のバッパーながら、3兄弟がタッグを組んだヒース・ブラザーズでは、バップをベースに、ポップな魅力満載の“大人のフュージョン”を聴かせる。常に若々しく、知的でシックなジミーの魅力を紹介しました。2.サー・ローランド・ハナ(ピアニスト、作曲家)
97年1月にもOver Seasで演奏したサー・ローランド・ハナは、寺井の2番目のアイドル。最高のピアノテクニックとアーシーでエモーショナルな奏法を併せ持つ大巨人。サド・メル・オーケストラのピアニストとしても、ハナ&ジョージムラーツ(ベース)の名コンビも素晴らしい。高校の2年先輩であるフラナガンと同じくらいの人気が欲しいところ。そこで寺井がローランド・ハナのスーパー・ピアノ・マジックを解説しました。
2000.1.25.サー・ローランド・ハナ・トリオのライブレポートを読む3.ケニー・バレル(ギター)
1931年デトロイト生まれ。フラナガンとは共に修業時代を送り、NYに出た旧友でもあります。ウェス・モンゴメリーと並び称されるヴァーチュオーゾであり、かつてのデトロイトバップの中心人物でもあります。Over Seasに毎月出演するギタリスト末宗俊郎氏をゲストに迎え、巨匠バレルを掘り下げてみました。4.エラ・フィッツジェラルド(ヴォーカル)
トミー・フラナガンが長年伴奏を務めたジャズのディーヴァ、エラ・フィッツジェラルド。夢のように可愛い声、あの気品、生きる希望が甦る元気なあのスキャットは生まれつきのものなのか?1975年、最盛期のエラ&トミー・フラナガントリオのコンサートに酔いしれた寺井尚之が、エラのパフォーマンスと膨大なディスコグラフィーを検証しました。5.特別講座 第1回 フラナガンの音楽解説
寺井尚之がフラナガニアに贈る特別講座。第1回はトミー・フラナガン音楽変遷のパート1として、<1950年代のトミー・フラナガン>について、寺井が師匠から直接聞いた、興味深い話の数々を披露しました。
過去の講座内容
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