寺井尚之のジャズ講座
第15学期(2003年10月〜12月)
10月11日(土)
ウォルター・ノリス(p) Walter Norris


10月24日(金)・25日(土)とOverSeasにやって来るウォルター・ノリスは、トミー・フラナガンとほぼ同年代の1931年生まれ、サド・ジョーンズ&メル・ルイスOrch.のピアニストを務め、寺井尚之の兄貴分ジョージ・ムラーツ(b)や、ハンガリー出身の天才ベーシスト、アラダー・ペゲ等と名盤を録音した。研ぎ澄まされたテクニックと、変幻自在のタッチ、深い精神性から20世紀を代表するピアニストと賛美されながら、ヨーロッパに移住した為、伝説的な存在となっている大巨匠、寺井尚之が長年OverSeasに招聘を希望していた夢のアイドル。OverSeas訪問を控えた巨匠ウォルター・ノリスの至芸と深遠なコンセプトを、寺井尚之が判りやすく解説する。
シリーズ:「トミー・フラナガンの足跡を辿る」
「トミー・フラナガン(p)が遺した至高の名演の数々を録音順にコンプリートに検証、解説。 歴史的名盤の数々、ありとあらゆるジャズ・ジャイアントが登場する千夜一夜物語。

トミー・フラナガン随一の弟子、フラナガン研究の第一人者、寺井尚之がフラナガン・ファン達の為に全力を上げてディスコグラフィーを総検証!名解説に乞うご期待。」
11月8日(土)
「トミー・フラナガンの足跡を辿る」<その1>


シリーズ第一回は、若き日のフラナガンが次々に録音した、気品と端正さに溢れるデトロイト・バップの名盤が目白押し。同じ車でNYに進出した仲間、ギターの華ケニー・バレルとの作品<ケニー・バレルvol.2>や<スィンギン'>、天才サド・ジョーンズとの<デトロイト−NYジャンクション>、巨匠ケニー・クラーク(ds)、親友ペッパー・アダムス(bs)達との< ジャズメン ・デトロイト>等のひねりのある音使いや構成を聴きながら、デトロイト・バップの真髄を鑑賞。
12月13日(土)
「トミー・フラナガンの足跡を辿る」<その2>

ケニー・バレルの人気盤、<イントロデューシング ケニー・バレル>で再び薫り高いデトロイト・バップを味わった後は、ベースの大巨人オスカー・ペティフォードの名盤<ペティフォード イン ハイファイ>でタイトでスリル溢れる華麗なバップ・アンサンブルにを堪能しよう。他にサヒブ・シハブがパーカーばりのアルトを聴かせる<アフターアワーズ>や、フィル・ウッズ6の<ペアリング・オフ>も堪能。
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