土曜日のThe Mainstemは沢山のスプリング・ソングを一緒に聴けて、春の甘い香りにほろ酔い気分になりましたね!
今週の金曜日は、レパートリー総入れ替えで、もうひとつの「春」が堪能できそうです。ぜひ皆さん聴きに来て下さい!
ところで、今年1月、ジャズの「権威」としてジャズ講座の常連様にお馴染みのG先生こと後藤誠氏が、東京のお友達を同伴しておられました。お友達のお名前は宮治淳一さん、洋楽レコードのプロデューサーの方でした。聞く所によれば湘南ボーイで、桑田佳祐さんの親友として、「サザン・オールスターズ」の名付け親として、その方面では非常に有名な方です。
宮治さんはとってもにこやかな紳士!ジャズ講座も終始笑顔で聴いてくださってました。昔はフラナガンに対して無理解なプロデュースをし、現在はフラナガンの名盤を廃盤にしておくジャズ・レコード界に向けて毒舌マシンガンを炸裂する講座を「文化性とエンタテインメントが共存している」と楽しんでくださって、ほんまにありがとうございました!
そんな宮路さんはジャズ畑ではないのですが、自社のワーナー・ミュージック・ジャパンが、その昔(1993年)編纂した、スエーデンのメトロノーム・レコードの録音群の歴史的価値と内容に心を打たれ、この度、更にグレードアップしたボックス・セットの再発を実現されました。
元々EPレコードだった音源をリマスタリングして、美術展の図録を思わせる豪華なブックレットが付いています。そこには、当時のオリジナル・ジャケットのカラー写真や、レーベルの成り立ちや当時の北欧ジャズ界の状況が一望できる丁寧な解説が後藤誠氏のものです。
メトロノームといえば 私たちが一番良く知っているのはOverseas! この「Jazz in Sweden」には、”チェルシー・ブリッジ”と”リラクシン・アット・カマリロ”の2曲が収録されています。
その他にテディ・ウイルソン(p)、スタン・ゲッツ(ts)、クリフォード・ブラウン(tp)など、ジャズ・ジャイアンツの興味深い音源が一杯。
アメリカにはモザイクという歴史的価値を持ったジャズ音源を再発する専門レーベルがありますが、トミー・フラナガンの名盤は廃盤だらけで危機的な状況です。宮治さんには、これからもジャズの大きな遺産を守るため、これからも尽力していただきたいものです。
OverSeasに『Jazz in Sweden』の現物がありますから、閲覧ご希望の方はご来店の際、お気軽にお申し付けください。お求めは、大阪梅田の「ジャズの専門店ミムラ」さんや、「ワルティ堂島」さんでぜひどうぞ!
4月21日発売!
『Jazz in Sweden』の詳細は後藤誠氏のブログやワーナー・ミュージックのサイトに。