ジョージ・ムラーツ ニュース (その2:Maestro and B21)

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 こんにちは!休日はゆっくりお過ごしですか?私は「文化の日」ではなく「雑務の日」でおわりそうです。
 今回は、我らのジョージ・ムラーツ(b)が最近購入した新しい愛器についてご紹介したいと思います。
mraz_bass.jpg ジョージ・ムラーツのように世界中を飛び回るベーシストの頭痛のタネは図体の大きな「楽器」!ピアニストなら余程の大物でないかぎり、演奏会場のピアノを使わなければならないので楽器不要だし、ドラマーならシンバルとスティック以外は現地手配が普通。でも、ベースは現地に任せると、どんなひどい楽器が待っているかわかりません。だから、飛行機に積む時はツタンカーメンの棺桶のようなハードケースに格納して運びますが、それでも、クレーンで搬出された時、ネックがポキっと折れちゃって、保険に入っていてもヨーロッパのマエストロにしか治せないので、修理代に全然足りなかったりします。到着地の気温や湿度も心配だし、タキシードやスーツが入った大きな旅行バッグとベースを抱えバスや列車を乗り継ぐのは本当に大変そう。ヨーロッパ諸国の大ホールをワンナイターで駆け抜ける楽旅が多いので、OverSeasみたいに、ムラーツを神と崇める若い衆が、各国どこにでもしっかり待機しているとは限りません。
 そんなムラーツ兄さんにぴったりのベースが見つかったらしいです。
<21世紀のコントラバス>
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 それはフランスの絃楽器製作者、パトリック・シャルトンという名匠が開発した『21世紀のベース』と呼ばれる作品で、『B21』という名前です。B29爆撃機みたいで、日本人には余り気持の良い名前じゃないけど、21世紀のassということなんですね。ネックが着脱可能になっていて、小さなケースに収納出来てしまう画期的なベースで、鳴りも良く音色も弾き心地も素晴らしいらしい。
 ベーシスト系の掲示板サイトで何年か前から話題になっていてとても評判がいいみたい。
 シャルトンは、ジョージ・ムラーツのために、ベースアンプとの相性もよくて、多分彼の愛器で「カナリア」と呼ばれるオールドのイタリアン・ベースを模倣した特別仕様のB21を製作してくれて、その音色は正に「Incredible!」「シャルトンは天才や!」と、珍しく兄さんは口をきわめて誉めちぎっています。
 ベースの運搬に苦労しているベーシストの方、一台いかがですか?因みにスタンダード仕様のB21は、日本円にして430万円位、シャルトンのアトリエは注文が殺到しているらしく、ウエイティング・リストに登録してから出来上がるまで3年くらいはかかるらしいです。
 ネックと本体の着脱は簡単で、着装すると非常にしっかり固定され、ジョージ・ムラーツのようなハイポジションでもノーブロブレム、持ち運びの時はあっと驚くコンパクトパッキングです。シャルトンのサイトにはハードケースも掲載されていましたが、これがまたおしゃれなケースでした。ジョージが持ち歩けば、数年前に起こったOverSeasのiPhoneブームのような現象が世界で頻発するかも・・・(私は携帯もベースも今のところ使ってないけど。)
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 9月のNYでは、久々に「カナリア」を携えて明るい音色のベースサウンドを聴かせたそうですが、今週末からベルリンを皮切りに始まるハンク・ジョーンズ(p)3とのツアーでは、きっとこのB21の音色が聴けることでしょう!近いうちにOverSeasでも聴けるといいな!
CU

「ジョージ・ムラーツ ニュース (その2:Maestro and B21)」への4件のフィードバック

  1. 安物のなんちゃってベースでしたが、
    これに似た楽器は他で見た事があります。
    しかし、この楽器は画像で見る限り、材質がちゃんとしているように見えます。
    表板はチャントした松材が使ってあり、他は良質の楓であるのが確認できます!
    糸巻き(マシンヘッド)は、ちょっと物足りない感じもしますが…。
    個人的にですが、フランス産の楽器で高価なモノでも気に入った物に出会った事がなかったです。
    しかし、430万円???
    新作の高級手工イタリアンよりも高い値がつくのには、それ程の値打ちがある楽器なのだと思います。
    私は、今のやたらとデカく弾きにくい楽器を弾き続ける事にします。。。(-_-;)

  2.  鷲見和広さま、お忙しい中コメントありがとうございます。
     32,000ユーロという値段は、ベーシストの掲示板サイトの数年前の書き込みでした。
     これに似た楽器もあるようですが着脱部分の強度が段違いらしいです。
     今まで使っていたチェコの名器は○○○○○氏が買うのでしょうか・・・??
     明日は鷲見さんの名器の鳴りを楽しみにしています!ピアノは過乾燥であえいでいるので、お手柔らかに~
     

  3. しかし、毎日組み立てるとなると、そちらが手間のような気もしますが…。
    魂柱は半強制的に板に接着みたいにしてあるのでしょうか?
    そして、毎回駒を立てて弦を張って微調整をしていたら…休む暇があるのでしょうか?
    チューニングが落ち着くのは、演奏が終わる頃みたいな可能性もありますねぇ。
    画像では「ウルフキラー」を付けているのもあるので、鳴りは良いのだと思います。
    ヨーロッパの置きベースにするとの噂も聞きましたが、
    その現物を見ることは出来るのでしょうか?

  4.  昨日も素晴らしい演奏ありがとうございました!
     B21がレギュラー・ベースになるかどうかは、録音時のサウンドや今後の使い勝手にかかっているでしょうね。
       ムラーツさんは、ギタリストみたいに一目惚れの衝動買いはしないと思うので、勝算はあるのかも・・・ シャルトンを「天才」と呼ぶからには、細部まで“オレ流”にカスタマイズしてくれたのではないでしょうか?現物は本人の自宅あるいはバックステージでチェックされたし。
       その節は必ずレポートしてください!
     

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