2月の最終週は二日間連続で、2種類のピアノトリオが楽しめました。
27日(金)は熟成中のレギュラートリオ、The Mainstem, 28日(土)は新人、坂田慶冶(b)と今北有俊(ds)を擁するライブ2回目の、TSIトリオでした。
寺井尚之(p)はいつ写真をとっても、同じような淡々とした弾きぶりだけど、レパートリー、合図、勿論、出てくるサウンドも、全てが違う表情。
<ザ・メインステム>
The Mainstemでは、 3月28日に控えるトリビュート・コンサートを見据えた寺井尚之と、それに応える宮本在浩(b)、菅一平(ds)の気構えと礼節を感じました。菅一平(ds)さんの厳しい顔つきは、2番テーブルに来ていただいたAnnさんが捉えて下さった名ショット。
左:菅一平、右:宮本在浩
私は、久々の“Peace”(ホレス・シルヴァー)やハナさんとサド・ジョーンズの合作と言われる“A Child Is Born”に加えて、ビリー・ホリディのトーチ・ソング“If You Were Mine”に心奪われました。
そして、ザイコウさん、一平さんの引き締まった表情から繰り出されるタイトなサウンドに、トリビュート・コンサートへの期待が大きく膨らみます。
寺井尚之”ザ・メインステム”はトリビュート・コンサートに向けて、さらに飛躍する予感!
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TSIトリオ (だれかいい名前付けてください。)
翌日土曜日の、若手とのトリオは、また違った楽しさが!坂田慶冶(b)と今北有俊(ds)を引っ張る寺井尚之(p)の老獪さと、若い二人の非凡なプレイが強烈なコントラスト!通の常連様もヤングライオンズ応援団も、二人の瞳の輝きに魅了されてアンコールの拍手を送っていました。
ヤングライオンズ、坂田慶冶(b)今北有俊(ds)
若手ミュージシャン達が、デトロイト・バップにタックルしながら、自分の個性を見せて、聴き応えのある演奏をしてくれる姿にシビれました。 アンコールはインディアンの雄叫びを思わせるワイルドな“チェロキー”!これから大きく化けて花開く姿を予感させる二人の輝く瞳はKOパンチ!!
メインステムや若手トリオ、そして、ウィークデイのデュオ・シリーズ・・寺井尚之は色んなフォーマットで、新しい音楽の切り口を見せてくれます。片隅で聴く私にとっても、毎日が大きなお楽しみ。
皆さんも一緒に聴いてみませんか?
3月のスケジュールはこちらに!
CU