新年明けましておめでとうございます!今日の大阪は寒いです!大晦日、K-1の絶叫が響く中でおせちを作ったのも今は昔のTenpus Fugit・・・今週の土曜日はジャズ講座ですよ!もうご予約はされましたか?講座名物、寺井尚之の年頭挨拶も新春初笑いの予感。
昨日の”エコーズ”はジョージ・ムラーツのお弟子さん、しょうたんこと石川翔太(b)君が遊びに来て2曲ほど演奏してくれました。22歳であの実力はすごいね!・・・今の大学ジャズ研にあそこまで弾けるコがいれば、名声響き渡り、女子部員の憧れの的になるでしょうね。しょうたんは、今年のお盆頃にパスポート更新で帰国予定なので、今度は寺井尚之との本格的なセッションが聴ける予感です。今から楽しみにしましょう!
ベース三人衆、左から坂田慶治、鷲見和広、石川翔太
さてお待たせしました、今日はジョージ・ムラーツの新作と噂の新ベースの話題をお伝えします。すでにアニキからはトリビュート・コンサートの時期にお知らせが来ていたのですが、なかなかゆっくりお伝えする暇がなくてごめんね。現在はムラーツ公式HPにも英文で詳細が載っています。
<Coming Soon! ジョージ・ムラーツ 新作リーダー・アルバム >
ジョージ・ムラーツの新作リーダーアルバムは年末にNJのベネット・スタジオでライブ・レコーディングされました。フォーマットはピアノレスのベース・トリオ!メンバーはかつてOverSeasで共演したこともあるリッチ・ペリー(ts)に加え、ジョン・ゾーンやビル・フリゼールといった”あっち側”の人たちから、ディジー・ガレスピー、メル・ルイスなどこっち側”の人たちまで幅広い守備範囲で活動するジョーイ・バロン(ds)という異色の顔合わせのピアノレス・トリオ!かつてムラーツがジョー・ヘンダースン(ts)3で聴かせた強烈なプレイを思い出しますね!
もちろん、しょうたんは付き人としてレコーディングに付き合い、物凄い演奏を目の当たりにしたそうです。このライブはアルバムだけでなくDVDとしてもリリース予定なので、最前列で見守るしょうたんもばっちり映っているらしい・・・
ピアノレス・トリオでジョージ・ムラーツが目論む音楽的指針がどんなものなのか・・・きっとどえらいことを考えているはずです。そしてもうひとつ興味津々なのが、このレコーディングで使用しているムラーツの新しいベースです。
<ジョージ・ムラーツのNew Baby, B21>
ムラーツ兄さんが、フランスの名匠パトリック・シャルトンに依頼して、特別なツアー用のコンパクト・ベースをこしらえたことは11月に紹介しましたが、ムラーツ兄さんの楽器は、このB21の進化ヴァージョンというより、ムラーツ+シャルトン・コラボ・モデルと言った方が正しいようですね。
「デカい」「傷つきやすい」「安定感がない」と運搬のリスクが三拍子そろったコントラバスという楽器を、世界中を駆け回るベーシスト達のために、21世紀ヴァージョン改良したというB21、僅か12秒でネックの着脱ができて、指板の高さも自由自在、弦楽器の要となる魂柱は1ミリでもずれると鳴りが変わってしまうそうですが、B21ならレンチ一本で簡単に調節可。
本体で一番傷つきやすい個所には、ゴムを埋め込み、f字孔という、あの印象的な二つのホールの形を改良して、楽器が最高に振動するように考えられているらしい・・・・。
ムラーツのHPに写真が載っていますが、特別ハードケースも非常にコンパクトで通常の海外空路では特別料金がかからないサイズにしつらえてある。さっすがフランス人は細かいね!Très Bien!
<ジョージ・ムラーツの注文とは?>
ムラーツ兄さんは、こんなB21に更に注文をつけました。それまでにジャズ・ベーシストの為に15台のB21を制作してきたシャルトンも「目からウロコ」の改良版が出来たんです。
1)魂柱:楽器の中心にあり、不安定な魂柱はツアーの多いベーシストにとって悩みの種、ジョージ・ムラーツは前後から魂柱を固定するという斬新なアイデアを出して、シャルトンがそれを現実化しました。
2)形状:ムラーツ兄さんの次なる注文は、ベースの不安定な形について。B21はベースが直立している時にネックの着脱を行うので、「それなら独り立ちさせてよ。」ということになり、ボトムの形状がより安定化しました。
3)サウンド:ジョージ・ムラーツの一番のこだわりが音質であるのは当然!カラフルな色合いとニュアンス、レガートの付き具合など、シャルトンへの要望は数え切れないほどありましたが、結果出来上がったベースのサウンドは世界のジョージ・ムラーツもにんまりするものだったようです。年末のレコーディングに立ち会ったしょうたんも太鼓判でした。
4)ベースのエッジが「絶対に」痛まないようにしたい! そこでシャルトンはベースのふち飾りとラバー製のプロテクションを組み合わせて、見た目も美しく傷つきにくいデザインを完成!
そのほか、エンドピンがネジなしで、あっという間に調節できる機能や、使用する弦によって変えられる数種類のペグボックス(ベースのてっぺんになるカタツムリみたいな形の糸倉のこと)を開発したり、まさに21世紀型のベースになっているみたい。早く生で聴いてみたいな!
その結果、ジョージ・ムラーツはシャルトンを「天才」と呼び、弾くのが「楽しい!」「インクレディブル!」と絶賛!シャルトンの工房では、G. Mraz モデルというコラボ版を売り出すことになったそうです。(ご希望の方にはジョージ・ムラーツのサイン入りで出荷できるそうですよ!) *パトリック・シャルトンHP
9日(土)のジャズ講座では、おせちに飽きた皆さまの為にビーフストロガノフを仕込んでおきます!
CU
トップの写真の真ん中、Tシャツ姿で乳首が見え見えの鷲見です。
しょうたんこと石川翔太氏(b)の成長振りには素晴らしいものが伺えました。
演奏を聴きに来られた方には、一目両全だったと思います。
演奏も楽器の鳴らし方が上手く、よく鳴っていました。
キヨシさんも、私の演奏より、「しょうたんの演奏の方がいい」と絶賛していました。
悲しいけど、現実です…。
現在、躍進中の若手ベーシスト、しょうたん!!!!!☆☆☆
そしてムラーツ師匠の側近の、しょうたん。
夏にまたOverSeasで演奏が聴けるみたいです。
その演奏を聴ける日を楽しみにしています♪
鷲見さんも良いお弟子さんを持って幸せですね。腕も行儀もスミさん仕込ですもんね。
多分鷲見さんはご存じないと思いますが、野球の名監督でノムラさんという人がいますけど、その人は、「財を成す」ことよりも「人を育てる」方がエラいと言ってたよ。
今年もエコーズの躍進期待してます~
スミさん!
誤解をしてらっしゃるようですので、コメントさせていただきました。
確かにしょうたんさんの演奏も素晴らしかったですが、スミさんよりも素晴らしいとは言っておりません。(笑)
しょうたんさんの左手の動きは滑らかでスムーズでしたが、
スミさんもフォームはキレイですし、正確です。
音も、一音一音がより深く、しっかりしていて、ピアノとのハーモニーも素晴らしいのです。
そして、何と行っても、アドリブです。
ピアノとの掛け合いや、息の取り方、フレーズの楽しさ、思い切りの良さ、duoのみであれだけの倍音と広がりなどなど、まだまだたくさんありますが・・・。
まだまだ新米のキヨシが言うには恐れ多いですが、一ファンとして、エコーズの演奏はいろんな意味で素晴らしいと申し上げておきます。
ところで、珠重さんのblogを拝見して、ムラーツ氏の生の演奏がまたお聴きしたくなりました。新しいbassでの演奏もとても気になります。いつかそのbassでOverSeasに来られることを祈っております。