さすがの演奏!J.J. Johnson In Sweden 1957

 昨日は「トミー・フラナガンの足跡を辿る」で“Sea Changes”を皆で一緒に聴きました。
 アルバム録音直後にOverSeasでライブを行ったときの思い出や、終演後のアメイジングな練習風景など、皆一緒にOverSeasの旧店舗にタイムスリップした気分。月蝕に「Eclypso」を聴くと魔法が起こるのかもしれません!
 参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

 さて、トリビュート・コンサートの前に、マシュマロレコードの上不さんから999枚限定の貴重なLPの差し入れが!
JZ110926-68.jpg
 それは<J.J. Johnson In Sweden 1957>
 収録の全11曲の内、Track1-5は、トミー・フラナガンがウィルバー・リトル(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)と『Overseas』を録音したスエーデン・ツアーの2日目に録音されたもので、残りはNYとNJの録音だそうです。詳しくはネット上のライナーをどうぞ。
Tommy_Flanagan_Overseas.jpg 上不三雄氏直筆のライナー・ノートによれば、『Overseas』を産んだJ.J.ジョンソン5の楽旅は2ヶ月に及ぶもので、コンサートの殆どが野外の公園であったそうです。ライナーにはツアー日程が仔細に掲載されていて興味深いです。J.J.のクインテットがベルギーでTV出演した映像が残っているとあるので、ぜひ観てみたいですね!
 トミー・フラナガンの話では、『Overseas』の録音スタジオは、ストックホルムを襲った豪雨で浸水しひどい状態だったといいます。そうすると野外公演は主体のツアーは大幅な予定変更を強いられたものだったのかも知れませんね。ダイアナに聞いてみなければ!
flipside_tommy.JPG
 クインテットのメンバーは、J.J.Johnson(tb,trombonium),Bobby Jaspar(ts,fl),Tommy Flanagan(p),Wilbur Little(b),Elvin Jones(ds).という布陣。傑作『Dial J.J.5』のような端整でダイナミックなアンサンブルが楽しめます。
 J.J.ジョンソンは、普通のスライド・トロンボーンと、トロンボニュームというヴァルブ・トロンボーンに似た楽器を使っていて、一番上のジャケット写真にも写っています。
 寺井尚之も『J.J. Johnson In Sweden 1957』に大満足。
 「最高の録音であるとは言えないが、さすがのレギュラー・コンボ!さすがのJ.J.ジョンソン!音楽の内容が素晴らしい!
 ライブ録音もスタジオも、どれをとってもマスター・テイクや!これはすごい!!」と、nbsp;口を極めて絶賛していました。J

.J.ジョンソン・ファン、トミー・フラナガン・ファンは必携ですね!
 収録曲もJ.J.ジョンソン・ファンならお好みのものばかり!
1. Thou Swell (R.Rodgers)
2. Undecided (C.Shavers)
3. Never Let Me Go (J.Linvingston)
4. It’s Only a Paper Moon (H.Arlen)
5. A Night in Tunisia (D.Gillespie)
6. Solar (M.Davis)
7. Thad Ben Wess (T.Jones)
8. It’s All Right with Me (C.Porter)
9. Undecided (C.Shavers)
10. Chasin’ the Bird -take 2 (C.Parker)
11. Chasin’ the Bird -take4,5 (C.Parker)

 「7.サド・ベン・ウエスだけ知らないなあ・・・」と思ったあなたはJ.J.ジョンソン検定合格です!これは、サド・ジョーンズのBird Songですよ!
 LPは重量盤で999枚限定、急がないと売り切れ間近かも…アナログ・プレイヤーのない方はCDもあるのでご安心ください。ジャケット写真のトミーがカッコイイね!
 ハマの親分、上不さま、ありがとうございます!
 J.J.ジョンソン・クインテットの第一期黄金時代を記録した<J.J. Johnson In Sweden 1957> Check it!