GW35周年記念LIVEレポート

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 ゴールデン・ウィークはリラックス?静養?それともお仕事?皆様、いかがお過ごしでしたか?
 Jazz Club OverSeasは創立35周年を記念し、色々な趣向でライブ3連投、オフィス街の路地裏に、全国から新旧のお客様が演奏を聴きに来てくださいました。

 第一夜は、寺井尚之(p)メインステム・トリオ(宮本在浩 bass, 菅一平 drums)のスタンダード集!
 ”二人でお茶を“や”スターダスト“、寺井が超ブラックに魅せる圧巻”モーニン”など、通常のデトロイト・ハードバップとはガラリと違うスタンダード・オンリーのプログラム!美しいピアノ・タッチと、ザイコウ&イッペイ阿吽の呼吸のトリオ・プレイで、ひと味も二味も違ったスタンダードの夕べになりました。

 
 アンコールは当ブログで予告していたように、“As Time Goes By”に乗せて、ナット・キング・コールに始まり、ビリー・エクスタイン、若きビリー・ホリディ、晩年のホリディ、微妙なフレージングのアニタ・オディ、朗々たるトニー・ベネット、トミー・フラナガンとコラボしたエラ・フィッツジェラルドまで、ピアノで聴かせる声帯模写に、会場大爆笑!
 
 余りにウケたので、「ベースは宮本在浩、ドラムは菅一平、そしてピアノは桜井長一郎でした。」なんて自己紹介して超ゴキゲンでした。あれっ?桜井長一郎って知らない?若い皆さんは無理ないですよね。昭和の偉大なモノマネ芸人で、長谷川一夫や美空ひばりさんのモノマネを得意としていたレジェンドです。

 第二夜は、浪速のケニー・バレルという異名を持つバップ・ギタリスト、末宗俊郎とメインステムが繰り広げる最高にブルージーなジャズの世界。
ギタリストのお客様が沢山詰めかけて、末宗俊郎さんの持ち味であるスイング感のブルース・フィーリングが全開!
 ホスト役のメインステムと、寺井尚之の爆笑MCで、超絶技巧のギター・プレイが一層冴えました。

 セカンド・セットは”Four on Six” ”Road Song” ”Unit Seven”と、ウェス・モンゴメリーの名演目がズラリ!OverSeasは歓声に溢れました。ウェスの曲は下手に演ると目も当てられないほどダサいのですが、この夜のプレイの輝きは天からジャズの神様が微笑んでくれたみたい!

 あんまり楽しかったので、今も鼻歌でロード・ソングを歌いながら台所に立ってます。

 アンコールは、サド・ジョーンズの”Like Old Times”、学生時代から気心知れた寺井と末宗俊郎!やっぱデトロイト・ハードバップすきやねん!とばかりの名演になりました。(末宗俊郎さんと宮本在浩さんの演奏写真は、お客様のカツミ・イワタ氏撮影)

 第三夜は、本格派ビバップ・アルト奏者として寺井尚之が惚れこむ岩田江の出番。”Parker’s Mood”や”Begin the Biguine”といったバードゆかりの名曲が一杯!艷やかな岩田さんの音色で翼を得た感じ!関東から来てくれた若いミュージシャン達も真剣に耳を傾けてくれました。

 35周年のライブでは、懐かしい方々と思いがけない再会も多かった!旧店舗のおとなりにあった牛乳屋さんで家庭教師をしていた学生さんが、なんと30年ぶりに、ご家族で来てくださった!また以前は学割でよく聴きに来てくれた学生君たちが、立派な紳士になった今もジャズを愛し、お互い名刺交換していたり・・・

 長年経ってもジャズを楽しんでくださる姿を見ていると、オバンになるって、そんなに悪いことじゃないな・・・という気持ちになりました。
 
 お祝いのお花を下さったNさんご夫妻、3日通しの常連様、大学時代(!)のクラスメート、GWライブに来てくださった全ての皆様のおかげで沢山元気をいただくことができました!
 
 これからも、OverSeasが続けられますように、どうぞ応援宜しくお願い申し上げます。

 ありがとうございました!

 

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「GW35周年記念LIVEレポート」への2件のフィードバック

  1. 寺井尚之とメインステムの方々のとても素晴らしい演奏に魅了されました。
    35years anniverasry を経て益々 overseas が素敵なLive house であり続けることお祈りしています!
    by Yoichiro Hayashi

  2. 林様、OverSeasデビュー、ありがとうございました。
    久々にお目にかかれたおかげで元気を頂けて、また頑張れます。感謝!

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