去る11月に開催したコンサート、「第17回Tribute to Tommy Flanagan」の曲目解説をやっとHPにUPしました。イベント続きで遅くなってしましまいた。毎度の事ながら、たいへん申し訳ありません。
トミー・フラナガンの名演目がズラリとならんだ曲説、そのうち、世に言う大スタンダード曲と言えば、”エンブレイサブル・ユー”位のものでしょうか?それなのに、フラナガンの演奏は、どこ曲にも親しみを感じさせるものでした。それは、素材に対する理解と料理の仕方なのでしょうか?
デューク・エリントン、トム・マッキントッシュ、サド・ジョーンズなど、フラナガンがレパートリーを選ぶ上で、”ブラック”であるかどうかというのが大きな判断基準になっています。フラナガンの愛でる”ブラック”とは、「スピリチュアル」な要素と音楽的な「エレガンス」が深く融合したものと捉えれば良いのかも知れない。ブラックと言ったって、ファンクやR&Bなど、後にデトロイトが生んだモータウンとは全く異なる潮流のものです。
今回、曲説を書いていて、改めて気づいたのは、トミー・フラナガンのオーケストラ的な要素。Tin Tin DeoやOur Delight、Smooth As the Wind、エリントニアなど、本来は楽団仕様の曲を、ピアノ・トリオに翻案する際に、オーケストラ的な面白さが減るどころか、更にその醍醐味が増幅されているところが凄い!ピアノの技量に負けない編曲力があった人だとつくづく感じました。
というわけで、今回もトリビュート・コンサートを応援いただき、心よりお礼申し上げます。
今後とも、寺井尚之The Mainstem:宮本在浩(b)、菅一平(ds)をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
コンサートの写真撮影は、後藤誠先生にお願いいたしました。上の演奏写真も後藤先生撮影です。ありがとうございました。
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