3月16日(土)はトミー・フラナガンの誕生日、Jazz Club OverSeasは、トリビュート・コンサートを開催し、寺井尚之が自己トリオ、The Mainstem(宮本在浩 bass、菅一平 drums)で、極上の演奏をおきかせしながら、巨匠を偲びます。
トリビュート月に因んで、もうひとつビッグ・イベントのお知らせです。トリビュート・コンサートの次の週ですから、併せて聴くのがおすすめ!
<貴重映像で偲ぶトミー・フラナガン>
Tommy Flanagan (p)trio
at Keystone Korner ’92
George Mraz(b) Lewis Nash(ds)
Special guest: Kenny Burrell
【日時】3月23日(土) 7pmー
1992年4月、名盤『ビヨンド・ザ・ブルーバード』の録音に先駆けて、東京原宿にあったジャズ・クラブ”キーストン・コーナー”に出演した際のコンプリートなコンサート映像で、音質も画質も素晴らしいものです!
実は”キーストン・コーナー”でこのギグを終えた後、トミー・フラナガンとジョージ・ムラーツだけが大阪に飛んできて、Jazz Club OverSeasでデュオを聴かせてくれました。
現在もフラナガン未亡人と親交を結ぶトミー・フラナガン愛好会の皆さんは、4月6日の演奏を聴きに行かれた際に、愛好会のウィンドウ・ブレーカーを贈呈されたとHPに記録されています。自分の似顔絵がプリントされたウィンドウ・ブレーカーをトミーはたいそう気に入って、いつも身に着けて自慢していました。上の小冊子の表紙写真も愛好会HPからお借りしました。
”キーストン・コーナー”のコンサートは、最初ケニー・バレルが、スプリング・ソングのオープニングからソロで3曲!なんてバランスととれたサウンドなんでしょう!これがまた素晴らしい!そして、フラナガンとデュオで、”Body & Soul”をじっくり演奏した後、ムラーツ、ナッシュが登場!カルテットで、”Bluebird”を演ってからバレル退場、フラナガン・トリオで”The Con Man”を華麗に聴かせて独壇場、ジェットコースターのようなスリルが味わえる”Our Delight”なで、息もつかせぬ究極のピアノ・トリオに目も耳も釘付けです。(寺井尚之は自宅で最後まで正座して聴いてました。) いつも寺井尚之が強調する「間合い」の芸術も、コンプリートなライブ演奏で実感していただけるでしょう。
フラナガンたちが東京にやってくるまでに、深夜や早朝、何度電話で連絡を取り合ったことでしょう…そんな思い出話から、高度な音楽的考察まで、寺井尚之の笑って泣ける解説も必聴です!
<演奏曲目>
- Spring Can Really Hang Up You the Most
- Be Yourself
- Sittin’ & Rockin’
- Body & Soul
- Bluebird
- The Con Man
- Beyond the Blue Bird
- Lush Life~Passion Flower
- Our Delight
フラナガン・ファンも、バレル・ファンも、この曲の並びを見るだけでウズウズしますね!
3月23日は、ぜひトミー・フラナガン3&ケニー・バレルのライブへ、バブル時代の原宿にタイムスリップしてみませんか?
楽しいジャズ講座のHPはこちらです。
CU
トミーフラナガン愛好会の石井です。
チリビュート行けずに残念です。
いつも楽しく拝読させていただいています。あれから20年以上も経過したなんて信じられません。いまだに会員はウィンドブレーカーを重宝に使っています。ルイス・ナッシュとトイレを譲り合ったのを思い出します。
トリビュートの成功をお祈りしてます。
石井様、本当ですね!あれから20年!tenpus fugit ですねえ。私たちもウィンドブレーカーはお気に入りユニフォームとして今も愛用しています。
寺井尚之は秋から初冬は、毎日あのウインドブレーカー、そして愛好会フリースを重ね着したりして、毎日着させていただいています。
ルイスも、もう巨匠ですねえ!
ムラーツは新年はチェコで過ごしていましたが、大統領が交代するので、プラハ城ジャズ・コンサートはなくなるそうです。時代は変わっても、フラナガンの音楽は永遠に!
これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。