11/16:トミー・フラナガン忌に

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Tommy Flanagan (1930, 3/16- 2001, 11/16)
写真:Jan Persson Jazz Collectionより

   今日はトミー・フラナガンの命日。フラナガンが亡くなってから丸14年になります。

それは、アメリカ同時多発テロ事件の二ヶ月後でした。911が起こった朝はセントラル・パークを散歩するほど元気だったのに…「インターネットで訃報を見たのだけど」と、ジャズ評論家の後藤誠氏から知らせがあり、確認しようにも、OverSeasのピンク電話(!)では、国際電話ができないので、小銭を沢山握って、公衆電話ボックスを探し回ったのが昨日のようです。

 もちろんフラナガン家には誰も居なかったし、ハナさんの家も留守でした。やっとジミー・ヒースさんの奥さんと連絡が付いて、ニュースが本当だと知りました。しばらくすると、新聞社やジャズ雑誌から訃報の確認の電話が相次いでかかってきて、だんだんと亡くなったことが実感となっていきました。

 しばらくすると、ハナさんから寺井に連絡があり、「無理して葬儀に来なくていい。ほんとうに寂しくなるのは、数ヶ月後なのだからね、その頃にNYに来てダイアナを慰めてあげなさい。」と言ってくださった。まさか、一年後にハナさんも亡くなるとは夢にも思っていませんでした。

tfdoorP1090922.JPG  4日後にセント・ピータース教会で行われた告別式には、フラナガンゆかりの多くのミュージシャンが集まって追悼演奏をしました。後輩として、演奏を披露したマルグリュー・ミラーやジェームス・ウィリアムズも亡き人になってしまいました。( OverSeasの玄関を入ったところにある左の写真は、告別式に飾っていたものです。

 ジャズ雑誌から、告別式の写真を頼まれて、NY在住のYas竹田(b)に頼んだら「トミー・フラナガンの葬式でカメラをパチパチするような失礼なことはできません。」と言われ、大いに恥じ入ったのも覚えています。

 

 今日は、フラナガンの好きだった白い花を一輪飾りました。師匠を思う気持ちは何年経っても不変、寺井尚之はトリビュート・コンサートの練習に余念がありません。

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